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5.モルバーン学園(一年生編)
5-61.
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マッテオとお互いの国について話し合うと、驚く程に同じ風習、同じ身分制度、同じ貧困問題が存在していた。
その事でマッテオはさらにショックを受ける訳だが、アレシフェルン王国が降伏勧告をしてきたというとさらに追い打ちとなったらしく、平謝りしてくる程だった。
その仲間、最初に捕まっていたエミリーの容体は芳しく無く、女剣士テレーザが心配そうに見守っている。
問題は精神的な問題なのだ。
解放してすぐに一瞬正気に戻ったように見えたのだが、有り得ない程に飲まされた媚薬の影響でマッテオの唇を奪い、そのまま行為に及びそうになったのを力ずくで抑え込んだが、そのまま自慰行為に及んでいるのは見るに堪えなかった。
一旦気絶させて学園の保健室に運び、娘に頼んでようやく治療ができたのだが、精神的には元に戻らず何かに怯えている様子だった。
彼女は冒険者としてはもう駄目かもしれないな。
「お前と言い、先ほどの少女と言い、ここの聖女は年齢層が低いのか?お前なんて、まだ8歳くらいだろ?」
「殺すぞ。今年で11だぞ」
「嘘だろ!じゃあさっきの娘は12くらいになるのか?」
「あの子は9歳だ、口に気を付けろ、次に無礼な口を利いたらただじゃすまないぞ」
「ははは、すまないすまない」
「ちょっと裏庭に来い」
「なにするんだ?」
「溜まってるんだ、俺の相手をしろ」
「おいおい、積極的だな?だが俺にも相手を選ぶ、流石にこんな小さな子に恋愛感情はうかばないからな」
「何を言ってる、剣を交えろと言ってるだけだ」
「け、剣か、なんだ、ははは」
ストレスの限界を感じていた。
もう、発散するにはこうするしかないのだ。
相手が勇者だというのであれば、大した手加減も・・・いや、それは期待できないな。
だが、もしかすると、とんでもない剣の使い手で、先ほどはゴブリンに油断しただけだと言う可能性も。
むしろそうであってほしいと願うばかりだ。
裏庭に到着すると、マッテオは剣を構え、どこからでもかかって来いと言い出した。
俺は素直に縦に振り下ろし、それを受け止めてもらおうとしたのだが、もしもの事を考え半分程の力とした。
鈍い金属音が周りに響くのだが、どうもマッテオはこのレベルの力押し程度が限界の様だった。
これはあまり無理強いをしては怪我をさせてしまう。
そうすると相手の力を確認したくなった。
「いいから、全力で打ち込んで来い」
「こ、子供が耐えれるかな・・・」
「もし本気でやらないなら、テレーザに頼むまでだ。お前よりは強いかもな、クックックック」
「言わせておけば・・・!!」
マッテオが権を握る手にぐっと力が入る。
さて、素直に受けるのでもいいが、最近訓練した魔操糸術の盾も試したい。
2,3発撃ち込んでもらうつもりだったが、マッテオの振り下ろした剣は俺の剣とぶつかると同時に折れた。
そう言えば、これ一応魔剣だったな。
「愛剣デュランダルがああああ!」
「え、そんな大層な名前の剣だったのか、名剣だったのか?」
「いや、武器屋で安く買ったものだが、俺の初めての剣なんだ、嬉しくて名前つけてたのに・・・」
「じゃあ、この魔剣と合わせたのはまずかったな、国に帰ったらもっと良いのを買うべきだな」
「もう国には帰らない・・・」
「うん?」
「もう国には帰らないって言ってるんだよ!こっちの国で生きて行く!修行して強くなってアイツらを見返すんだ」
「おいおい、あっちに親兄弟は居ないのかよ」
「いない・・・俺ら、全員みなしごだから」
「そうか・・・そうだ、ここから少し離れたところにルグランジという町があるのだが、そこで用心棒やりながら修行をつけないか?丁度、修行中の二人組の冒険者がいるから、一緒に修行すればいい。招待状を書いてやるよ。迷宮で稼げなかったら孤児たちで経営してる食堂や宿泊施設もあるから、そこで金を稼げば良いんじゃないかな」
「お前・・・優しいな」
「あとな、迷宮の1フロア目にはドワーフの鍛冶屋が居るから、そこで俺の名前を出すといい、何か良い武器を売ってくれると思うぞ」
「お前、ホント、良い奴だ。大きくなったら恋人くらいにしてやってもいいぞ」
