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6.モルバーン学園(二年生編)
6-27.プルサウンにて
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皇帝リーシュナルと別れて外に出た途端、マサムネが現れ私を害そうとしていた。
咄嗟にガーターリングに手を触れてバトルドレスを装着。
その時間、たったの0.05秒
重苦しいドレスから解放された事と、さっき受けたストレスの発散が出来る事のが嬉しくて少し気分が良い。
装着と同時にマサムネの初撃を弧を描いて避け、彼の背後に回り込む。
マサムネの不敵に笑い、ロングソードに類する派手な装飾の武器を構えた。
特にガード(鍔に当たる部分)の装飾は派手で、その中心にはこの国のシンボルが彫られていた。
「よく避けたな」
そんな無駄口を叩いてる間に私はセブンフェイスを大剣モードで召喚する。
折角のチャンスを無駄にした事は後で後悔してもらうとして、今は躾のなっていない駄犬を大人しくさせる事にした。
先ずはこちらの一撃を受けてもらう。
一般人にも見える程度の速度で振り下ろした大剣。
勇者なら軽く受け止めて当然の一撃だが、それで余裕の笑みが一瞬で消えた。
「まだまだだな」
「そんな小さな体のどこにそんな力を隠して・・・さては魔法だな!」
「強化魔法を使ったらお前は跡形もなくなってるぞ」
「・・・くそっ」
「どうした?まだつづけるか?それじゃあ準備運動にもならん」
「なわけねーだろ!いくぞ!」
マサムネが掛かってくる途中でセブンフェイスを『慈悲の剣』モードで召喚し直した。
それは刃を無くしたロングソードで芯こそあれどそれを取り巻くのが弾力性のある物質で刀身全体が撓る。
当然、この剣では殺す事は出来ないし、斬れる事は無い。
マサムネが繰り出す攻撃を受け止める程度であれば、剣が曲がる事は無いので直刀みたいなものだ。
だが、こちらからの攻撃で刀身が体に当たった場合、それはちょっとした拷問武器になり得る。
脇から背中にかけて隙だらけ。
そこに向けて剣を打ち込む───
ビシィィィイ!
マサムネが軽装のせいか、いい音がした。
脇から肩を通り、反対側の腕にかけて黒い筋が入った。
切られた部分が明確に分かるのだが、血が出る訳ではない。
「いてええええええ!!!」
「刃があれば今ので良くて重症、下手しなくても死んでる所だったな」
そう、刃であればそうなっている。
この剣はその代りに黒い筋を残し、そして痛みを植え付ける。
言わば、かなり硬化した鞭のようなものだ。
下手すれば骨くらいは折れるかもしれない。
「どうだ、友好国だと思う相手だからこそ、この程度で済んでる事を感謝するのだな」
「くそっ、もう手加減しねぇ、必殺技!無限の太刀!」
一見、分裂したかのように繰り出される剣撃だが、ただ早いと言うだけだった。
繰り出された順に避ければいい話で、目をつぶっても避けれたかもしれん程度。
剣同士がぶつかることなく、73撃程度の攻撃は止んだ。
「ハぁ、ハぁ、ハぁ・・・」
「おい、休むな。相手が本当の敵ならここでお前は死んでる。動け、距離を取れ、油断をするな」
「クッ」
マサムネが追い払うように振った剣は、固い音と共に天高く飛翔し、地面に突き刺さる。
体力が尽きたのか、動きも遅い。
そして、剣を握る力もあまり残って無かったようだ。
「卑怯だぞ」
「なにがだ」
「そんな得体も知れない武器を持ち出しやがって!」
「ならば、剣が無ければいいのか?」
セブンフェイスをアクセ状態に戻し、素手になったところでマサムネは殴りかかって来る。
その拳はあまりにも遅く、少し横に力を咥えるだけで拳が空を切り、マサムネはバランスを失ってこけた。
