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二人の新たなる旅立ち
その20☆ 訓練ですって!
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俺は今、ソラルと街の中を散歩している。昨日拾った子犬と共に。
そう言えば昨日拾った子犬は子犬でなかった。
ソラルやリアが見た結果、狼種らしいが色が白いのでハッキリした種がわからないと言われた。
ただ、白と言うのは目立つので、もしかしたら突然変異とかで生まれたため捨てられた可能性もあると言われた。
言われれば迷子の我が子をそのままにするはずかない。
「ソラルお兄ちゃん飼うの許してくれてありがとう
ワタシ、生き物飼うの初めてだったから嬉しいです」
「いいよ。
人数増えたから家を借りるとなればそのくらい問題ないかなと思ったしね。
でもちゃんとアスハが世話をするんだよ?」
「はい!
ちゃんとお世話します!」
「よろしい
で名前はどうするんだい?」
「んー真っ白だからシロです!」
実は昨日から考えてたが全然思い浮かばずいっそのことそのままで良いかなとシロと命名してしまった。
「シロか。
シンプルで良いと思うよ」
ソラルは優しく微笑み俺を撫でるがたぶんソラルは俺がつける名前ならなんでも肯定しそうな気がする。
俺達は散歩を終え朝食も済ませると冒険者ギルドに来た。
ソラル達はもちろん今日も依頼があるからそれにいくため。
俺とコウタは昨日の依頼失敗報告と迷惑を掛けたからそのお詫びをするためだ。
中に入ると昨日と同じように人がたくさんいる。
俺達は昨日と同じように二階に向かう。
そして昨日と同じカウンターの前に立つと俺達はまず昨日の事を謝った。
「昨日はご心配とご迷惑を掛けてしまってすみませんでした」
「いえいえ、私共よりソラルさんがとても心配していましたよ」
俺とコウタが謝るとギルドよりもソラルがひたすら心配してたことを聞く。
ソラルを見ると少しはにかんでいた。このイケメンが!
「話を聞けばモンスターなどと戦った事がないふたりをいきなり採取依頼とはいえ行かせてしまった私共にも落ち度があったので」
お姉さんも申し訳なさそうに俺達に頭を下げた。
いや俺達の方が悪いのに。
「おう、ソラル!
今日も例の件よろし・・・む?そいつらが新しい仲間か?」
そう言って階段からひとりの男が降りてきた。
男は俺達元へ来ると俺とコウタをまじまじと見た。
「マスター、おはようございます」
ソラルにマスターと呼ばれた男はおうと返信をしつつも俺達を見ている。
「ふはは、昨日の事はギリド員から聞いてる。
まぁ初めて依頼で失敗なんてよく聞く話さ。
それに受けた依頼も常駐依頼、今回は罰則もなしでいい。
ただし、」
マスターは俺とコウタの肩を掴みニヤッと不適に笑う。
「訓練しようじゃないか」
俺は見てしまった。ソラルは額に手を当て首を振り、リアとティアは自分の両腕を掴みブルッと震わせ、受付のお姉さんの顔までも笑顔が引き吊っていた。
彼、冒険者ギルドマスターの名前はジャック・ホースティン。
歳は43才、身長は185cm位。
そこに筋肉をこれでもかと身に付けているからコウタよりとても大きく見える。
濃い茶色の髪を短く駆り上げてある。
顔立ちは年相応だが両目の下から右耳の辺りまで大きな傷がある。しかもその傷は何かに引っ掛かれたような後で右目の辺りにいくと大きくなり目にも掛かっていた。
そのせいか左目は髪と同じ茶色い目をしているのに右目は白く濁っていた。おそらく失明してるんだろうと思う。
服装はパッツリしたタンクトップに革製のズボンにブーツと簡単な服装。
俺達は今そんな人と対峙している。
場所はギルドの裏にある広場。
ここは冒険者の訓練に使うところらしい。
ちなみにここには俺とコウタとマスタージャックしかいない。
ソラル達は既に依頼のため出掛けている。
