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コクトー・アガートの乗馬レッスン
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「おい! コクトー! 乗馬の練習から逃げるな! 馬に蹴られる前に、俺が蹴り殺すぞ!? この駄馬が!」
いつものように東宮では、王太子コクトーのヘタレっプリにキレるモモの怒声が轟いている。仮にも王太子に対して、「この駄馬が!」なので、モモの罵倒は今日もキレッキレであった。
コクトーは王家の者ならば必須科目となる乗馬が大の苦手であった。馬の厩舎を担当する召使いが絶賛推薦した、賢くて従順と御墨付きである名馬にさえ舐められ、リズミカルに振り落とされ、その後、ちっとも従順ではなかった名馬に心底馬鹿にした感じの顔で、「ヒッヒィ~ン!」と鳴かれ、鼻水までおっつけられている。
馬は乗せる人を選ぶことは有名であり、賢くて従順な数々の名馬が総じて、「アイツ、ドレタレだから乗せてやんないウマ~!」、とコクトーを拒絶したのだから仕方がない。乗馬以前に馬に舐められ尽くしている時点でダメである。
「王太子の馬を担当する召使いが何頭もおとなしくて従順そうな名馬を選んだが、コクトーが乗ろうとすると従順じゃなくなる。ドヘタレなオーラが馬にも伝わるんだ。困ったもんだな」
馬たちに完全に舐められているコクトーにそもそも乗馬なんて無理な話だと思うが、王家の王太子がまったく馬に乗れないは由々しき問題なので、モモとマックスは真剣にコクトーの乗馬以前の問題を相談している。
「モモ様、もう乗馬はあきらめて、ロバでもヤギでもよくないですか? それか、セントバーナードのような大型犬に乗せてもらうとか?」
マックス、すでにコクトーを馬に乗せる道はあきらめて、大型犬をモモに推奨している。
「ダメだ! おそらく、大型犬だとコクトーがかみ殺される危険性がある。馬に舐められてるヤツに、犬が従順なはずねぇだろ?」
ロバもヤギも大型犬も却下となり、マックスはマジな顔で、「それならば、もう、残るはオオカミくらいですね。乗る以前にコクトー王太子が喰われるかもですが」、と大型犬よりもハードルを上げた提案をし始めた。
もはや乗馬ではない方向に話が脱線しているが、コクトーを快く乗せてくれる動物を見つけることは容易いことではないらしい。
そんなモモとマックスの会話を聞いていたナナはコクトーをフォローする意味で提案してみた。
「俺は乗馬、そこそこ得意だ。コクトーを拒絶した馬を連れてきて試しに俺が乗ってみる。大丈夫なようならコクトーをうしろに乗せてみるとかどうだ?」
ナナが輿入れ前に暮らしていた北の祖国では、馬に乗れないヤツは1人前と見なされない。老若男女関係なく馬は生活に欠かせず、1通りの馬術ができて当然という風習が根付いていた。
得に祖国でも王族であったナナは幼い頃から乗馬は普通にしている。
「北の祖国ではわりと気の荒い馬も乗りこなす必要があるから、従順な感じの馬だったらなんとかなる」
そうナナが説明すると、モモとマックスも納得したのかナナの乗馬を許してくれた。
「コクトーを舐めくさってる馬でも、ナナだったら従うかもな」
「そうですね。馬だってナナ妃殿下になら従順な態度にでる可能性大です」
