異次元で女子物色をほどほどに抑えなかった結果、

木mori

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第二章

第二十八部分

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「あのメイド長、若作りしてるけど、そうとうな年増だよ。頬っぺたをよくごらんよ。一見すると、ツヤツヤに見えるけど、ファンデーションを塗りまくってるよ。それも蛍光色を使って誤魔化してるんだよね。ほら、他の黒メイドさんたちとお化粧のレベルが違うよ。厚みが何倍もあって、地肌地層は深すぎて探し出すことすらできないよ。」
 理世の言葉を聞いた黒メイドたちは、メイド長の頬をガン見した。
「あちちち。」
 その熱過ぎるアイビームに耐え兼ねて、メイド長はすぐ近くにあった水道で手を濡らして頬を冷やした。
 理世は、今度は空に対して告げ口モードを継続した。
「ほら、頬っぺたオバサンの胸を見て見なよ。あの状態で、標準未満はあきらか。それにあれはパッドを入れてるよ、形でわかる。あたいもたまにやってるからね。ふふん。でもちょっと落ち込むけど。」
 慌てて胸をチェックするメイド長。
「そ、そんなことはありません。これはれっきとした本物に似せたモノです。・・・って、私はどうして自分で秘密を公開したのでしょうか?ナヒヒ。」
 メイド長はそれまでに見せなかったような表情で空を見上げて思考を回している。
「りぜ、もっとたかいたかいしてでちゅ。」
「アナちゃん、今そんなことやってる場合じゃないよ。それにこれ以上持ち上げるのは無理だよ。」
「でもどうしてもそうしたいという衝動に駆られているんでちゅ。」
「アナちゃんはしょうがないなあ。ほら二段ロケットだよ。たっ怪、たっ潰、たっ壊~。」
 メイド長が自分の世界にハマっている内に、理世は杏名の腰の辺りを持ち上げて、わずかに高さが上がった。
「怪、潰、壊って、嫌味な漢字でちゅ。そんなことより、雲の向こうに何かがあるでちゅ。」
 杏名が遠い空を指した。すでに夕暮れが深くなっており、わずかに星が見えそうである。
「アナちゃん。わかったよ。ウルトラの星があそこにあるよ。」
「違うでちゅ。何かわからないけど、何かを感じたでちゅ。」
「もうこれ以上、持ちこたえられないよ。あわわわわ~。」
 理世はよろけてしまい、ほぼ肩車状態だった杏名ともどもメイド長に激突した。
「「「あいたたたた。」」」
 杏名と理世は、仰向けに倒れたメイド長の上に乗っかる形で転倒した。
 その瞬間に姉妹はメイド長の年増とは思えないハリのある頬っぺたに唇を『交通事故』してしまった。
「うふ~ん。もしかしたら、私とこういうことをしたいために、わざと告げ口をしたんですね。ニヒヒ。」
「ち、違うでちゅ。これはタダのハダの触れ合いでちゅ!」
「そうだよ。そんな肌にキスとかしたいと思うはずないじゃんか。」
「本音を隠すところとか、ツンデレですねえ。私をこれ以上萌えさせてどうするのですか。もっと深くてキケンなゆりゆりワールドに誘おうとしているのですか?ニヒヒ。」
「やめて朝廷でちゅ!」
「そんな弱体政権はあっという間に交代させます。ニヒヒ。」
「イヤだァ!」
「今日からここで住み込みメイドとして働いてもらいます。これからはメイド長としてのあんなことやこんなことの命令をひたすら奴隷のように聞いてもらいます。ニヒヒ。」
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