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6.モルバーン学園(二年生編)
6-26.プルサウンにて(リーシュナル視点)
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「何をジロジロ見ているんだ」
「いや、可愛くてさ、つい見つめていた」
「口説いても何もでねぇぞ」
「そうだ、屋上に出よう。とっておきの綺麗なものを見せてあげよう」
渋々と言った感じだったが、私が手を繋いで屋上まで案内した。
辺りは薄暗く、足元もおぼつかない。
そんな中、彼女は少したじろきながらも周りを見渡した。
私達を照らすのは街の明かりしかなかったため、彼女がはっきり見える訳ではないのが残念だ。
「街の明かりが綺麗だとでもいうのか?」
「いや、そうじゃない、すぐにわかるさ」
彼女の肩に手を回し、引寄せた。
それを嫌がろうともしないのは、内心はもう落ちているのだろう。
素直に表に出せないのはマサムネが言うところのツンデレの範疇に入るのだろうか。
兎に角、大仕掛けを見せれば完全に落ちるであろう。
大きな発砲音と共に、上空に向けて飛翔する灯。
天高く上ったところで轟音と共に灯の花が開き、周りが明るくなった。
「おお、花火を実用化したのか」
「花火を知ってる・・・のか」
「ああ、つ・・・知人から聞いた事があるんだ、実物を見るのは初めてだが、見事なものだな」
「気に入って貰えたか。知っているか?花火を見ながらキスをしたら、幸せになれると言う伝説を」
「はは、リーシュナルは乙女チックなの────」
話してる言葉を遮って唇を奪った。
無抵抗にも身を任せる彼女は最早私の物だ。
そしてバーランド王国が私の物になった瞬間でもある。
この年頃の少女であれば顔を赤らめて責任を取れと言ってくるのだろう。
勿論それを受け入れるつもりだ。
そしてそろそろ睡眠薬も効いている頃だろう。
あとは、ベッドに連れ込み、裸にでもしておけば決定打になるであろう。
「何のつもりだ」
「・・・お互い幸せになる為の通過儀礼さ」
彼女は恥ずかしがる素振りも無ければ、眠くなるような素振りもない。
もしかすると、彼女は睡眠薬対抗する術を持っているのかもしれない。
問題は逆にこちらが眠くなってきた事だ。
もしかすると、彼女の唾液に残った強力な睡眠薬を摂取してしまった可能性も有り得る。
瞼が重くて辛い───
「おい、大丈夫か・・・なんなのだ一体」
立っていられない程に眠い。
こんな時に・・!!
どうして私だけ・・・!!
彼女が下に降りて行くのが見えた。
話し声からして誰かを呼んでくるようだ。
意識が朦朧として体に力が入らないが、ここで寝る訳にはいかん。
「はやく!皇帝の具合が───」
彼女の呼びかけに応じてか、数名が私に近づいてきた。
「「皇帝リーシュナル様!」」
連れて行かれそうになる所、最後の力を振り絞り彼女に「傍にいてくれ」と頼み込んだ。
手を握っていると、周りの人間が是非にと一緒の部屋に連れて行く。
そして、ベッドに入ったところで、私の意識は途絶えてしまう。
どれくらい寝ていたのだろうか。
既に日は登り始め、部屋を明るく照らしていた。
ふと気付くとベッドにうつ伏せになる彼女が居た。
そっと頭を撫でたり髪を触るが反応がない。
そして握ったままの手。
それ程までに、私に惚れてしまったのか。
構ってやれず、少し悪い事をしたかもしれん。
それに、よく見れば寝顔は天使のようではないか。
なんとも可愛い奴だ。
彼女の寝顔を見つめていた時間は幸福を感じる時間であった。
暫くして、彼女が目を覚ました所で、ようやく我に返った。
「なんだ、先に起きたのか。起こしてくれればよかったのに」
「その、昨晩は心配かけたな」
「調子悪いのなら、先に言えば会談を延長したのだぞ。そういうのは遠慮するところじゃない」
「そうだな、ああ、その通りだ、今後は気を付けよう」
どうやら余計な事をする事もなく、彼女は私にメロメロなのであろう。
これが皇帝という肩書の魅力なのか、それとも私自身からあふれ出す魅力なのかは分からぬが、彼女はもう私から離れられないはずだ。
私の存在自体や魅力が罪だと言われれば甘んじて受け入れるしかないだろう。
持つ男の辛さというやつだな。
ふっ。
「もう元気みたいだから私は帰るぞ。また明日、署名用の正式な書類を持って来る」
「え? あ・・・・ああ・・・」
そう言ってあっさり帰ってしまった。
それはもう、あと腐れなく事務的に。
あれれえ?私に惚れているのではないのか?
