特売フイギュアワゴンの中に手を入れたら、人生変わるので注意してください。

木mori

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第三章

第十六話

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委員長のしゃがみこんだ周辺の床はすべてスケルトン。というより、すべての床から薄い雲を経て下界が見えている。
「屋敷の中は暗くて見えなかったですけど、すべての床がガラスでできているということですの?」

「ホラホラパンポン、館内放送だよ。」

「桃羅!これはいったいどういうことですの?」
スピーカーに向かって大悟は、質問を飛ばした。

「お兄ちゃん。その透明なヤツはガラスじゃなく、水分の凍ったもので、雲と一緒だよ。だから、モモを愛撫する時と同じく、すご~く優しくしないと、壊れちゃうから注意してね!」

「(愛撫だと?)」
楡浬、委員長が大悟を強烈に睨んだ。

「ち、違いますわ。愛撫なんかしてませんわ。合図の間違いですわ!」

「あれ?お兄ちゃん。あの日の夜のこと、忘れちゃったんだ。モモ、泣いちゃう。」

「(妹にセクハラ?)」
またもふたりが紫色のオーラを噴出しながら、睨んできた。

「ウ、ウソですわ。冤罪ですわ。円買いは、今は避けた方がいいですわ!」
大悟の反論の論旨が破綻して、楡浬たちのオーラが大きくなり、爆発しそうになったその時。

『カサカサカサ。』
古くなった紙が揺れるような音がした。暗闇に光る大きな一つ目。

「お化けだよ~。それも番傘のブキミな妖怪だし~。こわいよ、こわいよ、怖がってよねえ~。あ~、つまんない。全然やる気ないし~。」
傘から伸びる真っ白な一本足はルーズソックスを穿いている。格好自体、傘お化けにしては奇妙だし、発言からもおどかす意思は希薄に見える。

「こんなことしてもつまんないし~。でも仕事だからぁ。あ~あ。」
溜め息全開の傘お化けはゆっくりと回転して、風を巻き起こした。ヌルい風はひどく気持ち悪い。

(こ、こわいわ!傘お化けなんて、悪魔じゃ、とてもかなわないわ!)

「楡浬。それでも悪魔ですの?戦力、いや戦意が圧倒的に弱すぎますわ。どうみてもタダの一本足の木偶の坊ではありませんか?」

「ちょっと、あんた、何生意気言ってんのよ~。悪魔JKなんて、カッコだけのハリボテじゃね?肩にキモイ人形乗せてるし、かわいくもないし、足太いし~。」

(ふ、太くなんかないわよ!今は、天使に乗っ取りされてるから歪曲されてそんな風に見えてるだけよ。)
「パンツ一丁の人形が何ほざいてるんだよ~。てか、どうして人形が喋ってるんだよ~?」
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