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「は……う、んぅ……」
陽光降り注ぐ湖のほとり。
木の幹に背を預け、シャーロットは喘ぎ声をあげた。
震える脚の間には、灰色髪の青年がいて、所々赤く腫れ上がったシャーロットの内ももに、舌を這わせている。
青年は、王国北部の辺境地を領地とするヴォルフガルト男爵子息、ジョナサン・ラウネ・ヴォルフガルトだ。
「次期ヴォルフガルト男爵である身で、このような汚らわしい行為を、するべきでなくてよ」
「殿下の身体で汚れているところなどありません」
足元で跪くジョナサンは、シャーロットの苦言を一蹴した。
「そういう問題じゃ……」
アマグスタニア王国第三王女であるシャーロットが、なぜ国境である辺境の森林地帯にいるのかというと――。
「貴殿が私を王宮から連れ出したこと、許していませんから」
「……あの時は、ああするしかなかったのです」
しおらしい声音とは裏腹に、ジョナサンは太ももを抱え、キスをし続ける。
ジョナサンがシャーロットを、ヴォルフガルト領へ連れ帰ったのは、今から約二カ月ほど前のこと。
彼の妹である王国騎士団員ミアとバッハシュタイン公爵サイラスとの結婚式にジョナサンは乱入し、参列者であったシャーロットをその場から連れ去ったのである。
ジョナサンは次期領主として多忙を極めているのに、そんな暇がどこにあるのか疑問に思えるほど、四六時中、シャーロットに愛情を注いだ。
城塞にお針子を呼び寄せ、ドレスを仕立てさせたり、隣国の珍しい菓子をみずから足を運んで調達したりと、周囲が引くほどの溺愛っぷりである。
嫌がらせでアレが欲しいコレが欲しいと無理難題を吹っ掛けた手前、シャーロットはジョナサンからの貢ぎ物を断れずにいた。
欲しい品がなくなり、おねだりを中止にしていたのだが、数日前、シャーロットの機嫌を損ねたジョナサンが詫びに何か送りたいと申し出た。
そこで、外出したいと願うと、領地の湖に連れ出されたのである。
気分転換に乗馬をしてみたものの、柔らかな肌は数十分の乗馬に耐えられず、音を上げた。
ブリーチズに包まれた内ももが痛んだが、シャーロットは一切、苦痛を表には出さなかった。
しかし、シャーロットを抱え乗馬していたジョナサンには、筒抜けだったようだ。
湖に着くなり、木陰にシャーロットを下ろしたジョナサンは「失礼します」とブリーチズに手を伸ばした。
驚きに身体をこわばらせるシャーロットに頓着することなく、ジョナサンは手際よく布を取り払う。
気づいた時には、真っ白な脚部が晒されていた。
そして、ジョナサンはシャーロットの赤く腫れあがった柔肌に唇を落としたのである。
「はあ……」
あたたかい舌が、真珠色の肌を行き来するたび、シャーロットの理性をこそぎ取っていく。
立っていることができず、シャーロットはずるずるとその場に尻をついた。
足元にはジョナサンのコートが広げられており、布地が尻をやさしく包みこんだ。
ジョナサンは身体を曲げ、白い肌を舌で愛撫し続けた。
「俺たちの祖先は獣人です。なんでも唾液には治癒効果があるのだとか」
「……嘘よね」
「……どうでしょうか」
青年は紅の瞳を細め、にっこりと微笑む。
一方、シャーロットは菫色の瞳を青年からそらした。
ジョナサンは灰色の髪と赤い瞳で【戦狼】と恐れられる戦闘狂一族であり、剣の腕は王国一と名高いバッハシュタイン公爵と並ぶ実力者だ。
