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我は木ノ村テピョンなり
4.女子(おなご)
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✼•┈┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈┈•✼
大学の門前で自撮りをし
家族とチャットした後
両親の住むマンションへ向かおうと
父が送って来た地図を確認し
スマホを鞄に戻して振り返った
✼••┈┈┈•✼•┈┈┈••✼
ドンッ!
腹に衝撃
「むっ!( ・ὢ・ )」
「きゃあ!」
ドテ ── ッ!
「何事だ?」
いきなりの襲撃?
まことに都会は恐ろしいな
ふと足元を見ると
女子がぶつかって来たようだ
落ち葉色の長い髪の女子が
目の前で尻もちを着いていた
襲撃ではなかったようだ
「……気をつけよ」
横を素通りしようとした
「えっ!ひど!
手を貸すとかないわけ?
あ、日本語通じないのかな?」
「……我に申しておるのか?
こんな形だが日本人である」
「な、なにその喋り方……」
「これか?これは趣味の一環である」
「どんな……いや、深堀るのはやめよう
じゃあその服装は観光のお土産?」
「ふむ?これは“最新コーデ”である」
「“最新コーデ”???
いったいどこのお国のかしら?」
「先日ネットで“最新コーデ”と……」
「あ、もういい!もういいです!
そこまで興味はございません!
てか、あまりのインパクトに
話がズレまくったわ……
元に戻そう!手を貸して!
日本人なら通じたでしょ?
あなたの他に誰がいるのよ」
「お主は達者に見えるが?
どこか悪いのか?
尻が重くて1人では立てぬのか?」
「なっ!失礼な人ね!
背後が下り坂だから立てないの!
いいから手くらい貸しなさいよ!」
「気の強い女子だな……ほれ」
手を出すと女子が手を重ねたので
掴んで引き起こす
「っきゃ!」
思ったよりも軽く
放り投げそうになったので
咄嗟に抱きとめた
「お主……もっと米を食わんと」
「ちょっと!なにするのよ!」
「なにとはなんだ?」
女子の顔を覗き込むと
顔を赤らめながら後退った
「もっと優しく起こしなさいよ...///」
「お主……どこぞの姫か?( ・ὢ・ )
先程からずっと命令口調だな
我は お主の家来ではない
言葉遣いには気をつけよ……
ではさらばじゃ(。-ω・)ノ゙」
気を取り直し
両親の住むマンションへと向かう
「はあ? ちょっと!
言葉遣いはそっちがでしょ!
お殿様か?なんなのよっ!」
やかましい女子だ
「殿様ではない
侍と言ってもらおうか
殿様と侍とでは大きく違うのだ」
「・・・ は?
マジで、どうでもいいんですけど」
なんだこやつは……
「……( ・ὢ・ )フンッ」
プイッ(-ω-´ )( *¯ ^¯)プイッ
・
・
・
キョロ(˙-˙ 三 ˙-˙)キョロ
確かこの道をまっすぐ……
スタスタスタスタ
……ててててーっ
「・_・ )(「・_・)"キョロキョロ
通りは右にカーブしておるが
左の方がまっすぐだな
うむ……左だな
スタスタスタ
……てってててーっ
・・・( ˙^˙ )
行き止まりである
ピタッ
ビタっ
キョロキョロ(・ω・ = ・ω・)
おお!少し手前に道があった
スタスタスタ
……て…てててーっ
ピタッ
ビタっ
( ・ὢ・ )???
む……ここは?
階段を上るのか?
キョロキョロ(・_・三 ・ _・)
む……民家の敷地内のようである
少し戻って相棒を……
「ねぇ、何してるの?」
鞄からスマホを出そうとしたら
声をかけられた
振り返ると先程の女子だ
「……歩いておる」
「いや、そうじゃなくて……
ずっとキョロキョロしてるし
もしかして何か探してる?」
「……まぁ、そうだな」
「なにそれ……きみ迷子?」
「迷子と言うほど子供ではない」
「迷子に大人も子供もないわよ?」
「なんと!そうなのか?
迷う子 と書くのに?」
「(* °∀°)・∴ブハッ!!w
え?本気で言ってる?
マジウケるんだけど!」
「……お主、なぜ笑う…
我は何も面白くはないぞ」
「私は面白いもの(´▽`*)アハハッ!!
ねぇ、きみ新入生?」
「いかにも」
「じゃあ私は先輩だよ?
あのさ、“お主” じゃなくて
私の名前は “ゆか” だよ
この辺詳しいから道案内してあげる
どこに行きたいの?」
「……我は 木ノ村 テピョンと申す
ゆか……ふむ、笑うと愛らしいな
では道案内を頼むとしよう」
「テピョンくん?本名なの?
どんな字を書くの?」
「うむ、祖父が命名したのだ
字はカタカナである」
「へぇ~どんな意味があるの?」
「両親が考えて書いておいた
メモを忘れて役場に行って
その場で考えたようだが
意味は大体同じで……ほれ
漢字で書くなら“堆跳”と書いて
“テト”いう名になる予定であった」
スマホに表示させて見せると
「おお!大和堆の“堆”に跳ねるから
“テピョン”くんなのね!
