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Chapter12(青い鳥編)
Chapter12-⑧【ギンガムチェック】
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雲が太陽を覆うと、眼光はすっと奥へ引っ込んだ。
リョウは向こう側が覗ける様に寝そべる。
男は空洞に足を向け、寝ていた。
大胸筋が規則正しく上下している。
どす黒く焼けた肌が酷く卑猥だ。
黒々とした繁みの中で横たわる一物を見ながら、何時しか眠りに落ちていた。
男の動く気配で目を覚ます。
海に向かう後ろ姿が視界に入る。
プリッとした尻に食い込むオレンジ色のTバックが眩く映った。
リョウはこの先のシナリオに思いを巡らす。
春先の空はブルー、ホワイト、ブルーと目まぐるしく変わる。
突然、男が振り向いた。
雲が通り過ぎ、陽射しが男を照らす。
短く刈り上げた髪に一重の目元が凛々しい。
20代後半だろうか。
整った顔立ちがジュンヤを連想させた。
ジュンヤとの狂おしい交尾時に覚えた高揚感と劣等感が蘇る。
複雑に交錯した心理が、芽生えたばかりのSっ気を刺激した。
防水バックを持つと男のシートを覗き込む。
シートの上に置きっ放しのペットボトルが見えた。
沖に目を向け、泳いでいる姿を確認する。
リョウは口元を歪めると、男のシートに歩み寄った。
海で泳ぐのは久し振りだ。
いや、泳ぐこと自体が久しい。
身体中の細胞が水中の感覚に歓喜している様だ。
結構泳いだが、まだ立つことが出来た。
男は水中から顔を出した岩に腰掛けて、こちらを眺めている。
ちょこんと頭を下げると、男も会釈を返した。
岩に辿り着くと、男が手を差し出す。
その手を握ると、引き上げてくれた。
岩の上で暫く沈黙が続く。
「凄い筋肉だな。」
男が先に口を開いた。
「いや、俺なんてはまだまだっすよ。」
謙遜して言う。
「まだジムに入って三ヶ月なんです。」
さりげなく付け加える。
「さ、三ヶ月でそんなガタイになるのか!」
丸くなった目が端正な顔立ちを崩す。
それを見て、小さく笑う。
真顔に戻った男の視線がリョウの股間に留まる。
海水をたっぷり吸ったTバックが勃起したマラに張り付いている筈だ。
その視線を無視して、ゴーグル越しに沖を眺める。
「随分、遠浅なんすね。」
リョウはゆっくり座る。
バタ足の所為で出掛かっているディルドを押し込む。
「ああ。これから潮が引くから、昼過ぎるとこの辺りは干上がるぞ。
泳ぐなら今の内だ。」
男が立ったまま答えた。
リョウはゴーグルの中の視線を沖から男の股間へ移動させる。
変わったデザインの水着だった。
フロントに大胆なジッパーが付いている。
そのフロントは盛り上がり、ジッパーは下がらぬ様、必死に耐えていた。
「俺、こんな場所で日焼けするのが夢だったんすよ。
どれ位焼くと、そんなに黒くなるっすか?」
リョウは防水バックからサンオイルを取り出し、背中に塗る。
「する事ねぇから、休みの日は殆どここにいる。
塗ってやろうか?」
自虐気味に言った男が手を伸ばす。
リョウはサンオイルを渡すと、俯せになる。
岩がゴツゴツして痛いが、ここは我慢のしどころだ。
しゃがんだ男は黙々とオイルを塗り始めた。
広背筋から腰、そして大臀筋へ掌が移動していく。
リョウの秘部に達した掌が止まった。
予定通りの挙動だ。
そしてこう言う筈だ。
「こんなの入れているのか?」
「お前、これ入れて泳いで来たのか?」
ディルドを弄ぶ指の力が増していく。
「うん。これ入れてないと気合いが入らないんだ。」
用意していた答えを口にする。
「だったらもっと固くて肉感的な棒の方がいいんじゃねえか?」
ディルドを押し込むのが指から掌に代わった。
「俺ってさ、普通のじゃあ…、興奮しないんだ。」
背中にジリジリする陽射しを感じながら薄笑いを浮かべる。
「て事はアブノーマルなプレイが好きなのか?
