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8話
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「やばい、どうしよ」
すると大龍は僕たちに向かってこれでもかと大きな雄叫びをあげた。
その声はあまりにも大きく思わず耳を塞いでしまう。
「ウッっっわ……」
「むりですむりですむりですぅ……」
僕はルシアの手を掴んだ。
「え、シェイアさん??!?!?!」
僕はそのまま走り出した。
「少しは距離離さなきゃ!!だから走って!!」
「わっ、わかりましたっ!!!」
僕たちは必死に走るが相手は大龍。敵うわけない。でもあのままあそこにいれば僕たちはあいつの今日の美味しいご飯になる。そんなのは嫌だし、とにかく今はルシアを守ってあげたい。
こういう時に使える魔法なんで一年で教えないかなぁぁ??!?!?
「ル、ルシア、大っ……大丈夫?」息が上がってうまく話せないけど僕は必死でルシアに聞く。
ルシアはこくこくと頷く。
すると大龍はそれに気に食わないのかばさりと大きな翼を動かした。するとあり得ない強風の強さにそのまま少し飛ばされた。
「いっでぇぇぇぇ……」
僕はその強風に飛ばされた時に地面に鋭い石があったのかわからないが、脚が大変なことになった。これじゃあ真っ白な制服が色染めされるのも近い。
僕はすぐにルシアに声をかける。
「ル、ルシア!!平気?」
「ぼくよりシェイアさんの方が大変ですよ!!」
確かに……。ルシアは幸いにも少し擦りむいただけ。よかったよかった。僕は全然良くないけども。
僕は大龍を見てなんとなく魔力を観る。……。うわめっちゃあるじゃん。いまだに僕の魔力量はわからないが、その大龍はあの大きい天秤で測ったら多分天秤破裂する。とりあえず強いってこと。
僕はルシアの傷を治した後、自分の傷も治す。でもあまり治癒魔法がうまく使えない。これも最近魔法が使えないせいかな。
なんとか治すものの、まだ痛い。痛いってレベルじゃないな。少しはマシになったものの、痛いのは変わらない。
立ち上がると、片脚が悲鳴をあげているのがわかる。もっというと僕もあげたい。それぐらい痛かった。
「ルシア、これ学長先生に言わないでね」
まず先生の顔が見られる時が来るのかも怪しいけど。
僕はあの杖を空中から出した。まだこれで魔法が使えるかはわからない。でも何もやらなかったらこのまま帰れないだけだ。
今は大きめの怪我をしていてそれのせいもあって治癒魔法が使いにくかったのかも。杖はどうだろうか。
先生からもらった時と同じように杖に魔力を送る。少し送りにくいな。
すると大龍がこちらに攻撃魔法を撃ってきた。見たことない魔法だけど危ないっていうのはわかる。
やばい……。これ間に合わなそうじゃない……?どうしよ……。どうしよ……。すぐに避けられるわけでもないし、まだ杖にも魔力送りきれてないし。やばいやばいやばい!!!!!
これ無理だ!!僕はそう思って思わず目をつむった。
……あれ?遅くね……?誰かさんg……。僕は思わず声がでた。
「ぇ……?」
目の前には出した覚えのない大きな魔法陣。その魔法陣は僕とルシアを守るような形で現れていた。
「しゅ、守護魔法使えるんですか??!?!???!」
「守護魔法って何ぃ????」
ルシアの驚き方を見ると普通の人が使えるような魔法ではないようだ。確かに僕はこの世界では普通じゃないけど。
その魔法陣を見て大龍も少し動揺しているようだ。
(打てますか?)
「う、打て……え?」
聞いたことのある声だ。
(できるだけ無理はしてほしくありませんが、このままじゃ2人ともあのバケモノの美味しいご飯です)
「それは嫌ほどわかってるよ」
(今回は私は魔法についてこの前みたいに言いません。もう打てると思うので)
「でもあの時みたいな魔法知らんし……。まず習うわけないし……」
(大丈夫ですよ。それは全部あなたの頭に入ってるはずですから)
「あ、頭……」
(ほら、集中して。私が後ろの子守っておきますから)
「……うん……」
すると突然ルシアの前に先ほどの魔法陣が現れた。
「うわぁぁ?!?!!?!?!??」
全部入ってる……?僕の頭に……?
僕は目を閉じてみる。するとぽんぽん呪文が浮かんでくる。自分の頭なのに変な感覚。
こういう時に使える魔法ってなんだ……?できれば一撃で仕留めたいし……。
「あれ師匠じゃないですか?!?」
「えぇ嘘d……まじじゃん。え‘’、まじじゃん!!」
ステラがそっちへ走って行った。
「え、いや、おい!!!待てよ!!!てかもう1人いんじゃん?!ヤベェ!!」
俺もステラの後を追いかける。
うわ、なんかこの魔法強そう。これは……。え、すっご。一発だ。でも今の体の状況も考えると……。うーん。
まぁ、いけるだろ!!!
(え‘’、ちょ、そ、その魔法は!!!)
「レーツェル」
(その体では、ちょっとぉぉぉぉぉ!!!!!)
「シックザーぁぁぁル」
[レーツェル・シックザール]
神秘の 運命
(うわぁぁぁぁぁぁ!!?!?!?!?!?!?!)
