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夕食どき
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試験勉強がなが引いたので凛は久世の家で夕飯をご馳走になった。
途中のおやつでシュラさんの寸胴に溢れたキャラメルプリンを食べたのでご辞退申し上げたいが人には付き合いってものがある。
シュラさんは久世の親代わりでイケメン兄さんだが、権力者のクセに家庭的だ。
こういう、ギャップが国民を手懐ける秘策だと子供の凛でも分かる。
喧嘩上等で裏番とか恐れられるレトロマンガの不良がゲリラ豪雨の時に子猫を保護して今までの傷害罪が相殺されると同じ手口だ。
凛の知ってる限りの知識でも善人は単なる善人でしたで終わるが極悪な独裁者が少数民族迫害とかしてる陰で妻子を愛する家庭的なパパでしたと分かると人間はキュンとする。
他人の妹を滅多ザシする野郎が自分の弟は溺愛してると滅多ザシは無罪になるパターンと同じだ。
だから、シュラさんも久世には優しい保護者でもお国に帰れば平気で人をガス室に送ってるタイプの危険性がありえる。
別にシュラさんはいい人だがオーラがガチの統治者なのだ。
「今日は音が友達をつれてくると聞いたから奮発した!唐揚げとナポリタンとポテトサラダとコンソメスープだ。おあがりよ!」
凄く成長期の少年が飛びつく献立!!
シュラさん、ガチ人心掌握スキル高い!
「それと、デザートは苺のタルト!僕の手作り!」
シュラさん、料理スキルも化け物級で僕っこかよ!
いや、もう、これ、久世の両親が育児放棄な理由分かる。
こんな、ハイスペックな兄さんが世話してくれたら余裕で育児放棄できる。
国民投票とかあったら迷わず投票するよ!
凛はそんなことを考えながらシュラさんの料理を味わった。
上手い!!
うまいよシュラさん!
あんた、完璧な統治者だよ!
文句のつけどころがねーよ!
凛は不覚にも美味しい夕食をガツガツ食べた。
正直、母の「この料理はこんだけ手を込めて」トークがないので飯がうまい。
母が料理を作るは素晴らしいが食べてる時にマウントとるなと思うくらいに凛も反抗期。
他の久世や常磐や薬指メンバーもガッツイテ食べている。
特に設楽と白珠はベッドで運動してたので空腹らしい。
この2人は凛が常磐と試験勉強してた2時間を恋人同士の営みに励んでいた。
久世は途中からプリンと飲み物を用意して戻ってきたが自分のベッドで設楽と白珠が絡み合っててもスルーして凛に言ってきた。
「加藤を改めて見直した。いくら、設楽と白珠が変態とクズ淫乱でもライブでエロいことしてても1回で無視できるなんて素質あるよ」
斗真は問題なくても、常磐は1回目は完全に引いたらしい。
でも、親友の自宅に集団で遊びに来て、その中の2人が周りをガン無視してセックス開始したら普通は友達をやめる。
1回ドン引きで済む常磐も非凡であり、なにより久世と常磐も同じ行為をしてて久世兄が衝撃のあまり失神したのだから、破壊力は互角と考えられる。
映画で人の臓物をクチャクチャ食ってる殺人鬼を演じて主演男優賞の候補になってる久世の兄だが弟とその親友がベッドでまぐわいしてて失神とか反則だろ。
あの映画のせいで世界中どれだけの人間がその日の食欲を奪われたか予想がつかない。
ギャグ漫画を描いてる漫画家が実は暗黒メンタルで自殺する場合が多いと白珠が話していたが案外、悪役やサイコパスを演じると右に出るものなしな俳優に限って繊細で優しいのかも知れない。
久世の兄である久世清月は大河ドラマでも活躍したし、若手俳優では実力、容姿、才能、人望、と全てがチートで男女問わずファンが多い。
