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4.本家からの再出発
191.久々の……*
しおりを挟む「送り届けていただき、ありがとう。お休みなさい」
「とんでもありません。お名残惜しいです」
「そ、そうです、ね?」
「聖殿にお移りになられるのは、いつ頃になるのでしょうか」
「え? あ~~──」
何それ、そんな話……あったっけ? あったか。確か、殿下にお子ができてからだよね。
「──まだまだ、ず~っと先じゃない?」
「左様、ですか……心よりお待ち申し上げております。では」
「はあ~」
ほんと疲れた。殿下にお子、か。さしあたってマキナにお子ができないことには何も考えられない。
「ただいま~」
明かりが減光され薄暗い部屋に向け帰宅の挨拶を呟く。みんなを起こさないよう静かに部屋を抜けていく。
リビングには、仮設のベッドが広げられ、そこには誰かが眠っている。もう、もう一つ部屋をもらうべきなんじゃない?
朝には新都へ帰るとしても、こちらに戻ってくる気満々にしてるからな~。
寝室にたどり着きマキナの隣に眠ろうと思ったけど、ベッドには一人しか眠っていない。
ってことはマキナ一人?
「…………」
念のため、確認する。確かにマキナが一人で眠っている。
「マキナ、寝ちゃった?」
もう一人がどこで眠っているかは置いといて、ベッドに潜りこむ。
「……キョウ、か」
「うん。ただいま」
「お帰り」
「ふたりきりみたいだけど、このまま眠らないよね?」
「いや、眠るけど?」
「そんなこと言わないで。やっと、ふたりになれたんだよ?」
「こら……やめろ。くすぐったい……」
「ねえねえ……」
身体を揺すっても撫でても反応が薄い。良いもんね~。勝手にやっちゃうから~。
「……おい」
「…………」
「はあ~~……好きにしろ」
好きにしろ、いただきました~! 下着を脱いで本気モードに移行。
「……うっ」
丁寧に御奉仕すると微かに反応してくる。
「はぁ……はぁ……」
ようやくエンジンがかかってきたみたい……。
「どこでこんな……くっ……」
それは秘密。まあ、殿下のところで覚えたんだけど。
「……うっ……くっ……」
マキナエキスを堪能したので、やっとこちらも準備万端。そう思えばあの注射はとても便利だな。
「それでは、久々の……」
「くっ……キョウ……変わった、な……」
「変わったよ、マキナに気持ちよくなってもらうために」
「何か、違うキョウになっていくようで……」
「ボクはいつまでも変わらないよ。ずっとマキナの側にいる」
「うう……もう……」
「……マキナ」
呼んでも返事がない……。マキナに気持ちよくなってもらえた? やった、勝った……でも、念には念を入れ、て……つながり続けたまましばらくいた。
「ふぅ~~」
少し汗かいちゃったか……。またシャワー浴びよっか……。取りあえずローブだけ羽織って部屋を抜ける。
「みんな、よく眠ってる……」
リビングには仮設ベッドに眠る姿がある。起こさないですんだようだ。
「シャワーですか? ささ、行きましょう」
「どうして……」
部屋から出ると羽衣さんが待っていた。
「家族優先って言ってらしたので邪魔しないようにしていたんです」
「……はあ?」
意味がよく分かりません。ふたりっきりになれたのは偶然ではない、とか?
「夜は長くて短いんです。急ぎましょう」
「ちょちょっとぉ~?」
お風呂へぐいぐい押されて行く。門をくぐるとエロ担当の斎木さんのみならず気更来さん歩鳥さんまでいる。
その陰にカエデさんツバキちゃんまで……。
「どうしてカエデさんやツバキちゃんが? 部屋で寝てたんじゃないの」
「護衛の待機部屋に隠れてた」
「羽衣さんが面白いもの見せてくれるって」
そう聞いた羽衣さんと斎木さんがドヤってる。ハメられた……。ちゃんと眠ってるのが人なのか確認……なんてするか? 普通。
「はあ~、ボクはシャワー浴びて寝たいんだけど?」
「喉が渇いておいででしょう? さあさあ、こちらをどうぞ」
「うん、ありがとう……って、これ?」
ぐびっと飲んだら、アノ苦い麦茶じゃん。これを飲んじゃうとマズいんだけど……何から何までハメられまくってる。
「ローブを脱がせますね~……なんと手間のかからない……」
「いや、あのね?」
ローブの下には何も着けていない。脱がされると一斉にみんなが脱ぎだしている。
「さあさあ、浴場にどうぞ」
押されて入るとお風呂マットが敷かれている。これはもう引き返せないのでは?
ボクはシャワー浴びるだけで良いんだけど。
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