加えて愛想がよく、王宮の社交界では彼に憧れる令嬢たちが少なからずいる。
彼女たちはわかっていない。
ジョナサンは見た目ほど爽やかな青年ではないということを。
「ん……はぁ……」
足腰が立たなくなっても、ジョナサンは『治療』をやめない。
肉厚な舌が太ももの付け根を執拗に這いまわる。
体温が上がるのと同時に、じわりと胎の奥が熱くなる。何度も強引にこじ開けられた身体が、ほころび始めた。
淫らな蜜が生み出される兆しに、シャーロットは泣きたくなる。
「……濡れてますね」
ジョナサンが下着のクロッチ部分を指先で突いた。
レースをふんだんに使用した中心を割れ目に沿って撫でる。
くち、くちゅと小さな水音がした。
「やめなさい……んぅ」
「今やめると、殿下が苦しまれますので」
「何を言って……あっ」
ジョナサンはショーツの腰紐をためらいなく解いた。
ゆっくりと下着が脱がされていく。
陰部を覆っていた布から、愛液の糸が引いた。
「何度拝しても神々しい」
ジョナサンは透明な蜜液が絡みついたプラチナブロンドの繁みを愛しげに撫でる。
自分でも見ることのない秘所を他人に、それも最も痴態を見られたくない相手に視姦されるなど、屈辱以外の何物でもない。
それなのに――。
肉襞がビクビクと震える。その振動で、淫液が入り口を濡らした。
「見られて興奮されましたか。蜜がとめどなく溢れていますよ」
ジョナサンは膣口に指を沈めた。充分潤っているそこは、節くれ立った指先を難なく受け入れる。何度か襞を撫で上げ引き抜くと、ジョナサンは濡れた指先をシャーロットに見せつけた。
「艶めいて美しいです」
「――っ」
「……溢れてきましたね。もったいない」
ジョナサンはシャーロットの太ももの間に顔を埋め、陰唇をまくり上げる。
「――っ、ん……」
何度経験しても、不浄を孕む裂け目を愛されるのには、慣れない。
「甘い……」
ジョナサンは陶然とした声音で囁く。
熱っぽい吐息が濡れた肉の花びらをそよがせた。
「……よくそんなところに口をつけられるものだわ」
「愛しい者のすべてを知りたいと願うのは、何もおかしいことではありません」
「……」
貴族のなかには特殊な性癖持ちがいる。
耳を塞ぎたくなる醜聞は数知れず、侍女たちが面白おかしく噂するのを、シャーロットは「下品だわ……」と眉をひそめ聞き流していた。
何の因果か、王女である自身に、悪びれることもなく己の趣味嗜好をぶつけてくる相手に相まみえるとは。
――こんなことなら、もっと真剣に話を聞いて、対策を練っておけばよかったわ。
喜々として女陰に顔を埋めるジョナサンを、シャーロットは後悔とともに見下ろした。
「花園を慰められるのはお嫌ですか?」
「己の陰部を舐められて喜ぶ者がいるわけないでしょう!」
「少なくとも、花園は喜ばれていますよ」
ジョナサンは唇を膣口に押しあてる。
じゅるじゅると音を立てて、シャーロットの媚肉が吐き出す愛液を嚥下した。
喉の渇きを癒すのに夢中な旅人のようである。
「はぁ……う……貴殿に、騎士の、矜持はないの……」
「殿下を楽しませることができるのなら、そんなものいくらでも火に焚べてやりますよ」
誰が楽しんでいるものですか、と不満のひとつでも言ってやりたい。
けれど、快感にとろけた全身に力が入らず、されるがままだ。
ジョナサンはシャーロットの小ぶりな尻を持ち上げ、さらに愛蜜を啜り続ける。
背中が木の幹に擦れた。
