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二人の新たなる旅立ち
その21☆ まだまだ訓練は続くんですって!
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俺達はヤケクソになりながらあの手この手でマスターに挑んだ。
それをマスターは避わし、払い、掴みとり、とあらゆる方法で受け止められては投げられたり吹き飛ばされていた。
「おりゃぁぁ!!」
段々俺の言葉使いも地になってきた。
「きゃぁ」
ちなみにコウタも投げられる度、女子みたいな悲鳴をあげてる。
すでにもう3時間位はこれを繰り返していた。
俺達は身も心もボロボロだ。
何をやっても当たらない所が掴まれて投げ飛ばされる。
それを延々と繰り返せば借りた心身と共に武器も防具もボロボロなる。
俺達はもうこれ以上は無理とばかりに仰向けに寝転んだ。
「ははは、もう限界か」
「も、もう・・・げ、限界です」
俺達はもう起き上がる気力すらなかった。
「マスター・・・やり過ぎです」
「いやぁ必死に起き上がって向かってくるからついつい」
がははと笑うマスターの声を聞いて俺はもっと早くにやめて良かったのかと思って心を完全に折られてしまった。おのれジャック
「誰が治癒すると思ってるんですか・・・
それにこんな小さい女の子にここまでやらせて」
俺の元に声の持ち主が来たと思うけどもう目を開ける気力すらない。
すると体がふわりと起こされ抱えられたのがわかったが意識を保つのもここまでで俺は気を失った。
暖かい・・・
俺は全身を暖かい何かに包まれるような感覚に気付き目を覚ます。
「あっ気が付いたわね
大丈夫?
どこか痛い所ある?」
「あ、あっはい大丈夫です・・・」
「ごめんなさいね、うちのマスターが無茶しちゃって
あの人、あなた達の話をしたら物凄く興味深い持っちゃって」
俺はベッドに寝ているみたいだった。
そして俺の手を握りながらメガネを掛けた女性がベッドの脇の椅子に座っていた。
「あ、あのここは?」
「ここはギルドの医務室よ
あなた達が気を失ってしまったからここに運んできたのよ」
俺はベッドから体を起こしてみた。
さっきまで体のあちこちが痛かったのに今は全く痛みがない。
「ありがとうございます
えっと・・・」
「あぁ私はラティスティリア
冒険者ギルドの副ギルドマスターよ」
「ラティスティティティー」
「ふふ、好きに呼んでいいわよ」
「あの、じゃあラテさんありがとうございます」
どうやら彼女が俺達を助けてくれたみたいだ。
隣を見るとコウタも治療され今はスゥースゥーと寝ている。
ちなみにコウタをここまで運び治療したのはマスターらしい。
「私達、結構ボロボロになってたはずですけど」
俺達は数時間投げ飛ばされ続けたから傷だらけになっていたはずだったのに今の俺達は傷がない。
「あぁ私とジャックは治癒魔法が使えるのよ。
だからあの人はこんな無茶しちゃうのよね」
ラテさんはため息を付き俺の手をギュッと握る。い、痛い
「そうなんですね。
でもなんで私達が気になったんですかね?」
「それは、あなた達がソラルさん達の仲間になったってこともあるけどあなた達のステータスも原因よね」
「ステータス・・・ですか?」
「そ、あなた達みたいに色々とスキルや魔法を持ってる人ってほとんといないの
それこそAランクでもほとんどいないわね」
ふむ、普通かなと思ったステータスが実は結構凄かったのね。
でもステータスは凄くても使えないなら宝の持ち腐れなんだけどな。
「でもワタシ達何も使えません」
「そこであの人はなりの訓練で使えるようにしようとしてたみたいだけど・・・
誰から見ても気に入った新人をいじめてるようにしか見えないのよね」
「ですよね・・・
ワタシもそうとしか思えませんでした。
だってただ投げられてただけでしたから」
「そ、だからソラル達もしばらく任務で忙しい事だしあなた達には色々と学んで貰おうと思ってるの」
俺は何故そんな事になったのかいまいちわからずキョトンとしてしまった。
そんな事は構わず話を続けるラテさん。
「それにソラル達とはランクも違うからその方が良いと思うし、うちとしてもAランクの冒険者にもきちんと仕事をしてもらえるしね」
「あっあの」
「あっ心配しないで、あなた達がちゃんと冒険者になれるようちゃんと教えてもらえるようにするから」
「あっあの・・・」
「そうだ、スキルだけじゃなく魔法も使えるんだから魔法も教えてもらえるようにしないと」
話を聞いてくれない・・・
でもこの世界に来てまだ知らないことだかりなので正直ありがたい。
「分かりましたけどいいんですか?」
「いいのよ
それよりも今ソラル達が仕事を受けなくなるのが不味いから」
あっそっちが本音なのね。
「じゃあ明日またギルドに来てくれればいいわ」
「分かりました・・・」
なんかいつの間にか話がまとまってしまった。
次の日、俺達はまたギルドの前にいた。