面白いお爺さんだね!(*´꒳`*)」
そう言って
ゆかは笑いながら
こちらを見上げた
うむ……愛らしい
心あたたまる笑顔である
✼••┈┈┈•✼•┈┈┈••✼
大学の門前で自撮りをし
家族とチャットした後
両親の住むマンションへ向かおうと
父が送って来た地図を確認し
スマホを鞄に戻して振り返った
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ドンッ!
腹に衝撃
「むっ!( ・ὢ・ )」
「きゃあ!」
ドテ ── ッ!
「何事だ?」
いきなりの襲撃?
まことに都会は恐ろしいな
ふと足元を見ると
女子がぶつかって来たようだ
落ち葉色の長い髪の女子が
目の前で尻もちを着いていた
襲撃ではなかったようだ
「……気をつけよ」
横を素通りしようとした
「えっ!ひど!
手を貸すとかないわけ?
あ、日本語通じないのかな?」
「……我に申しておるのか?
こんな形だが日本人である」
「な、なにその喋り方……」
「これか?これは趣味の一環である」
「どんな……いや、深堀るのはやめよう
じゃあその服装は観光のお土産?」
「ふむ?これは“最新コーデ”である」
「“最新コーデ”???
いったいどこのお国のかしら?」
「先日ネットで“最新コーデ”と……」
「あ、もういい!もういいです!
そこまで興味はございません!
てか、あまりのインパクトに
話がズレまくったわ……
元に戻そう!手を貸して!
日本人なら通じたでしょ?
あなたの他に誰がいるのよ」
「お主は達者に見えるが?
どこか悪いのか?
尻が重くて1人では立てぬのか?」
「なっ!失礼な人ね!
背後が下り坂だから立てないの!
いいから手くらい貸しなさいよ!」
「気の強い女子だな……ほれ」
手を出すと女子が手を重ねたので
掴んで引き起こす
「っきゃ!」
思ったよりも軽く
放り投げそうになったので
咄嗟に抱きとめた
「お主……もっと米を食わんと」
「ちょっと!なにするのよ!」
「なにとはなんだ?」
女子の顔を覗き込むと
顔を赤らめながら後退った
「もっと優しく起こしなさいよ...///」
「お主……どこぞの姫か?( ・ὢ・ )
先程からずっと命令口調だな
我は お主の家来ではない
言葉遣いには気をつけよ……
ではさらばじゃ(。-ω・)ノ゙」
気を取り直し
両親の住むマンションへと向かう
「はあ? ちょっと!
言葉遣いはそっちがでしょ!
お殿様か?なんなのよっ!」
やかましい女子だ
「殿様ではない
侍と言ってもらおうか
殿様と侍とでは大きく違うのだ」
「・・・ は?
マジで、どうでもいいんですけど」
なんだこやつは……
「……( ・ὢ・ )フンッ」
プイッ(-ω-´ )( *¯ ^¯)プイッ
・
・
・
キョロ(˙-˙ 三 ˙-˙)キョロ
確かこの道をまっすぐ……
スタスタスタスタ
……ててててーっ
「・_・ )(「・_・)"キョロキョロ
通りは右にカーブしておるが
左の方がまっすぐだな
うむ……左だな
スタスタスタ
……てってててーっ
・・・( ˙^˙ )
行き止まりである
ピタッ
ビタっ
キョロキョロ(・ω・ = ・ω・)
おお!少し手前に道があった
スタスタスタ
……て…てててーっ
ピタッ
ビタっ
( ・ὢ・ )???
む……ここは?
階段を上るのか?
キョロキョロ(・_・三 ・ _・)
む……民家の敷地内のようである
少し戻って相棒を……
「ねぇ、何してるの?」
鞄からスマホを出そうとしたら
声をかけられた
振り返ると先程の女子だ
「……歩いておる」
「いや、そうじゃなくて……
ずっとキョロキョロしてるし
もしかして何か探してる?」
「……まぁ、そうだな」
「なにそれ……きみ迷子?」
「迷子と言うほど子供ではない」
「迷子に大人も子供もないわよ?」
「なんと!そうなのか?
迷う子 と書くのに?」
「(* °∀°)・∴ブハッ!!w
え?本気で言ってる?
マジウケるんだけど!」
「……お主、なぜ笑う…
我は何も面白くはないぞ」
「私は面白いもの(´▽`*)アハハッ!!
ねぇ、きみ新入生?」
「いかにも」
「じゃあ私は先輩だよ?
あのさ、“お主” じゃなくて
私の名前は “ゆか” だよ
この辺詳しいから道案内してあげる
どこに行きたいの?」
「……我は 木ノ村 テピョンと申す
ゆか……ふむ、笑うと愛らしいな
では道案内を頼むとしよう」
「テピョンくん?本名なの?
どんな字を書くの?」
「うむ、祖父が命名したのだ
字はカタカナである」
「へぇ~どんな意味があるの?」
「両親が考えて書いておいた
メモを忘れて役場に行って
その場で考えたようだが
意味は大体同じで……ほれ
漢字で書くなら“堆跳”と書いて
“テト”いう名になる予定であった」
スマホに表示させて見せると
「おお!大和堆の“堆”に跳ねるから
“テピョン”くんなのね!
面白いお爺さんだね!(*´꒳`*)」
そう言って
ゆかは笑いながら
こちらを見上げた
うむ……愛らしい
心あたたまる笑顔である
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