「くぅ……」
シャツの裾を握り締め、痛みをこらえていると、ジョナサンが顔をあげた。
「俺としたことが、申し訳ありません」
言うや否や、ジョナサンはシャーロットを己の膝に乗せる。
シャーロットの腕に嵌められた腕輪が、木漏れ日を受けて、キラリと輝いた。
ジョナサンは、白魚のような手首に輝く銀輪にキスを落とす。
「失礼いたします」
礼儀正しい言葉とは裏腹に、ジョナサンは、赤黒い狂棒で襞口をぐりっと抉った。
「――っう……」
ほぐされ柔らかくなった肉びらが、散らされんばかりにめくりあげられた。
膝が震える。
「……入れますね」
「だ、め……んぅ」
ジョナサンが、怒張の先端をぬかるんだ蜜口に沈める。
たいしたひっかかりもなく、屹立はシャーロットのなかに飲み込まれていった。
隘路はジョナサンを待ち焦がれていたのか、きゅうきゅうとせわしなく甘え蠢く。
「ふ……ん」
「殿下のなかは、いつでも俺をあたたかく迎え入れてくれますね」
ジョナサンは堪らないとばかりに、シャーロットを抱きしめた。
繋がった部分がさらに深く交わる。
ピッタリと密着したまま、ジョナサンは赤子をあやすように小刻みに腰を揺らした。
「あん、うん、ぅ……」
蜜筒が優しくなぶられ、快楽で理性を押しつぶされる。
耳を塞ぎたくなる喘ぎ声が、己の喉から零れた。
シャーロットは目尻に涙を浮かべる。
「殿下、俺のこと、愛していますか?」
ジョナサンが、ジッとシャーロットの目を覗き込んでくる。
赤い瞳に、快感に流され、口を半開きにしてもだえるシャーロットが映っていた。
「ふ……貴方なんか、嫌いよ」
――私はアマグスタニア王国第三王女よ。高貴なる血族である私を、身勝手に扱う貴方なんて、大っ嫌い。
そう思えば思うほど、身体が喜ぶのはどういうわけなのか。
心と身体の想いがちぐはぐで、叫びたい衝動に駆られる。けれど、シャーロットは唇を噛みしめ耐えた。
すると、ジョナサンがシャーロットの唇を食んだ。
「ん!」
「……噛むのなら、俺のを」
ジョナサンに言われるがまま、シャーロットは彼の唇に歯を食いこませた。
噛みちぎってやりたい。そう思うのに、できたのは甘噛み程度で、結局熱烈な口づけになり果てる。
「殿下はやはりお優しい……」
「ふ、ん、んぅ……」
ジョナサンはシャーロットの舌に舌を絡ませた。
そして華奢な体躯を潰さんばかりに抱きしめ、動きを止める。
肉筒が熱い。ジョナサンが果てて、灼熱の飛沫が放たれたのだ。
神聖な胎内を穢されている。
それも初めてではない。何度も何度もシャーロットはジョナサンに散らされていた。
――ああ、私はなんてことを、しでかしているのかしら。
罪悪感と快楽がない交ぜになり、シャーロットはびくんびくんと爪先を痙攣させた。
白皙の頬はうっすらと桃色に染まっている。
妖精かと見紛う顔をシャーロットは悩ましげにひそめた。
「殿下、愛しています」
「は、あぁ……」
息もできないほど抱きしめられ、頭がぼうっとする。
ジョナサンは熱に浮かされた様子で、シャーロットの顔中に口づけの雨を降らせた。
王族の血を残すため、王女は幼い頃から閨房術――男性を喜ばせる手練手管を学ぶ。
授業では、男性は一度果てると、ふたたび子を成す状態になるまで数時間、長ければ数日かかると教えられた。
それなのに、ジョナサンはシャーロットの中で臨戦態勢を整えている。
――吐精したら、殿方はおとなしくなるというのは、嘘なのかしら……?