彼氏さんも俳優で共演がきっかけで恋仲となり、極秘に交際している。
久世が偽死神ノートに書いてた名前は「五月雨律(さみだれ りつ)」だ。
こちらも超人気俳優で甘いマスクの長身イケメンである。
久世兄の彼氏さんになったことで五月雨律は久世の殺意を一身にうけているのだ。
凛としては母が五月雨のファンであり、ドラマも欠かさず観ているので五月雨が久世に殺されると少し困る。
久世の縁者でもある近衛十六夜の話では久世が本気だせば祟り神としてブイブイ言ってる菅原道真や平将門や崇徳天皇も「イキって、サーセン」と土下座するレベルに恐ろしいので本気で怒らせるのは避けているという。
「音の御両親からして特級の化け物だからね。清月さんと菫央さんは安全だけど音は子供で制御がきかないから。僕も人のこと言えないけど」
菫央(すみお)さんとは久世の姉である。
斗真の片想い相手でアメリカで飛び級しまくって若くしてハーバード大学で物理学者してる美女だ。
久世の姉らしく気が強すぎて日本人舐めてるメリケンを泣かすのが趣味らしい。
長男の清月さんはクールな御尊顔からキツそうと誤解されるが本来は久世家1番の常識人で心優しくて穏やかな、お人とのこと。
そういう人格者なので俳優友達も多くて有名な俳優とも親しい。
だいぶ、話が脱線したが久世は凛が初回で設楽と白珠のあられない交尾を至近距離で見てても試験勉強できたことを褒めてくれたのだ。
なんだろ、学園が誇る、天才少年が笑顔で褒めてくれたのに凛は1ミリも嬉しくない。
お前も異常な狂気空間の仲間だと認められても喜ぶほど凛はバカじゃない。
マフィアとか秘密組織で歓迎されても主人公が微妙な顔になるのと同じだ。
「あまりに非現実的……非常識な現場をライブで見てても能が無視しろとフィルターかけた」
「そのフィルター機能は凄いぞ!十六夜が惚れたと言ってきたときは、なんであんなモブガキにと思ったが十六夜の目はたしかだな」
「久世……十六夜さんが俺に惚れた理由も気になるがモブガキは心に刺さるからやめろ」
兄貴の彼氏を呪い殺そうとしてる奴にモブガキ言われるとフィルターは機能しなくなる。
これって、自分では「俺って目立たない」と自虐的でも、いざ、他人から「お前はモブガキ」と言われたら「イエス!アイアムモブキッズ!」と認められない中2心なんだよ。
そんな凛のなけなしの自尊心なんて久世には道端に落ちてた片方だけの軍手なみにどうでもよいとみた。
天使の笑顔で致命傷を負わせやがる。
「十六夜は一途なんだ。加藤の為なら力をコントロールできるよう努力するって約束した。だから、加藤も頑張れ」
「そうだな……十六夜さんがなんで俺なんかに惚れたか不明だけど頑張るよ」
そんな会話を久世としていて凛はプリンを食べつつ勉強を続けた。
常磐と斗真も笑顔でプリンを食べている。
凛はふと、思った。
こんな風に友達とワイワイ楽しく勉強したことってなかった。
進学塾では全員がライバルだし、迂闊に仲良くできなかった。
設楽と白珠がセックスしてるのを除けば普通に試験勉強してる中学生の仲良し集団である。
こんな機会を作ってくれた近衛十六夜に凛は少し感謝していた。
でも、お約束だが善良な凛が素直にしんみりしても数秒で後悔するオチである。
久世は斗真に呪術書を貸しており、着々と兄の彼氏さん呪殺計画を進めていた。
「ロッカーに嫌いな奴を詰めてくれる呪いを1日レンタルしたい。斗真の顔の広さなら可能だろ?」
「その人なら知ってるけど、忙しいんだよ。向こうの学校側に言葉で相手を殺せる人もいるけど確実に殺れるか微妙!ロッカー詰めるがレンタルできるか相談してみるよ」
正気じゃねー会話だが久世と斗真なら誰でもロッカーに詰めて半殺しできる人と知り合いでも冗談に聞こえない。
斗真って何者?