そんな訳で嫌がるコクトーを無理やり引っ張って、ナナはマックスの案内で王家の厩舎&乗馬専用のエリアに向かった。厩舎に入ると如何にも毛並みのよさそうな、名馬が複数揃っている。馬たちはナナが観察する限り、とても良質で、気が荒そうな雰囲気の馬はいなかった。
「最近、コクトー王太子を振り落とした馬はこの子です。名前はエミリオ」
ナナが前に立っても馬のエミリオは怯えるでもなく、のんきに干し草を食べている。
「普通におとなしそうな馬だな。触ってもいいか?」
マックスの許可をえて、ナナが手をのばしても馬のエミリオは威嚇せず、むしろナナにスリスリしてとても友好的だ。
「全然、暴れ馬じゃない。マックス、とりあえず、このエミリオに乗りたい」
鞍などの馬具をエミリオに装着して、ナナはエミリオの背に乗ったが、馬のエミリオはまったくいやがっている様子はなく、ナナが合図すると普通に走り出した。初対面のナナを振り落とす気配もなく、間違いなく賢く従順な名馬である。
「いい子だな! 速いし、賢くて、忠実で可愛い! コクトー! エミリオなら大丈夫だから俺のうしろに乗れ!」
すっかり、従順なエミリオが気に入ったナナが、コクトーを誘うと、マックスに促されたコクトーがビクビクしながらナナとエミリオに近づいてきた。
「ナナのことはエミリオも気に入ったんだね? それなら……」
ナナのうしろにコクトーが乗ろうとした瞬間に馬のエミリオは謀反を起こして、コクトーに頭突きして、コクトーは吹っ飛んだ。エミリオに骨の髄まで舐められているコクトーの姿は可哀想だが、マックスにはツボだったらしく、護衛の立場を忘れて爆笑している。
「申し訳ありません! 笑わないよう、くるぶしに力をこめてましたが限界です! ここまで馬に侮られる御方を見たことないので!」
……くるぶしに普通は力は入らない。
マックスの笑いのツボを刺激しただけで、ナナのコクトーと馬の相乗り計画は失敗に終わった。花嫁であるナナの前で超絶情けない姿をさらしたコクトーはうずくまってヘコんでいる。
「5歳のリラや9歳のモニエ&ルクレールだって普通に乗馬できるのに……。馬に舐められている僕なんて王太子に向いてない。いまから、母上に王太子はリデルに譲位するって伝えてくる」
馬のエミリオに舐められたことで、王太子の身分をすぐ下の弟リデルに譲ろうと自虐しているコクトーを見たマックスは笑うのを止めて、即座に止めにかかった。
「コクトー王太子、それはなりません! エミリオが何故、ナナ妃殿下には心を開いたのか、お考えください!」
マックスの言葉にコクトーは力なく答えた。
「そんなの、ナナなら乗せていいってエミリオが判断したからだよ」
「それです! 馬が快く背中に乗せてよいと考える馬の気持ちを学ぶために、馬の心を理解する必要があります」
なんか、雲行きが怪しい方向なマックスの台詞にナナも嫌な予感がしたが、ドンピシャであった。
「馬が敬意を払う気持ちを学ぶ勉強に、コクトー王太子が馬となり、ナナ妃殿下を背中に乗せてください!」
「マックス! それ俺がコクトーに馬乗りになるってことか!? 王太子に王太子妃殿下が馬乗りは流石にダメだろ!」
ナナがあわてて反対しても、マックスの意思は変わらない。おそらく、リデル王子が王太子になったらマックス自身の身が色んな意味でヤバいので、防御のために提案している!