「殿下はどこもかしこも可愛らしい」
ジョナサンは腰を突き上げた。
完全に回復した硬いモノをふたたび膣襞に擦りつけられる。
「ひゃ、あ、あん」
細い身体がジョナサンの膝の上で軽やかに跳ねた。
ジョナサンは、シャーロットの鎖骨や首筋に舌を這わせながら、抽送を繰り返す。
ぐっちょ、ぐっちょと、淫靡な音色が、静かな湖畔に響き渡った。
――こんな外で、あられもない姿を晒すなんて……王女としてあるまじきことだわ。
今すぐにでもジョナサンを諫めなければ。
そう思うのに、シャーロットの意思に反して、膣襞は肉杭を離すまいと締め上げる。
浅ましい肉欲を自覚すればするほど、羞恥心に頬が上気した。
プラチナブロンドの髪は、シャーロットの肩先で揺れる度に、キラキラと輝いた。
「まるで天国にいるようです」
ジョナサンがうっとりと瞳を細める。
シャーロットは、苦しげに息を吐き出しながら、
「……そのまま永遠の眠りにつけばいいわ」
「殿下が迎えにきていただけるのなら喜んで」
細腰にジョナサンの逞しい下腹部が押しつけられた。熱くたぎる雄槍が、飽きることなく精を放ち、蜜壺を劣情で満たしていく。
「殿下……俺の最愛の御方」
ジョナサンは、満足げに微笑み、シャーロットの胎内から肉竿をずるりと抜き出した。
シャーロットの両脚の付け根とシャツの裾、それに尻に敷いたジョナサンのコートが、白濁と愛液でぐっしょりと濡れそぼっている。
「何着、無駄にしたら気が済むのよ……」
「殿下の可愛らしいお姿を拝することができるのなら、いくら汚していただいても構いません」
ジョナサンはシャーロットを膝の上で横座りさせ、唇に噛みついた。
「ふ、ん……」
赤く充血した唇を、ジョナサンは飴玉を舐るように味わう。
「――っ、いい加減になさい。ヴォルフガルト卿」
シャーロットは力なく、ジョナサンの顔を両手で押し返した。
ジョナサンも抵抗することなく、顔を離す。二人を繋ぐ唾液の糸が儚く消えた。
「俺のことはジョンとお呼びください」
「どうして、私が、貴殿を愛称で呼ばなくてはならないの」
「どうしてって、殿下は俺の妻となる御方です。夫婦となるのに、親しく呼び合わないのはおかしいでしょう」
「……」
このやりとりをするのは、もはや両手で数えきれないほどである。
「ほんと、人の話を聞かない方ね……」
「殿下が本気で嫌がっておられれば、俺だって無理強いはしませんよ」
シャーロットはじろりとジョナサンを睨みつける。
無言の圧をものともせず、ジョナサンは、
「水浴びしてから帰りましょう」
と、シャーロットを抱えあげた。
ジョナサンの腕は、細く引き締まっている。
彼の腕の中は安定していて、力強い。
揺りかごのように心地よい揺れに、瞼が自然と落ちていく。
第三王女という中途半端な立場であるシャーロットを一番に愛してくれるのは、この世界でジョナサンだということは、わかりきっている。
けれど、彼の強引なやり方にシャーロットは素直になれずにいた。
陽光降り注ぐ湖のほとり。
木の幹に背を預け、シャーロットは喘ぎ声をあげた。
震える脚の間には、灰色髪の青年がいて、所々赤く腫れ上がったシャーロットの内ももに、舌を這わせている。
青年は、王国北部の辺境地を領地とするヴォルフガルト男爵子息、ジョナサン・ラウネ・ヴォルフガルトだ。
「次期ヴォルフガルト男爵である身で、このような汚らわしい行為を、するべきでなくてよ」
「殿下の身体で汚れているところなどありません」
足元で跪くジョナサンは、シャーロットの苦言を一蹴した。
「そういう問題じゃ……」
アマグスタニア王国第三王女であるシャーロットが、なぜ国境である辺境の森林地帯にいるのかというと――。
「貴殿が私を王宮から連れ出したこと、許していませんから」
「……あの時は、ああするしかなかったのです」
しおらしい声音とは裏腹に、ジョナサンは太ももを抱え、キスをし続ける。
ジョナサンがシャーロットを、ヴォルフガルト領へ連れ帰ったのは、今から約二カ月ほど前のこと。
彼の妹である王国騎士団員ミアとバッハシュタイン公爵サイラスとの結婚式にジョナサンは乱入し、参列者であったシャーロットをその場から連れ去ったのである。
ジョナサンは次期領主として多忙を極めているのに、そんな暇がどこにあるのか疑問に思えるほど、四六時中、シャーロットに愛情を注いだ。