凛がフィルター機能をオンにしてプリンを食べてたら常磐が1発芸をかました。
「お~と~……だだだだだ・だいすきだよ~!!」
隙をつかれた凛はプリンを噴いた。
久世も斗真も爆笑してたら完全に久世のベッドシーツをなにとは言わないが愛の液で汚してた設楽と白珠が起き上がった。
「うっせー、うっせー、うっせいわ!!旅人の可愛い喘ぎ声が聞こえないから黙れ!!」
「玄の言う通りだ!黙って試験勉強してろよ」
勝手に友達の部屋のベッドで数時間セックスして、ベッドシーツ汚して、勝手にブチキレてる。
身勝手の特異点越えてる設楽と白珠に凛と久世たちも揃って笑った。
こうして、勉強を終えて、シュラさんの美味しい夕食をご馳走になって凛は楽しかった。
そろそろ、お暇しようと思っていたら玄関から誰かが入ってきた。
久世の兄の久世清月であった。
「兄ちゃん!!おかえりなさい!!」
完全に可愛い弟に扮してる久世に兄の清月さんは優しく微笑んでいる。
うわ、リアル芸能人だよ!
清月さんはシュラさんに礼を述べると凛たちに微笑みかけた。
無料でイケメン俳優に微笑んでもらえるってスゲーな!
スマイル0円じゃダメな人だろ!
「音と仲良くしてくれてみんな、ありがとう。加藤君とは初対面だよね?十六夜のことよろしく」
なんで、シュラさんも清月さんも俺を即認識できるの?
凛は近衛十六夜に関わることは久世の家では相当に重大なことなのかと疑問が芽生えた。
しかし、もう、今日は勉強もしたし、お腹いっぱいなので深入りはやめよう。
それより現在進行形で凛がお願いしたいのは清月さんのサインである。
しかし、色紙がなく、ノートしか書くものを所持してない。
更に仕事帰りな感じの俳優さんにサインをお願いは失礼だと迷っていると白珠が唐突に黒いノートを差し出した。
久世の偽死神ノートである。
白珠……貴様!!
久世の私物であり、久世の殺意が溢れた筆跡で殺す1択な兄貴の彼氏さんの名前が書き散らかされてるノートなんて本物よりヤバいだろ!
お前の軽薄な行動で兄弟の絆がギロチンの如く斬れるんだぞ!!
心拍数が上昇して凛は死ぬかと思ったがノートを受け取った清月さんは動揺していない。
それどころか喜んでいる。
「音!闇市で10冊で百円だった死神ノートのパチもんを友達にあげてたのか!?実は紫苑が欲しいって言うから余ってたら頂戴!」
どうやら偽死神ノートは量産型らしい。
久世が「友達のしるし」として凛にもくれたのでノートの最初に清月さんのサインを貰った。
久世は祖父のプレゼントの暗黒ノートを大量に保管してたらしく兄に渡している。
何だかんだで今日は充実した1日だったなと凛が満足していた横でシュラさんが呟いた。
「音も成長したな……清月も」
子供は大きくなるのがはやいとほほえむシュラさんに凛は思わず言った。
「あの、こんなタイミングでこんなこと訊くのもですが……シュラさんって何歳ですか?」
「言わない。でも、娘が4人いる。嫁はママ友を屋敷の庭に埋めるから掘り返すのが大変だ」
でも、家族を愛してると笑うシュラさんに凛は言った。
「シュラさん、すぐにマカオ帰って。お嫁さん、旦那留守を幸いにママ友埋めてる」
後ほど久世からシュラさんの嫁が夫不在に乗じて子供たちと共謀して、ママ友を14名ほど埋めたのでシュラさんは側近と手分けして掘り起こしたと聞かされた。
「それ、支持率低下とかになるのでは?」
「平気だよ。側近が優秀で記憶消して別の荒れ地に放置してるから」
絶対にシュラさんの独裁国家に旅行行きたくないと凛は心から思ったという。
end
