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5.モルバーン学園(一年生編)
5-47.ルグランジにて
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翌朝、朝鳥が鳴き叫ぶ前に宿のドアをけ破る奴がいた。
「カロリーナちゃん!男連れで帰って来たとは本当か!」
「勇者さん!ダメですよ!勝手に入っちゃ、きっとまだ寝てますよっ」
開口一番にそんな事を言うのは勇者の奴だった。
その勇者を制止するのは女メイジ、そういえば名前をまだ聞いていなかった。
この二人が一緒に居るという事と、如何にも冒険をしていた感のある恰好から察するに、迷宮から戻って来たばかりなのだろう。
「勇者・・・ドア壊してるんじゃねえよ!」
そう言いながら胸ぐらをつかみ、窓から放り投げた。
随分と遠くに飛んで行ったようだが、きっと勇者なのだから大丈夫だろう。
「カロリーナ様、お久し振りです、お元気そうでなによ・・・り・・・失礼しましたあ!!」
大急ぎで部屋を出て行く女メイジだったが、その原因は俺がパンツ一丁だったのかと思いきや、どうやら後ろで殺意を持って睨んでるオルドリッジ様のせいみたいだ。
ところで着ていた厚手のネグリジェは何処にいったのだろう?
「陛下・・・・」
「エッチな事をしなければいいのだろ?その定義が感じる事であれば、感じなければ問題ないという事だ。つまり脱がすのは問題ないという事だ、そうだろ?」
「いいけどさ・・・、こんな肉付きの悪い体でも見たいというのなら好きにすればいいさ」
「ふふ・・・お前は本当に特別だな」
「うん?何がだ?」
「なんでもないよ」
「特別小さいとか言うなら殴る」
「・・・せめて夜にしてくれ」
「いいや、今殴る」
そう言ってコツンと軽く小突いた。
それから身支度を整え、食堂に向かおうとした所でオルドリッジ様が不信な眼差しを向けている。
「カロリーナ、そんな恰好で何処にいくつもりだ?」
俺は今着ているのは迷宮に籠っていた頃の服だ。
何が変なのかはサッパリ分からない。
まさかとは思うが、スカートじゃないと嫌だというこだわりだろうか。
「何処って・・・迷宮潜りたいだろ?何のために竜騎士団に寄ったと思ってるんだ」
「いや、何でってキッチン担当を乗せるドラゴンを借りるためだろう?」
「これを受け取るためだよ」
ポイっと渡したのは隷属の腕輪。フランキーから回収しておいたのだ。
「誰を奴隷にしようって言うんのか?」
「オルドリッジ様以外に誰も居ないぞ?」
「・・・おおぅ・・・そこまで、俺の事を嫌いになってしまったのか」
シーツに包み不貞腐れてしまった。
「違う違う、迷宮に潜るのに一時的に奴隷にする事で一気に下層まで行けるんだ。ちょっとくらい潜りたくないか?すぐ解除するからさ」
「いや、それはまた今度にしよう・・・。俺を奴隷にするという言葉の精神的ダメージから立ち直れそうにない」
「それ、誤解だっただろ?気にするなよ」
折角冒険者風の服を着たのに、それを脱ぎ捨て制服に着替えた。
今回は諦めるしかないか。残念で仕方ねぇ。
少し不機嫌なオルドリッジ様を連れて、食堂に出ると勇者と女メイジに待ち伏せされていた。
ところが、仲が良いのか悪いのか、勇者は女メイジによって押さえつけられていたのだ。