城塞にお針子を呼び寄せ、ドレスを仕立てさせたり、隣国の珍しい菓子をみずから足を運んで調達したりと、周囲が引くほどの溺愛っぷりである。
嫌がらせでアレが欲しいコレが欲しいと無理難題を吹っ掛けた手前、シャーロットはジョナサンからの貢ぎ物を断れずにいた。
欲しい品がなくなり、おねだりを中止にしていたのだが、数日前、シャーロットの機嫌を損ねたジョナサンが詫びに何か送りたいと申し出た。
そこで、外出したいと願うと、領地の湖に連れ出されたのである。
気分転換に乗馬をしてみたものの、柔らかな肌は数十分の乗馬に耐えられず、音を上げた。
ブリーチズに包まれた内ももが痛んだが、シャーロットは一切、苦痛を表には出さなかった。
しかし、シャーロットを抱え乗馬していたジョナサンには、筒抜けだったようだ。
湖に着くなり、木陰にシャーロットを下ろしたジョナサンは「失礼します」とブリーチズに手を伸ばした。
驚きに身体をこわばらせるシャーロットに頓着することなく、ジョナサンは手際よく布を取り払う。
気づいた時には、真っ白な脚部が晒されていた。
そして、ジョナサンはシャーロットの赤く腫れあがった柔肌に唇を落としたのである。
「はあ……」
あたたかい舌が、真珠色の肌を行き来するたび、シャーロットの理性をこそぎ取っていく。
立っていることができず、シャーロットはずるずるとその場に尻をついた。
足元にはジョナサンのコートが広げられており、布地が尻をやさしく包みこんだ。
ジョナサンは身体を曲げ、白い肌を舌で愛撫し続けた。
「俺たちの祖先は獣人です。なんでも唾液には治癒効果があるのだとか」
「……嘘よね」
「……どうでしょうか」
青年は紅の瞳を細め、にっこりと微笑む。
一方、シャーロットは菫色の瞳を青年からそらした。
ジョナサンは灰色の髪と赤い瞳で【戦狼】と恐れられる戦闘狂一族であり、剣の腕は王国一と名高いバッハシュタイン公爵と並ぶ実力者だ。
加えて愛想がよく、王宮の社交界では彼に憧れる令嬢たちが少なからずいる。
彼女たちはわかっていない。
ジョナサンは見た目ほど爽やかな青年ではないということを。
「ん……はぁ……」
足腰が立たなくなっても、ジョナサンは『治療』をやめない。
肉厚な舌が太ももの付け根を執拗に這いまわる。
体温が上がるのと同時に、じわりと胎の奥が熱くなる。何度も強引にこじ開けられた身体が、ほころび始めた。
淫らな蜜が生み出される兆しに、シャーロットは泣きたくなる。
「……濡れてますね」
ジョナサンが下着のクロッチ部分を指先で突いた。
レースをふんだんに使用した中心を割れ目に沿って撫でる。
くち、くちゅと小さな水音がした。
「やめなさい……んぅ」
「今やめると、殿下が苦しまれますので」
「何を言って……あっ」
ジョナサンはショーツの腰紐をためらいなく解いた。
ゆっくりと下着が脱がされていく。
陰部を覆っていた布から、愛液の糸が引いた。
「何度拝しても神々しい」
ジョナサンは透明な蜜液が絡みついたプラチナブロンドの繁みを愛しげに撫でる。
自分でも見ることのない秘所を他人に、それも最も痴態を見られたくない相手に視姦されるなど、屈辱以外の何物でもない。
それなのに――。
肉襞がビクビクと震える。その振動で、淫液が入り口を濡らした。
「見られて興奮されましたか。蜜がとめどなく溢れていますよ」
ジョナサンは膣口に指を沈めた。充分潤っているそこは、節くれ立った指先を難なく受け入れる。何度か襞を撫で上げ引き抜くと、ジョナサンは濡れた指先をシャーロットに見せつけた。
「艶めいて美しいです」
「――っ」
「……溢れてきましたね。もったいない」
ジョナサンはシャーロットの太ももの間に顔を埋め、陰唇をまくり上げる。
「――っ、ん……」
何度経験しても、不浄を孕む裂け目を愛されるのには、慣れない。
「甘い……」
ジョナサンは陶然とした声音で囁く。
熱っぽい吐息が濡れた肉の花びらをそよがせた。
「……よくそんなところに口をつけられるものだわ」
「愛しい者のすべてを知りたいと願うのは、何もおかしいことではありません」
「……」
貴族のなかには特殊な性癖持ちがいる。
耳を塞ぎたくなる醜聞は数知れず、侍女たちが面白おかしく噂するのを、シャーロットは「下品だわ……」と眉をひそめ聞き流していた。
何の因果か、王女である自身に、悪びれることもなく己の趣味嗜好をぶつけてくる相手に相まみえるとは。
