妄想日記8<<FLOWERS>>

YAMATO

文字の大きさ
上 下
63 / 85
Chapter7(空合編)

Chapter7-⑬【OCTAVE】

しおりを挟む
「入れてきた?」
最初の挨拶はこれだった。
「いや、それが…。」
「えっ、入れてないの?
これマジ凄いよ。
魔法みたい。
やる気満々、今日も記録更新を狙うから。」
それは隆起する股間を見れば、一目瞭然だ。
「モチベーション上がらないって言ってたじゃん。
早く入れちゃいなよ。」
「それがさ、入らないんだ…。
こんな大きなの…。」
「へっ、大きいって、貰ったのは小さいサイズじゃなかった?」
「ソラには小さいかもしれないけど、初心者にはきついんだよ!」
キョトンとした顔を睨み付ける。
「えっ、アナル初心者なの?
人にはローター入れる癖に。
こっちへ来て。」
手を引かれ、トイレに連れ込まれた。
 
「こんな小さいの入らないなんて。」
ソラはリヒトから奪ったディルドに舌を這わす。
「きっ、汚いよ!」
伸ばした手が空を切る。
ソラは顔の向きを変えて、愛おしそうに頬張りだした。
ゆっくりと出したディルドに唾液が絡み付く。
「あの人が何百回と入れたハリガタだ。
汚いどころか、温もりを感じちゃうよ。」
「ソラさ、アナルにもあのデカいハリガタ入れてるんだろ?
痛くないのか?」
「ああ、あの人のを入れてる。
前後の穴をあの人に塞がれて、最高の気分なんだ。
さあ、尻を出してみ。
優しく入れてやるからさ。」
蛍光灯を浴びた唾液がキラキラと光る。
パンツを少し下げ、アナルだけを晒す。
そして便器を握ると、ぎゅっと瞼を閉じた。
固い先端が当たり、ゆっくり進入を試みている。
濡れている先端は何とか入った様だ。
だがその先が進まない。
一進一退を繰り返し、少しずつ前進していく。
「あっ、ヤバっ…。
こんなきついの久し振り…。」
肩に両手が乗り、身体が密着する。
両手…、って事はハリガタは持ってない?
そうすると、今入っている物は?
じゃあ、濡れているのは?
 
もしかして…、先走り…。
僕を見て、濡れてくれた。
そう思うと、ソラが一層愛おしくなる。
ソラの全てが欲しい。
ソラの全てを感じたい。
あのパンパンに張った亀頭を身体の中で感じたい。
下半身に意識を集中する。
昨夜の痛みとは違う。
昨日、ディルドと格闘した痛みは我慢出来るものではなかった。
傷口をナイフで抉られ、掻き回されている。
そんな耐え難い痛みだった。
だが今は違う。
傷口を掌で覆われている様だ。
「痛くない、痛くない…。
俺を感じれば痛くない…。」
背後で奏でられるメロディはお世辞も上手くない。
だが温かかった。
魔法に掛かった様に身体の力が抜けていく。
甘酸っぱい痛みを伴いながらも、パンパンに張った亀頭を中へ促す。
呼吸している如く、膨らむタイミングが分かる。
僕の中でソラが呼吸していた。
「俺が唄えば痛くない…。
ららら…。」
貰ったディルドはソラのペニスより小振りだ。
この調子なら、ディルドを入れる事は可能に思えた。
だがソラの様に入れたままトレーニングは無理だろう。
しかしソラのパートナーになるなら、乗り越えなければならない。
「ソラだと思えば痛くない…。
ららら…。」
「おっ、鼻歌出てじゃないか。
俺って、もしかして開発上手かも。
よし、ゆっくり動かすから、力抜いたままだぞ。」
その言葉を聞き、自ら尻を押し付ける。
亀頭を更なる奥で感じた。
痛みはとっくに快楽に変わっていた。
 
(つづく)
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

一生俺に甘えとけ

BL / 連載中 24h.ポイント:184pt お気に入り:101

体操部出身の新入社員へのセクハラ

BL / 完結 24h.ポイント:49pt お気に入り:39

家族になろうか

BL / 連載中 24h.ポイント:205pt お気に入り:34

クーパー伯爵夫人の離縁

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:206,540pt お気に入り:4,071

皇太子殿下の愛奴隷【第一部完結】

BL / 連載中 24h.ポイント:1,015pt お気に入り:453

処理中です...