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3.喜多村本家に居候
69.おままごととはなんぞ?
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サキちゃんと話しているうち、「ただいま」の声がドアの方からした。
「お帰りなさい」
急いでドアに行き、家に帰ってきた態のタンポポちゃんを迎える。
「遅い!」
とタンポポちゃんがカバンを投げつけてきた。なんとかそれを受け止める。
「ちょっとぉ、痛いよぉ~、タンポポちゃん──」
カバンを投げちゃダメ、って言おうとしたら、
「うるさい、疲れて帰って来たのに、口答えとは何ごとだ! やり直し!」
「え~~っ?」
これって、ボクが悪いの?
仕方ないのでバッグをタンポポちゃんに返し、テーブルまで戻ってやり直し。サキちゃん、声を押し殺して笑ってる。
テイク2。
「ただいま」
「お帰りなさい──」
すぐに迎えたのに、またカバンを投げつけられた。
なんでよ?
「出迎えは裸エプロンと相場が決まってる」
「そんな、ご無体な……」
「よし! その返事はよい」とタンポポちゃんに褒められた。
なんだかな~? 裸エプロンが相場、ってなに。
「エプロンなんて無いよ?」
「う~ん……まあ、仕方ない、か? 裸出迎えで勘弁してあげる」
と妥協するタンポポちゃん。
「ええ~っ?! 裸なんてイヤだよ」
そんな勘弁は要らないよ。
ボクの抗議に、妻は文句言わない! と一喝される。
「下着姿でワンピースを前掛けにすれば、どうじゃ?」と建設的にサキちゃんが提案する。
「ええ~っ? それも裸じゃん」と、抗議する。
「キャミソールを前掛けにしても良いぞ? キャミソールかワンピースか、どちらでも選べ」
反してサキちゃんが、答えの決まった選択肢で「どうする?」と訊いてくる。
「分かりました……」
テーブルに戻りしぶしぶワンピースを脱ぐと腕の生地で首にくくってエプロン代わりにする。
買ったばかりなのに、シワになっちゃうよ。
タンポポちゃんの後ろに控えるマナちゃんが、ボクが脱ぐのを見、鼻息を荒くしてる。
テーブルにいるサキちゃんが、ヒイヒイ言って笑っているのが聞こえる。
覚えてろよ?
ボクは、キャミソールとショーツの姿にエプロン代わりのワンピースを首から下げて、テイク3。
「ただいま」
「お帰りなさい」と繰り返し、やっとカバンを受け取れた。ホッっと一息。
今度はタンポポちゃんがワンピースを脱ぎだす。
「ちょ、ちょっと~?」
「ジャケットが無いから、その代わり」
はあ~……なるほど? 一応、それに従ってワンピースを受け取る。
タンポポちゃんに付いてローテーブルまで戻ると、後ろから「ただいま~」とマナちゃんが呼ぶ。
ボクは、急いでドアまで戻る。
「お帰りなさい」とポシェットを受け取り、脱ごうとして脱げないワンピースを脱がせてあげて受け取る。
ポシェットとワンピースを持ちサキちゃんの後ろについてローテーブルへ戻る。
するとまた「ただいま」の声がかかる。これ、忙しいよ。
「はいはい」とドアへ急いでアリサちゃんを迎える。
「はいはいじゃない。はいは、一回」
「はい!」と返事し直して、クラッチバッグとワンピースを受け取りテーブルに戻った。
あ~、なんか改めて男の悲哀を感じてしまうよ。
サキちゃんは、笑い過ぎで顔が真っ赤に、お腹を抱えヒイヒイ言ってる。
「サキ様は?」
タンポポちゃんはサキちゃんに出迎えされないのか訊いている。
「ヒイヒイ……わしか? うむ。やっても良い」
笑い過ぎて目尻に涙を浮かべるサキちゃんが答える。
って、あんたもやるのか。
「ただいま」
ドアでのやり取りを繰り広げるが、サキちゃんはワンピースを脱がないようだ。
裸をはばかるお年頃みたいだしね。
でも手招きするので、なんだろうと腰を屈めると、人さし指でツンツン自分のほっぺをつついてキスを要求する。
まあ、それくらいならと、サキちゃんのほっぺにキスをする。
そしたら見ていた子供たちが「ずるい!」「私も私も」「それを忘れてた~」と猛抗議。
三人に出迎えのキスを要求され、仕方なく皆のほっぺにもキスをした。
つ、疲れた~。出迎えでこれなら食事シーンはどうなるのよ?
「それで食事ごっこはどうするの?」とボクは訊く。
「皆、お菓子出して」
タンポポちゃんの言葉に皆、ペーパーナプキンの包みを取り出した。
オウ! なるほどお菓子を食事代わりにするのね?
「キョウはテーブルに寝て」
唐突なことをタンポポちゃんが言う。
「テーブルに寝る?」
「そうよ、早く!」
よく分からないけど、ボクはテーブルの上に横になる。するとタンポポちゃんにワンピースごとキャミソールを捲られる。
「ちょ、ちょっと?」
「食器が無いからキョウが代わり」
ほう……なるほど?
