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第二章 軍属大学院 入学 編
120.似た者同士の励まし合い-Ⅲ
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「慣れれば……ですか?」
「うん、私は成り行きで知っちゃったんだけど、普段の丁寧なしゃべり方とのギャップが凄くって、最初は凄く驚いたもの……。慣れた今だと、素の方がティスト様自身を出せてる感じがして――凄く、良いなと思うわ。あなたもそうじゃなかった?」
聞いていて何だか話が噛み合っていないと思ったが、どうやらハルカ先輩は普段の猫被りについて話していた様だ。
おじいちゃんの事を話すわけにもいかないので話を合わせる。
「僕はあれが最初だったので……というより今日初めてあの猫被りを見た感じでして……。寧ろ粗雑なティストさんじゃないと、その……むず痒いと言いますか……」
「へぇ、あなたには最初から素だったんだ……。まあ、あれだけの事が出来るんだもの。目をかけられてもおかしくはないわね」
「へ? 何の話ですか?」
自分の場合は恐らく、あの屋敷というハヴァリーさんやエフィさんといったティストさんにとって素を晒せる相手しか居えないであろう場所に偶然居合わせて、気を抜いていたティストさんを目撃してしまっただけなのだが、目をかけられるとはどういう事だろうか。
「さっきのあなたとティスト様の手合わせをちょっと見せてもらってたんだけど、いくらシエラがあるとはいえ、あなたくらいの子でティスト様とあんな長時間相対できる人なんてまずいないわよ」
手合わせと言えば聞こえはいいが、実際は一方的にボコボコに攻撃されていただけである。
防御しか出来てない上にそもそも――
「いや、それはティストさんがちゃんと手加減してくれているからで……」
「ティスト様の手加減無しで手合わせできる人がいったい何人居ると思ってるのよ……。まああれだけの攻防を繰り広げられるあなたの培った力をティスト様は買っていると思うわよ」
「……そう、ですかね?」
「ええ、正直見ていて圧倒されたわ。私のシエラも、やろうと思えばあなたと似た事は出来るはずなんだけど……たぶん数分も持たないでしょうね」
「先輩のシエラ……『力を操る』シエラでしたっけ?」
「そうよ。何でも出来る万能型のシエラなんて言われるけど、結局の所私は器用貧乏なだけで――」
――何も出来ないままなのよね。
と、そう呟くハルカ先輩の顔は相変わらず無表情ながらもどこか悲し気で、どうしようもないという諦観にも似たそんな想いが胸に突き刺さる。
この人はいったいどんな想いを抱いてこの力を手に入れたのだろうか。
心が圧迫される様な感覚に息が詰まる。
――何故、この人はこんなにも自身の想いを……自分自身を――
「――って、ごめんね、変な話しちゃって。ただあなたの力が凄いって話をしたかっただけなんだけど、なんでこんな話になっちゃったのかな……?」
ハルカ先輩は少し慌てながら、心底不思議そうに首をかしげる。
そんなハルカ先輩に対して自分は――
「僕は、そんな事ないと思いますよ」
気が付けば口を開いていた。
自分にはハルカ先輩が何か重大な想いを抑えつけ、そしてそんな自身を心底嫌忌している様に感じられたのだ。
詳しい事なんて何もわからないし、そもそも自分の思い違いの可能性もある。
しかし、自分の感じたものが本物であるという何の根拠もない自信もあった。
だからといって自分にはどうすれば良いのかはわからない。
「少なくとも、僕はハルカ先輩に命を救われましたし、本当に感謝してますから。だから――そんなに卑下する事ないですよ! 先輩のシエラは、人を救える凄いシエラです!」
でもせめて、自分の知り得る事実とそれに連なる想いは伝えるべきだと思ったのだ。
「そ、そうかな……? あら……ふふっ、ありがとうね」
キュウも何か感じたのか、元気を与える様にハルカ先輩へと頭を摺り寄せる。
キュウに静かに笑いかけるハルカ先輩からは先ほどの様な悲し気な様子は感じられない。
流石はキュウである。
「それに――いや、やっぱり何でもないです」
「先輩の事を好きな奴も居ますし」と言おうかと思ったが、まだ確証の無い事であるし、まるで嫌いな人が多いかのような言い草になると気が付いてやめたのだ。
確証が無いというのは、今更ながら思い出したのだが、恐らくこの人こそがサキトが想いを寄せる『ハルカさん』だという事だ。