「冗談は寝言だけにしておけ、これでもここより大きな国の王の婚約者だぞ」
「は?こんなちんちくりんが?」
「おい、本気で殺されたいのか」
言ってる言葉も腹が立つが、その顔は完全に挑発してきている。
舐め腐った様な感じは、100回殴っても気が収まりそうにない。
ついうっかり一発綺麗に腹に良いパンチを入れたのだが、どうにも全く堪えている様子がない。
この瞬間に日が落ちた事に気が付いた。
辺り暗くなりつつあり、所々に朧げに光る魔導照明が道を照らしていた。
「なんだ、このパンチは・・・、剣だけなのか?」
「うるさいな、俺は日が落ちると、子供以下の力しか出なくなるんだよ、そういう呪いなんだ」
「けったいな呪いだな、じゃあ今なら俺でもお前に勝てる訳だ」
「そうだよ、剣すらまともに持てやしねえ。この剣は短剣サイズにしてようやく持てる程度だ」
「何それ!サイズ変わるの?すげえええ!」
「そうだろそうだろ。ルグランジにある地下迷宮のボスドロップで様々なサイズに変わる魔剣なんだ」
「それ、俺にくれよ!」
「嫌だよ!」
結局暫くの間コイツらを預かる事になり、ルグランジに連れて行くのはまた後日となった。
なんせ、こっちのお金なんても持っている訳もなく、どういうプランだったのか聞くと答えに困る程だった。
問題はコイツらを送り込んできた目的だ。
マッテオらは明らかに素人である事と孤児である事から、アレシフェルン王国の捨て駒になったとみられる。
そんな奴らを転送魔術を使って送り込んできた理由は何だ?
魔族を町に入り込む理由ならわかる。
要人の暗殺を目的とした場合、マッテオを誘導役として使えば成功率は上がっただろう。
誤算は彼らの存在を俺らがいち早く察知してしまったという事なのだろうな。
そして、その背後に居る奴は誰なんだろうか。
アレシフェルン王国すらも利用されているとすれば、その背景に居るのはもしや・・・。
さっぱりわかんね。
考えるのは苦手なんだ・・。
*
「明日は王都の街中を観光する予定なのだが、お前も来るか?」
「いいのか?あ、いや・・・」
「ああ、そうか。エミリーだったか、ちゃんと意識が戻って動けるならって事にするか」
「すまないな、折角誘ってくれたのに」
「まぁ、うちのちゃんとした聖女が治療したんだ、きっと大丈夫だよ。元気だせよな」
大聖女でも精神的な病は治療出来んのだがな。
その事でマッテオはさらにショックを受ける訳だが、アレシフェルン王国が降伏勧告をしてきたというとさらに追い打ちとなったらしく、平謝りしてくる程だった。
その仲間、最初に捕まっていたエミリーの容体は芳しく無く、女剣士テレーザが心配そうに見守っている。
問題は精神的な問題なのだ。
解放してすぐに一瞬正気に戻ったように見えたのだが、有り得ない程に飲まされた媚薬の影響でマッテオの唇を奪い、そのまま行為に及びそうになったのを力ずくで抑え込んだが、そのまま自慰行為に及んでいるのは見るに堪えなかった。
一旦気絶させて学園の保健室に運び、娘に頼んでようやく治療ができたのだが、精神的には元に戻らず何かに怯えている様子だった。
彼女は冒険者としてはもう駄目かもしれないな。
「お前と言い、先ほどの少女と言い、ここの聖女は年齢層が低いのか?お前なんて、まだ8歳くらいだろ?」
「殺すぞ。今年で11だぞ」
「嘘だろ!じゃあさっきの娘は12くらいになるのか?」
「あの子は9歳だ、口に気を付けろ、次に無礼な口を利いたらただじゃすまないぞ」
「ははは、すまないすまない」
「ちょっと裏庭に来い」
「なにするんだ?」
「溜まってるんだ、俺の相手をしろ」
「おいおい、積極的だな?だが俺にも相手を選ぶ、流石にこんな小さな子に恋愛感情はうかばないからな」
「何を言ってる、剣を交えろと言ってるだけだ」
「け、剣か、なんだ、ははは」
ストレスの限界を感じていた。
もう、発散するにはこうするしかないのだ。
相手が勇者だというのであれば、大した手加減も・・・いや、それは期待できないな。
だが、もしかすると、とんでもない剣の使い手で、先ほどはゴブリンに油断しただけだと言う可能性も。
むしろそうであってほしいと願うばかりだ。
裏庭に到着すると、マッテオは剣を構え、どこからでもかかって来いと言い出した。
