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1.夢
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僕の家が特別だと知ったのは、10歳の時だった。
僕の家は代々、魔術を研究する家系らしく、後を継ぐため魔術の教育が始まるのは10歳の頃からだった。
魔術と聞くとファンタジーみたいで信じられないけど、魔術の家系は少なくないんだとか。
しかも、他の家は10歳からでは無くもっと早かったりするらしい。
というか、10歳から始めるのはこの家くらいらしい。
まぁ、という事で始まった魔術の勉強だけど、内容は結構退屈な物だった。
だって、難しいし。
新しいことを覚えるのは楽しいけど、
僕には才能が無いらしく、ちゃんとできる魔術なんてほとんどなかった。
そして、親が僕の不器用さにあきれ果てた頃、僕が10歳の頃にはまだ幼かった妹が10歳になった。
本当は魔術を継ぐのは長男、長女らしいが、僕にあきれた親は妹に魔術を教え始め、それから僕が魔術を教わることは無くなった。
妹には才能があり、どんどん魔術を磨いていった。普通なら、小学校を卒業し中学生になる頃には、外国にある寮生の魔術学校に通っていた。
そんな特別な妹を持つ兄は、普通の平凡な中学校を卒業し、平凡な高校に通っていた。
高校入学から一ヶ月が経ち、高校生活に慣れてきた頃、平凡な僕の日常が特別な物に変化するきっかけの出来事が起こった。
まぁ、ただ貧血で倒れただけなんだけど。
じゃあ何が特別かというと、夢を見たんだ。
結構昔の...日本ではないみたいだ。
西洋?
まだ、王とか鎧を着た人達がいたり、
剣や槍、弓を持って戦争をしていたり、その時は2つの国が戦っていたみたいだった。でも、ほとんど勝敗は決まっていた。
そう思った理由は、あれは戦争というより、一方的な殺戮に見えたんだ。
国と国の戦いと言ったけど、実際に戦っていたのは、大群と1人だけ。
こう言うと、負けている方は1人の方だと思うかも知れないけど、驚くことに、負けている方は大群の方だった。
しかも、1人で戦っているのは、美しい白髪の少女だった。
その少女は、踊っているようだった。
無数の剣と宙を舞い、剣を飛ばす。
飛ばしたと思ったら、また剣が何も無いところから出てきて、また宙を舞う。
気付くと少女の周りの敵兵は、ほとんどの兵士が力尽きていた。
続きが気になるけど、夢はここで終わってしまった。
僕が気がつくとそこは保健室だった。
倒れたのだから当然だけど。
先生に聞くと結構な時間気を失っていたらしく、その日は早退することになった。
親に迎えに来て欲しいところだけど、あいにく父は主張中、母は...いない。
仕方ないから歩くことにした。
...何だろう、今日は何だかおかしい。
さっきの夢をみたせいか、頭痛が酷い。
頭痛がするたびにさっきの夢がよぎる。
家に着くと、玄関でまた気を失ってしまった。
また、夢だ
さっきとは少し違う。
ここは...村だ。
さっきの殺伐とした夢とは違って今回の夢は何だか平和そうだ。
皆笑っていて、皆日常を満喫している。
いや、1人だけ違う。
何だろう、あの男を見ていると悪寒がする。あの男だけ明らかに雰囲気が違う。違いすぎる。
その男は、村に異様な陣を描いていった。
知っている。
あれは、魔法陣だ。
その魔術は一瞬にして平和だった村を消し去った。
そして残ったのは、何も無い砂漠と魔術師、それと...
砂漠の上に倒れている白髪の小さな少女だった。
.....
目が覚めた
目が覚めた後、あの魔術が気になり調べてみることにした。
父の部屋に入るなんて久しぶりだ。
父の部屋には魔術の本がたくさんあるから、調べるにはもってこいだ。
僕は本棚から適当な本を取り、開いてみる。
なるほど!どうやらあの魔術は...
まったくわからん。
冗談は置いといて、真面目に調べてみよう。
カシャン
ん、何だろう、鍵?
本に引っかかって落ちたのか?
