妄想日記6<<EVOLUTION>>

YAMATO

文字の大きさ
149 / 190
Chapter7(女優編)

Chapter7-⑤【Good Old Fashioned Lover Boy】前編

しおりを挟む
「今はアドレナリンを分泌しているから疲れに気付きません。
しかし肉体は休憩を欲しているのです。
その痙攣はオーバーヒートを意味しています。」
特製プロテインを飲みながら、テツヤの講義が始まった。
「良くギアを入れると言う表現をします。
これはアレドナリンの分泌を自己コントロール出来る一流のプロのみが可能な技なの
です。
ワタルさんもこの状態、ゾーンに入る共言いますが、に自分の意識で入れる様になっ
てもらいます。」
「具体的に何をすればいいんだ?」
皆目見当が付かない。
「答は簡単です。
鬱積したパワーを解放させてあげれば良いのです。
それが一番の近道と僕は考えてます。」
「と言うと?」
我が身に置き換えてみるが、何が起こると、パワーが解放されるか分からない。
 
「本来であれば器具は使わず、意識でコントロールします。
慣れる迄は前にも見せたこれを使うのです。
そしてこれを外した時、絶大なパワーが手に入ります。」
テツヤが貞操用のケージを出した。
鈍く光るケージは重厚で重そうだ。
以前見た物より本格的なのだろう。
その証拠に内側に鋭い突起物が出ている。
「さあ、どうしますか?
無理強いはしません。」
前回装着された時の鬱積された力を思い出す。
あの時、確かに漲る力は出口を探した。
 
「付けたいのは山々なんだが…。
ただこれには美しさがないと言ってたじゃないか?」
「確かにそうです。
これを付けるのはあくまでも一時的です。
パワーを解放したら、元に戻します。
これを外せるのは僕だけです。
慣れる迄、管理は任せて下さい。
そして意識でコントロールする事を覚えて下さい。」
首を縦に振る。
「では装着しましょう。
暫く最終形態は封印します。」
被せたケージが肉に食い込む。
テツヤは六角を使いケージをリングに固定した。
六角を回すと、突起物が亀頭に深く刺さる。
ここに来る前なら、きっと悲鳴をあげていただろう。
だが鈍化した今はツボを押された程度にしか感じない。
「これがヒーローの第一形態です。
この重みと痛みがワタルさんのパワーを封印するのです。」
テツヤが手を離すと、ずっしりした重みがのし掛かった。
だがその重みと痛みさえ凌駕する猛々しいペニスに士気が高まる。
山下から摂取した雄汁を含んだプロテインがワタルを駆り立てた。
 
「僕は買い出しに行ってきます。
ワタルさんは今日の食材をお願いします。」
テツヤが小屋の裏へ姿を消した。
ワタルは水中メガネをし、槍を持つ。
おどおどした姿はもう何処にもない。
果敢な勇者は海に堂々と入っていく。
景色に違和感を覚える。
見慣れた風景に不要な物があった。
沖に停泊している白いクルーザーだ。
人影は見えない。
様子を見に、クルーザーに近付く。
下から見上げると、かなり大きい。
「おい、本当にここで合ってるのか?」
突然の声に海中へ姿を隠す。
船底を通り、反対側に顔を出した。
 
 
(つづく)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

今度こそ、どんな診療が俺を 待っているのか

相馬昴
BL
強靭な肉体を持つ男・相馬昴は、診療台の上で運命に翻弄されていく。 相手は、年下の執着攻め——そして、彼一人では終わらない。 ガチムチ受け×年下×複数攻めという禁断の関係が、徐々に相馬の本能を暴いていく。 雄の香りと快楽に塗れながら、男たちの欲望の的となる彼の身体。 その結末は、甘美な支配か、それとも—— 背徳的な医師×患者、欲と心理が交錯する濃密BL長編! https://ci-en.dlsite.com/creator/30033/article/1422322

処理中です...