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3.喜多村本家に居候
73.お風呂、入る入らない?
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「何? 子供たちとお風呂入るからって嗅ぎ付けてきたワケ?」
「違います。居室におられないので心配で来たのです」
「そうそう」
「心配しなくても食事したら返るよ?」
警護の二人がもっともそうに言ってくる。もちろん、ご飯食べたら返るよ。
「ダメよ。お風呂は?」
「そうそう、お風呂入るの」
「お風呂……」
タンポポちゃんとアリサちゃんがボクが返ると混浴しないんじゃないかと心配で確認してくる。
「ああ、入る入る。──」
そしたら「入るは一回」ってタンポポちゃんに怒られた。そんなに目くじら立てなくても……。
「入ります」って言い直す。
「──でも、迎賓館で? こちらで? どっちに入れるんだろ?」
「迎賓館ですね。こちらにはあまり人がいない上に大きくないので」
「キョウ様は、迎賓館預かりですよ」
気更来さんが入るなら迎賓館のお風呂だと主張する。
「そうなんだ。皆、迎賓館のお風呂なら入れるって」
なんか迎賓館の方はお風呂が大きくて一度にたくさん入れるみたい。
「わかったわ」
「うん」
「あっちね?」
子供たちも迎賓館で問題ないと了承する。
「私も入って良いでしょう、か?」
「入りたかったら入ったら? ボクは風呂の指図までしないけど?」
羽衣ウイさんが再び訊いてくる。そんなの勝手に入れば良いじゃん。
「やった~!」
「キョウ様と、こいつの言ってる意味、違いますからね?」
「こいつは余計だ」
「そうなの? 風呂も指図しなきゃダメ?」
「そうじゃなくてですね? 一緒に入りたいって事ですよ?」
「入ったら良いじゃん。皆と入ったら楽しいよ?」
「……そうじゃなくってですね?」
「こいつは、キョウ様と一緒に、って言ってるんですよ?」
護衛の歩鳥さんと警護の気更来さんが解説してくれる。
「ええ~っ? って別にいいけど? 一緒に入るくらい」
「……は?」
「ほら見ろ、ゆるゆるのがばがば。私も入ります」
あれ、おかしいな? 気更来さんが戸惑ってる。
斎木さん、そのゆるゆるなお口はあとでがばがばにしてあげます。
マキナと入るようになって別に気にしなくなったかな? 別にお風呂なら一緒に入っていいよね?
「じゃ、じゃあ、私も一緒でいいですか?」
「いいんじゃない?」
歩鳥さんも混浴希望……っと。
「それじゃ……私も……」
気更来さんまで、入浴希望なのね。
「だから、好きに入れば良いからね?」
そう言ったら気更来さんのみならず、護衛の皆が微妙な顔になった。
安請け合いしたせいで護衛も一緒に入ってくることになりましたよ。
「あの~……わたくしも……」
隅で控えていたメイドさんまで言ってくる。
だから、好きにすれば?
食器を片付けて、ワンピースを着ると一旦、迎賓館の自室に戻る。
お風呂は、小一時間あとにボクの部屋に集合してからにした。
コーヒーでも飲んで少しお腹を落ち着けなきゃね?