例えばどんなのが好きなんだ?」
男も脇に横たわり、顔を覗き込む。
「んー、例えば掘る方もハリガタ入れてるとか…。」
シナリオの台詞を披露する。
「要は俺にもハリガタを入れろって事か?」
男がニヤリと笑う。
「簡単に言うと、そういう事!」
リョウは起き上がると、黒い尻を鷲掴みにする。
現れたアナルにTバックの上から舌を這わす。
あくまでも軽く舐め、刺激が物足りなくなる様、舌先に集中する。
男は四つん這いになり尻を突き出した。
リョウは咄嗟に舌を引っ込める。
『グッドタイミング!』
(つづく)
リョウは向こう側が覗ける様に寝そべる。
男は空洞に足を向け、寝ていた。
大胸筋が規則正しく上下している。
どす黒く焼けた肌が酷く卑猥だ。
黒々とした繁みの中で横たわる一物を見ながら、何時しか眠りに落ちていた。
男の動く気配で目を覚ます。
海に向かう後ろ姿が視界に入る。
プリッとした尻に食い込むオレンジ色のTバックが眩く映った。
リョウはこの先のシナリオに思いを巡らす。
春先の空はブルー、ホワイト、ブルーと目まぐるしく変わる。
突然、男が振り向いた。
雲が通り過ぎ、陽射しが男を照らす。
短く刈り上げた髪に一重の目元が凛々しい。
20代後半だろうか。
整った顔立ちがジュンヤを連想させた。
ジュンヤとの狂おしい交尾時に覚えた高揚感と劣等感が蘇る。
複雑に交錯した心理が、芽生えたばかりのSっ気を刺激した。
防水バックを持つと男のシートを覗き込む。
シートの上に置きっ放しのペットボトルが見えた。
沖に目を向け、泳いでいる姿を確認する。
リョウは口元を歪めると、男のシートに歩み寄った。
海で泳ぐのは久し振りだ。
いや、泳ぐこと自体が久しい。
身体中の細胞が水中の感覚に歓喜している様だ。
結構泳いだが、まだ立つことが出来た。
男は水中から顔を出した岩に腰掛けて、こちらを眺めている。
ちょこんと頭を下げると、男も会釈を返した。
岩に辿り着くと、男が手を差し出す。
その手を握ると、引き上げてくれた。
岩の上で暫く沈黙が続く。
「凄い筋肉だな。」
男が先に口を開いた。
「いや、俺なんてはまだまだっすよ。」
謙遜して言う。
「まだジムに入って三ヶ月なんです。」
さりげなく付け加える。
「さ、三ヶ月でそんなガタイになるのか!」
丸くなった目が端正な顔立ちを崩す。
それを見て、小さく笑う。
真顔に戻った男の視線がリョウの股間に留まる。
海水をたっぷり吸ったTバックが勃起したマラに張り付いている筈だ。
その視線を無視して、ゴーグル越しに沖を眺める。
「随分、遠浅なんすね。」
リョウはゆっくり座る。
バタ足の所為で出掛かっているディルドを押し込む。
「ああ。これから潮が引くから、昼過ぎるとこの辺りは干上がるぞ。
泳ぐなら今の内だ。」
男が立ったまま答えた。
リョウはゴーグルの中の視線を沖から男の股間へ移動させる。
変わったデザインの水着だった。
フロントに大胆なジッパーが付いている。
そのフロントは盛り上がり、ジッパーは下がらぬ様、必死に耐えていた。
「俺、こんな場所で日焼けするのが夢だったんすよ。
どれ位焼くと、そんなに黒くなるっすか?」
リョウは防水バックからサンオイルを取り出し、背中に塗る。
「する事ねぇから、休みの日は殆どここにいる。
塗ってやろうか?」
自虐気味に言った男が手を伸ばす。
リョウはサンオイルを渡すと、俯せになる。
岩がゴツゴツして痛いが、ここは我慢のしどころだ。
しゃがんだ男は黙々とオイルを塗り始めた。
広背筋から腰、そして大臀筋へ掌が移動していく。
リョウの秘部に達した掌が止まった。
予定通りの挙動だ。
そしてこう言う筈だ。
「こんなの入れているのか?」
「お前、これ入れて泳いで来たのか?」
ディルドを弄ぶ指の力が増していく。
「うん。これ入れてないと気合いが入らないんだ。」
用意していた答えを口にする。
「だったらもっと固くて肉感的な棒の方がいいんじゃねえか?」
ディルドを押し込むのが指から掌に代わった。
「俺ってさ、普通のじゃあ…、興奮しないんだ。」
背中にジリジリする陽射しを感じながら薄笑いを浮かべる。
「て事はアブノーマルなプレイが好きなのか?
例えばどんなのが好きなんだ?」
男も脇に横たわり、顔を覗き込む。
「んー、例えば掘る方もハリガタ入れてるとか…。」
シナリオの台詞を披露する。
「要は俺にもハリガタを入れろって事か?」
男がニヤリと笑う。
「簡単に言うと、そういう事!」
リョウは起き上がると、黒い尻を鷲掴みにする。
現れたアナルにTバックの上から舌を這わす。
あくまでも軽く舐め、刺激が物足りなくなる様、舌先に集中する。
男は四つん這いになり尻を突き出した。
リョウは咄嗟に舌を引っ込める。
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