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第20話『9班と10班』
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和んだ8班の右隣では、アロン率いる9班が作業している。
アロンもまた、田んぼがまったく似合わない。女性メンバーの嘆き節を拾ってみると……。
「イケメン然としてるところがいいのに、田んぼじゃ映えないわー」
「グレイッシュな髪が、田舎の風に吹かれてるわー」
「写真いる?」
「何が悲しくて腰曲げてる写真なんか撮るのよ。明らかにアングルおかしいでしょ」
「ハァ~ッ」
彼女らをよそに、男性メンバーは意気投合している。
「アロンさんもやっぱり人間なんだなぁ」
「何だよ、それ」
アロンが聞き返す。
「稲刈りとか全然縁なさそうなのに、太陽カンカン照りの下で腰曲げてるところは、俺たちと寸分違わないでしょ?」
「当たり前だろー! 俺はドラキュラか」
「またまた、女子ウケしそうなキャラ持ってくる」
「どうしろって言うんだよ……」
ついでに腰を伸ばしたアロンに、男子がハマる。
「それ! それですよ。腰を伸ばして顔を引きつらせるアロンさん」
「女子もこういうところを狙ってこないと、アロンさん落とすのは無理だね」
「……俺のことより、自分たちはどうなんだよ」
「いつもは不公平ぶりに文句しか出てこないんですけどね」
「高望み女子、ざまぁみさらせ、ってとこ?」
「穏やかじゃないな」
「アロンさんがクリオちゃん狙ってないなら、何でもいいです!」
「君たち……クリオちゃんファンの会なのか?」
「そうでーす!」
まぁ、彼女なら礼儀正しいし、人によって態度も変わらないし、わかる気がするな、と分析するアロンだった。
一番家屋に近いところでは、10班が作業していた。
「そろそろ棒を立てるか……誰か、助手をお願いします」
ルイスが声をかけると、女性メンバーから声が上がった。
「はい、はい!」
「出来れば男性で」
「あっ」
プーッと女性メンバーが吹き出す。そして、そそくさと稲束作りに戻る。
「ごめんね、ハルニレちゃん。みんなで推薦しようと思ったんだけど……」
一番年上の女性が言った。
「ええっ、そんな……いいんです」
ハルニレが畏まる。
「遠慮しなくていいのに。私たち、みんな2人を応援してるんだから」
「ほ、ほんとですか?」
「うんうん、ルイスさん線細いからねぇ。ハルニレちゃんがどんと補っててお似合いだと思うのよね」
「ありがとうございます!」
感激して目を潤ませるハルニレ。
「どんと補ってるだよ。どんと」
「あっ、ヒドい! 皆さん」
「やっと気づいたー!」
アハハハと笑い声が響いた。
「……元気だな、女性陣」
ルイスが汗を拭いながら言うと、助手の男性メンバーが苦笑した。
「そりゃそうっすよ。絶好の話題がありますからね」
「ああ、俺も噂される身になったんだな」
「呑気だなぁ。でも、よかったっすね。ハルニレちゃん幸せそうだし、女子もみんな応援してるみたいだし、何よりっすよ」
「ハルニレさんだからかな?」
「だと思いますよ。元々、幸せそうですしね、彼女」
「俺でいいのかな……?」
「何言ってんすか! いいに決まってますよ。NWSの栄えあるベストカップル賞でしょ」
「ありがとう、励みになるよ」
ルイスには珍しい、満面の笑みだった。
アロンもまた、田んぼがまったく似合わない。女性メンバーの嘆き節を拾ってみると……。
「イケメン然としてるところがいいのに、田んぼじゃ映えないわー」
「グレイッシュな髪が、田舎の風に吹かれてるわー」
「写真いる?」
「何が悲しくて腰曲げてる写真なんか撮るのよ。明らかにアングルおかしいでしょ」
「ハァ~ッ」
彼女らをよそに、男性メンバーは意気投合している。
「アロンさんもやっぱり人間なんだなぁ」
「何だよ、それ」
アロンが聞き返す。
「稲刈りとか全然縁なさそうなのに、太陽カンカン照りの下で腰曲げてるところは、俺たちと寸分違わないでしょ?」
「当たり前だろー! 俺はドラキュラか」
「またまた、女子ウケしそうなキャラ持ってくる」
「どうしろって言うんだよ……」
ついでに腰を伸ばしたアロンに、男子がハマる。
「それ! それですよ。腰を伸ばして顔を引きつらせるアロンさん」
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「……俺のことより、自分たちはどうなんだよ」
「いつもは不公平ぶりに文句しか出てこないんですけどね」
「高望み女子、ざまぁみさらせ、ってとこ?」
「穏やかじゃないな」
「アロンさんがクリオちゃん狙ってないなら、何でもいいです!」
「君たち……クリオちゃんファンの会なのか?」
「そうでーす!」
まぁ、彼女なら礼儀正しいし、人によって態度も変わらないし、わかる気がするな、と分析するアロンだった。
一番家屋に近いところでは、10班が作業していた。
「そろそろ棒を立てるか……誰か、助手をお願いします」
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「はい、はい!」
「出来れば男性で」
「あっ」
プーッと女性メンバーが吹き出す。そして、そそくさと稲束作りに戻る。
「ごめんね、ハルニレちゃん。みんなで推薦しようと思ったんだけど……」
一番年上の女性が言った。
「ええっ、そんな……いいんです」
ハルニレが畏まる。
「遠慮しなくていいのに。私たち、みんな2人を応援してるんだから」
「ほ、ほんとですか?」
「うんうん、ルイスさん線細いからねぇ。ハルニレちゃんがどんと補っててお似合いだと思うのよね」
「ありがとうございます!」
感激して目を潤ませるハルニレ。
「どんと補ってるだよ。どんと」
「あっ、ヒドい! 皆さん」
「やっと気づいたー!」
アハハハと笑い声が響いた。
「……元気だな、女性陣」
ルイスが汗を拭いながら言うと、助手の男性メンバーが苦笑した。
「そりゃそうっすよ。絶好の話題がありますからね」
「ああ、俺も噂される身になったんだな」
「呑気だなぁ。でも、よかったっすね。ハルニレちゃん幸せそうだし、女子もみんな応援してるみたいだし、何よりっすよ」
「ハルニレさんだからかな?」
「だと思いますよ。元々、幸せそうですしね、彼女」
「俺でいいのかな……?」
「何言ってんすか! いいに決まってますよ。NWSの栄えあるベストカップル賞でしょ」
「ありがとう、励みになるよ」
ルイスには珍しい、満面の笑みだった。
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