俺は素直に縦に振り下ろし、それを受け止めてもらおうとしたのだが、もしもの事を考え半分程の力とした。
鈍い金属音が周りに響くのだが、どうもマッテオはこのレベルの力押し程度が限界の様だった。
これはあまり無理強いをしては怪我をさせてしまう。
そうすると相手の力を確認したくなった。
「いいから、全力で打ち込んで来い」
「こ、子供が耐えれるかな・・・」
「もし本気でやらないなら、テレーザに頼むまでだ。お前よりは強いかもな、クックックック」
「言わせておけば・・・!!」
マッテオが権を握る手にぐっと力が入る。
さて、素直に受けるのでもいいが、最近訓練した魔操糸術の盾も試したい。
2,3発撃ち込んでもらうつもりだったが、マッテオの振り下ろした剣は俺の剣とぶつかると同時に折れた。
そう言えば、これ一応魔剣だったな。
「愛剣デュランダルがああああ!」
「え、そんな大層な名前の剣だったのか、名剣だったのか?」
「いや、武器屋で安く買ったものだが、俺の初めての剣なんだ、嬉しくて名前つけてたのに・・・」
「じゃあ、この魔剣と合わせたのはまずかったな、国に帰ったらもっと良いのを買うべきだな」
「もう国には帰らない・・・」
「うん?」
「もう国には帰らないって言ってるんだよ!こっちの国で生きて行く!修行して強くなってアイツらを見返すんだ」
「おいおい、あっちに親兄弟は居ないのかよ」
「いない・・・俺ら、全員みなしごだから」
「そうか・・・そうだ、ここから少し離れたところにルグランジという町があるのだが、そこで用心棒やりながら修行をつけないか?丁度、修行中の二人組の冒険者がいるから、一緒に修行すればいい。招待状を書いてやるよ。迷宮で稼げなかったら孤児たちで経営してる食堂や宿泊施設もあるから、そこで金を稼げば良いんじゃないかな」
「お前・・・優しいな」
「あとな、迷宮の1フロア目にはドワーフの鍛冶屋が居るから、そこで俺の名前を出すといい、何か良い武器を売ってくれると思うぞ」
「お前、ホント、良い奴だ。大きくなったら恋人くらいにしてやってもいいぞ」
「冗談は寝言だけにしておけ、これでもここより大きな国の王の婚約者だぞ」
「は?こんなちんちくりんが?」
「おい、本気で殺されたいのか」
言ってる言葉も腹が立つが、その顔は完全に挑発してきている。
舐め腐った様な感じは、100回殴っても気が収まりそうにない。
ついうっかり一発綺麗に腹に良いパンチを入れたのだが、どうにも全く堪えている様子がない。
この瞬間に日が落ちた事に気が付いた。
辺り暗くなりつつあり、所々に朧げに光る魔導照明が道を照らしていた。
「なんだ、このパンチは・・・、剣だけなのか?」
「うるさいな、俺は日が落ちると、子供以下の力しか出なくなるんだよ、そういう呪いなんだ」
「けったいな呪いだな、じゃあ今なら俺でもお前に勝てる訳だ」
「そうだよ、剣すらまともに持てやしねえ。この剣は短剣サイズにしてようやく持てる程度だ」
「何それ!サイズ変わるの?すげえええ!」
「そうだろそうだろ。ルグランジにある地下迷宮のボスドロップで様々なサイズに変わる魔剣なんだ」
「それ、俺にくれよ!」
「嫌だよ!」
結局暫くの間コイツらを預かる事になり、ルグランジに連れて行くのはまた後日となった。
なんせ、こっちのお金なんても持っている訳もなく、どういうプランだったのか聞くと答えに困る程だった。
問題はコイツらを送り込んできた目的だ。
マッテオらは明らかに素人である事と孤児である事から、アレシフェルン王国の捨て駒になったとみられる。
そんな奴らを転送魔術を使って送り込んできた理由は何だ?
魔族を町に入り込む理由ならわかる。
要人の暗殺を目的とした場合、マッテオを誘導役として使えば成功率は上がっただろう。
誤算は彼らの存在を俺らがいち早く察知してしまったという事なのだろうな。
そして、その背後に居る奴は誰なんだろうか。
アレシフェルン王国すらも利用されているとすれば、その背景に居るのはもしや・・・。
さっぱりわかんね。
考えるのは苦手なんだ・・。
*
「明日は王都の街中を観光する予定なのだが、お前も来るか?」
「いいのか?あ、いや・・・」
「ああ、そうか。エミリーだったか、ちゃんと意識が戻って動けるならって事にするか」
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