「馬乗りならば、俺も経験あるので。シルバー家の屋敷にお世話になっていた頃、ミシェル様に懇願され、背中に乗っていました」
「ミシェルって、お前を売春宿から保護したヤツだろ!? それは、乗馬じゃなくて、美少年好きな変態のプレイだ!」
そんな変態の倒錯プレイに付き合わせられるのは嫌なので、ナナが反論すると、マックスは涼しい顔で告げる。
「保護される前の売春宿でもそういうオーダーはあったので、抵抗なかったです。俺とステフとヒナリザの3人でミシェル様に馬乗りして、モモ様はそれを静かに眺めていました」
「売春宿を摘発したヤツまで同じプレイを要求する時点でミシェルも同罪だ! 死んだヤツを悪く言いたくないけど!」
不遇な境遇で苦労したように見えるマックスだが、助けてくれたミシェルにまでそんな要望をされて普通にプレイしている時点で果てしなく確信犯である。ついでに、美少年3名が自分の最愛の相手に馬乗りされるのを普通に眺めているモモだって相当にヤバい。
「とにかく! コクトーに馬乗りは嫌だ! そういうプレイは趣味じゃない!」
全力で拒否してコクトーの名誉を守ったはずのナナだったが、どうしたことか、コクトーはますます心が折れている。
「ナナの馬にもなれないなんて、僕は王太子としても夫としても失格だ。人間失格以前に哺乳類失格だよ」
「コクトー! そこは完全に失格でいい! 嫁に馬乗りにされて悦ぶ変態になりきれなくてヘコむな!」
「僕は乗馬も出来なくて、ナナの馬にもなれない」
ドン底に自虐して落ち込んでいるコクトーにナナがどうフォローしてよいのかわからないでいると、不意に馬のエミリオがコクトーのそばにパカパカきて、体育座りして、ヘコんでいるコクトーの顔にスリスリしてきた。その態度は、まるで、「乗んな!」、と哀れんでる感じである。
こうして、ナナに馬乗りにされるのも拒否られたコクトーを哀れに思った名馬エミリオの恩情で、コクトーは生まれて初めて、馬に振り落とされず、乗馬が出来たのである。
「ヘタレ過ぎて、馬に同情されましたね」
冷静に宣うマックスに、ナナは言葉もなく心で衝撃を受けていた。
(馬に同情されている王太子が夫で、恩人に馬乗りになってたヤツが王太子の護衛で、それを静観してたヤツが王太子の教育係な時点で、この国はヤバい!)
ナナはそんな危機感を胸に抱いていたが、この乗馬レッスン以来、名馬エミリオはコクトーを振り落とさず、背中に乗せるようになった。
馬にまで、同情されて乗馬をなんとかクリアしたコクトーが王太子な国でナナは王太子妃殿下として生きることとなる。
【続く】
いつものように東宮では、王太子コクトーのヘタレっプリにキレるモモの怒声が轟いている。仮にも王太子に対して、「この駄馬が!」なので、モモの罵倒は今日もキレッキレであった。
コクトーは王家の者ならば必須科目となる乗馬が大の苦手であった。馬の厩舎を担当する召使いが絶賛推薦した、賢くて従順と御墨付きである名馬にさえ舐められ、リズミカルに振り落とされ、その後、ちっとも従順ではなかった名馬に心底馬鹿にした感じの顔で、「ヒッヒィ~ン!」と鳴かれ、鼻水までおっつけられている。
馬は乗せる人を選ぶことは有名であり、賢くて従順な数々の名馬が総じて、「アイツ、ドレタレだから乗せてやんないウマ~!」、とコクトーを拒絶したのだから仕方がない。乗馬以前に馬に舐められ尽くしている時点でダメである。
「王太子の馬を担当する召使いが何頭もおとなしくて従順そうな名馬を選んだが、コクトーが乗ろうとすると従順じゃなくなる。ドヘタレなオーラが馬にも伝わるんだ。困ったもんだな」
馬たちに完全に舐められているコクトーにそもそも乗馬なんて無理な話だと思うが、王家の王太子がまったく馬に乗れないは由々しき問題なので、モモとマックスは真剣にコクトーの乗馬以前の問題を相談している。
「モモ様、もう乗馬はあきらめて、ロバでもヤギでもよくないですか? それか、セントバーナードのような大型犬に乗せてもらうとか?」
マックス、すでにコクトーを馬に乗せる道はあきらめて、大型犬をモモに推奨している。
「ダメだ! おそらく、大型犬だとコクトーがかみ殺される危険性がある。馬に舐められてるヤツに、犬が従順なはずねぇだろ?」
ロバもヤギも大型犬も却下となり、マックスはマジな顔で、「それならば、もう、残るはオオカミくらいですね。乗る以前にコクトー王太子が喰われるかもですが」、と大型犬よりもハードルを上げた提案をし始めた。