その間に替え着も用意しないと。
普段着は用意したけど、モールで寝巻きは買わなかった気がする。
「来たわよ~」
「来た」
「待ちどおしかったわ」
皆がボクの部屋に集まったので手をつないでお風呂に行く。
って言ってもすぐそばだから少し歩くだけ。
皆が手を取るけど、ボクの手は二本しかない。替えの服を脇にはさんで対応する。
護衛の二人は部屋の前で待っていた。ついでに喜多村の警護の二人も。
そのまたついでに普段着の知らない人までいる。なんなんだ? と思ったら着替えたメイドさんか。
寝巻きはそんなに気にしなくても良かった。お風呂に備付けのバスローブを着れば良かったみたい。
にしても人、多くね? 脱衣場にはそこそこ人がいる。なんかちらちら、こちらを見てる。
ちょっと人混みになると怖いんだけど、みんな脱いでるし、思いきって脱ぐ。
脱いでいくボクを見て、護衛の二人が脱ぎだしている。ついでの喜多村家警護も慌てて脱ぎだす。
脱衣カゴに服を放りこみ、いざお風呂へ。
皆、こんな短距離でも手をつなごうとする。
でもね、片手は前を隠すので塞がってて、もう片方しか提供できない。
浴場へのガラス戸を抜けると、大きな浴槽と洗い場が目に入る。
浴槽近くのシャワーに陣取ると、まずは子供たちを洗いましょう。
「違います。居室におられないので心配で来たのです」
「そうそう」
「心配しなくても食事したら返るよ?」
警護の二人がもっともそうに言ってくる。もちろん、ご飯食べたら返るよ。
「ダメよ。お風呂は?」
「そうそう、お風呂入るの」
「お風呂……」
タンポポちゃんとアリサちゃんがボクが返ると混浴しないんじゃないかと心配で確認してくる。
「ああ、入る入る。──」
そしたら「入るは一回」ってタンポポちゃんに怒られた。そんなに目くじら立てなくても……。
「入ります」って言い直す。
「──でも、迎賓館で? こちらで? どっちに入れるんだろ?」
「迎賓館ですね。こちらにはあまり人がいない上に大きくないので」
「キョウ様は、迎賓館預かりですよ」
気更来さんが入るなら迎賓館のお風呂だと主張する。
「そうなんだ。皆、迎賓館のお風呂なら入れるって」
なんか迎賓館の方はお風呂が大きくて一度にたくさん入れるみたい。
「わかったわ」
「うん」
「あっちね?」
子供たちも迎賓館で問題ないと了承する。
「私も入って良いでしょう、か?」
「入りたかったら入ったら? ボクは風呂の指図までしないけど?」
羽衣ウイさんが再び訊いてくる。そんなの勝手に入れば良いじゃん。
「やった~!」
「キョウ様と、こいつの言ってる意味、違いますからね?」
「こいつは余計だ」
「そうなの? 風呂も指図しなきゃダメ?」
「そうじゃなくてですね? 一緒に入りたいって事ですよ?」
「入ったら良いじゃん。皆と入ったら楽しいよ?」
「……そうじゃなくってですね?」
「こいつは、キョウ様と一緒に、って言ってるんですよ?」
護衛の歩鳥さんと警護の気更来さんが解説してくれる。
「ええ~っ? って別にいいけど? 一緒に入るくらい」
「……は?」
「ほら見ろ、ゆるゆるのがばがば。私も入ります」
あれ、おかしいな? 気更来さんが戸惑ってる。
斎木さん、そのゆるゆるなお口はあとでがばがばにしてあげます。
マキナと入るようになって別に気にしなくなったかな? 別にお風呂なら一緒に入っていいよね?
「じゃ、じゃあ、私も一緒でいいですか?」
「いいんじゃない?」
歩鳥さんも混浴希望……っと。
「それじゃ……私も……」
気更来さんまで、入浴希望なのね。
「だから、好きに入れば良いからね?」
そう言ったら気更来さんのみならず、護衛の皆が微妙な顔になった。
安請け合いしたせいで護衛も一緒に入ってくることになりましたよ。
「あの~……わたくしも……」
隅で控えていたメイドさんまで言ってくる。
だから、好きにすれば?
食器を片付けて、ワンピースを着ると一旦、迎賓館の自室に戻る。
お風呂は、小一時間あとにボクの部屋に集合してからにした。
コーヒーでも飲んで少しお腹を落ち着けなきゃね?
その間に替え着も用意しないと。
普段着は用意したけど、モールで寝巻きは買わなかった気がする。
「来たわよ~」
「来た」
「待ちどおしかったわ」
皆がボクの部屋に集まったので手をつないでお風呂に行く。
って言ってもすぐそばだから少し歩くだけ。
皆が手を取るけど、ボクの手は二本しかない。替えの服を脇にはさんで対応する。
護衛の二人は部屋の前で待っていた。ついでに喜多村の警護の二人も。
そのまたついでに普段着の知らない人までいる。なんなんだ? と思ったら着替えたメイドさんか。
寝巻きはそんなに気にしなくても良かった。お風呂に備付けのバスローブを着れば良かったみたい。
にしても人、多くね? 脱衣場にはそこそこ人がいる。なんかちらちら、こちらを見てる。
ちょっと人混みになると怖いんだけど、みんな脱いでるし、思いきって脱ぐ。
脱いでいくボクを見て、護衛の二人が脱ぎだしている。ついでの喜多村家警護も慌てて脱ぎだす。
脱衣カゴに服を放りこみ、いざお風呂へ。
皆、こんな短距離でも手をつなごうとする。
でもね、片手は前を隠すので塞がってて、もう片方しか提供できない。
浴場へのガラス戸を抜けると、大きな浴槽と洗い場が目に入る。
浴槽近くのシャワーに陣取ると、まずは子供たちを洗いましょう。
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