妄想日記3<<RISING>>

YAMATO

文字の大きさ
上 下
68 / 80
Chapter6(Ko Samui編)

Chapter6-⑤【人魚姫 Mermaid】

しおりを挟む
「あー、超いい気分だ!
ちょい横になるぜ。」
ケンゴはそう言うと、ベッドに飛び込んだ。
そのまま鼾を掻き、深い眠りに落ちていった。
岩佐はテラスのダイニングテーブルで仕事をしている。
タカユキはリモコンでテレビを操作するが、言葉の分からない番組に興味が沸かな
い。
時計を見ると八時前だ。
スポーツウェアに着替えると、表に出た。
「ちょとビーチを散策して来ます。」
テラスに声を掛け、木戸を押す。
カートは呼ばず、歩道を歩く。
ジムはビーチハウスの隣の筈だ。
 
ドアを開けると、ノイが手持ち無沙汰にボディビル雑誌を眺めていた。
「本当、来テクレタ…。」
視線を上げたノイが言葉を飲み込む。
タカユキの穿いている赤いスパッツに目線が留まっている。
ケンゴにプレゼントしたのと色違いで、一緒にトレーニングしようと思っていた。
弱めの照明が股間に陰影を作る。
ノイが近寄り、その陰影に指を乗せた。
「あっ…。」
飲み過ぎた所為か、身体が火照る。
「タカユキ、凄ク、エロイデス…。」
唇で口を塞がれ、マラを握り締められた。
その力強さに、溜まりに溜まった欲情が暴走する。
タカユキもノイの唇に吸い付く。
暫し時間が止まった。
 
「タカユキ、コッチ来テ。」
ノイが手を引っ張り、奥へ誘う。
観葉植物の奥にベンチがあった。
ノイはタカユキを押し倒すと、スパッツの上から愛撫する。
同時に乳首を引っ張り、強烈な刺激を与えた。
「あっ、あっ、ああっ!」
欲求不満な肉体が即座に反応する。
ローライズのスパッツから亀頭が飛び出した。
しかし亀頭に触れる事なく、周辺の愛撫に始終する。
竿を舐め、睾丸を甘噛みした。
より強い刺激を求めるが、ノイはそれを許さない。
頭を振り乱し、股間を突き出す。
「モット興奮スル。」
柔和な表情に淫蕩な笑みが加わる。
脇にあったロープで、ベンチの四隅に手足を固定された。
ノイがアンダーアーマーのトレーニングパンツを脱ぐ。
薄手の白いスパッツに照明が当たる。
その中心に聳え立つ肉棒に、息を呑む。
軽く20センチを超えている。
「ボクノペニス、大キスギテ、皆ニゲル。
デモ、タカユキノアナル、ユルイカラ平気デス。
昼チェックシマシタ。」
ノイは悪戯っ子の様に笑うと、タンクトップを脱いだ。
括れたウエストに腹筋が盛り上がる。
褐色の肌が光り輝いていた。
 
ノイは観葉植物の陰からボトルを取り出した。
スパッツのウエストを引っ張ると、そのボトルを股間に注ぐ。
見る見る薄い生地に液体が浸透し、肌に張り付く。
透けた巨根は一層淫らになり、タカユキから道義を奪った。
ノイはタカユキを跨ぐと両手を頭の後ろで組み、腰を突き出す。
唇が触れそうになる瞬間に引っ込め、欲情し切った肉体を煽る。
丸でショーダンサーの様な身の熟しだ。
タカユキは酸欠の魚の如く、口をパクパクする事しか出来ない。
舌先が触れそうになると、獲物は逃げた。
「コレ、欲イデスカ?」
顔の直前で股間を止めたノイが聞く。
「欲しい、欲しいよ!」
限界まで首を上げ、目一杯舌を伸ばす。
「ドコニ、欲イデスカ。
口?アナル?」
拳大の亀頭が更に近付く。
「りょ、両方だ!」
タカユキは叫んでいた。
濡れたスパッツの中で亀頭が膨らむ。
この巨根を最初見た時は腰が引けた。
視覚的には愉しめるが、実用的には大き過ぎる。
しかし今は心底欲しい。
この巨根をアナルに感じながら果てたい。
一瞬、昼間の砂浜で同じ状態だった事が頭を掠める。
だが今は射精することしか考えられない。
頭を振り、ケンゴを封印する。
眼前の巨根はそれを可能にしてくれた。
 
 
(つづく)
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

1人の男と魔女3人

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:198pt お気に入り:1

妄想日記4<<New WORLD>>

BL / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:21

妖精のいたずら

恋愛 / 完結 24h.ポイント:1,349pt お気に入り:393

【完結】この胸に抱えたものは

恋愛 / 完結 24h.ポイント:71pt お気に入り:344

憂鬱喫茶

ホラー / 完結 24h.ポイント:85pt お気に入り:0

hide and see

BL / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

二番煎じな俺を殴りたいんだが、手を貸してくれ

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:333pt お気に入り:0

アポカリプスサイド~天才物理学者の異世界生活~

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:14pt お気に入り:0

処理中です...