【悲報】みんながボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~

ペロりねった

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3.喜多村本家に居候

141.夜のお勤め

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 お花詰みを終わらせて部屋に送り、みんなが眠りつくまでベッドのかたわらで見守る。

「はあ~、気が重い……」

 それはもちろん、ミヤビ様との夜のおつとめが待ってるから。

「ただいま戻りました」
「さあ、義兄上あにうえ、始めましょうぞ」
 二階から五階、自室に戻って寝室に顔を出す。ご機嫌きげんなレニ様が出迎えてくれる。

 ため息が出る。いや、まかり間違っても出さないけど。雰囲気ふんいき的に……。

「では、始めるとするか……」
「少し、お待ちを。主人マキナと連絡したいので」
「おお、そうか。わらわはよい友を持った。よく伝えるのだぞ」
「は、はい……」
 その言葉に悪意はないんだろうな。人の気持ちも知らないで。

〔キョウ:こんばんは。少しいいですか?〕
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
〔マキナ:どうした?〕

〔キョウ:少し問題が起こりました。喜多村警護の一人が熱病ヒート発症はっしょうしたため、なぐさめないといけない状態で〕
〔マキナ:それで?〕

〔キョウ:ボクが慰めてもいいかな~、なんて〕
〔マキナ:ああ、仕方ないな〕

〔キョウ:え、いいの?〕
〔マキナ:お前にしかできないんだろ。曾祖母ひいおばあ──おやかた様からさとされた〕

〔キョウ:お館ってサキちゃん〕
〔マキナ:あ~……そうだ。サキと名乗ってるんだったな〕

〔キョウ:うん……それで?〕
〔マキナ:ああ。これからも女と仲好なかよくするから目くじらを立てるな、と〕

〔キョウ:それって、どう言う?〕
〔マキナ:どうしてあの日、出会ってしまったんだろう……〕

〔キョウ:なに、なんのこと?〕
〔マキナ:お前に目をうばわれたのは仕方ないってことか〕

〔キョウ:ちょっと、マキナ?〕
〔マキナ:オレが、お前をしばりつけたりはしない。だからお前の思うように〕

〔キョウ:おかしいよ。どうしちゃったの? もしかして……ってる?〕
〔マキナ:酔ってる。酔わずにいられない〕

〔キョウ:こっちに帰って来たら話し合おう?〕
〔マキナ:そうだな〕

〔キョウ:いつくらい? こっちには〕
〔マキナ:どようよる〕

〔キョウ:土曜の夜ね?〕
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
〔キョウ:マキナ?〕

「まだですか? 義兄上あにうえ?」
「あ、はい。もういいです」
 マキナ、寝落ねおち……か? 気になるじゃないか。しょうがなく携帯端末を待機たいきにする。

「では。まず、が手本を示しますから──」
 それから、フォーメーションだかコンビネーションだか組手だか……さんざん訓練させられた……。

 これって意味あるのかな~?

「さすが義兄上あにうえ、はあはあ、なかなかすじがよろしい」
「はあ~、ありがとうございます?」
「では、互いにハノリ様に精を注いで終わりといたしましょうぞ」
「あ、はい」
 軽い運動すると、もう寝落ちしちゃいそうだな。


 根性で起きる。頭が眠ってて身体の感覚がにぶい。

 寝ている状態がど~してボクが真ん中なのか分からない。普通、中央はミヤビ様でしょう?

 またしても、二人の拘束こうそくからのがれてベッドをける。

義兄上あにうえ?」
「起こしちゃいました?」
「お花みですか?」
「そ、そうです」
「お早いお帰りを……」
 びっくりした~。次から端に寝かせてもらおう。

「さて、羽衣はごろもさんは、もう来てるかな~?」
 携帯で時間を確認すると夜中の一時を回ってる。

 軽くどころか、がっつり仮眠かみん取っちゃってたな。

「どこへ行かれるのです?」
「ビクゥウッ!──だ、だれ?……ああ、気更来きさらぎさんか」
 部屋を出た途端とたん、声をかけられる。不意の声かけは心臓に悪い。

「キョウ様、真夜中にどうされました?」
「ちょ、ちょっと……お花摘みに」
「──お部屋にトイレがあるのに?」
「ぐっ──ちょっとタンポポちゃんたちの顔も見ておきたくて」
「ウソをおっしゃらなくていいんですよ。羽衣は居ませんよ?」

「……えっ?」
「はあ~~バレバレですよ……。羽衣ウイ、あいつは腹芸はらげいのできないヤツです。あの﹅﹅あと、途端とたんに機嫌がよくなれば、何かあるとかんぐるでしょうに」
 いくら鈍感どんかんなヤツでも……って、やっぱり決め打ちされてたか~。

「はあ~、ちゃんと言いふくめてれば良かったね」
「それはそれでダメです。ですが、サキ様がご存じで即座そくざに対応できました」
「……それって、やっぱり解任、ってヤツ?」
「キョウ様の深い慈愛じあいめんじて即時解任とはなりません。いずれ交代となるでしょうが」

「そうなんだ。懲戒ちょうかい処分しょぶんじゃなくて良かった」
「はあ~、あなたと言う人は……警護を代表して感謝かんしゃもうし上げます」
 気更来さんが深々と腰を折って礼をする。

「──これからは、いえ、これまで以上に誠心せいしん誠意せいい、身を粉にしておつかえいたします。この身をて肉の壁となりおまもりする所存しょぞんわたくしの──我らの忠誠ちゅうせいをお受けいただきとう、ございます」

「そんな大げさな~」
「いえ、キョウ様のご英断えいだんに感謝申し上げます」
「はあ……」
 だから、重いって。気更来さんまでささ打木うちきレベルにバージョンアップしちゃったよ。

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