異次元で女子物色をほどほどに抑えなかった結果、

木mori

文字の大きさ
64 / 67
第三章

第二十五部分

しおりを挟む
「さあ、盛り上がってきたぞい。地味なメイド生活に飽き飽きしてたところじゃ。今回の王妃審査、それもどきっ、女だらけの水着大会じゃ。このババのテンションも株価も盆踊りじゃ!エントリーナンバー一番。大王寺家王妃候補、シンデレラ。通称シンディ、ステージに登場じゃ!積極的なポロリを期待しておるぞ、イエィ!」
ステージの脇でモジモジしていたシンディ。
「どうしてもこれ、やらないといけないんですかあ?」
「当たり前じゃ。これはただの水着審査ではなく、王妃候補として十分な働きができていないそなたの硬い殻を破ろうとするのが目的じゃ。つまり基本的にそなたのためじゃ。さらに言えば、王妃候補という名前にふさわしいかどうかを見極めるものでもあるぞ。」「で、でも、アタシ、こんなに豪華な水着なんて、着たことないし。・・・。いや、あるかも。もっと使い古していたけど、着たことあるにはあるかも。」
戸惑いながらも一度の経験がシンディに勇気をもたらした。
シンディは正しい姿勢で、ステージの中央に来た。
即座に司会席の凛子が実況した。
「これはなんと可憐なスクール水着じゃ!って、あれはどこかで見たことがあるぞ。・・・って、ワシの水着じゃないか。水着にゼッケンが付いてて、『バブロン』と書いてあるわい。まあよいわ。シンディ、セクシーポーズを取るんじや。これぞ王子のエロハートを鷲掴みする絶好の機会じゃ!」
「そんなハート、つかみたくないです!フツーなハートを掴みたいです。」
「何を言う。オトコのハートに、エロ以外の要素が入り込む余地などないわ!」
「そんなことないです。そう信じたい!チラッ。」
シンディが目をやった先の遼斗は、だらしなく涎を流していた。
シンディは何かポーズを取ろうとしたが、幼児のお遊戯レベルの域を脱しなかった。
しかし、遼斗はうんうんと何度も頷いて、シンディの水着姿を堪能しているようであった。
玲羅も遼斗をガン見していたが、こぶしを握り締めて、地団駄踏んでいた。
「な、なによ。あんなダサい水着に見惚れるなんて、超ムカつくわ。あ、アタシの方がはるかにセクシーなんだからねっ。目にモノ、見せてやるわ。そうよ、モノよ、モノ。ブツとも言うわね。ブツブツ。」
 ステージの脇で、文字通りのブツブツ言う玲羅の図。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

【完結】モブ令嬢のわたしが、なぜか公爵閣下に目をつけられています

きゅちゃん
ファンタジー
男爵家の三女エリーゼは、前世の記憶を持つ元社畜OL。社交界デビューの夜、壁際でひとりジュースを飲んでいたところを、王国随一の権力者・ヴァルナ公爵カイルにスカウトされる。魔法省の研究員として採用されたエリーゼは、三年間誰も気づかなかった計算の誤りを着任三日で発見。着々と存在感を示していく。一方、公爵の婚約候補と噂されるクロード侯爵令嬢セラフィーヌは、エリーゼを目障りに思い妨害を仕掛けてくるが...

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜

伽羅
ファンタジー
【幼少期】 双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。 ここはもしかして異世界か?  だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。 ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。 【学院期】 学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。 周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。  

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

処理中です...