夢追い作家の甘くない現実〜今日も何かが壊れていく〜

こぉぷ

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6.イメージが…

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 __________φ(..)___________


 通夜の帰りに小夏コナツさんに貰った
 現金入りの封筒を返そうと
 小麦駅前で待ち合わせをした

 行く店を迷って悩んでいるうちに
 結局決められないまま
 当日を迎えた──


 .....✒️   .....


 日曜日の小麦駅前は賑わっていた

 約束の時間より
 20分も早く着いたので
 近くの店を覗いてみた

 まだ昼少し前ということもあり
 空いている店もあり
 ホッとして駅前に戻った

 11時25分
 小夏さんが駅の改札口とは
 逆方向から歩いて来た

「あれ?」

「こんにちは 木室キムロさん
 お久しぶりです、お元気でしたか?」

 今日は長い髪をおろしていた
 ペコリと頭を下げると
 髪がサラサラと肩を滑る

 おぉ…綺麗だ( *´꒳`* )ポワン
 一瞬 見蕩みとれてしまった……

「はい、あの……駅から…?」

 改札口の方を指さしながら呟くと

「あ、私はここが最寄り駅なんです
 “郷布駅” は実家が近くて……
 勝手を言ってすみませんでした」

「あぁ!なるほど!
 そういうことでしたか!
 こちらで1人暮らしですか?」

「え? えぇ、まぁ……」

 途端に俯き表情が暗くなった
 え、なんか俺まずいこと聞いた?

真冬マフユと2人で暮らしていました」

「ぁ……す、すみません」

 そうだよな……

 それくらい考えて話せよ!
 俺のバカ!(т~т)

「いえ、3ヶ月も経ちますし
 流石にもう大丈夫ですから……
 木室さん、どこかに入りませんか?」

「あっ!? そ、そうですね」

「私の知っている店でいいですか?」

「もちろんです」

「では、ついて来てください」

 最寄り駅ということもあり
 この辺には彼女の方が詳しかった

 後について行くと
 裏通りへと入って行く

 すると狭い通り一帯が
 商店街になっていて地元の人が
 買い物袋を下げ行き交っていた

「へぇ……こんなところが」

「地元民じゃないと なかなか
 こんな道に入りませんよね」

「なかなかレアですね」

 キョロ(・ω・ = ・ω・)キョロ

「ふふっ…木室さん、こっちです」

 商店街の中程に楽器店があり
 サックス型の看板が目を引く

 その建物の手前を左に折れると
 奥は飲み屋街になっていた

 日曜の昼なので
 どこも閉まっていたが
 1つだけ開け放たれた扉があった

 “華音Kanon” と書かれた看板
 その中へ彼女は入って行く
 俺も後について入った

「おや、いらっしゃい」

 鮮やかな紫色の髪を頭頂部で丸めた
 高齢の女性がしゃがれた声で言った

「2人なんだけど、いい?」

「見ての通りガラガラだよ
 どこでも好きに座んな」

 馴染みの店なんだろうか?
 彼女の顔見知りの店のようだ

 ペコリと頭を下げ彼女に続く

「あんれまぁ、小夏よ!
 随分といい男捕まえたやないの」

「へ?」

 え?俺のこと?

「ちょっと!やめてよノンちゃん!」

 ノンちゃん?
 店主の名前か……“華音Kanon” のノン?

「失礼でしょう?
 彼はそんなんじゃないから!」

「え~?んなこと言わんと
 にしちゃえぃな!」

 “そんなん” て……どんなん?

「やめてよ!でしょう!」

 迷惑……ではないけど……
 確かに俺と彼女は……
 “そんなん” じゃない

 小夏さんは綺麗な人だとは思う
 だけどいくら惚れっぽい俺でも
 さすがに彼女のことを知らなすぎる

 彼女にとっても同じはずだから
 きっと  だろう……

「木室さん、すみません
 ホント失礼な人で……」

「誰がじゃ~(* ゚Д゚)」

「ノンちゃんがじゃ~!(`д´ * )」

「・・・ダミ声…( ゚∀゚)・∵ブハッ!!」

「( ゚д゚)ハッ! すみません木室さん……」

「小夏さん……イメージが……
 (*つ▽`)っ)))アハハハ!!」

「木室さん……す、座りましょう...///」
 

 意外と面白い人?
 当初よりかなりイメージが変わった



 .....✒️   .....
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