途中のおやつでシュラさんの寸胴に溢れたキャラメルプリンを食べたのでご辞退申し上げたいが人には付き合いってものがある。
シュラさんは久世の親代わりでイケメン兄さんだが、権力者のクセに家庭的だ。
こういう、ギャップが国民を手懐ける秘策だと子供の凛でも分かる。
喧嘩上等で裏番とか恐れられるレトロマンガの不良がゲリラ豪雨の時に子猫を保護して今までの傷害罪が相殺されると同じ手口だ。
凛の知ってる限りの知識でも善人は単なる善人でしたで終わるが極悪な独裁者が少数民族迫害とかしてる陰で妻子を愛する家庭的なパパでしたと分かると人間はキュンとする。
他人の妹を滅多ザシする野郎が自分の弟は溺愛してると滅多ザシは無罪になるパターンと同じだ。
だから、シュラさんも久世には優しい保護者でもお国に帰れば平気で人をガス室に送ってるタイプの危険性がありえる。
別にシュラさんはいい人だがオーラがガチの統治者なのだ。
「今日は音が友達をつれてくると聞いたから奮発した!唐揚げとナポリタンとポテトサラダとコンソメスープだ。おあがりよ!」
凄く成長期の少年が飛びつく献立!!
シュラさん、ガチ人心掌握スキル高い!
「それと、デザートは苺のタルト!僕の手作り!」
シュラさん、料理スキルも化け物級で僕っこかよ!
いや、もう、これ、久世の両親が育児放棄な理由分かる。
こんな、ハイスペックな兄さんが世話してくれたら余裕で育児放棄できる。
国民投票とかあったら迷わず投票するよ!
凛はそんなことを考えながらシュラさんの料理を味わった。
上手い!!
うまいよシュラさん!
あんた、完璧な統治者だよ!
文句のつけどころがねーよ!
凛は不覚にも美味しい夕食をガツガツ食べた。
正直、母の「この料理はこんだけ手を込めて」トークがないので飯がうまい。
母が料理を作るは素晴らしいが食べてる時にマウントとるなと思うくらいに凛も反抗期。
他の久世や常磐や薬指メンバーもガッツイテ食べている。
特に設楽と白珠はベッドで運動してたので空腹らしい。
この2人は凛が常磐と試験勉強してた2時間を恋人同士の営みに励んでいた。
久世は途中からプリンと飲み物を用意して戻ってきたが自分のベッドで設楽と白珠が絡み合っててもスルーして凛に言ってきた。
「加藤を改めて見直した。いくら、設楽と白珠が変態とクズ淫乱でもライブでエロいことしてても1回で無視できるなんて素質あるよ」
斗真は問題なくても、常磐は1回目は完全に引いたらしい。
でも、親友の自宅に集団で遊びに来て、その中の2人が周りをガン無視してセックス開始したら普通は友達をやめる。
1回ドン引きで済む常磐も非凡であり、なにより久世と常磐も同じ行為をしてて久世兄が衝撃のあまり失神したのだから、破壊力は互角と考えられる。
映画で人の臓物をクチャクチャ食ってる殺人鬼を演じて主演男優賞の候補になってる久世の兄だが弟とその親友がベッドでまぐわいしてて失神とか反則だろ。
あの映画のせいで世界中どれだけの人間がその日の食欲を奪われたか予想がつかない。
ギャグ漫画を描いてる漫画家が実は暗黒メンタルで自殺する場合が多いと白珠が話していたが案外、悪役やサイコパスを演じると右に出るものなしな俳優に限って繊細で優しいのかも知れない。
久世の兄である久世清月は大河ドラマでも活躍したし、若手俳優では実力、容姿、才能、人望、と全てがチートで男女問わずファンが多い。
彼氏さんも俳優で共演がきっかけで恋仲となり、極秘に交際している。
久世が偽死神ノートに書いてた名前は「五月雨律(さみだれ りつ)」だ。
こちらも超人気俳優で甘いマスクの長身イケメンである。
