異次元で女子物色をほどほどに抑えなかった結果、

木mori

文字の大きさ
18 / 67
第二章

第十四部分

しおりを挟む
大広間にたくさんの黒メイドが集合し、そこに玲羅もいた。
「それでは日曜日恒例の一斉掃除を始めます。今日も筋肉少女帯になりましょう。二ヒヒ。」
ゆるいメイド長の掛け声で、一列に並んだ黒メイドたちが大広間の雑巾がけを行う。モップではなく、クラウチングスタイルでの雑巾使用である。
黒メイドは腕まくりをしており、そこから見える筋肉はよく発達していた。メイド業は力が必要な職種であり、日頃から鍛錬が必要なのであろう。黒メイドたちの表情はサングラスとマスクで窺い知れないが、なんとなく曇っているようでもある。
玲羅は、いちおうついていきながらも愚痴っていた。
「ウチでもメイドだったからこれぐらいはできるけど、思ったよりキツいわね。こんなに力のいる仕事だとは思わなかったわ。」
玲羅は右手で雑巾を回して、メイド長に注意されていた。

広大な庭掃除と植物の手入れ、屋敷内の豪奢で重量のある調度品の移動と清掃など、力仕事主体で、ほぼ1日が終了した。
さすがの玲羅もかなり疲労感の濃い表情になっていた。

すでに日は沈み、入浴時間となった。
一階の奥に大浴場があり、そこに行くことになった玲羅。
「こんな大屋敷のお風呂なんだから、大きくて豪華に決まってるわよね。」
1日の疲れを癒やすのに、お風呂はいちばんなのは、ブルジョアも庶民も同じである。
『女湯』とかかれた暖簾だけでもタタミ三畳分は優にある。男風呂もそこは同じであった。
玲羅はすでに衣服を脱いで、小学生のようにはしゃいで大浴槽に飛び込んだ。それは直径50メートルを誇る巨大円形浴槽だった。
「はあ~。今日は1日忙しかったから、心底生き返るわ~。こんな大きなお風呂って、世界中探してもないかもね。」
浴槽の端に頭を乗せて、すっかりご機嫌な様子の玲羅。
しばしお湯に浸っていたが、次のメイドが入ってくる気配がない。
さすがにちょっと不安になった玲羅だった。結局玲羅がお風呂を上がるまで誰も入って来なかった。

少々不安になっていた玲羅は脱衣場に行くと、部屋着であるジャージに着替えようとしていた。
しかし、脱衣ボックスにジャージはなく、代わりにバイオレットのネグリジェが置かれていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜

伽羅
ファンタジー
【幼少期】 双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。 ここはもしかして異世界か?  だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。 ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。 【学院期】 学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。 周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。  

【完結】モブ令嬢のわたしが、なぜか公爵閣下に目をつけられています

きゅちゃん
ファンタジー
男爵家の三女エリーゼは、前世の記憶を持つ元社畜OL。社交界デビューの夜、壁際でひとりジュースを飲んでいたところを、王国随一の権力者・ヴァルナ公爵カイルにスカウトされる。魔法省の研究員として採用されたエリーゼは、三年間誰も気づかなかった計算の誤りを着任三日で発見。着々と存在感を示していく。一方、公爵の婚約候補と噂されるクロード侯爵令嬢セラフィーヌは、エリーゼを目障りに思い妨害を仕掛けてくるが...

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

処理中です...