令嬢である妹と一緒に寝ても賢者でいられる方法を試してたらチート能力が備わった件

つきの麻友

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混浴風呂

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「ちょっと約束の時間、何時だと思っているの?」

「ゴメン、マヌガレータちゃん。お兄ちゃんにトイレの仕方教えてたからギリギリになちゃったね」

 機関車の入り口で仁王立ちしている、超ミニスカートを穿いたマヌガレータと呼ばれる女は、俺達が入り口に差し掛かったと同時にまくし立ててきた。

「もう少しマシな言い訳できないわけ?」

 そりゃ確かにごもっともな意見だが、事実なのだから仕方ない。その上ふんどしの仕方まで教わっていたのだから。

 おかげで無事用を足すことができたわけなのだから。

 怒るマヌガレータを横目に俺とミゼルは機関車に飛び乗った。既に発車の汽笛が駅構内に鳴り響いている。入り口の前に立っているマヌガレータに中から問う。

「乗らないのか?」

「ちょ、乗るに決まっているでしょ!」

 慌てて駆け上がり、進みだした機関車に飛び乗った拍子にミニスカートがひらりと浮く。

「委員長として全員の点呼を取って貴方達がいないから待ってたのに、なんで貴方達が先に乗って私の心配をするのよ!」

 かなりの御立腹である。マヌガレータというこの女、整った顔立ちだが性格に合ったような少し吊り上がった目が特徴的だ。低い身長にコンプレックスでもあるような感じの強がった物言いは威圧的である。組んだ両腕に乗っかっかるような巨乳はかなりの大きさであると服の上からでもわかるようだ。

 この世界の成長は一体どうなっているのだ。

「どこジロジロ見てんのよ?」

 マヌガレータに指摘され、ドキッとする。慌てて目線を下に向けて誤魔化したが、

「だいたい車内でも騒ぎすぎですわ。バナナなんて何本も食べれないでしょうに! 歳の離れたお兄さんがいるからって皆が皆羨ましいと思ったら大間違いですわ!」

「はぁ、なんだかすいません」

 十歳と言えど見た目高校生、いやマヌガレータは巨乳の中学生だが、委員長だからってやけに上から目線だなと思いながら謝った。

 ミゼルも横でシュンとなっていた。

「家に帰るまで大人しくしててもらいたいもんですわ、まったく。今度迷惑かけたら先生に言って途中で帰ってもらいますからね!」

 怒りは収まらないままこの場を立ち去ろうとしたマヌガレータだったが、飛び乗った拍子にミニスカートがどうやら引っ掛かっていたようで、一歩踏み出した途端にうつ伏せで転んでしまった。

 脱げてしまったミニスカートはひらひらと引っ掛かっていたので、飛んでいってはマズイと思い取ってあげた。

 俺はこの異世界の女性もふんどしなのだということをマヌガレータのプリンとした可愛らしいお尻から学んだ。

 乗客席に渡る車輌の通路に俺達三人はいたので、幸いにもふんどしで倒れているマヌガレータを見ているのは俺とミゼルだけだった。

「マヌガレータちゃん、大丈夫?」

 心配そうに言えば良かったのだが、ミゼルが半分笑いながら声を掛けたのが悪かったのだろう。

 プライドが邪魔をするのか、直ぐには起き上がらず、ワナワナと振り返って俺を見上げてくる。

「あんた達が早く帰ってこないからこうなったのよ」

 もの凄いこじ付けだが、あながち間違いでもない気もする。そんなミニスカートでなければ引っ掛かっていないのではないかと思ったが、火に油を注ぐような気がしたので、言葉を呑み込んだ。

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