――こんなことなら、もっと真剣に話を聞いて、対策を練っておけばよかったわ。
喜々として女陰に顔を埋めるジョナサンを、シャーロットは後悔とともに見下ろした。
「花園を慰められるのはお嫌ですか?」
「己の陰部を舐められて喜ぶ者がいるわけないでしょう!」
「少なくとも、花園は喜ばれていますよ」
ジョナサンは唇を膣口に押しあてる。
じゅるじゅると音を立てて、シャーロットの媚肉が吐き出す愛液を嚥下した。
喉の渇きを癒すのに夢中な旅人のようである。
「はぁ……う……貴殿に、騎士の、矜持はないの……」
「殿下を楽しませることができるのなら、そんなものいくらでも火に焚べてやりますよ」
誰が楽しんでいるものですか、と不満のひとつでも言ってやりたい。
けれど、快感にとろけた全身に力が入らず、されるがままだ。
ジョナサンはシャーロットの小ぶりな尻を持ち上げ、さらに愛蜜を啜り続ける。
背中が木の幹に擦れた。
「くぅ……」
シャツの裾を握り締め、痛みをこらえていると、ジョナサンが顔をあげた。
「俺としたことが、申し訳ありません」
言うや否や、ジョナサンはシャーロットを己の膝に乗せる。
シャーロットの腕に嵌められた腕輪が、木漏れ日を受けて、キラリと輝いた。
ジョナサンは、白魚のような手首に輝く銀輪にキスを落とす。
「失礼いたします」
礼儀正しい言葉とは裏腹に、ジョナサンは、赤黒い狂棒で襞口をぐりっと抉った。
「――っう……」
ほぐされ柔らかくなった肉びらが、散らされんばかりにめくりあげられた。
膝が震える。
「……入れますね」
「だ、め……んぅ」
ジョナサンが、怒張の先端をぬかるんだ蜜口に沈める。
たいしたひっかかりもなく、屹立はシャーロットのなかに飲み込まれていった。
隘路はジョナサンを待ち焦がれていたのか、きゅうきゅうとせわしなく甘え蠢く。
「ふ……ん」
「殿下のなかは、いつでも俺をあたたかく迎え入れてくれますね」
ジョナサンは堪らないとばかりに、シャーロットを抱きしめた。
繋がった部分がさらに深く交わる。
ピッタリと密着したまま、ジョナサンは赤子をあやすように小刻みに腰を揺らした。
「あん、うん、ぅ……」
蜜筒が優しくなぶられ、快楽で理性を押しつぶされる。
耳を塞ぎたくなる喘ぎ声が、己の喉から零れた。
シャーロットは目尻に涙を浮かべる。
「殿下、俺のこと、愛していますか?」
ジョナサンが、ジッとシャーロットの目を覗き込んでくる。
赤い瞳に、快感に流され、口を半開きにしてもだえるシャーロットが映っていた。
「ふ……貴方なんか、嫌いよ」
――私はアマグスタニア王国第三王女よ。高貴なる血族である私を、身勝手に扱う貴方なんて、大っ嫌い。
そう思えば思うほど、身体が喜ぶのはどういうわけなのか。
心と身体の想いがちぐはぐで、叫びたい衝動に駆られる。けれど、シャーロットは唇を噛みしめ耐えた。
すると、ジョナサンがシャーロットの唇を食んだ。
「ん!」
「……噛むのなら、俺のを」
ジョナサンに言われるがまま、シャーロットは彼の唇に歯を食いこませた。
噛みちぎってやりたい。そう思うのに、できたのは甘噛み程度で、結局熱烈な口づけになり果てる。
「殿下はやはりお優しい……」
「ふ、ん、んぅ……」
ジョナサンはシャーロットの舌に舌を絡ませた。
そして華奢な体躯を潰さんばかりに抱きしめ、動きを止める。
肉筒が熱い。ジョナサンが果てて、灼熱の飛沫が放たれたのだ。
神聖な胎内を穢されている。
それも初めてではない。何度も何度もシャーロットはジョナサンに散らされていた。
――ああ、私はなんてことを、しでかしているのかしら。
罪悪感と快楽がない交ぜになり、シャーロットはびくんびくんと爪先を痙攣させた。
白皙の頬はうっすらと桃色に染まっている。
妖精かと見紛う顔をシャーロットは悩ましげにひそめた。
「殿下、愛しています」
「は、あぁ……」
息もできないほど抱きしめられ、頭がぼうっとする。
ジョナサンは熱に浮かされた様子で、シャーロットの顔中に口づけの雨を降らせた。
王族の血を残すため、王女は幼い頃から閨房術――男性を喜ばせる手練手管を学ぶ。
授業では、男性は一度果てると、ふたたび子を成す状態になるまで数時間、長ければ数日かかると教えられた。
それなのに、ジョナサンはシャーロットの中で臨戦態勢を整えている。
――吐精したら、殿方はおとなしくなるというのは、嘘なのかしら……?
