進芸の巨人は逆境に勝ちます！

第二章

第十九部分

「ワタクシノ、ホームスタジアムベッドルームニ到着シマシタ。デハ、肉体ヲ解放シマショウ、オ互イニ。」
「えっ？ここで巨人軍になるの？」
ふたりは巨人軍、半巨人サイズになった。つまり美散が智流美と入れ替わったのである。しかもエロザと美散はすでに野球のユニフォームに着替えていた。エロザが用意していたのである。
「ま、まさか野球をやるんじゃないよね？」
「ゴ安心下サイ。此処ハ、ベースボールヲ、ヤル場所デハアリマセン。」
「良かった。あたしはまだレギュラーとは言い難いし。プレーに自信ないし。」
「プレーニ自信ガ持テナイ？ソレハヨロシクアリマセン。プレーハ常ニ全力投球デナイトイケマセン。例エバ、コンナ風ニ。」
『バタ～ン！』
ベッドが大きな軋み音で鳴いた。
エロザはいきなり美散を捕まえて、ベッドに押し倒した。
「ちょっと、いきなり何するんだよ。あたし、まだ心の準備が。じゃなくて、こ、こんなことする予定なんて、ないよ。」
「ソチラニ無クテ、コチラニ予定ガアルノハ、世ノ常デス。」
「エロザ、あなた、まさか、女好きなの？」
「ワタクシハ、二刀流デス。」
「二刀流？って、ど、どう考えてもピッチャーとバッターのどちらもできるって、意味じゃないよね。」
智流美とは違い、おずおずと話す美散。
「ソノ、オズオズブリ、萌エマス！」
「ちょ、ちょっと、これって、あたし、大ピンチってこと？」
「ピンチハ、チャンスニ、変エラレマス。コレハ、ワタクシニトッテノ、チャンスデス。」
「それは同一主体の中で、危機事象をうまく使うことで好機に変えるという意味だよ！」
「ヒヒヒ。チャンス、チャンス、チャンス。」
エロザは美散に乗ったまま、美散のユニフォームのボタンをひとつ、ふたつと外していく。
「や、やめて～！あたしなんか、食べてもおいしくないよ～！」
「拒否サレルト、美味シサガ、マスマス熟成シテイクデス。ジュルジュル。」
エロザは、ボタンを全て外してしまい、美散の胸元を荒々しく、ガバッと広げた。
「コレハ小サイデスガ、形ハ見事ナマウンド、フタツデス。ベッドピッチャートシテモ、巨乳、貧乳二刀流デス。」
「や、やめて～！」