「カロリーナ様!先ほどは失礼しました。あと、ご婚約おめでとうございます!」
「あ、ああ、ありがとうな。迷宮攻略は進んでるか?」
「はい!勇者さんも真面目に頑張っていますよ。今は4フロア目攻略中です」
「リッチロードやジャイアント・デフィート・ヘッドレスはどうだった?そこそこ大変だっただろう?」
「え?そんなの出ませんでしたよ?多少は手間取りましたけど、勇者さんでなくても倒せる程度の相手でした。もっと手ごたえがあっても良かったのですけどね」
「ありえねえ・・・どうして俺の時だけあんなに厳しいの出るんだよ」
俺が不満を口にしていると、女メイジに抑えられ発言できなかった勇者が女メイジの制止を振り切り机を勢いよく叩いた。
「そんなことより、なんで俺以外と婚約するんだよ!」
「お前と婚約する予定はないわ!だが、ちーったぁマシな顔つきになったみたいじゃねえか」
「そ、そうかな、照れるなぁ~」
「あぁ、オルドリッジ様と会う前にこんなに強くなってたら惚れてしまう所だったかもなぁ」
「オルドリッジ・・・とは、お前の事か!!勝負しろ!」
こんな成り行きで、決闘が始まった。
わくわく。
オルドリッジ様が戦う所を見た事が無かっただけに見逃せない一戦となる。
場所は教会跡地、建物自体は取り壊されてすっかり綺麗な更地になっている。
町中から少し離れているお陰で、おもいっきり戦えてよさげだ。
オルドリッジ様には予め少し場を盛り上げる様に頼んでいる。
というのも、俺の見立てではオルドリッジ様が圧勝してしまうので、あっさり終わってしまっては見物客も盛り上がりに欠ける。
そういう訳で、お昼に向けてサンドイッチを用意しピクニック気分で見物しようという目論見だ。
集まる人数が分からないからかなりの数の食べ物を用意した。
勿論販売用だ。
今回は密かにやわからな四角パンの披露も兼ねている。
*
「腹が減ったのだが、先に食べるのは駄目なのか」
「いいけどさ・・・、運動した後の方が美味いぞ?」
「むぅ、それではさっくりと終わらせるか」
「いやいや、これだけ見物客が居るんだから、ちょっとは手加減してやってくれよ」
「それにしてもこの人数・・・皆、どれだけ暇なんだ?200人以上集まってるな」
「みんな刺激に飢えているんだよ。ウチの従業員だけでも20人は来てる感じかな、後は冒険者やギルド関係者のようだ」
「カロリーナちゃん!男連れで帰って来たとは本当か!」
「勇者さん!ダメですよ!勝手に入っちゃ、きっとまだ寝てますよっ」
開口一番にそんな事を言うのは勇者の奴だった。
その勇者を制止するのは女メイジ、そういえば名前をまだ聞いていなかった。
この二人が一緒に居るという事と、如何にも冒険をしていた感のある恰好から察するに、迷宮から戻って来たばかりなのだろう。
「勇者・・・ドア壊してるんじゃねえよ!」
そう言いながら胸ぐらをつかみ、窓から放り投げた。
随分と遠くに飛んで行ったようだが、きっと勇者なのだから大丈夫だろう。
「カロリーナ様、お久し振りです、お元気そうでなによ・・・り・・・失礼しましたあ!!」
大急ぎで部屋を出て行く女メイジだったが、その原因は俺がパンツ一丁だったのかと思いきや、どうやら後ろで殺意を持って睨んでるオルドリッジ様のせいみたいだ。
ところで着ていた厚手のネグリジェは何処にいったのだろう?
