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5.モルバーン学園(一年生編)
5-41.ラミレス王国王都にて
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そうして、婚約式当日がやって来た。
今回は、フローレンスが用意したドレスを着させられた。
あれから何度か会う内にさらに仲は良くなった感じがする。
前王弟も、一応何度か会い、若干、父親みたいな親愛を感じる程に仲良くなった。
こっちでのいい人間関係はこの二人だけでもいいやと思える程、文句の無い相手だ。
そこそこ充実した日々だった。
この式が終われば、明日には帰国だ。
それが少し寂しくなるほどに、気に入っていたのだ。
それで、式の話に戻ると、前回同様の讃美歌斉唱、聖書朗読、誓約の誓いを述べ、指輪の交換、そして濃厚過ぎる誓いのキス。
最後に神父が二人の婚約成立を宣言し、俺達は退場と相成った。
バーランド王国からの貴族も結構な数が来ており、それなりに盛り上がった。
二回目と言う事もあって、バーランド王国の貴族も落ち着いた盛り上がり方となっていた。
実際、今回は軍艦を紹介するみたいなイベントはないのだから、当然である。
とはいえ、広場に移動した。
そこで発表される内容と言えば、例のあれだ。
オルドリッジ様の案内により、俺が壇上に立つ。
何が始まるのかと期待を胸に抱く両国の貴族達は緊張する。
周りは3万の騎士が取り囲んだ状態だから、尚の事、状況を理解できないでいたのだろう。
「本日より、ここに居る騎士、三万人は私、カロリーナ・アバークロンビーの配下となります、有事以外は、各地で治安活動を行って抱きます。そして私がこの国を留守の間はテルフェイア・サンチェス様に指揮権をお渡しします」
この事には、ラミレス王国側の貴族がどよめいていたが、それを取り囲む三万の騎士全員が歓喜の雄たけびを上げ始めるものだから、誰一人として文句を言う者はいなかった。
この時、バーランド王国側の貴族・王族は度肝を抜かれ意味を理解できない様で唖然として佇んでいた。
同盟の話があると思いきや、唐突に軍勢を従えるとなるのは、ある意味両国間の絆を強固なものとしたと言えよう。
それを理解するのに少し、いや、大分、間を置いてから、それが歓声へと変わった。
実際、騎士は上級兵と言う扱いで、その下には一般兵が付いて戦う。
軍団規模で言えば、その比率は時と場合によるが、この国での比率は一般的に1:20。
つまり、騎士が3万と言う事は、一般兵60万も同時に従えている事を意味していたのだ。
歓声鳴り止まぬ状況に、突然、日差しが何かに覆われ、巨大な影が出来た。
誰かがぽつりとつぶやいた。
「───ドラゴンか・・・」
上空には巨大なドラゴンが旋回している。
ヴァンデなどは子供としか思えぬほどの巨体だ。
巨大なドラゴンを見るのは、先日の襲撃を見て居なければ両王国共に初めてだったのだろう。
逃げ惑う者、腰を抜かす者と、十人十色の行動に俺が忠告を入れた。
「慌てないでください、このドラゴンはファーヴニル、この国の守護竜、そして私と契約したドラゴンです」
そういうと、皆の行動は静止した。
まるで時間を止めたかの様な瞬間だった。
上空のドラゴンだけが、刻を気にせず旋回していた。
「ファーヴニル!祝いに来てくれて感謝します!」
『ヴァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』
あまりにも大きい返事は立っている者を全員尻もちつかせるに十分だった。
その状況にオルドリッジ様が補足を入れた。
「ここにおわすカロリーナは、ファーヴニル様と通じ合う竜の巫女となられた。私はファーヴニル様にカロリーナを幸せにし、命を懸けて守ると誓いを立てた。いいか、ここに居る者全員に警告する!カロリーナに何かあれば、俺だけでなく、ファーヴニル様からの鉄槌があると思え!そして、貴族達はカロリーナを支え、騎士達はカロリーナを守ってくれ、俺からの頼みだ、よろしく頼む!」
もはや羨望の眼差しが大多数を占めていた。
歓喜の声は鳴り止む事を知らず、地響きとしか思えぬ程に伝わって来る。
誰も、俺を他所の国から来た者と扱わないだろうとオルドリッジ様が付け加えた。
こうしてまるで狂った様な熱狂の渦の中、婚約式は幕を閉じた。
*
「明日は帰国か」
「そうなのだが、もう少し滞在しててくれないか」
「どうかしたのか?」
「カロリーナへの面会がひっきりなしだ、流石に全てを断る事はできん」