もしや、あれが彼女なりの照れ隠しなのだろうか。
「ふっ・・・まったく、愛い奴め、明日が楽しみだな」
*
「おー・・・出てきた出てきた、ようやく皇帝から解放されたようだな、チビッコ」
「マサムネか、何の用だ?」
「昨晩のお仕置きがまだだったんでな、ちょっと軽く死んどけや」
「はっ、何を言うかと思えばつまらん事を、皇帝に許可は貰ったのか?」
「貰ってるさ、昨日の内にな。んじゃまっ、行くぜ!」
「まぁいい、丁度ストレス発散がしたかったんだ。来い!相手になってやる!」
「いや、可愛くてさ、つい見つめていた」
「口説いても何もでねぇぞ」
「そうだ、屋上に出よう。とっておきの綺麗なものを見せてあげよう」
渋々と言った感じだったが、私が手を繋いで屋上まで案内した。
辺りは薄暗く、足元もおぼつかない。
そんな中、彼女は少したじろきながらも周りを見渡した。
私達を照らすのは街の明かりしかなかったため、彼女がはっきり見える訳ではないのが残念だ。
「街の明かりが綺麗だとでもいうのか?」
「いや、そうじゃない、すぐにわかるさ」
彼女の肩に手を回し、引寄せた。
それを嫌がろうともしないのは、内心はもう落ちているのだろう。
素直に表に出せないのはマサムネが言うところのツンデレの範疇に入るのだろうか。
兎に角、大仕掛けを見せれば完全に落ちるであろう。
大きな発砲音と共に、上空に向けて飛翔する灯。
天高く上ったところで轟音と共に灯の花が開き、周りが明るくなった。
「おお、花火を実用化したのか」
「花火を知ってる・・・のか」
「ああ、つ・・・知人から聞いた事があるんだ、実物を見るのは初めてだが、見事なものだな」
「気に入って貰えたか。知っているか?花火を見ながらキスをしたら、幸せになれると言う伝説を」
「はは、リーシュナルは乙女チックなの────」
話してる言葉を遮って唇を奪った。
無抵抗にも身を任せる彼女は最早私の物だ。
そしてバーランド王国が私の物になった瞬間でもある。
この年頃の少女であれば顔を赤らめて責任を取れと言ってくるのだろう。
勿論それを受け入れるつもりだ。
そしてそろそろ睡眠薬も効いている頃だろう。
あとは、ベッドに連れ込み、裸にでもしておけば決定打になるであろう。
「何のつもりだ」
「・・・お互い幸せになる為の通過儀礼さ」
彼女は恥ずかしがる素振りも無ければ、眠くなるような素振りもない。
もしかすると、彼女は睡眠薬対抗する術を持っているのかもしれない。
問題は逆にこちらが眠くなってきた事だ。
もしかすると、彼女の唾液に残った強力な睡眠薬を摂取してしまった可能性も有り得る。
瞼が重くて辛い───
「おい、大丈夫か・・・なんなのだ一体」
立っていられない程に眠い。
こんな時に・・!!
どうして私だけ・・・!!
彼女が下に降りて行くのが見えた。
話し声からして誰かを呼んでくるようだ。
意識が朦朧として体に力が入らないが、ここで寝る訳にはいかん。
「はやく!皇帝の具合が───」
彼女の呼びかけに応じてか、数名が私に近づいてきた。
「「皇帝リーシュナル様!」」
連れて行かれそうになる所、最後の力を振り絞り彼女に「傍にいてくれ」と頼み込んだ。
手を握っていると、周りの人間が是非にと一緒の部屋に連れて行く。
そして、ベッドに入ったところで、私の意識は途絶えてしまう。
どれくらい寝ていたのだろうか。
既に日は登り始め、部屋を明るく照らしていた。
ふと気付くとベッドにうつ伏せになる彼女が居た。
そっと頭を撫でたり髪を触るが反応がない。
そして握ったままの手。
それ程までに、私に惚れてしまったのか。
構ってやれず、少し悪い事をしたかもしれん。
それに、よく見れば寝顔は天使のようではないか。
なんとも可愛い奴だ。
彼女の寝顔を見つめていた時間は幸福を感じる時間であった。
暫くして、彼女が目を覚ました所で、ようやく我に返った。
「なんだ、先に起きたのか。起こしてくれればよかったのに」
「その、昨晩は心配かけたな」
「調子悪いのなら、先に言えば会談を延長したのだぞ。そういうのは遠慮するところじゃない」
「そうだな、ああ、その通りだ、今後は気を付けよう」
どうやら余計な事をする事もなく、彼女は私にメロメロなのであろう。
これが皇帝という肩書の魅力なのか、それとも私自身からあふれ出す魅力なのかは分からぬが、彼女はもう私から離れられないはずだ。
私の存在自体や魅力が罪だと言われれば甘んじて受け入れるしかないだろう。
持つ男の辛さというやつだな。
ふっ。
「もう元気みたいだから私は帰るぞ。また明日、署名用の正式な書類を持って来る」
「え? あ・・・・ああ・・・」
そう言ってあっさり帰ってしまった。
それはもう、あと腐れなく事務的に。
あれれえ?私に惚れているのではないのか?
もしや、あれが彼女なりの照れ隠しなのだろうか。
「ふっ・・・まったく、愛い奴め、明日が楽しみだな」
*
「おー・・・出てきた出てきた、ようやく皇帝から解放されたようだな、チビッコ」
「マサムネか、何の用だ?」
「昨晩のお仕置きがまだだったんでな、ちょっと軽く死んどけや」
「はっ、何を言うかと思えばつまらん事を、皇帝に許可は貰ったのか?」
「貰ってるさ、昨日の内にな。んじゃまっ、行くぜ!」
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