ドラゴニック・ブラッド ~竜騎士だった俺の転生先は死んだ公爵令嬢だった。令嬢なんて面倒くせえ!勝手気ままに生きてやる!~

なのの

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5.モルバーン学園(一年生編)

5-35.ラミレス王国王都にて

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 イヴァ・アーデンが現れた。

 イヴァ・アーデンは口撃を繰り出した!

「貴女みたいな田舎者はオルドリッジ様に相応しくありません!とっとと田舎にお帰りなさい!」

 カロリーナは安っぽい挑発に戸惑った。

 イヴァ・アーデンは口撃を続けた!

「いいですか、貴女の様な子供に結婚は早すぎます!ママのスカートの裾でも握ってればいいわ!」

 カロリーナは驚愕した、ママは王妃様を指しているのだろうかと。
 そんな人間関係を見抜く慧眼に、目を潤むのを止める事は出来なかった。

 だが、そんな事で挫けないカロリーナは反撃した!

「母は幼い頃に他界しました。その母の様に慕っているのは王妃様になります。ですが王妃様の裾は掴めません、それを掴むべきは王女様ですから。そんな私はどなたのスカートの裾を掴めば良いのでしょうか」

「そんなのは知りませんわ!例えよ、例え!」

「つまりは暗喩と言う事でしょうか。成程、自国の貴族社会にしがみ付いておけと言うのですね」

「深く考え過ぎよ!もう、面倒な子ね!兎に角、貴女が邪魔なの、帰ってくれないかしら?」

「分かりました、婚約式が終わり次第帰らさせていただきます」

「そうじゃなくて!婚約式の前に帰りなさいと言ってるのよ!」

「はぁ、イヴァ様と陛下はどの様な関係に当たるのでしょうか?」

「恋人よ!ラブラブで昨夜も一緒に夜を明かしたわ」

「成程、つまりはセッ●スフレンドという関係ですね」

「ぶー!!!な、なんて単語を出すのですか、はしたない!」

「あの、もしよろしければ、後学のために情事の最中を実地で見せて頂いてもよろしいでしょうか。何分、子供なものでそのあたりの知識い疎いのです。やはり実地に勝る経験はありませんからね」

「嫌よ!見世物じゃないわよ!どうして見せなきゃいけないのよ」

「ですから後学のためです。正しい世継の作り方、陛下の好まれる体位、どれくらい時間をかけるものか興味がございます。是非とも良き先輩としてご教授願いますわ」

「話しにならないわ!帰る!」

 イヴァ・アーデンは逃亡した!


 どうしてこうなったのか。
 話は数時間前に遡る。

 その日は何もせずに休養と決めていた日だったのにも関わらず、オルドリッジ様は外出していた。
 彼は三万の騎士に対する事前告知に関係した事務的な会議に出席する事となっていたのだ。
 あれから良い関係にはなりつつあるにしても、完全に打ち解けていないのだから直接出向く必要があるらしい。

 そうして特に何をするでもなく、買ったものの忘れ去られた玩具の如く、だたそこに居るだけで良いと言われて、はいそうですかと大人しくしている俺ではなかった。
 下町に出てもおかしくない恰好をして外に出ようとした所、双子に制止された。
 そのような格好では王宮から出たとしても、戻る事は叶わないと指摘され、俺の知名度が低い事が露呈する。
 では、仰々しい恰好で出歩けば良いのかと尋ねればそれも違うらしく、そんな恰好では誘拐されるのが関の山だと言われた。
 そんなに簡単に誘拐される様な間抜けではないのだが、双子にとって俺はまだひ弱な令嬢でしかないのだ。

 そうなると、一番いいのは馬車で移動し、馬車内で着替えを済まし、下町を探索する事となる。
 が、俺に宛がわれた馬車があまりにも豪華すぎて目立ってしまった。
 どこに行っても人だかりができ、注目を浴びる。
 こうなると、着替える様な迂闊な真似は出来ないし、着替えたところで豪華な馬車から降りてきたのが平民みたいな恰好の子供であれば、たちまち変な噂が立ちかねない。

 そして仕方なく貴族向けのアクセサリー店や衣服店を周る事になったのだが、俺はその手の物にとんと興味がない。
 退屈で退屈で死にそうになっている時に現れたのがイヴァだった。
 彼女は俺を見るなり、挨拶もせずに帰れと言い出し、変な御託を並べたのだ。

 結果的に追い返すのに成功はしたが、オルドリッジ様との関係は確認する必要がありそうだ。

 *

「どうしてあの人はあんなにつっかかって来るのでしょうか」
「生まれが特殊ですからなのだわ」
「カロリーナ様が羨ましいのね」
「正直面倒なのですが、もっと仲良くできるご令嬢はいないのでしょうか」
「仲良くできるかは分かりませんが、やたら人気があるご令嬢はいるのだわ」
「丁度、お茶会のお誘いが来ていましたし、予定に組み込むといいのね」
「どんな人か楽しみですね」

 貴族間の付き合いなんて面倒しかないというのに、この時は何故か気が向いてしまったのだ。
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