「うおう・・・、それ何日なら収まる?」
「もう、謁見の間でとっかえひっかえグループ単位で挨拶するしかないな、それでも3日はかかる。それ程に竜の巫女の誕生を喜んでいるんだ」
「まぁ、しかたないな」
今回は、フローレンスが用意したドレスを着させられた。
あれから何度か会う内にさらに仲は良くなった感じがする。
前王弟も、一応何度か会い、若干、父親みたいな親愛を感じる程に仲良くなった。
こっちでのいい人間関係はこの二人だけでもいいやと思える程、文句の無い相手だ。
そこそこ充実した日々だった。
この式が終われば、明日には帰国だ。
それが少し寂しくなるほどに、気に入っていたのだ。
それで、式の話に戻ると、前回同様の讃美歌斉唱、聖書朗読、誓約の誓いを述べ、指輪の交換、そして濃厚過ぎる誓いのキス。
最後に神父が二人の婚約成立を宣言し、俺達は退場と相成った。
バーランド王国からの貴族も結構な数が来ており、それなりに盛り上がった。
二回目と言う事もあって、バーランド王国の貴族も落ち着いた盛り上がり方となっていた。
実際、今回は軍艦を紹介するみたいなイベントはないのだから、当然である。
とはいえ、広場に移動した。
そこで発表される内容と言えば、例のあれだ。
オルドリッジ様の案内により、俺が壇上に立つ。
何が始まるのかと期待を胸に抱く両国の貴族達は緊張する。
周りは3万の騎士が取り囲んだ状態だから、尚の事、状況を理解できないでいたのだろう。
「本日より、ここに居る騎士、三万人は私、カロリーナ・アバークロンビーの配下となります、有事以外は、各地で治安活動を行って抱きます。そして私がこの国を留守の間はテルフェイア・サンチェス様に指揮権をお渡しします」
この事には、ラミレス王国側の貴族がどよめいていたが、それを取り囲む三万の騎士全員が歓喜の雄たけびを上げ始めるものだから、誰一人として文句を言う者はいなかった。
この時、バーランド王国側の貴族・王族は度肝を抜かれ意味を理解できない様で唖然として佇んでいた。
同盟の話があると思いきや、唐突に軍勢を従えるとなるのは、ある意味両国間の絆を強固なものとしたと言えよう。
それを理解するのに少し、いや、大分、間を置いてから、それが歓声へと変わった。
実際、騎士は上級兵と言う扱いで、その下には一般兵が付いて戦う。
軍団規模で言えば、その比率は時と場合によるが、この国での比率は一般的に1:20。
つまり、騎士が3万と言う事は、一般兵60万も同時に従えている事を意味していたのだ。
歓声鳴り止まぬ状況に、突然、日差しが何かに覆われ、巨大な影が出来た。
誰かがぽつりとつぶやいた。
「───ドラゴンか・・・」
上空には巨大なドラゴンが旋回している。
ヴァンデなどは子供としか思えぬほどの巨体だ。
巨大なドラゴンを見るのは、先日の襲撃を見て居なければ両王国共に初めてだったのだろう。
逃げ惑う者、腰を抜かす者と、十人十色の行動に俺が忠告を入れた。
「慌てないでください、このドラゴンはファーヴニル、この国の守護竜、そして私と契約したドラゴンです」
そういうと、皆の行動は静止した。
まるで時間を止めたかの様な瞬間だった。
上空のドラゴンだけが、刻を気にせず旋回していた。
「ファーヴニル!祝いに来てくれて感謝します!」
『ヴァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』
あまりにも大きい返事は立っている者を全員尻もちつかせるに十分だった。
その状況にオルドリッジ様が補足を入れた。
「ここにおわすカロリーナは、ファーヴニル様と通じ合う竜の巫女となられた。私はファーヴニル様にカロリーナを幸せにし、命を懸けて守ると誓いを立てた。いいか、ここに居る者全員に警告する!カロリーナに何かあれば、俺だけでなく、ファーヴニル様からの鉄槌があると思え!そして、貴族達はカロリーナを支え、騎士達はカロリーナを守ってくれ、俺からの頼みだ、よろしく頼む!」
もはや羨望の眼差しが大多数を占めていた。
歓喜の声は鳴り止む事を知らず、地響きとしか思えぬ程に伝わって来る。
誰も、俺を他所の国から来た者と扱わないだろうとオルドリッジ様が付け加えた。
こうしてまるで狂った様な熱狂の渦の中、婚約式は幕を閉じた。
*
「明日は帰国か」
「そうなのだが、もう少し滞在しててくれないか」
「どうかしたのか?」
「カロリーナへの面会がひっきりなしだ、流石に全てを断る事はできん」
「うおう・・・、それ何日なら収まる?」
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