「陛下・・・・」
「エッチな事をしなければいいのだろ?その定義が感じる事であれば、感じなければ問題ないという事だ。つまり脱がすのは問題ないという事だ、そうだろ?」
「いいけどさ・・・、こんな肉付きの悪い体でも見たいというのなら好きにすればいいさ」
「ふふ・・・お前は本当に特別だな」
「うん?何がだ?」
「なんでもないよ」
「特別小さいとか言うなら殴る」
「・・・せめて夜にしてくれ」
「いいや、今殴る」
そう言ってコツンと軽く小突いた。
それから身支度を整え、食堂に向かおうとした所でオルドリッジ様が不信な眼差しを向けている。
「カロリーナ、そんな恰好で何処にいくつもりだ?」
俺は今着ているのは迷宮に籠っていた頃の服だ。
何が変なのかはサッパリ分からない。
まさかとは思うが、スカートじゃないと嫌だというこだわりだろうか。
「何処って・・・迷宮潜りたいだろ?何のために竜騎士団に寄ったと思ってるんだ」
「いや、何でってキッチン担当を乗せるドラゴンを借りるためだろう?」
「これを受け取るためだよ」
ポイっと渡したのは隷属の腕輪。フランキーから回収しておいたのだ。
「誰を奴隷にしようって言うんのか?」
「オルドリッジ様以外に誰も居ないぞ?」
「・・・おおぅ・・・そこまで、俺の事を嫌いになってしまったのか」
シーツに包み不貞腐れてしまった。
「違う違う、迷宮に潜るのに一時的に奴隷にする事で一気に下層まで行けるんだ。ちょっとくらい潜りたくないか?すぐ解除するからさ」
「いや、それはまた今度にしよう・・・。俺を奴隷にするという言葉の精神的ダメージから立ち直れそうにない」
「それ、誤解だっただろ?気にするなよ」
折角冒険者風の服を着たのに、それを脱ぎ捨て制服に着替えた。
今回は諦めるしかないか。残念で仕方ねぇ。
少し不機嫌なオルドリッジ様を連れて、食堂に出ると勇者と女メイジに待ち伏せされていた。
ところが、仲が良いのか悪いのか、勇者は女メイジによって押さえつけられていたのだ。
「カロリーナ様!先ほどは失礼しました。あと、ご婚約おめでとうございます!」
「あ、ああ、ありがとうな。迷宮攻略は進んでるか?」
「はい!勇者さんも真面目に頑張っていますよ。今は4フロア目攻略中です」
「リッチロードやジャイアント・デフィート・ヘッドレスはどうだった?そこそこ大変だっただろう?」
「え?そんなの出ませんでしたよ?多少は手間取りましたけど、勇者さんでなくても倒せる程度の相手でした。もっと手ごたえがあっても良かったのですけどね」
「ありえねえ・・・どうして俺の時だけあんなに厳しいの出るんだよ」
俺が不満を口にしていると、女メイジに抑えられ発言できなかった勇者が女メイジの制止を振り切り机を勢いよく叩いた。
「そんなことより、なんで俺以外と婚約するんだよ!」
「お前と婚約する予定はないわ!だが、ちーったぁマシな顔つきになったみたいじゃねえか」
「そ、そうかな、照れるなぁ~」
「あぁ、オルドリッジ様と会う前にこんなに強くなってたら惚れてしまう所だったかもなぁ」
「オルドリッジ・・・とは、お前の事か!!勝負しろ!」
こんな成り行きで、決闘が始まった。
わくわく。
オルドリッジ様が戦う所を見た事が無かっただけに見逃せない一戦となる。
場所は教会跡地、建物自体は取り壊されてすっかり綺麗な更地になっている。
町中から少し離れているお陰で、おもいっきり戦えてよさげだ。
オルドリッジ様には予め少し場を盛り上げる様に頼んでいる。
というのも、俺の見立てではオルドリッジ様が圧勝してしまうので、あっさり終わってしまっては見物客も盛り上がりに欠ける。
そういう訳で、お昼に向けてサンドイッチを用意しピクニック気分で見物しようという目論見だ。
集まる人数が分からないからかなりの数の食べ物を用意した。
勿論販売用だ。
今回は密かにやわからな四角パンの披露も兼ねている。
*
「腹が減ったのだが、先に食べるのは駄目なのか」
「いいけどさ・・・、運動した後の方が美味いぞ?」
「むぅ、それではさっくりと終わらせるか」
「いやいや、これだけ見物客が居るんだから、ちょっとは手加減してやってくれよ」
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