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あなた本当に魔王ですか?
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「クラッチロウ!」
「申し訳ございません。ただ、コイツは強いってだけで我々を見下しております。その態度が我慢できないのです。おい良く聞けよ。ここにおわすお方は現世の神様。俺はこの方から生まれたんだ。つまり俺は神の子と言っても過言ではないんだ。それをいち人間が少しばかり力があるからって調子に乗ってんじゃねーぞ」
中指立ててオラオラとしてくる。こんな神の子はいやだってラジオのコーナーがあったら採用されそうなくらい神の子と程遠い。
「調子に乗ってないし、実際強いし、一応元神のスペンサーには少しばかり気を使っているだろ! ただ神の子か数の子か知らんが、俺より弱っちいお前にまで気を使ってられるかって言ってんだ」
お返しに中指と人差し指を立ててやったが裏ピースになっただけであった。
「俺はなぁ、腕力だけで威張り散らす奴が大っ嫌いなんだよぉ!」
「それお前じゃん。ちなみにそんな奴俺も嫌いだわ」
素で返答したことで、クラッチロウはポカーンとして立ちすくむ。スペンサーにケツを叩かれしょぼんとしてしまった。
「これくらいにしないか二人共。案外気の合う者同士かも知れないぞ?」
スペンサーの言葉に二人揃って顔を横に降り否定アピールをした。スペンサーはニコッと笑ったまま何も言わなかった。
浴槽から立ち上がり、俺達二人の間に入りながら肩を組んだ。
「さぁ、最後の仕事だ。月野ウタル。君を現世に戻してあげるよ」
わかっていたのに、唐突に言われてまだ心の準備が出来ていなかった。
「本当に、最初に言ってたこの星の再生するために人類消滅はしないって約束してくれるのか?」
「あぁ、約束だ。神としての本来の役目をここから果たしていくつもりだ。あの時は孤独だったが今はクラッチロウもいる」
「そうか。そう言ってくれると安心して現世に帰れる……」
「気になっているんだろ? 妹達のことが」
そう。ミゼルとキャゼルには必ず帰ると約束した。それは魔王に殺されないで無事に帰るという意味だった。魔王を討伐するということは現世に帰れるということ。妹達は帰れる状態になっても自分達の所に帰ってくると信じていたのだろう……。
「ウタル」
両手を拡げるスペンサー。
「すんませんスペンさん。フルチンで悟り開くようなオーラ止めてもらえません?」
「月野ウタル、貴様はまたスペンサー様に文句言いやがって、この無礼者! それにスペンサー様のサーを省略して呼ぶな!」
今度は俺だけ胸ぐらを捕まれる。
「スペンサー様に恥ずかしさなど皆無! むしろスペンサー様のお裸を崇め奉れ!」
「いやー、それは無理だわ。神って言われなきゃイケメンロン毛の露出狂だもの」
「貴様ー!」
とりあえずクラッチロウは神であるスペンサーに対する文句というか注文があると突っ掛かってくる。これが師弟愛なのか?まさかBL的なものではあるまいな?
師弟愛と言うけど、スペンサーから生まれたっていってたな。ということはスペンサーが出産するのか? 一人で? そもそも人じゃないから一神っていうのかな?
などど胸ぐらを捕まれてガックンガックン揺さぶられながら考えていたが、未知的なことは幾ら考えても答えは出ないというのが答えで、聞くのが早い。
「脳震盪起こすわ」
クラッチロウの腕でを止め、誕生の事を恐る恐る尋ねた。
「申し訳ございません。ただ、コイツは強いってだけで我々を見下しております。その態度が我慢できないのです。おい良く聞けよ。ここにおわすお方は現世の神様。俺はこの方から生まれたんだ。つまり俺は神の子と言っても過言ではないんだ。それをいち人間が少しばかり力があるからって調子に乗ってんじゃねーぞ」
中指立ててオラオラとしてくる。こんな神の子はいやだってラジオのコーナーがあったら採用されそうなくらい神の子と程遠い。
「調子に乗ってないし、実際強いし、一応元神のスペンサーには少しばかり気を使っているだろ! ただ神の子か数の子か知らんが、俺より弱っちいお前にまで気を使ってられるかって言ってんだ」
お返しに中指と人差し指を立ててやったが裏ピースになっただけであった。
「俺はなぁ、腕力だけで威張り散らす奴が大っ嫌いなんだよぉ!」
「それお前じゃん。ちなみにそんな奴俺も嫌いだわ」
素で返答したことで、クラッチロウはポカーンとして立ちすくむ。スペンサーにケツを叩かれしょぼんとしてしまった。
「これくらいにしないか二人共。案外気の合う者同士かも知れないぞ?」
スペンサーの言葉に二人揃って顔を横に降り否定アピールをした。スペンサーはニコッと笑ったまま何も言わなかった。
浴槽から立ち上がり、俺達二人の間に入りながら肩を組んだ。
「さぁ、最後の仕事だ。月野ウタル。君を現世に戻してあげるよ」
わかっていたのに、唐突に言われてまだ心の準備が出来ていなかった。
「本当に、最初に言ってたこの星の再生するために人類消滅はしないって約束してくれるのか?」
「あぁ、約束だ。神としての本来の役目をここから果たしていくつもりだ。あの時は孤独だったが今はクラッチロウもいる」
「そうか。そう言ってくれると安心して現世に帰れる……」
「気になっているんだろ? 妹達のことが」
そう。ミゼルとキャゼルには必ず帰ると約束した。それは魔王に殺されないで無事に帰るという意味だった。魔王を討伐するということは現世に帰れるということ。妹達は帰れる状態になっても自分達の所に帰ってくると信じていたのだろう……。
「ウタル」
両手を拡げるスペンサー。
「すんませんスペンさん。フルチンで悟り開くようなオーラ止めてもらえません?」
「月野ウタル、貴様はまたスペンサー様に文句言いやがって、この無礼者! それにスペンサー様のサーを省略して呼ぶな!」
今度は俺だけ胸ぐらを捕まれる。
「スペンサー様に恥ずかしさなど皆無! むしろスペンサー様のお裸を崇め奉れ!」
「いやー、それは無理だわ。神って言われなきゃイケメンロン毛の露出狂だもの」
「貴様ー!」
とりあえずクラッチロウは神であるスペンサーに対する文句というか注文があると突っ掛かってくる。これが師弟愛なのか?まさかBL的なものではあるまいな?
師弟愛と言うけど、スペンサーから生まれたっていってたな。ということはスペンサーが出産するのか? 一人で? そもそも人じゃないから一神っていうのかな?
などど胸ぐらを捕まれてガックンガックン揺さぶられながら考えていたが、未知的なことは幾ら考えても答えは出ないというのが答えで、聞くのが早い。
「脳震盪起こすわ」
クラッチロウの腕でを止め、誕生の事を恐る恐る尋ねた。
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