「殿下はどこもかしこも可愛らしい」
ジョナサンは腰を突き上げた。
完全に回復した硬いモノをふたたび膣襞に擦りつけられる。
「ひゃ、あ、あん」
細い身体がジョナサンの膝の上で軽やかに跳ねた。
ジョナサンは、シャーロットの鎖骨や首筋に舌を這わせながら、抽送を繰り返す。
ぐっちょ、ぐっちょと、淫靡な音色が、静かな湖畔に響き渡った。
――こんな外で、あられもない姿を晒すなんて……王女としてあるまじきことだわ。
今すぐにでもジョナサンを諫めなければ。
そう思うのに、シャーロットの意思に反して、膣襞は肉杭を離すまいと締め上げる。
浅ましい肉欲を自覚すればするほど、羞恥心に頬が上気した。
プラチナブロンドの髪は、シャーロットの肩先で揺れる度に、キラキラと輝いた。
「まるで天国にいるようです」
ジョナサンがうっとりと瞳を細める。
シャーロットは、苦しげに息を吐き出しながら、
「……そのまま永遠の眠りにつけばいいわ」
「殿下が迎えにきていただけるのなら喜んで」
細腰にジョナサンの逞しい下腹部が押しつけられた。熱くたぎる雄槍が、飽きることなく精を放ち、蜜壺を劣情で満たしていく。
「殿下……俺の最愛の御方」
ジョナサンは、満足げに微笑み、シャーロットの胎内から肉竿をずるりと抜き出した。
シャーロットの両脚の付け根とシャツの裾、それに尻に敷いたジョナサンのコートが、白濁と愛液でぐっしょりと濡れそぼっている。
「何着、無駄にしたら気が済むのよ……」
「殿下の可愛らしいお姿を拝することができるのなら、いくら汚していただいても構いません」
ジョナサンはシャーロットを膝の上で横座りさせ、唇に噛みついた。
「ふ、ん……」
赤く充血した唇を、ジョナサンは飴玉を舐るように味わう。
「――っ、いい加減になさい。ヴォルフガルト卿」
シャーロットは力なく、ジョナサンの顔を両手で押し返した。
ジョナサンも抵抗することなく、顔を離す。二人を繋ぐ唾液の糸が儚く消えた。
「俺のことはジョンとお呼びください」
「どうして、私が、貴殿を愛称で呼ばなくてはならないの」
「どうしてって、殿下は俺の妻となる御方です。夫婦となるのに、親しく呼び合わないのはおかしいでしょう」
「……」
このやりとりをするのは、もはや両手で数えきれないほどである。
「ほんと、人の話を聞かない方ね……」
「殿下が本気で嫌がっておられれば、俺だって無理強いはしませんよ」
シャーロットはじろりとジョナサンを睨みつける。
無言の圧をものともせず、ジョナサンは、
「水浴びしてから帰りましょう」
と、シャーロットを抱えあげた。
ジョナサンの腕は、細く引き締まっている。
彼の腕の中は安定していて、力強い。
揺りかごのように心地よい揺れに、瞼が自然と落ちていく。
第三王女という中途半端な立場であるシャーロットを一番に愛してくれるのは、この世界でジョナサンだということは、わかりきっている。
けれど、彼の強引なやり方にシャーロットは素直になれずにいた。
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