【悲報】みんながボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~

ペロりねった

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3.喜多村本家に居候

150.護衛待機部屋へ

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 レニ様がタマちゃんに会いたいってこう言うことだったのかと今さら気づく。

「みんな、いる~?」
 いるのは分かってるけど、どうか、だらけてませんように……。

 護衛たちの待機部屋のドアをノック、ゆっくり開けて部屋に入る。

「どうされました?」
 一番に笹さんが出迎えてくれる。まあ、この人は心配してない。他は?……

「おはようございます。これは一体?」
 タマちゃん水無ミナちゃんのみならずレニ様まで引き連れて部屋に入って行くと、気更来きさらぎさんが焦って出迎える。彼女も黒服に着替えてて、まずまず合格。

 その後ろの者たちも着替えてはいるか。でも……羽衣はごろもさんがゆるゆるだ。

 着崩きくずしたみたいジャケットがずれてるし、ネクタイをゆるめてシャツも何か変。ボタンをかけ違ってるのか?

「ちょっと、昨夜のことで──」
「そなたら、義兄上あにうえとゲームとやらをしたそうだな」
 機先を制してレニ様が直球でり込んでいく。ちょっとボクに説明させて?

「キョウちゃん、身体じゅうが傷だらけなんだけど?」
「ゲームの詳細」
「そう、キョウに変なことしなかったでしょうね?」
「キスマーク?」
「うん、まーく?」
 みんなが一斉いっせいに質問する。


「──みんな、そんな一度に聞いても分からないよ。ちょっと笹さん」
「なんでしょう」
「ちょっとそこ、口裏を合わせようとしてないでしょうね?」
 笹さんを隅に連れて行こうとしたら水無ミナちゃんにブロックされた。まずい……。

「それで、何をお聴きしたいので? ゲームですか?」
「そう。ゲームでキョウちゃんに傷つけたでしょう?」
「どうすれば義兄上あにうえに傷などつける?」
 みんなに見えないようボクは、笹さんに向けて小さくシャドウボクシングしてみせた。

「はあ~? ただのシューティングですが?──」
 ガックリ……ボクのサインは笹さんには通じなかった。小首をかしげていぶかしげだったしね。盛大にため息ついたら困惑される。

「──動き回りますので接触して傷はつくと思われます。傷つけていましたらキョウ様には申し訳なく思います」
「シューティング? 格闘ゲームじゃ?」
「──あ~、シューティング、そうシューティングだったかな~?」
 取りつくろって笹さんに同意する。

「なんで夜のこと覚えてないのさ? 怪しい」
「それは、ほら、一晩寝たら記憶ちがいってあるでしょ?」
「ん~、それはあるかも……」
「だまされない。現物確認」
「お~、そうだ。現物、見せてもらおうか?」
「いや、それは──」
 物を見せちゃったら弁解できない。笹さん気づいて。

「いいですよ。こちらです」
 終わった~。笹さん、正直すぎ。ゴーグルが置かれたテーブルにみんなを案内する。

「ふう~ん、普通っぽいね?」
「これは今できる?」
「できますよ。どうぞ」
「ありがとう。はい、タマちゃん」
「え″っ? や、私はゲームしたことないし、水無ミナちゃんがやればいい」
「私もしたこと、あまりないよ?」
「これは誰でもできますよ。ほら着けてあげます」
 そう言い、笹さんは水無ミナちゃんをソファーに座らせるとゴーグルを着ける。

「あわわわ……」
「大丈夫ですよ?──」
 あわてるボクのそばに来た笹さんがささやく。

「──一般人には特殊効果は発揮はっきされません」
「えっ? アレってボク専用?」
「まあ、そのようなものですね。普通の人はただのゾンビ討伐とうばつゲームです」
 な~んだ、心配して損した。

「うわっ、きんも~。タマちゃん、やってみなよ」
 水無ミナちゃんは銃型のコントローラーを振り回してゲームの最中さいちゅうのよう。

「キモいのは勘弁かんべん。でも、となりにいると腕とかコントローラーが当たる可能性はある」
「なんじゃ? やはり義兄上あにうえの言うとおりで我らの勘違いなのか?」

「うっわ~、ほんとキンモ~」
 タンポポちゃんまでゴーグルを装着してゲームを始める。マナちゃんアリサちゃんまで興味津々。

「で、では、なぜお風呂に入ったのですか?」
「えっ?」
 レニ様が唐突に話をふってくる。

「ぬ? む~んお風呂……」
「そ、そりゃ汗かいたから」
「キョウちゃん、お風呂のこと聞いてない」
「そうだね。情報はしっかり開示してもらわないと」
 ゲームやってりゃいいのに水無ミナちゃんが参加してくる。

「それにご自分の足では帰ってこられなかった」
「えっ? それってどう言う?」
「誰か分からぬが、おそらくそこな者が抱えて連れてきている」と言って笹さんを指さす。

 なんでそこまで覚えてるんだ。格ゲーとシューティングを間違えてるボクがおかしいみたいじゃないか。

「確かに自分がお連れしました。眠ってしまわれましたので」
「眠った? お風呂で? ゲーム中?」
「そ、それは──」
 笹さんがボクをうかがうので、うなずく。

「──お風呂、です」
義兄上あにうえ……警護とはいえ二人きりで風呂に入るなど……」
「ほら、それは……おぼれちゃいけないでしょ?」
「で、では、襦袢じゅばんを汚してしまったのは? あれはなんですか?」
「汚す? それも聞いてない」
「うんうん」

 どうしてそこまで覚えてるんだ。怖いよ、レニ様。

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