そんな偶然があるかとも思うが、意外と世界は狭かったりするし、これまた根拠の無い自信もある。
もしそうであるならば全力を持ってサキトの恋路のサポートをしようと思うが、それはちゃんと確認をとってからの方がいいだろう。
「……?」
キュウの頭を撫でながらハルカ先輩は不思議そうに首をかしげる。
自分の何かに失望しながら生きていく辛さを僅かながらに知っている。
どう足掻いても、自分自身という人間の評価において自己評価というのは大きな割合を占めるものだ。
当然であろう。
自分自身以上に自分自身と時を共にした存在などいるはずも無いのだ。
その評価の大部分が最低の評価なのだから、辛くないわけがない。
もしハルカ先輩が本当にそんな状態にあるのだとしたら、一刻も早くそこから抜け出して欲しいと思う。
しかし、ハルカ先輩の事を殆ど知らない自分に出来る事なんて無いに等しい。
だがサキトならば――長年想いを寄せ続けたサキトにならば、ハルカ先輩の自身に対する嫌忌の感情を覆す事ができるかもしれない。
そうであって欲しいと願う自分がいるのだ。
(まあ、サキトなら好きな人が自分自身の事を嫌ってるなんて事快く思うはずないよな)
サキトと自分の付き合いもよくよく考えればまだ全然短いのだが、自分にはハルカ先輩のために奮闘するサキトの姿が容易に想像できるから不思議なものだ。
「……何だか嬉しそうね?」
「へ? いえ、ちょっと友人の事を思い出してただけですよ」
「ほぅ、薄ら笑い浮かべられるくらいには回復したみてぇだなボウズ? じゃあさっさとさっきの再開すっぞ! おら! ついてこい!」
いつの間にか背後に来ていたティストさんに襟をつかまれて引っ張られる。
何だか未だに荒れている様子だ。
「ちょっ!? ティストさん!? 自分で歩けますって! ってかまさかまた二時間ぶっ続けですか!?」
「当たり前だろうがっ! おら行くぞっ!」
「危なっ!?」
体勢も整え終えぬまま乱暴に特訓を再開されたが、何とか防御をした流れで走り寄ってきたキュウを確保し、改めてティストさんを臨む。
「……がんばって」
「うふふ、ごめんねタケル君。ティスト様の相手お願いねぇ」
完全にリオナさんにからかわれた八つ当たりをされている気がしてならないが余計な事を考えている余裕も無いため、そんな何とも言えぬ声援を背に特訓へと臨むのであった。
「うん、私は成り行きで知っちゃったんだけど、普段の丁寧なしゃべり方とのギャップが凄くって、最初は凄く驚いたもの……。慣れた今だと、素の方がティスト様自身を出せてる感じがして――凄く、良いなと思うわ。あなたもそうじゃなかった?」
聞いていて何だか話が噛み合っていないと思ったが、どうやらハルカ先輩は普段の猫被りについて話していた様だ。
おじいちゃんの事を話すわけにもいかないので話を合わせる。
「僕はあれが最初だったので……というより今日初めてあの猫被りを見た感じでして……。寧ろ粗雑なティストさんじゃないと、その……むず痒いと言いますか……」
「へぇ、あなたには最初から素だったんだ……。まあ、あれだけの事が出来るんだもの。目をかけられてもおかしくはないわね」
「へ? 何の話ですか?」
自分の場合は恐らく、あの屋敷というハヴァリーさんやエフィさんといったティストさんにとって素を晒せる相手しか居えないであろう場所に偶然居合わせて、気を抜いていたティストさんを目撃してしまっただけなのだが、目をかけられるとはどういう事だろうか。
「さっきのあなたとティスト様の手合わせをちょっと見せてもらってたんだけど、いくらシエラがあるとはいえ、あなたくらいの子でティスト様とあんな長時間相対できる人なんてまずいないわよ」
手合わせと言えば聞こえはいいが、実際は一方的にボコボコに攻撃されていただけである。
防御しか出来てない上にそもそも――
「いや、それはティストさんがちゃんと手加減してくれているからで……」
「ティスト様の手加減無しで手合わせできる人がいったい何人居ると思ってるのよ……。まああれだけの攻防を繰り広げられるあなたの培った力をティスト様は買っていると思うわよ」
「……そう、ですかね?」
「ええ、正直見ていて圧倒されたわ。私のシエラも、やろうと思えばあなたと似た事は出来るはずなんだけど……たぶん数分も持たないでしょうね」
「先輩のシエラ……『力を操る』シエラでしたっけ?」
「そうよ。何でも出来る万能型のシエラなんて言われるけど、結局の所私は器用貧乏なだけで――」
――何も出来ないままなのよね。