行く前にソラル達は俺達にアドバイスを残す。
「絶対に無茶をしてはいけないからね!」
「間違っても倒そうとか考えちゃダメだよ!」
「逃げるが勝ち」
ソラル、リア、ティアが言ったことは果たしてアドバイスだったのだろうかと俺は疑問に思ってしまった。
「そろそろ始めるぞぉ」
向かいにいるマスターが声を掛けた。
「よろしくお願いします!」
「よっよろしくお願いいたします・・・」
俺達は武器を構えた。
ちなみにマスターは俺達の持つスキルを聞くと訓練用の武器が刺さる樽から武器を取り出し俺達に渡した。
俺は短剣より少し長いショートソード、コウタは槍だ。
「よし!じゃあ掛かってこい!」
それを合図にまず飛び出したのがコウタだった。
コウタは勢い良く飛び出し槍を突き出す。
「せやぁ!!」
「ふん!」
突き出した槍はマスターに片手で弾かれたかと思うと流れるように肩を入れ迫るコウタにタックルを当てた。
その瞬間コウタは後ろに飛ばされ転がりながら元いた俺の隣まで戻ってきた。
「ありゃつい力が入ったか」
テヘッと笑うマスタージャック。
その光景を見た俺はもう帰りたい衝動と戦いたくない衝動で動けなくなっていた。
「よし、じゃあ次ぃ」
俺はその言葉にビクッとなるがとりあえず行くことにした。
俺は年端もいかない女の子。しかもレベル1のひ弱代表、まさかと考えながら手に持つショートソードを振り上げた瞬間、剣を持つ腕を掴まれるとそのまま後ろに投げ飛ばされた。
ズサァー
俺も元いた所に戻されていた。
「かぁ!なんだそりゃ!
ゴブリンでももう少しまともな動きするぞ!」
どうやら俺達はゴブリン以下らしい。
俺とコウタは必死に立ち上がりはしたがまた立ち向かう勇気を投げられた時に一緒に飛ばされたみたいでもう向かっていく気力もなかった。
「ほら!休んでないでどんどん掛かってこい!」
俺達はこれから起こるだろう地獄にただただ祈るだけだった。
((生きていられますように・・・))
その間のシロ。
広場の隅で蝶々を追い掛けて遊んでいます。
そう言えば昨日拾った子犬は子犬でなかった。
ソラルやリアが見た結果、狼種らしいが色が白いのでハッキリした種がわからないと言われた。
ただ、白と言うのは目立つので、もしかしたら突然変異とかで生まれたため捨てられた可能性もあると言われた。
言われれば迷子の我が子をそのままにするはずかない。
「ソラルお兄ちゃん飼うの許してくれてありがとう
ワタシ、生き物飼うの初めてだったから嬉しいです」
「いいよ。
人数増えたから家を借りるとなればそのくらい問題ないかなと思ったしね。
でもちゃんとアスハが世話をするんだよ?」
「はい!
ちゃんとお世話します!」
「よろしい
で名前はどうするんだい?」
「んー真っ白だからシロです!」
実は昨日から考えてたが全然思い浮かばずいっそのことそのままで良いかなとシロと命名してしまった。
「シロか。
シンプルで良いと思うよ」
ソラルは優しく微笑み俺を撫でるがたぶんソラルは俺がつける名前ならなんでも肯定しそうな気がする。
俺達は散歩を終え朝食も済ませると冒険者ギルドに来た。
ソラル達はもちろん今日も依頼があるからそれにいくため。
俺とコウタは昨日の依頼失敗報告と迷惑を掛けたからそのお詫びをするためだ。
中に入ると昨日と同じように人がたくさんいる。
俺達は昨日と同じように二階に向かう。
そして昨日と同じカウンターの前に立つと俺達はまず昨日の事を謝った。
「昨日はご心配とご迷惑を掛けてしまってすみませんでした」
「いえいえ、私共よりソラルさんがとても心配していましたよ」
俺とコウタが謝るとギルドよりもソラルがひたすら心配してたことを聞く。
ソラルを見ると少しはにかんでいた。このイケメンが!
「話を聞けばモンスターなどと戦った事がないふたりをいきなり採取依頼とはいえ行かせてしまった私共にも落ち度があったので」
お姉さんも申し訳なさそうに俺達に頭を下げた。
いや俺達の方が悪いのに。
「おう、ソラル!
