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第三章
第十四話
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こちらはお化け屋敷の中。中は暗く、提灯お化けがぶら下がり、枯れた柳の枝は気味悪さを演出し、おどろおどろしいフンイキが充満している。お化け提灯や物体には黒い羽根が付けられている。悪魔への敵意のようなものが感じられる造りである。
三輪車支配人教師は自分の目の前にある自分の背丈ほどの古びた墓を見ていた。周辺は墓場設定らしく、墓がご丁寧にコケも生やして林立している。
「所詮、これは作り物じゃ。恐るるに足らんわ。名前も彫られておらん。造作が雑じゃ。ぐぐぐっと。」
三輪車支配人教師はかなり背伸びをして、墓の上を叩いた。
「ドドド!うわああ~!」
大きな音がして、砂埃と共に墓と三輪車支配人教師が下界に落ちた。墓石には、『チャミュエル』という名前が瞬時に彫られていた。
「は~い一名様、ご落胤だよ。」
桃羅がハンドマイクで、タイムリーにアナウンスした。『ご落胤』というのは正しくないことは言うまでもない。
「先生は落ちたけど、どうせ死にはしないだろうから安心してね。」
生命安堵の根拠は示されていないが、証明する必要性はないであろう。
「ここは思ってる以上にキケンな場所のようですわね。いったい何が起こるかわからないっていうか。・・・。楡浬。背中に違和感がありますわ。何か張り付いてませんか?」
(アタシの首は動かないんだけど、視野には入ってるわ。何か丸っこいヒョウタンのような形状だわ。て、手足が生えてる、それもブキミに動いてるわ。ちょ、ちょっと、こっちに来ないでよ!きゃあああ~。実況中継終了よ!)
「楡浬の怖がりも仕方ないですわね。もうオレが自分で確認しますわ。」
大悟は両手を背中に回してまさぐった。
「ふむふむ。これは、アレ。それはアノ部分。そしてここは。」
「ひゃい!」
刺激的部分に触れられたらしく、背中の物体は大きく反応した。
「おぎゃ~、おぎゃ~、おぎゃ~!」
「何ですの、この変な声は。赤ちゃんの泣き声みたいですけど、声質は年寄りっぽいですわ。楡浬、よく見てくださいな。」
(み、見たくなんかないけど、アタシの体に変なモノが付いてるのはもっとイヤだから、確認するわ。・・・。きゃあああ~!お化け~!それも裸のジジイだわ!大悟、こんなケガレの塊兼汚物、早くどこかへ棄てなさいよ!アタシがケガレてしまうわ。)
「誰がケガレの塊汚物じゃ!もう許さんぞ。ズイズイ、ズズ、ズイ。」
大悟の背中ジジイは焦げ茶色に変わった。
「背中が急に重くなりましたわ。何なんでしょ、コイツは?」
三輪車支配人教師は自分の目の前にある自分の背丈ほどの古びた墓を見ていた。周辺は墓場設定らしく、墓がご丁寧にコケも生やして林立している。
「所詮、これは作り物じゃ。恐るるに足らんわ。名前も彫られておらん。造作が雑じゃ。ぐぐぐっと。」
三輪車支配人教師はかなり背伸びをして、墓の上を叩いた。
「ドドド!うわああ~!」
大きな音がして、砂埃と共に墓と三輪車支配人教師が下界に落ちた。墓石には、『チャミュエル』という名前が瞬時に彫られていた。
「は~い一名様、ご落胤だよ。」
桃羅がハンドマイクで、タイムリーにアナウンスした。『ご落胤』というのは正しくないことは言うまでもない。
「先生は落ちたけど、どうせ死にはしないだろうから安心してね。」
生命安堵の根拠は示されていないが、証明する必要性はないであろう。
「ここは思ってる以上にキケンな場所のようですわね。いったい何が起こるかわからないっていうか。・・・。楡浬。背中に違和感がありますわ。何か張り付いてませんか?」
(アタシの首は動かないんだけど、視野には入ってるわ。何か丸っこいヒョウタンのような形状だわ。て、手足が生えてる、それもブキミに動いてるわ。ちょ、ちょっと、こっちに来ないでよ!きゃあああ~。実況中継終了よ!)
「楡浬の怖がりも仕方ないですわね。もうオレが自分で確認しますわ。」
大悟は両手を背中に回してまさぐった。
「ふむふむ。これは、アレ。それはアノ部分。そしてここは。」
「ひゃい!」
刺激的部分に触れられたらしく、背中の物体は大きく反応した。
「おぎゃ~、おぎゃ~、おぎゃ~!」
「何ですの、この変な声は。赤ちゃんの泣き声みたいですけど、声質は年寄りっぽいですわ。楡浬、よく見てくださいな。」
(み、見たくなんかないけど、アタシの体に変なモノが付いてるのはもっとイヤだから、確認するわ。・・・。きゃあああ~!お化け~!それも裸のジジイだわ!大悟、こんなケガレの塊兼汚物、早くどこかへ棄てなさいよ!アタシがケガレてしまうわ。)
「誰がケガレの塊汚物じゃ!もう許さんぞ。ズイズイ、ズズ、ズイ。」
大悟の背中ジジイは焦げ茶色に変わった。
「背中が急に重くなりましたわ。何なんでしょ、コイツは?」
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