87 / 116
第二章
第七十三話・赤裸々な事実認定
しおりを挟む
「お兄ちゃん。けっこう素早く再構成できたね。」
バイトを終えた桃羅がコンビニの外で大悟に話しかけている。
「冗談はやめろ。本当に死にかけたんだぞ。地獄に舞い戻ってしまうところだったんだぞ。桃羅。楡浬の姿が見えないが、ここにいないのか。」
「愛人二号饅頭はシフト入ってないので、家にいるよ。それとお兄ちゃん。さっきからすごく気になってることがあるんだけど。ダルマが一緒に帰ってきたのはまだいいとして、もう一個UMAが存在するのはどうして。」
「お前もそう呼ぶのか!妾は白弦というれっきとした美少女じゃ。幼女スキルはレベル高いぞ。」
「UMAがしゃべった!名前はつるぺた?そのおっぱいによく似合ってる。」
「こら、そちまでまったく同じことを言いおる。まさか、こやつは宇佐鬼大悟の。」
「ああ、実の妹だ。顔、性格、全然似てないだろ。」
「性格のひねたとこなど、そっくりじゃ。 血は争えんのう。こんな遺伝子兄を妾が受け入れたとは嘆かわしいのう。」
桃羅は眉毛を逆ヘの字に湾曲させた。
「つ、つるぺたさん。聞き捨てならない、いやガン聞きしたいフレーズを発したよね?」
「ガン聞きとはなんじゃ。妾はなんら疚しいことはしとらんぞ。そちの兄貴が妾を抱いただけじゃ。」
「お兄ちゃん~。」
《宇佐鬼大悟~。》
桃羅と騙流がひきつらせた笑顔を大悟に大接近させる。
「ちょっと待て。騙流はオレと一緒にいたんだから、無実を証明する立場だろ。つるぺたを抱いたとか、そんなヤバいこと、オレがするわけないだろう。抱いた・・・そういや、抱いたな。」
「お兄ちゃんが赤裸々な事実を軽く認めた!」
《宇佐鬼大悟、破廉恥極めた。だんまり制御不能!》
「ほれ、宇佐鬼大悟本人にも思い当たるフシがあるんじゃ。あの時のことを思い出すにつれ、妾、恥ずかしくて顔から火が出そうじゃ。ぽっ。」
すっかり赤土化したほっぺたを撫でる白弦。
バイトを終えた桃羅がコンビニの外で大悟に話しかけている。
「冗談はやめろ。本当に死にかけたんだぞ。地獄に舞い戻ってしまうところだったんだぞ。桃羅。楡浬の姿が見えないが、ここにいないのか。」
「愛人二号饅頭はシフト入ってないので、家にいるよ。それとお兄ちゃん。さっきからすごく気になってることがあるんだけど。ダルマが一緒に帰ってきたのはまだいいとして、もう一個UMAが存在するのはどうして。」
「お前もそう呼ぶのか!妾は白弦というれっきとした美少女じゃ。幼女スキルはレベル高いぞ。」
「UMAがしゃべった!名前はつるぺた?そのおっぱいによく似合ってる。」
「こら、そちまでまったく同じことを言いおる。まさか、こやつは宇佐鬼大悟の。」
「ああ、実の妹だ。顔、性格、全然似てないだろ。」
「性格のひねたとこなど、そっくりじゃ。 血は争えんのう。こんな遺伝子兄を妾が受け入れたとは嘆かわしいのう。」
桃羅は眉毛を逆ヘの字に湾曲させた。
「つ、つるぺたさん。聞き捨てならない、いやガン聞きしたいフレーズを発したよね?」
「ガン聞きとはなんじゃ。妾はなんら疚しいことはしとらんぞ。そちの兄貴が妾を抱いただけじゃ。」
「お兄ちゃん~。」
《宇佐鬼大悟~。》
桃羅と騙流がひきつらせた笑顔を大悟に大接近させる。
「ちょっと待て。騙流はオレと一緒にいたんだから、無実を証明する立場だろ。つるぺたを抱いたとか、そんなヤバいこと、オレがするわけないだろう。抱いた・・・そういや、抱いたな。」
「お兄ちゃんが赤裸々な事実を軽く認めた!」
《宇佐鬼大悟、破廉恥極めた。だんまり制御不能!》
「ほれ、宇佐鬼大悟本人にも思い当たるフシがあるんじゃ。あの時のことを思い出すにつれ、妾、恥ずかしくて顔から火が出そうじゃ。ぽっ。」
すっかり赤土化したほっぺたを撫でる白弦。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる