妄想日記6<<EVOLUTION>>

YAMATO

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Chapter3(楓編)

Chapter3-④【真夜中は純潔】後編

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「やっぱり暑くて寝れそうにないや。」
耳元でレンが囁く。
「そうだな…。」
股間にレンの手が伸びた。
「酷い臭いだけど、気持ちいい…。」
唇が耳に触れる。
舌が耳朶を這う。
「咥えていい?」
その問いに頷く。
「経験あるのか?」
「中、高校時代にマツヤと。
気持ち良さそうな事は何でもした。
最初はフィフティフィフティだったけど、次第に掘るのは俺ばかり。
マツヤはウケに目覚めて、股を開くだけ。
お陰で結構テクニックが付いたんだ。
どこ突けば射精するか、マツヤで実証済み。
でもマツヤが東京の大学行ってからはご無沙汰してた。
ちょっと心配したけど、身体が覚えているみたい。」
吐息が耳から離れ、下半身へ向かう。
生暖かい口内に亀頭が包まれる。
顔を上げ、下を覗く。
幼いレンの顔が微かな灯りに照らされていた。
 
乳首もアナルもなしのフェラチオでは快感は得られない。
だが息子程年の離れたレンのフェラチオは甘美さを伴った。
このまま身を任せる気になる。
「これ位じゃ、物足りないんだろ。
マツヤと同じだ。
ここを責めれば、どんな命令も聞いたからな。」
レンの指がアナルに入り込む。
「全然、抵抗がありません。
かなり使い込んでる様子。」
実況放送を真似て言う。
「では三本指ではどうでしょうか?
おっ、いとも簡単に入り込んだ。
これは何を意味しているのでしょうか?」
アナルの中で三本の指の隙間を広げる。
「ああっ…。」
思わず声が漏れた。
「おっ、拒絶するどころか、悶絶しだした。
だったら乳首はどうでしょう?」
小さいがはっきりした声で実況は続く。
いきなり乳首に歯が当たる。
「いっ、痛い!」
前戯もないままに噛まれ、ワタルの絶叫が暗闇に響き渡った。
 
レンの掌で口を覆われる。
口元で空いた手の指を一本立てていた。
暗闇は直ぐに静寂を取り戻す。
「これ位で大声出すなんて、大人げないな。」
レンは自分のビキニを脱ぐと、ワタルの口に押し込んだ。
湿ったビキニが気道を塞ぐ。
「昔はさ、両親が隣で寝てたから、こうやってマツヤの喘ぎ声を消してたんだ。
あいつ女みたいにアンアン五月蠅いんだ。
でも今になってみると、懐かしいな。」
空気が薄くなる中で、ワタルの片足は持ち上げられた。
『こんな年下に…。』
その思いが余計に欲情させた。
片足を上げられた無理な体勢が無様に思える。
だがその無様さに我を忘れた。
「ぐおっ、ぐおっ…。」
塞がれた声帯から呻き声しか出ない。
レンは己の快楽を得る為により無理な体位を強いてきた。
 
『ガッシャーン!』
階下で派手な音がした。
レンの腰が止まる。
「いっ、痛てぇ!」
ケイタの声が聞こえてきた。
「あれっ、シンさんいるのか?」
その声にワタルとレンは息を潜める。
「おい、起きろ。
お前も帰るんだろ。
ほら、しっかりしろ。」
鍵を開ける音がした。
「しっかり歩けよ。
面倒くせぇな。
ぶん殴るぞ。」
開けっ放しの窓から聞こえてきた怒声が遠ざかっていく。
 
 
(つづく)
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