もはや乗馬ではない方向に話が脱線しているが、コクトーを快く乗せてくれる動物を見つけることは容易いことではないらしい。
そんなモモとマックスの会話を聞いていたナナはコクトーをフォローする意味で提案してみた。
「俺は乗馬、そこそこ得意だ。コクトーを拒絶した馬を連れてきて試しに俺が乗ってみる。大丈夫なようならコクトーをうしろに乗せてみるとかどうだ?」
ナナが輿入れ前に暮らしていた北の祖国では、馬に乗れないヤツは1人前と見なされない。老若男女関係なく馬は生活に欠かせず、1通りの馬術ができて当然という風習が根付いていた。
得に祖国でも王族であったナナは幼い頃から乗馬は普通にしている。
「北の祖国ではわりと気の荒い馬も乗りこなす必要があるから、従順な感じの馬だったらなんとかなる」
そうナナが説明すると、モモとマックスも納得したのかナナの乗馬を許してくれた。
「コクトーを舐めくさってる馬でも、ナナだったら従うかもな」
「そうですね。馬だってナナ妃殿下になら従順な態度にでる可能性大です」
そんな訳で嫌がるコクトーを無理やり引っ張って、ナナはマックスの案内で王家の厩舎&乗馬専用のエリアに向かった。厩舎に入ると如何にも毛並みのよさそうな、名馬が複数揃っている。馬たちはナナが観察する限り、とても良質で、気が荒そうな雰囲気の馬はいなかった。
「最近、コクトー王太子を振り落とした馬はこの子です。名前はエミリオ」
ナナが前に立っても馬のエミリオは怯えるでもなく、のんきに干し草を食べている。
「普通におとなしそうな馬だな。触ってもいいか?」
マックスの許可をえて、ナナが手をのばしても馬のエミリオは威嚇せず、むしろナナにスリスリしてとても友好的だ。
「全然、暴れ馬じゃない。マックス、とりあえず、このエミリオに乗りたい」
鞍などの馬具をエミリオに装着して、ナナはエミリオの背に乗ったが、馬のエミリオはまったくいやがっている様子はなく、ナナが合図すると普通に走り出した。初対面のナナを振り落とす気配もなく、間違いなく賢く従順な名馬である。
「いい子だな! 速いし、賢くて、忠実で可愛い! コクトー! エミリオなら大丈夫だから俺のうしろに乗れ!」
すっかり、従順なエミリオが気に入ったナナが、コクトーを誘うと、マックスに促されたコクトーがビクビクしながらナナとエミリオに近づいてきた。
「ナナのことはエミリオも気に入ったんだね? それなら……」
ナナのうしろにコクトーが乗ろうとした瞬間に馬のエミリオは謀反を起こして、コクトーに頭突きして、コクトーは吹っ飛んだ。エミリオに骨の髄まで舐められているコクトーの姿は可哀想だが、マックスにはツボだったらしく、護衛の立場を忘れて爆笑している。
「申し訳ありません! 笑わないよう、くるぶしに力をこめてましたが限界です! ここまで馬に侮られる御方を見たことないので!」
……くるぶしに普通は力は入らない。
マックスの笑いのツボを刺激しただけで、ナナのコクトーと馬の相乗り計画は失敗に終わった。花嫁であるナナの前で超絶情けない姿をさらしたコクトーはうずくまってヘコんでいる。
「5歳のリラや9歳のモニエ&ルクレールだって普通に乗馬できるのに……。馬に舐められている僕なんて王太子に向いてない。いまから、母上に王太子はリデルに譲位するって伝えてくる」
馬のエミリオに舐められたことで、王太子の身分をすぐ下の弟リデルに譲ろうと自虐しているコクトーを見たマックスは笑うのを止めて、即座に止めにかかった。
「コクトー王太子、それはなりません! エミリオが何故、ナナ妃殿下には心を開いたのか、お考えください!」
マックスの言葉にコクトーは力なく答えた。
「そんなの、ナナなら乗せていいってエミリオが判断したからだよ」
「それです! 馬が快く背中に乗せてよいと考える馬の気持ちを学ぶために、馬の心を理解する必要があります」
なんか、雲行きが怪しい方向なマックスの台詞にナナも嫌な予感がしたが、ドンピシャであった。
「馬が敬意を払う気持ちを学ぶ勉強に、コクトー王太子が馬となり、ナナ妃殿下を背中に乗せてください!」
「マックス! それ俺がコクトーに馬乗りになるってことか!? 王太子に王太子妃殿下が馬乗りは流石にダメだろ!」
ナナがあわてて反対しても、マックスの意思は変わらない。おそらく、リデル王子が王太子になったらマックス自身の身が色んな意味でヤバいので、防御のために提案している!
