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第三章
第二十三部分
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場面は屋敷内に戻る。玲羅が追い出されたあと、遼斗とシンディは食事を済ませてすでに遼斗の部屋にいた。
「ここからは若いふたりで、チョメチョメして、チョモランマまで逝くんじゃぞ。フン!」
露骨に不機嫌そうな凛子はそう告げて、遼斗の部屋から退出した。
シンディはメイドコーナーではなく、遼斗のベッドの近くに椅子をもってきて、チョメチョメの待機モード。しかし、初めてなのか、顔を赤らめて、モジモジしている。
その影響を受けたのか、遼斗も落ち着かない様子で、深いカーペットの毛玉を拾い集めている。
屋敷の外では、同盟した玲羅と元メイド長がストーカー部を結成して屋敷に黒メイド服に着替えた。
「元メイド長。いくらメイド服に着替えても偽物だって、バレちゃうんじゃないの?」
「大丈夫です。メイドはすべてモブです。モブには意識とか自我、自覚とか、我思うゆえに我あり、とかは持たないように教育してあります。ニヒリズム。」
「まさにニヒリズムそのものだわ!」
夜の屋敷でも数多くのメイドが忙しく働いているが、元メイド長たちは不審がられることもなく、正面玄関から堂々と入館できた。
そのままカンタンに遼斗の部屋に到着すると、こそっとドアから覗くという、姑息モードに転換した玲羅たち。
遼斗とシンディがベッドのそばにいて落ち着かない様子であることを察知した。すると玲羅たちの態度が急変した。
動かないかまととシンディを見て、『早くやれ、すぐにやれ!』とベッド競技応援団に早変わりした玲羅たち。
かなり大きな声だったので、シンディにも聞こえて、シンディは玲羅たちをチラ見した。しかし、シンディは悲しげな顔をして、そのまま動こうとはしなかった。
シンディの様子を凝視していた元メイド長は、だんだんと頬の筋肉が緩んでいった。
「ちょっと、何かする気なの?あたしたちは、ストーカー部なんだから、静かに行動しないと!」
玲羅は元メイド長を制止しようとするが、すでに騒いだあとなので、遼斗にも気づかれている。
元メイド長は、力を込めて両開きのドアを開けてずんずんと中に入っていった。
「なんだ、貴様たちは!いきなりここに入ってくるとは不届きだろう。ましてや、解雇されたメイド長と、不採用のメイドなど、ここに用などないだろう。」
遼斗はクレームをつけながらも、表情はホッとしているのが見て取れる。遼斗もシンディのかまととぶりに閉口していたのである。
「ここからは若いふたりで、チョメチョメして、チョモランマまで逝くんじゃぞ。フン!」
露骨に不機嫌そうな凛子はそう告げて、遼斗の部屋から退出した。
シンディはメイドコーナーではなく、遼斗のベッドの近くに椅子をもってきて、チョメチョメの待機モード。しかし、初めてなのか、顔を赤らめて、モジモジしている。
その影響を受けたのか、遼斗も落ち着かない様子で、深いカーペットの毛玉を拾い集めている。
屋敷の外では、同盟した玲羅と元メイド長がストーカー部を結成して屋敷に黒メイド服に着替えた。
「元メイド長。いくらメイド服に着替えても偽物だって、バレちゃうんじゃないの?」
「大丈夫です。メイドはすべてモブです。モブには意識とか自我、自覚とか、我思うゆえに我あり、とかは持たないように教育してあります。ニヒリズム。」
「まさにニヒリズムそのものだわ!」
夜の屋敷でも数多くのメイドが忙しく働いているが、元メイド長たちは不審がられることもなく、正面玄関から堂々と入館できた。
そのままカンタンに遼斗の部屋に到着すると、こそっとドアから覗くという、姑息モードに転換した玲羅たち。
遼斗とシンディがベッドのそばにいて落ち着かない様子であることを察知した。すると玲羅たちの態度が急変した。
動かないかまととシンディを見て、『早くやれ、すぐにやれ!』とベッド競技応援団に早変わりした玲羅たち。
かなり大きな声だったので、シンディにも聞こえて、シンディは玲羅たちをチラ見した。しかし、シンディは悲しげな顔をして、そのまま動こうとはしなかった。
シンディの様子を凝視していた元メイド長は、だんだんと頬の筋肉が緩んでいった。
「ちょっと、何かする気なの?あたしたちは、ストーカー部なんだから、静かに行動しないと!」
玲羅は元メイド長を制止しようとするが、すでに騒いだあとなので、遼斗にも気づかれている。
元メイド長は、力を込めて両開きのドアを開けてずんずんと中に入っていった。
「なんだ、貴様たちは!いきなりここに入ってくるとは不届きだろう。ましてや、解雇されたメイド長と、不採用のメイドなど、ここに用などないだろう。」
遼斗はクレームをつけながらも、表情はホッとしているのが見て取れる。遼斗もシンディのかまととぶりに閉口していたのである。
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