ちなみに昨日、ソラルは物凄く心配して帰ってきた。
そして俺を捕まえると体のあちこちを確認しながら良く生きて帰ってきてくれたと泣いていた。
それをマスターは避わし、払い、掴みとり、とあらゆる方法で受け止められては投げられたり吹き飛ばされていた。
「おりゃぁぁ!!」
段々俺の言葉使いも地になってきた。
「きゃぁ」
ちなみにコウタも投げられる度、女子みたいな悲鳴をあげてる。
すでにもう3時間位はこれを繰り返していた。
俺達は身も心もボロボロだ。
何をやっても当たらない所が掴まれて投げ飛ばされる。
それを延々と繰り返せば借りた心身と共に武器も防具もボロボロなる。
俺達はもうこれ以上は無理とばかりに仰向けに寝転んだ。
「ははは、もう限界か」
「も、もう・・・げ、限界です」
俺達はもう起き上がる気力すらなかった。
「マスター・・・やり過ぎです」
「いやぁ必死に起き上がって向かってくるからついつい」
がははと笑うマスターの声を聞いて俺はもっと早くにやめて良かったのかと思って心を完全に折られてしまった。おのれジャック
「誰が治癒すると思ってるんですか・・・
それにこんな小さい女の子にここまでやらせて」
俺の元に声の持ち主が来たと思うけどもう目を開ける気力すらない。
すると体がふわりと起こされ抱えられたのがわかったが意識を保つのもここまでで俺は気を失った。
暖かい・・・
俺は全身を暖かい何かに包まれるような感覚に気付き目を覚ます。
「あっ気が付いたわね
大丈夫?
どこか痛い所ある?」
「あ、あっはい大丈夫です・・・」
「ごめんなさいね、うちのマスターが無茶しちゃって
あの人、あなた達の話をしたら物凄く興味深い持っちゃって」
俺はベッドに寝ているみたいだった。
そして俺の手を握りながらメガネを掛けた女性がベッドの脇の椅子に座っていた。
「あ、あのここは?」
「ここはギルドの医務室よ
あなた達が気を失ってしまったからここに運んできたのよ」
俺はベッドから体を起こしてみた。
さっきまで体のあちこちが痛かったのに今は全く痛みがない。
「ありがとうございます
えっと・・・」
「あぁ私はラティスティリア
冒険者ギルドの副ギルドマスターよ」
「ラティスティティティー」
「ふふ、好きに呼んでいいわよ」
「あの、じゃあラテさんありがとうございます」
どうやら彼女が俺達を助けてくれたみたいだ。
隣を見るとコウタも治療され今はスゥースゥーと寝ている。
ちなみにコウタをここまで運び治療したのはマスターらしい。
「私達、結構ボロボロになってたはずですけど」
俺達は数時間投げ飛ばされ続けたから傷だらけになっていたはずだったのに今の俺達は傷がない。
「あぁ私とジャックは治癒魔法が使えるのよ。
だからあの人はこんな無茶しちゃうのよね」
ラテさんはため息を付き俺の手をギュッと握る。い、痛い
「そうなんですね。
でもなんで私達が気になったんですかね?」
「それは、あなた達がソラルさん達の仲間になったってこともあるけどあなた達のステータスも原因よね」
「ステータス・・・ですか?」
「そ、あなた達みたいに色々とスキルや魔法を持ってる人ってほとんといないの
それこそAランクでもほとんどいないわね」
ふむ、普通かなと思ったステータスが実は結構凄かったのね。
でもステータスは凄くても使えないなら宝の持ち腐れなんだけどな。
「でもワタシ達何も使えません」
「そこであの人はなりの訓練で使えるようにしようとしてたみたいだけど・・・
誰から見ても気に入った新人をいじめてるようにしか見えないのよね」
「ですよね・・・
ワタシもそうとしか思えませんでした。
だってただ投げられてただけでしたから」
「そ、だからソラル達もしばらく任務で忙しい事だしあなた達には色々と学んで貰おうと思ってるの」
俺は何故そんな事になったのかいまいちわからずキョトンとしてしまった。
そんな事は構わず話を続けるラテさん。
「それにソラル達とはランクも違うからその方が良いと思うし、うちとしてもAランクの冒険者にもきちんと仕事をしてもらえるしね」
「あっあの」
「あっ心配しないで、あなた達がちゃんと冒険者になれるようちゃんと教えてもらえるようにするから」
「あっあの・・・」
「そうだ、スキルだけじゃなく魔法も使えるんだから魔法も教えてもらえるようにしないと」
話を聞いてくれない・・・
でもこの世界に来てまだ知らないことだかりなので正直ありがたい。
「分かりましたけどいいんですか?」
「いいのよ
それよりも今ソラル達が仕事を受けなくなるのが不味いから」
あっそっちが本音なのね。
「じゃあ明日またギルドに来てくれればいいわ」
「分かりました・・・」
なんかいつの間にか話がまとまってしまった。
次の日、俺達はまたギルドの前にいた。
ちなみに昨日、ソラルは物凄く心配して帰ってきた。
そして俺を捕まえると体のあちこちを確認しながら良く生きて帰ってきてくれたと泣いていた。
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