「必殺技がどれほどのものか知らんが、それで体力が尽きるなら使うべきではないな」
そんな話の最中にマサムネは剣を拾い、距離を取って構える。
そして上がる口角は明らかに勝利を確信しているようにも見えた。
「もう許さんからな・・・」
一瞬で間合いを詰める事もできたが、あえてそうはしなかった。
右に左に瞬間移動したかのようにステップを踏み、徐々に近づく。
ザッ、ザッ、ザッという私の足音を追いかけるか様に、マサムネの剣が右に左に誘導される。
マサムネがその速さに目が追いついてないのは明らかだった。
「くっちょこまかと・・・」
「一歩ごとに後に回り込まれてる事に気付いてないなら、勇者なんてやめろ」
「なんだと・・・!」
マサムネのズボンの後ろのポケットが膨らみ、砂がてんこ盛りになっていた。
そんな小細工をする余裕すらあったのだ。
それを観衆が笑い出す。
笑いが止まらないと言い出す奴もいた程だ。
「舐めプされて悔しいか?」
「舐めプ・・・だと?お前も異世界人なのか?」
咄嗟に出た言葉は妻から教えて貰った煽り文句だった。
それを聞いて仲間だと勘違いさせてしまったのかもしれない。
「違うぞ、私は普通にこの世界の人間だ」
「いや、でも舐めプって言ったじゃないか!こっちにはない言葉だぞ!」
「以前知り合った者から聞いただけだ。煽り文句という以外の深い意味は知らん」
実際は妻からシチュエーションから解説されて知っていた。
そして、誤解を解くのはかなり面倒で、その頃にはマサムネの戦意は喪失していた。
*
「なんだと!マサムネがやられた!?」
「ああ、手も足も出なかったようだ、この目でしかと確認した。あれはただの子供ではない」
「ふ、アイツは我ら四天王の中でも最弱、今のうちに良い気になってる事ね」
「ああ、その通りだ。我らの実力を見せつけてやろうぞ!」
「僕も行くよ、君達だけじゃ不安だからね」
「よし!三人で同時に襲撃するぞ!」
「「おお!!」」
咄嗟にガーターリングに手を触れてバトルドレスを装着。
その時間、たったの0.05秒
重苦しいドレスから解放された事と、さっき受けたストレスの発散が出来る事のが嬉しくて少し気分が良い。
装着と同時にマサムネの初撃を弧を描いて避け、彼の背後に回り込む。
マサムネの不敵に笑い、ロングソードに類する派手な装飾の武器を構えた。
特にガード(鍔に当たる部分)の装飾は派手で、その中心にはこの国のシンボルが彫られていた。
「よく避けたな」
そんな無駄口を叩いてる間に私はセブンフェイスを大剣モードで召喚する。
折角のチャンスを無駄にした事は後で後悔してもらうとして、今は躾のなっていない駄犬を大人しくさせる事にした。
先ずはこちらの一撃を受けてもらう。
一般人にも見える程度の速度で振り下ろした大剣。
勇者なら軽く受け止めて当然の一撃だが、それで余裕の笑みが一瞬で消えた。
「まだまだだな」
「そんな小さな体のどこにそんな力を隠して・・・さては魔法だな!」
「強化魔法を使ったらお前は跡形もなくなってるぞ」
「・・・くそっ」
「どうした?まだつづけるか?それじゃあ準備運動にもならん」
「なわけねーだろ!いくぞ!」
マサムネが掛かってくる途中でセブンフェイスを『慈悲の剣』モードで召喚し直した。
それは刃を無くしたロングソードで芯こそあれどそれを取り巻くのが弾力性のある物質で刀身全体が撓る。
当然、この剣では殺す事は出来ないし、斬れる事は無い。
マサムネが繰り出す攻撃を受け止める程度であれば、剣が曲がる事は無いので直刀みたいなものだ。
だが、こちらからの攻撃で刀身が体に当たった場合、それはちょっとした拷問武器になり得る。
脇から背中にかけて隙だらけ。
そこに向けて剣を打ち込む───
ビシィィィイ!