今日も例の件よろし・・・む?そいつらが新しい仲間か?」
そう言って階段からひとりの男が降りてきた。
男は俺達元へ来ると俺とコウタをまじまじと見た。
「マスター、おはようございます」
ソラルにマスターと呼ばれた男はおうと返信をしつつも俺達を見ている。
「ふはは、昨日の事はギリド員から聞いてる。
まぁ初めて依頼で失敗なんてよく聞く話さ。
それに受けた依頼も常駐依頼、今回は罰則もなしでいい。
ただし、」
マスターは俺とコウタの肩を掴みニヤッと不適に笑う。
「訓練しようじゃないか」
俺は見てしまった。ソラルは額に手を当て首を振り、リアとティアは自分の両腕を掴みブルッと震わせ、受付のお姉さんの顔までも笑顔が引き吊っていた。
彼、冒険者ギルドマスターの名前はジャック・ホースティン。
歳は43才、身長は185cm位。
そこに筋肉をこれでもかと身に付けているからコウタよりとても大きく見える。
濃い茶色の髪を短く駆り上げてある。
顔立ちは年相応だが両目の下から右耳の辺りまで大きな傷がある。しかもその傷は何かに引っ掛かれたような後で右目の辺りにいくと大きくなり目にも掛かっていた。
そのせいか左目は髪と同じ茶色い目をしているのに右目は白く濁っていた。おそらく失明してるんだろうと思う。
服装はパッツリしたタンクトップに革製のズボンにブーツと簡単な服装。
俺達は今そんな人と対峙している。
場所はギルドの裏にある広場。
ここは冒険者の訓練に使うところらしい。
ちなみにここには俺とコウタとマスタージャックしかいない。
ソラル達は既に依頼のため出掛けている。
行く前にソラル達は俺達にアドバイスを残す。
「絶対に無茶をしてはいけないからね!」
「間違っても倒そうとか考えちゃダメだよ!」
「逃げるが勝ち」
ソラル、リア、ティアが言ったことは果たしてアドバイスだったのだろうかと俺は疑問に思ってしまった。
「そろそろ始めるぞぉ」
向かいにいるマスターが声を掛けた。
「よろしくお願いします!」
「よっよろしくお願いいたします・・・」
俺達は武器を構えた。
ちなみにマスターは俺達の持つスキルを聞くと訓練用の武器が刺さる樽から武器を取り出し俺達に渡した。
俺は短剣より少し長いショートソード、コウタは槍だ。
「よし!じゃあ掛かってこい!」
それを合図にまず飛び出したのがコウタだった。
コウタは勢い良く飛び出し槍を突き出す。
「せやぁ!!」
「ふん!」
突き出した槍はマスターに片手で弾かれたかと思うと流れるように肩を入れ迫るコウタにタックルを当てた。
その瞬間コウタは後ろに飛ばされ転がりながら元いた俺の隣まで戻ってきた。
「ありゃつい力が入ったか」
テヘッと笑うマスタージャック。
その光景を見た俺はもう帰りたい衝動と戦いたくない衝動で動けなくなっていた。
「よし、じゃあ次ぃ」
俺はその言葉にビクッとなるがとりあえず行くことにした。
俺は年端もいかない女の子。しかもレベル1のひ弱代表、まさかと考えながら手に持つショートソードを振り上げた瞬間、剣を持つ腕を掴まれるとそのまま後ろに投げ飛ばされた。
ズサァー
俺も元いた所に戻されていた。
「かぁ!なんだそりゃ!
ゴブリンでももう少しまともな動きするぞ!」
どうやら俺達はゴブリン以下らしい。
俺とコウタは必死に立ち上がりはしたがまた立ち向かう勇気を投げられた時に一緒に飛ばされたみたいでもう向かっていく気力もなかった。
「ほら!休んでないでどんどん掛かってこい!」
俺達はこれから起こるだろう地獄にただただ祈るだけだった。
((生きていられますように・・・))
その間のシロ。
広場の隅で蝶々を追い掛けて遊んでいます。
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