そんなワケあるか~!
「お帰りなさい」
急いでドアに行き、家に帰ってきた態のタンポポちゃんを迎える。
「遅い!」
とタンポポちゃんがカバンを投げつけてきた。なんとかそれを受け止める。
「ちょっとぉ、痛いよぉ~、タンポポちゃん──」
カバンを投げちゃダメ、って言おうとしたら、
「うるさい、疲れて帰って来たのに、口答えとは何ごとだ! やり直し!」
「え~~っ?」
これって、ボクが悪いの?
仕方ないのでバッグをタンポポちゃんに返し、テーブルまで戻ってやり直し。サキちゃん、声を押し殺して笑ってる。
テイク2。
「ただいま」
「お帰りなさい──」
すぐに迎えたのに、またカバンを投げつけられた。
なんでよ?
「出迎えは裸エプロンと相場が決まってる」
「そんな、ご無体な……」
「よし! その返事はよい」とタンポポちゃんに褒められた。
なんだかな~? 裸エプロンが相場、ってなに。
「エプロンなんて無いよ?」
「う~ん……まあ、仕方ない、か? 裸出迎えで勘弁してあげる」
と妥協するタンポポちゃん。
「ええ~っ?! 裸なんてイヤだよ」
そんな勘弁は要らないよ。
ボクの抗議に、妻は文句言わない! と一喝される。
「下着姿でワンピースを前掛けにすれば、どうじゃ?」と建設的にサキちゃんが提案する。
「ええ~っ? それも裸じゃん」と、抗議する。
「キャミソールを前掛けにしても良いぞ? キャミソールかワンピースか、どちらでも選べ」
反してサキちゃんが、答えの決まった選択肢で「どうする?」と訊いてくる。
「分かりました……」
テーブルに戻りしぶしぶワンピースを脱ぐと腕の生地で首にくくってエプロン代わりにする。
買ったばかりなのに、シワになっちゃうよ。
タンポポちゃんの後ろに控えるマナちゃんが、ボクが脱ぐのを見、鼻息を荒くしてる。
テーブルにいるサキちゃんが、ヒイヒイ言って笑っているのが聞こえる。
覚えてろよ?
ボクは、キャミソールとショーツの姿にエプロン代わりのワンピースを首から下げて、テイク3。
「ただいま」
「お帰りなさい」と繰り返し、やっとカバンを受け取れた。ホッっと一息。
今度はタンポポちゃんがワンピースを脱ぎだす。
「ちょ、ちょっと~?」
「ジャケットが無いから、その代わり」
はあ~……なるほど? 一応、それに従ってワンピースを受け取る。
タンポポちゃんに付いてローテーブルまで戻ると、後ろから「ただいま~」とマナちゃんが呼ぶ。
ボクは、急いでドアまで戻る。
「お帰りなさい」とポシェットを受け取り、脱ごうとして脱げないワンピースを脱がせてあげて受け取る。
ポシェットとワンピースを持ちサキちゃんの後ろについてローテーブルへ戻る。
するとまた「ただいま」の声がかかる。これ、忙しいよ。
「はいはい」とドアへ急いでアリサちゃんを迎える。
「はいはいじゃない。はいは、一回」
「はい!」と返事し直して、クラッチバッグとワンピースを受け取りテーブルに戻った。
あ~、なんか改めて男の悲哀を感じてしまうよ。
サキちゃんは、笑い過ぎで顔が真っ赤に、お腹を抱えヒイヒイ言ってる。
「サキ様は?」
タンポポちゃんはサキちゃんに出迎えされないのか訊いている。
「ヒイヒイ……わしか? うむ。やっても良い」
笑い過ぎて目尻に涙を浮かべるサキちゃんが答える。
って、あんたもやるのか。
「ただいま」
ドアでのやり取りを繰り広げるが、サキちゃんはワンピースを脱がないようだ。
裸をはばかるお年頃みたいだしね。
でも手招きするので、なんだろうと腰を屈めると、人さし指でツンツン自分のほっぺをつついてキスを要求する。
まあ、それくらいならと、サキちゃんのほっぺにキスをする。
そしたら見ていた子供たちが「ずるい!」「私も私も」「それを忘れてた~」と猛抗議。
三人に出迎えのキスを要求され、仕方なく皆のほっぺにもキスをした。
つ、疲れた~。出迎えでこれなら食事シーンはどうなるのよ?
「それで食事ごっこはどうするの?」とボクは訊く。
「皆、お菓子出して」
タンポポちゃんの言葉に皆、ペーパーナプキンの包みを取り出した。
オウ! なるほどお菓子を食事代わりにするのね?
「キョウはテーブルに寝て」
唐突なことをタンポポちゃんが言う。
「テーブルに寝る?」
「そうよ、早く!」
よく分からないけど、ボクはテーブルの上に横になる。するとタンポポちゃんにワンピースごとキャミソールを捲られる。
「ちょ、ちょっと?」
「食器が無いからキョウが代わり」
ほう……なるほど?
そんなワケあるか~!
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