と、そう呟くハルカ先輩の顔は相変わらず無表情ながらもどこか悲し気で、どうしようもないという諦観にも似たそんな想いが胸に突き刺さる。
この人はいったいどんな想いを抱いてこの力を手に入れたのだろうか。
心が圧迫される様な感覚に息が詰まる。
――何故、この人はこんなにも自身の想いを……自分自身を――
「――って、ごめんね、変な話しちゃって。ただあなたの力が凄いって話をしたかっただけなんだけど、なんでこんな話になっちゃったのかな……?」
ハルカ先輩は少し慌てながら、心底不思議そうに首をかしげる。
そんなハルカ先輩に対して自分は――
「僕は、そんな事ないと思いますよ」
気が付けば口を開いていた。
自分にはハルカ先輩が何か重大な想いを抑えつけ、そしてそんな自身を心底嫌忌している様に感じられたのだ。
詳しい事なんて何もわからないし、そもそも自分の思い違いの可能性もある。
しかし、自分の感じたものが本物であるという何の根拠もない自信もあった。
だからといって自分にはどうすれば良いのかはわからない。
「少なくとも、僕はハルカ先輩に命を救われましたし、本当に感謝してますから。だから――そんなに卑下する事ないですよ! 先輩のシエラは、人を救える凄いシエラです!」
でもせめて、自分の知り得る事実とそれに連なる想いは伝えるべきだと思ったのだ。
「そ、そうかな……? あら……ふふっ、ありがとうね」
キュウも何か感じたのか、元気を与える様にハルカ先輩へと頭を摺り寄せる。
キュウに静かに笑いかけるハルカ先輩からは先ほどの様な悲し気な様子は感じられない。
流石はキュウである。
「それに――いや、やっぱり何でもないです」
「先輩の事を好きな奴も居ますし」と言おうかと思ったが、まだ確証の無い事であるし、まるで嫌いな人が多いかのような言い草になると気が付いてやめたのだ。
確証が無いというのは、今更ながら思い出したのだが、恐らくこの人こそがサキトが想いを寄せる『ハルカさん』だという事だ。
そんな偶然があるかとも思うが、意外と世界は狭かったりするし、これまた根拠の無い自信もある。
もしそうであるならば全力を持ってサキトの恋路のサポートをしようと思うが、それはちゃんと確認をとってからの方がいいだろう。
「……?」
キュウの頭を撫でながらハルカ先輩は不思議そうに首をかしげる。
自分の何かに失望しながら生きていく辛さを僅かながらに知っている。
どう足掻いても、自分自身という人間の評価において自己評価というのは大きな割合を占めるものだ。
当然であろう。
自分自身以上に自分自身と時を共にした存在などいるはずも無いのだ。
その評価の大部分が最低の評価なのだから、辛くないわけがない。
もしハルカ先輩が本当にそんな状態にあるのだとしたら、一刻も早くそこから抜け出して欲しいと思う。
しかし、ハルカ先輩の事を殆ど知らない自分に出来る事なんて無いに等しい。
だがサキトならば――長年想いを寄せ続けたサキトにならば、ハルカ先輩の自身に対する嫌忌の感情を覆す事ができるかもしれない。
そうであって欲しいと願う自分がいるのだ。
(まあ、サキトなら好きな人が自分自身の事を嫌ってるなんて事快く思うはずないよな)
サキトと自分の付き合いもよくよく考えればまだ全然短いのだが、自分にはハルカ先輩のために奮闘するサキトの姿が容易に想像できるから不思議なものだ。
「……何だか嬉しそうね?」
「へ? いえ、ちょっと友人の事を思い出してただけですよ」
「ほぅ、薄ら笑い浮かべられるくらいには回復したみてぇだなボウズ? じゃあさっさとさっきの再開すっぞ! おら! ついてこい!」
いつの間にか背後に来ていたティストさんに襟をつかまれて引っ張られる。
何だか未だに荒れている様子だ。
「ちょっ!? ティストさん!? 自分で歩けますって! ってかまさかまた二時間ぶっ続けですか!?」
「当たり前だろうがっ! おら行くぞっ!」
「危なっ!?」
体勢も整え終えぬまま乱暴に特訓を再開されたが、何とか防御をした流れで走り寄ってきたキュウを確保し、改めてティストさんを臨む。
「……がんばって」
「うふふ、ごめんねタケル君。ティスト様の相手お願いねぇ」
完全にリオナさんにからかわれた八つ当たりをされている気がしてならないが余計な事を考えている余裕も無いため、そんな何とも言えぬ声援を背に特訓へと臨むのであった。
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