マサムネが軽装のせいか、いい音がした。
脇から肩を通り、反対側の腕にかけて黒い筋が入った。
切られた部分が明確に分かるのだが、血が出る訳ではない。
「いてええええええ!!!」
「刃があれば今ので良くて重症、下手しなくても死んでる所だったな」
そう、刃であればそうなっている。
この剣はその代りに黒い筋を残し、そして痛みを植え付ける。
言わば、かなり硬化した鞭のようなものだ。
下手すれば骨くらいは折れるかもしれない。
「どうだ、友好国だと思う相手だからこそ、この程度で済んでる事を感謝するのだな」
「くそっ、もう手加減しねぇ、必殺技!無限の太刀!」
一見、分裂したかのように繰り出される剣撃だが、ただ早いと言うだけだった。
繰り出された順に避ければいい話で、目をつぶっても避けれたかもしれん程度。
剣同士がぶつかることなく、73撃程度の攻撃は止んだ。
「ハぁ、ハぁ、ハぁ・・・」
「おい、休むな。相手が本当の敵ならここでお前は死んでる。動け、距離を取れ、油断をするな」
「クッ」
マサムネが追い払うように振った剣は、固い音と共に天高く飛翔し、地面に突き刺さる。
体力が尽きたのか、動きも遅い。
そして、剣を握る力もあまり残って無かったようだ。
「卑怯だぞ」
「なにがだ」
「そんな得体も知れない武器を持ち出しやがって!」
「ならば、剣が無ければいいのか?」
セブンフェイスをアクセ状態に戻し、素手になったところでマサムネは殴りかかって来る。
その拳はあまりにも遅く、少し横に力を咥えるだけで拳が空を切り、マサムネはバランスを失ってこけた。
「必殺技がどれほどのものか知らんが、それで体力が尽きるなら使うべきではないな」
そんな話の最中にマサムネは剣を拾い、距離を取って構える。
そして上がる口角は明らかに勝利を確信しているようにも見えた。
「もう許さんからな・・・」
一瞬で間合いを詰める事もできたが、あえてそうはしなかった。
右に左に瞬間移動したかのようにステップを踏み、徐々に近づく。
ザッ、ザッ、ザッという私の足音を追いかけるか様に、マサムネの剣が右に左に誘導される。
マサムネがその速さに目が追いついてないのは明らかだった。
「くっちょこまかと・・・」
「一歩ごとに後に回り込まれてる事に気付いてないなら、勇者なんてやめろ」
「なんだと・・・!」
マサムネのズボンの後ろのポケットが膨らみ、砂がてんこ盛りになっていた。
そんな小細工をする余裕すらあったのだ。
それを観衆が笑い出す。
笑いが止まらないと言い出す奴もいた程だ。
「舐めプされて悔しいか?」
「舐めプ・・・だと?お前も異世界人なのか?」
咄嗟に出た言葉は妻から教えて貰った煽り文句だった。
それを聞いて仲間だと勘違いさせてしまったのかもしれない。
「違うぞ、私は普通にこの世界の人間だ」
「いや、でも舐めプって言ったじゃないか!こっちにはない言葉だぞ!」
「以前知り合った者から聞いただけだ。煽り文句という以外の深い意味は知らん」
実際は妻からシチュエーションから解説されて知っていた。
そして、誤解を解くのはかなり面倒で、その頃にはマサムネの戦意は喪失していた。
*
「なんだと!マサムネがやられた!?」
「ああ、手も足も出なかったようだ、この目でしかと確認した。あれはただの子供ではない」
「ふ、アイツは我ら四天王の中でも最弱、今のうちに良い気になってる事ね」
「ああ、その通りだ。我らの実力を見せつけてやろうぞ!」
「僕も行くよ、君達だけじゃ不安だからね」
「よし!三人で同時に襲撃するぞ!」
「「おお!!」」
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