久世兄の彼氏さんになったことで五月雨律は久世の殺意を一身にうけているのだ。
凛としては母が五月雨のファンであり、ドラマも欠かさず観ているので五月雨が久世に殺されると少し困る。
久世の縁者でもある近衛十六夜の話では久世が本気だせば祟り神としてブイブイ言ってる菅原道真や平将門や崇徳天皇も「イキって、サーセン」と土下座するレベルに恐ろしいので本気で怒らせるのは避けているという。
「音の御両親からして特級の化け物だからね。清月さんと菫央さんは安全だけど音は子供で制御がきかないから。僕も人のこと言えないけど」
菫央(すみお)さんとは久世の姉である。
斗真の片想い相手でアメリカで飛び級しまくって若くしてハーバード大学で物理学者してる美女だ。
久世の姉らしく気が強すぎて日本人舐めてるメリケンを泣かすのが趣味らしい。
長男の清月さんはクールな御尊顔からキツそうと誤解されるが本来は久世家1番の常識人で心優しくて穏やかな、お人とのこと。
そういう人格者なので俳優友達も多くて有名な俳優とも親しい。
だいぶ、話が脱線したが久世は凛が初回で設楽と白珠のあられない交尾を至近距離で見てても試験勉強できたことを褒めてくれたのだ。
なんだろ、学園が誇る、天才少年が笑顔で褒めてくれたのに凛は1ミリも嬉しくない。
お前も異常な狂気空間の仲間だと認められても喜ぶほど凛はバカじゃない。
マフィアとか秘密組織で歓迎されても主人公が微妙な顔になるのと同じだ。
「あまりに非現実的……非常識な現場をライブで見てても能が無視しろとフィルターかけた」
「そのフィルター機能は凄いぞ!十六夜が惚れたと言ってきたときは、なんであんなモブガキにと思ったが十六夜の目はたしかだな」
「久世……十六夜さんが俺に惚れた理由も気になるがモブガキは心に刺さるからやめろ」
兄貴の彼氏を呪い殺そうとしてる奴にモブガキ言われるとフィルターは機能しなくなる。
これって、自分では「俺って目立たない」と自虐的でも、いざ、他人から「お前はモブガキ」と言われたら「イエス!アイアムモブキッズ!」と認められない中2心なんだよ。
そんな凛のなけなしの自尊心なんて久世には道端に落ちてた片方だけの軍手なみにどうでもよいとみた。
天使の笑顔で致命傷を負わせやがる。
「十六夜は一途なんだ。加藤の為なら力をコントロールできるよう努力するって約束した。だから、加藤も頑張れ」
「そうだな……十六夜さんがなんで俺なんかに惚れたか不明だけど頑張るよ」
そんな会話を久世としていて凛はプリンを食べつつ勉強を続けた。
常磐と斗真も笑顔でプリンを食べている。
凛はふと、思った。
こんな風に友達とワイワイ楽しく勉強したことってなかった。
進学塾では全員がライバルだし、迂闊に仲良くできなかった。
設楽と白珠がセックスしてるのを除けば普通に試験勉強してる中学生の仲良し集団である。
こんな機会を作ってくれた近衛十六夜に凛は少し感謝していた。
でも、お約束だが善良な凛が素直にしんみりしても数秒で後悔するオチである。
久世は斗真に呪術書を貸しており、着々と兄の彼氏さん呪殺計画を進めていた。
「ロッカーに嫌いな奴を詰めてくれる呪いを1日レンタルしたい。斗真の顔の広さなら可能だろ?」
「その人なら知ってるけど、忙しいんだよ。向こうの学校側に言葉で相手を殺せる人もいるけど確実に殺れるか微妙!ロッカー詰めるがレンタルできるか相談してみるよ」
正気じゃねー会話だが久世と斗真なら誰でもロッカーに詰めて半殺しできる人と知り合いでも冗談に聞こえない。
斗真って何者?
