特売フイギュアワゴンの中に手を入れたら、人生変わるので注意してください。

木mori

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第三章

第十七話

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(この悪魔の体はアタシのモノなのよ。今はワケあって、このキモイ人形の主が入れ替わって支配してるんだけど。)

「はあ?あんた、何戯言をほざいてるの?悪魔と人形が入れ替わるとか、有り得ないよ。」

(この人形は、今はブザマな姿だけど、元は天使だったのよ。それが理由はわからないけど、天使人形と悪魔本体が入れ替わってしまったのよ。さらにあろうことか、男子なのよ。)

「だ、男子だって?こいつが?でも確かに胸無し芳一だね。」

(そこは納得するな~!てか、あんたもそれを言うか!)

「そっか。男子なんだ~。男子がこんな所にまで来るなんて、珍しいし~。テンションあがるぅ!タラリ~。」
傘お化けの目の下から透明な液体が流れてきた。

「よく見ればけっこうイケメンじゃん?」

「ちょっとお待ちなさい。オレはたしかに男子ですが、この体は真正の女子ですわ。」

「いや、女子ならそんな胸無し芳一なんて有り得ないよ。」

(ちょっと大悟。少しだけムカつくんだけど。)

「その怒りの矛先は間違ってますわ。オレは、外側は傍若無人な性格で一部分遠慮がちな女子ですが、中のヒトは純情ロマンチカな男子ですわ。」

(なんか、あちこちにトゲが刺さりまくっているトークなんだけど。)

「でも中のヒトが男子ならオールだよOK~。久しぶりのディナーにありつけそうかも~。」
傘お化けは、ルーズソックスを緩めた。ナマ足が露出してきた。一見キレイな足ではあるが、白い足一本のルーズソックスが落ちる姿は常識的に見てブキミである。

(ちょ、ちょっと、その化け物、何をしようとしてるの?)
楡浬が警戒して、大悟を揺するように声を出している。
 傘お化けは完全にルーズソックスを脱ぎ捨てた。KOされたボクサーのように横たわるルーズソックス。

「これでこっちはよしっと。どう?すごく魅力的な筋肉美だろ~。紙の白さとは違う天然の玉の肌色だよ~。どう、ドキドキした?」

「べ、別にそんな気を取られたりとか、白さが眩しかったとか、この足と比べて勝っているとか、そんなことは微塵も思ってませんわ。」

(こら、大悟。あからさまな完敗宣言をするんじゃないわよ。)

「なんだ内輪揉めか~。そんなヒマがあったら、あたしと同じ姿になりなよ~。」

「ちょっと、それはあまりにもヤバいポーズじゃありませんこと?傘お化け女子さんはす、スッパマン」

「スーパーマン?」

「じゃなくて、素のままではありませんか。つ、つまり、生まれたままの姿ではありませんか。」

「そうだけど。だから対等にしてほしいだけだよ~。」

「ということは?」

「つまり、こうだよ~!」
 傘お化けは、大悟・楡浬に猛ダッシュをかけて、一気に下した。髪の色とは異なるスカイブルーの縞々模様が本邦初公開となった。

(きゃああああ!ドヘンタイ!)
 楡浬が絶叫マシンの餌食となった。
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