鍵には地下室と書いてある。
その鍵を拾ってみると、さっきも感じたような悪寒がした。
僕も馬鹿だよな、危ないと分かってるのに気になって地下室に来るとか。
僕は飛び出してしまうかと思うほど、バクバク脈打っている心臓を、できるだけ落ち着かせながら、鍵を開けた。
僕の家は代々、魔術を研究する家系らしく、後を継ぐため魔術の教育が始まるのは10歳の頃からだった。
魔術と聞くとファンタジーみたいで信じられないけど、魔術の家系は少なくないんだとか。
しかも、他の家は10歳からでは無くもっと早かったりするらしい。
というか、10歳から始めるのはこの家くらいらしい。
まぁ、という事で始まった魔術の勉強だけど、内容は結構退屈な物だった。
だって、難しいし。
新しいことを覚えるのは楽しいけど、
僕には才能が無いらしく、ちゃんとできる魔術なんてほとんどなかった。
そして、親が僕の不器用さにあきれ果てた頃、僕が10歳の頃にはまだ幼かった妹が10歳になった。
本当は魔術を継ぐのは長男、長女らしいが、僕にあきれた親は妹に魔術を教え始め、それから僕が魔術を教わることは無くなった。
妹には才能があり、どんどん魔術を磨いていった。普通なら、小学校を卒業し中学生になる頃には、外国にある寮生の魔術学校に通っていた。
そんな特別な妹を持つ兄は、普通の平凡な中学校を卒業し、平凡な高校に通っていた。
高校入学から一ヶ月が経ち、高校生活に慣れてきた頃、平凡な僕の日常が特別な物に変化するきっかけの出来事が起こった。
まぁ、ただ貧血で倒れただけなんだけど。
じゃあ何が特別かというと、夢を見たんだ。
結構昔の...日本ではないみたいだ。
西洋?
まだ、王とか鎧を着た人達がいたり、
剣や槍、弓を持って戦争をしていたり、その時は2つの国が戦っていたみたいだった。でも、ほとんど勝敗は決まっていた。
そう思った理由は、あれは戦争というより、一方的な殺戮に見えたんだ。
国と国の戦いと言ったけど、実際に戦っていたのは、大群と1人だけ。
こう言うと、負けている方は1人の方だと思うかも知れないけど、驚くことに、負けている方は大群の方だった。
しかも、1人で戦っているのは、美しい白髪の少女だった。
その少女は、踊っているようだった。
無数の剣と宙を舞い、剣を飛ばす。
飛ばしたと思ったら、また剣が何も無いところから出てきて、また宙を舞う。
気付くと少女の周りの敵兵は、ほとんどの兵士が力尽きていた。
続きが気になるけど、夢はここで終わってしまった。
僕が気がつくとそこは保健室だった。
倒れたのだから当然だけど。
先生に聞くと結構な時間気を失っていたらしく、その日は早退することになった。
親に迎えに来て欲しいところだけど、あいにく父は主張中、母は...いない。
仕方ないから歩くことにした。
...何だろう、今日は何だかおかしい。
さっきの夢をみたせいか、頭痛が酷い。
頭痛がするたびにさっきの夢がよぎる。
家に着くと、玄関でまた気を失ってしまった。
また、夢だ
さっきとは少し違う。
ここは...村だ。
さっきの殺伐とした夢とは違って今回の夢は何だか平和そうだ。
皆笑っていて、皆日常を満喫している。
いや、1人だけ違う。
何だろう、あの男を見ていると悪寒がする。あの男だけ明らかに雰囲気が違う。違いすぎる。
その男は、村に異様な陣を描いていった。
知っている。
あれは、魔法陣だ。
その魔術は一瞬にして平和だった村を消し去った。
そして残ったのは、何も無い砂漠と魔術師、それと...
砂漠の上に倒れている白髪の小さな少女だった。
.....
目が覚めた
目が覚めた後、あの魔術が気になり調べてみることにした。
父の部屋に入るなんて久しぶりだ。
父の部屋には魔術の本がたくさんあるから、調べるにはもってこいだ。
僕は本棚から適当な本を取り、開いてみる。
なるほど!どうやらあの魔術は...
まったくわからん。
冗談は置いといて、真面目に調べてみよう。
カシャン
ん、何だろう、鍵?
本に引っかかって落ちたのか?
鍵には地下室と書いてある。
その鍵を拾ってみると、さっきも感じたような悪寒がした。
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