127 / 144
126 兄弟げんか
しおりを挟む
「狂騒薬ッスヨネ」
北の岬で戦った経験のあるカタリンは、政信の掲げもつビンを見て、即答した。
対して政信は、わざと口角を上げ、あざ笑う。
「は? 馬鹿かお前、どう見てもビンだろ」
「でも、中に入っているのは、狂騒薬ッスヨネ」
「俺は中身が何かなんて聞いていないぞ。勝手に質問を変えるな」
「馬鹿にしてるンスカ?」
「違う、からかってるんだ」
「アニキ、いや。マサノブ、アンタ、人をコケにし過ぎじゃなイッスカ」
カタリンの顔と肉塊の身体は、どす黒い赤色で発光していた。
もちろん、触手も同様だ。
カタリンは全身でムカつきを表現していた。
攻撃色の赤を上回る禍々しい姿を目の当たりにして、政信は内心の怯みを表に出さないよう努力した。むしろ、余裕ぶって肩をすくめる。
「人をコケにだって? おいおい初めて言われたよ。俺は紳士で通ってる男だぞ」
「そりゃ、アンタに友達がいないからッスヨネ」
「おい待て、ちょっと待て。言っていいことと悪いことがあるぞ。俺は友達沢山いたって、前にも言っただろ」
「言っててむなしくないッスカ?」
カタリンの顔には、嘲笑よりも呆れと憐憫の成分が多めの表情が、顔に乗っていた。
気が付けば、政信はビンの蓋をとっていた。
言葉も自然に口から飛び出してく。
「色々考えたんだがな、ミズキ、お前ぶっ殺す」
「それ飲むンスカ? マジってことッスカ? 狂戦士化するんすか? え? 妹分相手に? 狂騒薬飲んだら、アンタ歯止めが利かないじゃないッスカ。いいンスカ、ソレデ?」
カタリンの触手も肉塊の身体も、青くなっていた。
混沌の軍が押し寄せる北の岬で、政信は蛮族の戦士や混沌の悪魔たち相手に、戦功をあげ続けていた。
狂戦士としての政信を良く知るカタリンは、政信の殺意におののいていた。
北の岬で戦った経験のあるカタリンは、政信の掲げもつビンを見て、即答した。
対して政信は、わざと口角を上げ、あざ笑う。
「は? 馬鹿かお前、どう見てもビンだろ」
「でも、中に入っているのは、狂騒薬ッスヨネ」
「俺は中身が何かなんて聞いていないぞ。勝手に質問を変えるな」
「馬鹿にしてるンスカ?」
「違う、からかってるんだ」
「アニキ、いや。マサノブ、アンタ、人をコケにし過ぎじゃなイッスカ」
カタリンの顔と肉塊の身体は、どす黒い赤色で発光していた。
もちろん、触手も同様だ。
カタリンは全身でムカつきを表現していた。
攻撃色の赤を上回る禍々しい姿を目の当たりにして、政信は内心の怯みを表に出さないよう努力した。むしろ、余裕ぶって肩をすくめる。
「人をコケにだって? おいおい初めて言われたよ。俺は紳士で通ってる男だぞ」
「そりゃ、アンタに友達がいないからッスヨネ」
「おい待て、ちょっと待て。言っていいことと悪いことがあるぞ。俺は友達沢山いたって、前にも言っただろ」
「言っててむなしくないッスカ?」
カタリンの顔には、嘲笑よりも呆れと憐憫の成分が多めの表情が、顔に乗っていた。
気が付けば、政信はビンの蓋をとっていた。
言葉も自然に口から飛び出してく。
「色々考えたんだがな、ミズキ、お前ぶっ殺す」
「それ飲むンスカ? マジってことッスカ? 狂戦士化するんすか? え? 妹分相手に? 狂騒薬飲んだら、アンタ歯止めが利かないじゃないッスカ。いいンスカ、ソレデ?」
カタリンの触手も肉塊の身体も、青くなっていた。
混沌の軍が押し寄せる北の岬で、政信は蛮族の戦士や混沌の悪魔たち相手に、戦功をあげ続けていた。
狂戦士としての政信を良く知るカタリンは、政信の殺意におののいていた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
地味スキル「ためて・放つ」が最強すぎた!~出来損ないはいらん!と追い出したくせに英雄に駆け上がってから戻れと言われても手遅れです~
かくろう
ファンタジー
【ためて・放つ】という地味スキルを一生に一度の儀式で授かってしまった主人公セージ。
そのせいで家から追放され、挙げ句に異母弟から殺されかけてしまう。
しかしあらゆるものを【ためる】でパワフルにできるこのスキルは、最高ランクの冒険者すらかすんでしまうほどのぶっ壊れ能力だった!
命からがら魔物の強襲から脱したセージは、この力を駆使して成り上がっていく事を決意する。
そして命の危機に瀕していた少女リンカニアと出会い、絆を深めていくうちに自分のスキルを共有できる事に気が付いた。
――これは、世界で類を見ない最強に成り上がっていく主人公と、彼の元へ集まってくる仲間達との物語である。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる