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Chapter1(光明編)
Chapter1-⑧【結婚しようね】後編
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『黄色いシングレット!』
ワタルはまじまじと男を見る。
大きめのTシャツから出た腕に血管が浮かんでいた。
甘いルックスの割にゴツい筋肉の持ち主だ。
シングレットを着たマッチョ、一枚の写真が頭に浮かぶ。
「もしかしてメールの…?」
口が勝手に質問していた。
「そう!やっぱりガテン野郎さんですよね!
そのシングレットが貰った画像と同じだったので、もしかしてと思って。
勇気出して、声掛けて良かった…。」
男が人懐っこい笑顔を向けてきた。
「ああっ、まさかこんな所で会えるとはな…。」
ワタルも余りに偶然の出来事に言葉を失う。
「それって、いつも装着してるんですか?」
爽やかな笑みに卑猥さが加わった。
「ああっ、成り行きでな。」
「さっきの人の趣味ですね。
付き合っているんですか?
それとも飼われているとか?」
男が興味深げに聞いてくる。
「いや、そういう関係じゃなくて…。
居候させてもらっているんだ。
これは家賃代わりというか…。」
ワタルは言い方を変え、言葉を濁す。
「そんな話、聞いた事ないですよ。
でもそんな家賃なら、僕もやってみたい。
頬を紅潮させ、瞳がキラキラ輝く。
『僕もやってみたい。』
それはケージをする側か?させる側か?
「お前こそ、離婚したって、女とも出来るのか?」
話を男に転嫁する。
聞きたい事が山程あった。
「連れの人、戻って来ましたよ。」
その言葉にワタルは腰をあげると、ベンチに戻る。
もう隠す必要はない。
大股を開くと、股間を思い切り突き出す。
誰が見ているか分からないが、走り出した気持ちは止まらない。
ゴーゴーをしてた位だから、他人の視線は好物だ。
挑発すれば、男達の視線が追って来る。
他人に認められ、自分の価値が増した気がした。
これがトレーニングのモチベーションだ。
『この俺がよく15年も自慰だけで過ごせたもんだ。』
封印されていたフェチが解放された事を実感する。
熱い視線に先走りが溢れ出た。
「おっ、感心だ。
一人でもちゃんとやってたか。
益々染みが広がったな。
いい眺めだ。」
ランマが満足げに頷く。
ワタルはバーをラックに戻す。
「筋トレ終わったら、出せるんですか?」
横たわったまま聞く。
「それはお前次第だ。
人間って不思議な生き物なんだ。
その内、対処出来る様になるぜ。
さあ、次はデクラインだ。」
「もしかして今日も夜勤があるんですか?」
肝心の質問をする。
「ああ、ここ出たら向かう。
お前は悶々しながら寝てろ。」
その答えに残念そうな顔をして見せた。
「で、女とも出来るのか?」
居酒屋に入るなり、聞きそびれた質問を繰り返す。
ジムでランマと別れ、男と合流した。
「その前にまだ名前も聞いてないですよ。
僕はユーリ。」
呆れ顔の男が名乗った。
「ああ、俺はワタル。
で、とうなんだよ?」
童貞のワタルは気になって仕方ない。
「学生結婚だったんですよ。
まだ自分の性癖も知らぬまま、勢いで。」
ユーリがジョッキを持った。
(つづく)
ワタルはまじまじと男を見る。
大きめのTシャツから出た腕に血管が浮かんでいた。
甘いルックスの割にゴツい筋肉の持ち主だ。
シングレットを着たマッチョ、一枚の写真が頭に浮かぶ。
「もしかしてメールの…?」
口が勝手に質問していた。
「そう!やっぱりガテン野郎さんですよね!
そのシングレットが貰った画像と同じだったので、もしかしてと思って。
勇気出して、声掛けて良かった…。」
男が人懐っこい笑顔を向けてきた。
「ああっ、まさかこんな所で会えるとはな…。」
ワタルも余りに偶然の出来事に言葉を失う。
「それって、いつも装着してるんですか?」
爽やかな笑みに卑猥さが加わった。
「ああっ、成り行きでな。」
「さっきの人の趣味ですね。
付き合っているんですか?
それとも飼われているとか?」
男が興味深げに聞いてくる。
「いや、そういう関係じゃなくて…。
居候させてもらっているんだ。
これは家賃代わりというか…。」
ワタルは言い方を変え、言葉を濁す。
「そんな話、聞いた事ないですよ。
でもそんな家賃なら、僕もやってみたい。
頬を紅潮させ、瞳がキラキラ輝く。
『僕もやってみたい。』
それはケージをする側か?させる側か?
「お前こそ、離婚したって、女とも出来るのか?」
話を男に転嫁する。
聞きたい事が山程あった。
「連れの人、戻って来ましたよ。」
その言葉にワタルは腰をあげると、ベンチに戻る。
もう隠す必要はない。
大股を開くと、股間を思い切り突き出す。
誰が見ているか分からないが、走り出した気持ちは止まらない。
ゴーゴーをしてた位だから、他人の視線は好物だ。
挑発すれば、男達の視線が追って来る。
他人に認められ、自分の価値が増した気がした。
これがトレーニングのモチベーションだ。
『この俺がよく15年も自慰だけで過ごせたもんだ。』
封印されていたフェチが解放された事を実感する。
熱い視線に先走りが溢れ出た。
「おっ、感心だ。
一人でもちゃんとやってたか。
益々染みが広がったな。
いい眺めだ。」
ランマが満足げに頷く。
ワタルはバーをラックに戻す。
「筋トレ終わったら、出せるんですか?」
横たわったまま聞く。
「それはお前次第だ。
人間って不思議な生き物なんだ。
その内、対処出来る様になるぜ。
さあ、次はデクラインだ。」
「もしかして今日も夜勤があるんですか?」
肝心の質問をする。
「ああ、ここ出たら向かう。
お前は悶々しながら寝てろ。」
その答えに残念そうな顔をして見せた。
「で、女とも出来るのか?」
居酒屋に入るなり、聞きそびれた質問を繰り返す。
ジムでランマと別れ、男と合流した。
「その前にまだ名前も聞いてないですよ。
僕はユーリ。」
呆れ顔の男が名乗った。
「ああ、俺はワタル。
で、とうなんだよ?」
童貞のワタルは気になって仕方ない。
「学生結婚だったんですよ。
まだ自分の性癖も知らぬまま、勢いで。」
ユーリがジョッキを持った。
(つづく)
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