凛がフィルター機能をオンにしてプリンを食べてたら常磐が1発芸をかました。
「お~と~……だだだだだ・だいすきだよ~!!」
隙をつかれた凛はプリンを噴いた。
久世も斗真も爆笑してたら完全に久世のベッドシーツをなにとは言わないが愛の液で汚してた設楽と白珠が起き上がった。
「うっせー、うっせー、うっせいわ!!旅人の可愛い喘ぎ声が聞こえないから黙れ!!」
「玄の言う通りだ!黙って試験勉強してろよ」
勝手に友達の部屋のベッドで数時間セックスして、ベッドシーツ汚して、勝手にブチキレてる。
身勝手の特異点越えてる設楽と白珠に凛と久世たちも揃って笑った。
こうして、勉強を終えて、シュラさんの美味しい夕食をご馳走になって凛は楽しかった。
そろそろ、お暇しようと思っていたら玄関から誰かが入ってきた。
久世の兄の久世清月であった。
「兄ちゃん!!おかえりなさい!!」
完全に可愛い弟に扮してる久世に兄の清月さんは優しく微笑んでいる。
うわ、リアル芸能人だよ!
清月さんはシュラさんに礼を述べると凛たちに微笑みかけた。
無料でイケメン俳優に微笑んでもらえるってスゲーな!
スマイル0円じゃダメな人だろ!
「音と仲良くしてくれてみんな、ありがとう。加藤君とは初対面だよね?十六夜のことよろしく」
なんで、シュラさんも清月さんも俺を即認識できるの?
凛は近衛十六夜に関わることは久世の家では相当に重大なことなのかと疑問が芽生えた。
しかし、もう、今日は勉強もしたし、お腹いっぱいなので深入りはやめよう。
それより現在進行形で凛がお願いしたいのは清月さんのサインである。
しかし、色紙がなく、ノートしか書くものを所持してない。
更に仕事帰りな感じの俳優さんにサインをお願いは失礼だと迷っていると白珠が唐突に黒いノートを差し出した。
久世の偽死神ノートである。
白珠……貴様!!
久世の私物であり、久世の殺意が溢れた筆跡で殺す1択な兄貴の彼氏さんの名前が書き散らかされてるノートなんて本物よりヤバいだろ!
お前の軽薄な行動で兄弟の絆がギロチンの如く斬れるんだぞ!!
心拍数が上昇して凛は死ぬかと思ったがノートを受け取った清月さんは動揺していない。
それどころか喜んでいる。
「音!闇市で10冊で百円だった死神ノートのパチもんを友達にあげてたのか!?実は紫苑が欲しいって言うから余ってたら頂戴!」
どうやら偽死神ノートは量産型らしい。
久世が「友達のしるし」として凛にもくれたのでノートの最初に清月さんのサインを貰った。
久世は祖父のプレゼントの暗黒ノートを大量に保管してたらしく兄に渡している。
何だかんだで今日は充実した1日だったなと凛が満足していた横でシュラさんが呟いた。
「音も成長したな……清月も」
子供は大きくなるのがはやいとほほえむシュラさんに凛は思わず言った。
「あの、こんなタイミングでこんなこと訊くのもですが……シュラさんって何歳ですか?」
「言わない。でも、娘が4人いる。嫁はママ友を屋敷の庭に埋めるから掘り返すのが大変だ」
でも、家族を愛してると笑うシュラさんに凛は言った。
「シュラさん、すぐにマカオ帰って。お嫁さん、旦那留守を幸いにママ友埋めてる」
後ほど久世からシュラさんの嫁が夫不在に乗じて子供たちと共謀して、ママ友を14名ほど埋めたのでシュラさんは側近と手分けして掘り起こしたと聞かされた。
「それ、支持率低下とかになるのでは?」
「平気だよ。側近が優秀で記憶消して別の荒れ地に放置してるから」
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