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3.ラッキーアイテム
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__________φ(..)___________
この日俺は
店の買い出し係だった
俺が忘れた買い物袋を持ち
追いかけて来てくれた女性を
スーパーの出入口で見送っていたら
目の前で車に轢かれた──
「おい!大丈夫か!しっかりしろ!
誰か救急車!呼んで!早くっ!」
こんなドラマみたいな展開
誰が想像するよ?
.....✒️ .....
テンパった俺は
女性について救急車に乗り込み
今は搬送された病院
手術室の前だ……
“手術中” の赤い表示灯を見上げ
立ち尽くしていた……
ここでも 赤と電飾……
こんなの……
アンラッキーアイテムでしかないよ
ブブッ
ポケットで携帯が震えた
「あ、則兄……やべ、仕事……
あ……買い物袋放置してきた……
(。´-д-)ハァ~~ッ……怒られる」
ロビーへと移動し、かけ直した
怒られるかと思いきや
何かあったのかと心配してくれて
事情を説明して休みにしてもらった
電話中に背後から
パタパタと足音が聞こえ
そちらへと視線をやると
搬送された女性によく似た背格好の
長い髪を1つに束ねた女性が
ロビー横を駆けて行った
「え……あれ?」
『どうした?』
「いえ……あ、それじゃあ則兄
今日はよろしくお願いします」
俺は電話を切ると
その女性を追うように廊下を進んだ
「あの……」
手術室の前で
声をかけると振り返った女性は
息を切らしながら俺を見上げた
その耳には赤いピアスが
揺れて光っていた
「はぁ…はぁ……あなたは?」
「え、あ、俺は……その」
どう説明しようかと
手術室の扉と
目の前の女性を交互に見た
「真冬とはどういう……?」
女性は俺の着ているワイシャツの袖が
真っ赤に染っているのに気付き
怪訝な表情を見せた
その時、表示灯が消え
中から看護師が出てきた
「森和さんですか?ご家族の方?」
「はい!」
「中へどうぞ」
もちろん俺は入れず
廊下で待っていた
「あぁ……双子か
そっくりだったな……」
彼女の耳元で揺れる赤いピアスが
目に焼き付いていた……
「今日に限ってなんなんだよ」
.....✒️ .....
車に轢かれた女性は
“森和 真冬”さん
女性を轢いた犯人は
すぐにその場で逮捕されたらしい
高齢ドライバーの操作ミスだった
病院に駆け付けた女性は
轢かれた女性 “真冬”さんの
3つ上のお姉さんで “小夏”さん
初見では双子かと思ったほど
似ている小夏さんは
真冬さんよりも暗い髪の色で
真っ直ぐな腰までのストレートヘア
柔らかな印象の真冬さんより
少しだけクールな印象だった
真冬さんは当たり所が悪く
搬送された病院で息を引き取った
妹の遺体の確認に
手術室に入って行った彼女は
出て来てからも毅然としていて
間に合わなかった両親に
連絡をとっていた
俺は事故の目撃者であることを
簡単に説明した
そして念の為にと
お互いの連絡先を交換した
「すみません、木室さん
大変なご迷惑をおかけしました
後日御礼に伺いますので
またお話しを聞かせてください
今日はもう、お帰りください……
本当にありがとうございました」
そう言って小夏さんは頭を下げた
俺は たまたま真冬さんと出逢って
こんなことに巻き込まれただけで
彼女とはなんの関係もない人間だ
無理を言って残ることも出来ず
後ろ髪を引かれる思いで帰宅した
.....✒️ .....
この日俺は
店の買い出し係だった
俺が忘れた買い物袋を持ち
追いかけて来てくれた女性を
スーパーの出入口で見送っていたら
目の前で車に轢かれた──
「おい!大丈夫か!しっかりしろ!
誰か救急車!呼んで!早くっ!」
こんなドラマみたいな展開
誰が想像するよ?
.....✒️ .....
テンパった俺は
女性について救急車に乗り込み
今は搬送された病院
手術室の前だ……
“手術中” の赤い表示灯を見上げ
立ち尽くしていた……
ここでも 赤と電飾……
こんなの……
アンラッキーアイテムでしかないよ
ブブッ
ポケットで携帯が震えた
「あ、則兄……やべ、仕事……
あ……買い物袋放置してきた……
(。´-д-)ハァ~~ッ……怒られる」
ロビーへと移動し、かけ直した
怒られるかと思いきや
何かあったのかと心配してくれて
事情を説明して休みにしてもらった
電話中に背後から
パタパタと足音が聞こえ
そちらへと視線をやると
搬送された女性によく似た背格好の
長い髪を1つに束ねた女性が
ロビー横を駆けて行った
「え……あれ?」
『どうした?』
「いえ……あ、それじゃあ則兄
今日はよろしくお願いします」
俺は電話を切ると
その女性を追うように廊下を進んだ
「あの……」
手術室の前で
声をかけると振り返った女性は
息を切らしながら俺を見上げた
その耳には赤いピアスが
揺れて光っていた
「はぁ…はぁ……あなたは?」
「え、あ、俺は……その」
どう説明しようかと
手術室の扉と
目の前の女性を交互に見た
「真冬とはどういう……?」
女性は俺の着ているワイシャツの袖が
真っ赤に染っているのに気付き
怪訝な表情を見せた
その時、表示灯が消え
中から看護師が出てきた
「森和さんですか?ご家族の方?」
「はい!」
「中へどうぞ」
もちろん俺は入れず
廊下で待っていた
「あぁ……双子か
そっくりだったな……」
彼女の耳元で揺れる赤いピアスが
目に焼き付いていた……
「今日に限ってなんなんだよ」
.....✒️ .....
車に轢かれた女性は
“森和 真冬”さん
女性を轢いた犯人は
すぐにその場で逮捕されたらしい
高齢ドライバーの操作ミスだった
病院に駆け付けた女性は
轢かれた女性 “真冬”さんの
3つ上のお姉さんで “小夏”さん
初見では双子かと思ったほど
似ている小夏さんは
真冬さんよりも暗い髪の色で
真っ直ぐな腰までのストレートヘア
柔らかな印象の真冬さんより
少しだけクールな印象だった
真冬さんは当たり所が悪く
搬送された病院で息を引き取った
妹の遺体の確認に
手術室に入って行った彼女は
出て来てからも毅然としていて
間に合わなかった両親に
連絡をとっていた
俺は事故の目撃者であることを
簡単に説明した
そして念の為にと
お互いの連絡先を交換した
「すみません、木室さん
大変なご迷惑をおかけしました
後日御礼に伺いますので
またお話しを聞かせてください
今日はもう、お帰りください……
本当にありがとうございました」
そう言って小夏さんは頭を下げた
俺は たまたま真冬さんと出逢って
こんなことに巻き込まれただけで
彼女とはなんの関係もない人間だ
無理を言って残ることも出来ず
後ろ髪を引かれる思いで帰宅した
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