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第25話『最年少記録更新』
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ポール特製の抜群に美味いハンバーグをメインに、みんなでお昼を食べて一息つく。
ミレイは童話の里のえり抜きの童話に囲まれて、あちこち引っ張り出しては飽きることなく眺めていた。
「童話の里の最年少記録更新だね……」
ナタルが番茶を啜って言った。
この時にはリーダー九人が顔を揃えていた。——キーツだけは歌手デビューの曲作りのため、欠席している。
「わかったことが一つあるな」
マルクが例によって理性的に言った。
「なに?」
オリーブが問い返す。
「童話の里に来られる一般の人は、社会貢献度が高くて、因果界に来られるほど魂の純度が高い人だってこと」
「ミレイ君は?」
「そうだな……特殊な例かもしれないが、童話の里そのものに貢献してくれるかもしれないぞ」
「そうか、何せ童話が力を持ってる処だからな」
タイラーがオリーブの隣で息を吐いた。
「子どもで溢れかえったらどうするんだよ。生産修法どころじゃなくなるぞ」
アロンが額に手をやって、その光景を思い浮かべた。
「NWS総勢で保育士をやらないといけませんね……」
それはそれで楽しそうだ、とランスは思った。
「どちらにしろ、ただのお客さんじゃないってことですね」
ルイスが諦めたように言うと、ヤスヒコ老人が頭を下げた。
「お世話になります」
「あっ、いえ、こちらこそ……」
頭に手をやってお辞儀するルイス。
「なぁに、手に負えなきゃ、長老引っ張ってくれば八割り方解決よ。はっはっは」
「でも、力が及ぶものなら、手間を惜しまずに取り組まないと。これもレベルアップの布石だわ」
トゥーラが速記でメモを取る手を休めて言うと、ポールが引き下がった。
「……そうでした」
「子ども相手に冷静に物事を推し進めようとする方が無理ってことで。ここが子どもに占拠されてから柔軟に対処することにして。……ポールの言った通り、長老には話を通さないとな」
「そうだな、そういう段取りになってるんだし」
アロンが人差し指で円卓をトントン叩きながら言った。
「ちょっと、アロン。なんでイライラしてんの?」
オリーブに言われて、アロンが片眼を閉じて言った。
「……子ども苦手なんだよ!」
「あらま。ちなみにタイラーは?」
「別に。ほっときゃ勝手に遊んでるしな。怖がりもしないし」
「意外ー!」
「悪かったな」
おしどり漫才を横目に、ポールとトゥーラは密かに勝ち誇った。
二人とも相当の子ども好きなのがお互いわかったからだ。
「あれ、ミレイ君は――?」
ナタルの声にハッとするトゥーラたち。
さっきまで本棚の前のマットレスで座って童話を読んでいたミレイがいない。
慌ててガタガタ席を立つ面々。
「ミレイ君——⁈」
ミレイは童話の里のえり抜きの童話に囲まれて、あちこち引っ張り出しては飽きることなく眺めていた。
「童話の里の最年少記録更新だね……」
ナタルが番茶を啜って言った。
この時にはリーダー九人が顔を揃えていた。——キーツだけは歌手デビューの曲作りのため、欠席している。
「わかったことが一つあるな」
マルクが例によって理性的に言った。
「なに?」
オリーブが問い返す。
「童話の里に来られる一般の人は、社会貢献度が高くて、因果界に来られるほど魂の純度が高い人だってこと」
「ミレイ君は?」
「そうだな……特殊な例かもしれないが、童話の里そのものに貢献してくれるかもしれないぞ」
「そうか、何せ童話が力を持ってる処だからな」
タイラーがオリーブの隣で息を吐いた。
「子どもで溢れかえったらどうするんだよ。生産修法どころじゃなくなるぞ」
アロンが額に手をやって、その光景を思い浮かべた。
「NWS総勢で保育士をやらないといけませんね……」
それはそれで楽しそうだ、とランスは思った。
「どちらにしろ、ただのお客さんじゃないってことですね」
ルイスが諦めたように言うと、ヤスヒコ老人が頭を下げた。
「お世話になります」
「あっ、いえ、こちらこそ……」
頭に手をやってお辞儀するルイス。
「なぁに、手に負えなきゃ、長老引っ張ってくれば八割り方解決よ。はっはっは」
「でも、力が及ぶものなら、手間を惜しまずに取り組まないと。これもレベルアップの布石だわ」
トゥーラが速記でメモを取る手を休めて言うと、ポールが引き下がった。
「……そうでした」
「子ども相手に冷静に物事を推し進めようとする方が無理ってことで。ここが子どもに占拠されてから柔軟に対処することにして。……ポールの言った通り、長老には話を通さないとな」
「そうだな、そういう段取りになってるんだし」
アロンが人差し指で円卓をトントン叩きながら言った。
「ちょっと、アロン。なんでイライラしてんの?」
オリーブに言われて、アロンが片眼を閉じて言った。
「……子ども苦手なんだよ!」
「あらま。ちなみにタイラーは?」
「別に。ほっときゃ勝手に遊んでるしな。怖がりもしないし」
「意外ー!」
「悪かったな」
おしどり漫才を横目に、ポールとトゥーラは密かに勝ち誇った。
二人とも相当の子ども好きなのがお互いわかったからだ。
「あれ、ミレイ君は――?」
ナタルの声にハッとするトゥーラたち。
さっきまで本棚の前のマットレスで座って童話を読んでいたミレイがいない。
慌ててガタガタ席を立つ面々。
「ミレイ君——⁈」
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