「馬乗りならば、俺も経験あるので。シルバー家の屋敷にお世話になっていた頃、ミシェル様に懇願され、背中に乗っていました」
「ミシェルって、お前を売春宿から保護したヤツだろ!? それは、乗馬じゃなくて、美少年好きな変態のプレイだ!」
そんな変態の倒錯プレイに付き合わせられるのは嫌なので、ナナが反論すると、マックスは涼しい顔で告げる。
「保護される前の売春宿でもそういうオーダーはあったので、抵抗なかったです。俺とステフとヒナリザの3人でミシェル様に馬乗りして、モモ様はそれを静かに眺めていました」
「売春宿を摘発したヤツまで同じプレイを要求する時点でミシェルも同罪だ! 死んだヤツを悪く言いたくないけど!」
不遇な境遇で苦労したように見えるマックスだが、助けてくれたミシェルにまでそんな要望をされて普通にプレイしている時点で果てしなく確信犯である。ついでに、美少年3名が自分の最愛の相手に馬乗りされるのを普通に眺めているモモだって相当にヤバい。
「とにかく! コクトーに馬乗りは嫌だ! そういうプレイは趣味じゃない!」
全力で拒否してコクトーの名誉を守ったはずのナナだったが、どうしたことか、コクトーはますます心が折れている。
「ナナの馬にもなれないなんて、僕は王太子としても夫としても失格だ。人間失格以前に哺乳類失格だよ」
「コクトー! そこは完全に失格でいい! 嫁に馬乗りにされて悦ぶ変態になりきれなくてヘコむな!」
「僕は乗馬も出来なくて、ナナの馬にもなれない」
ドン底に自虐して落ち込んでいるコクトーにナナがどうフォローしてよいのかわからないでいると、不意に馬のエミリオがコクトーのそばにパカパカきて、体育座りして、ヘコんでいるコクトーの顔にスリスリしてきた。その態度は、まるで、「乗んな!」、と哀れんでる感じである。
こうして、ナナに馬乗りにされるのも拒否られたコクトーを哀れに思った名馬エミリオの恩情で、コクトーは生まれて初めて、馬に振り落とされず、乗馬が出来たのである。
「ヘタレ過ぎて、馬に同情されましたね」
冷静に宣うマックスに、ナナは言葉もなく心で衝撃を受けていた。
(馬に同情されている王太子が夫で、恩人に馬乗りになってたヤツが王太子の護衛で、それを静観してたヤツが王太子の教育係な時点で、この国はヤバい!)
ナナはそんな危機感を胸に抱いていたが、この乗馬レッスン以来、名馬エミリオはコクトーを振り落とさず、背中に乗せるようになった。
馬にまで、同情されて乗馬をなんとかクリアしたコクトーが王太子な国でナナは王太子妃殿下として生きることとなる。
【続く】
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