令嬢である妹と一緒に寝ても賢者でいられる方法を試してたらチート能力が備わった件

つきの麻友

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王妃の風呂

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 流石は王妃専用の浴場ということか。広くて三人が湯船に浸かってもまだ余裕がある感じだ。

 身体を洗わずに湯船に浸かるのには子供のころから抵抗がある俺は、一通り洗ってから湯船に浸かった。

 それにしてもこの広さの湯船に毎日一人しか浸からず、貴重と言われている特殊な水を使うのは勿体ないと素直に思ってしまった。

 身体を洗っている時、隣でジュリアーノに洗ってもらっているロイエルーンに色々話しかけられたが、気のない返事をしながら適当に流していた。

 身体の汚れを流しているから聞こえにくいというのは言い訳で、余計な事を考えて息子がロマンティコ状態になったらシャレにならないからだった。

 なんとか平常心を保ちながら洗い終わった俺は、先に湯船に浸かることができた。

 その後、身体を洗い終えたロイエルーンが湯船に入ってきたが、裸とは思えないまるで水着を着てプールにでも入るかのように恥じらいもなにも抵抗なく入ってきた。

 じろじろ見ているわけではないが、たわわな胸も含めて丸見え状態だ。

 当然俺の股間はロマンティコ状態だが、湯船の中なのでバレてはいない。

 遅れて、自身の身体を洗っているジュリアーノの横から見える横乳は何とも言えない。これが現世ならこの状態で見れる男性は恋人でしかないだろうな。ミゼルのような未成年なら見てしまうのに罪悪感があるが、ジュリアーノ達なら年齢的にも問題ないだろうし、猫耳もないことから経験者ということがわかる。つまり俺より大人なのだ。

「失礼します」

 少しして、身体を洗い終えたジュリアーノが波を立てないようにそっと湯船に入ってきた。

 そのおしとやかな振る舞いに、湯船にのぼせるのを早めるかのように、頭が熱くなるのがわかった。

 三人が湯船に浸かりながら談笑を始めたが、現世の感覚だと異様なのだが、この異世界ではごく自然なことなのだろう。

 現世で例えると、三人でテーブルを囲んで食事をしているような感覚なのだろう。

 転移してきた俺としては、パラダイスな銀河状態であるのは間違いない。

 逆にこの異世界の食事は美味しいとは言えない代物で、男女が別に食べるのが風習みたいだが、どっちが良いと言われたら童貞の俺からしたら天国のようなものだ。

 元々、異世界で生まれ育っていればこんな風習にはなんとも思わないのかもしれないのかもしれないが。

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