「シェ、シェイアさ……」
え、やば。←レイズ&ステラ
大龍に向けられたその魔法は魔法に疎いものでもわかる。やばい。到底人間が打てるものじゃない。
大龍もそれを感じ取ったのか、焦って逃げようとした。が、それも叶わず大龍は叫び声を上げながらズズンと森の中に倒れた。
なんか、すごく眩しかったのは覚えてる。あと頭の中がうるさかった。少し僕を呼ぶ声したのは気のせいかな。
今は、さっきまでの体のだるさとか、痛みはないや。治ったのかなぁ。
「シェ、シェイアさん?!!?!?!シェイアさん?!?!?!?!??!!」
「え……、シェイア……?シェイア?!?!?!?!」
「ししょぉぉぉぉぉぉぉぉぉ??!?!?!!?!?!!?」
……。なんかうるさくね……?……もう……わかったよ……。起きればいいんでしょ……。
「ぁ……」
「ししょぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」
「だ、大丈夫ですか?!?!?!シェイアさん!!!!!」
「シェイア?!?!!大丈夫か?!?!?!お前今大変なことに……」
「…………ぃ……」
レイズがステラの泣き叫んでいる口を無理やり塞ぐ。
「……ウルサイ……」
ルシアが思わず口を塞いだ。
「あぁ、うるさいのは多分こいつだから」
「シェイア、立てるか?無理するなよ?」
「ぅわぁぁぁ……」
「し、ししょ、だい、だいじょぶ、ですか!!」
「ゔぅぅん……」
さっきまでいたくなかったんだけどなぁ。またぶり返したみたい。それに今度はいろんなところ痛いし。
「だ、大丈夫か?!?!」
あ、学長先生だ。
「シェ、シェイ……。医務科の先生を、誰か医務科の先生を呼んでくれ!!」
先生が
焦ってるのはなんかわかるな……。でもごめんなさい。なんかめっちゃ眠くて……。
「ね……ねむ……」
ルシアの声がする。
「ダメです!!!ねちゃダメです!!!起きてください!!」
「ねむぅぅぅぃ……」
「うぉ、寝んなよシェイア、寝たらゆるさねぇからな」
(ちょ、無理しすぎですよ!!!!あの魔法はあんな状況じゃ撃っちゃダメです!!!)
じゃぁ説明書いといてよぉ……。わからんもぉん……。
(こ。これは私のミスですね……。ご、ごめんなさぁぁぁい!!!!)
別にいいけど今叫ばないで……。頭が……。
「あ、頭……、いた……」
すると頭がカクッと下を向いた。
「うわぁぁぁぁぁ??!?!?!!やばいぃぃぃぃ!!!ヤバィぃぃぃ!!!」
レイズ珍しくめっちゃ叫んでるな。ウルサイ。
そっからは、まぁ色々あったんかな。頭の中の人がいうには、あの時の僕はかなりやばかったそうで。
無理したせいで余計なとこから出血するわ、魔力が少ない状況で眠くなるわ、大変だったそうです。
ご迷惑を……おかけしました……。
「あ、おはようございます」
「ぉはょごぁいますぅ……」
僕は目を開いた。
「あの時大変でしたよ。逆に今こうやって動いてるのが不思議なぐらいです」
僕は起き上がって会話を続ける。
「え、そんなにやばかったんですか?」
少女は少し笑った。
「すいません、ちょっと盛りました。でも、本当に大変でしたよ。珍しくあの学長も驚いて仕事がままならなかったですもん」
先生が焦るとは、かなりやばいな。
「あ、今日は、ここにいてくださいね。明日はもう平気ですよ」
「あ、あい」
後ろから入ってくる光の元を辿るとそこは大きな窓だった。縦長の大きな窓。
外からは木の葉っぱがほぼ落ちているのが見える。
「し、ししょ、ししょぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
効き慣れた声がして、振り向くとステラが全速力でこっちに走ってきていた。
「あ、ステ……、うわ?!?」
ステラは僕に抱きついて泣き叫んでいた。
「うわぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!ししょぉぉぉぉぉ!!!!」
「お、うぉぉぉ……」
なんかいつもより激しいのは気のせいだろうか。
するとレイズが反対側に立って僕に教えてくれた。
「お前試験から何日経ってるか知ってるか?」
「いや……。わかんない……」
僕はレイズと話していると、少しレイズの声が震えているような気がした。
「お前が、ああなってから、10日経ってる。今。10日。10日だぞ?」
「えぇ、そんなに?!寝過ぎた……?」
するとレイズがステラと同じように僕に抱きついた。
「お前がさ、なんかさ、全然さ、起きてくれないしさ、なんも、言ってくれない、からさ、俺、めっちゃ、めっちゃ心配、してさ……」
「え、ちょ、れ、レイズ……?」
「お前もっと自分大事にしろよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」
どうしよう。レイズまで。
収拾がつかないよこれ。
「え、ちょ、待ってよ……。待って……。まってよ……」
そんなことされたらさ、ダメじゃん。
「ごめんって……」
気づくと僕も同じ状況になっていた。
3人とも泣いてちゃ、収拾つかないよ。
ぼくはシェイアさんが起きたって聞いて行ってみたけど。
「また、今度でいっか」
ぼくは教室に戻った。
すると大龍は僕たちに向かってこれでもかと大きな雄叫びをあげた。
その声はあまりにも大きく思わず耳を塞いでしまう。
「ウッっっわ……」
「むりですむりですむりですぅ……」
僕はルシアの手を掴んだ。
「え、シェイアさん??!?!?!」
僕はそのまま走り出した。
「少しは距離離さなきゃ!!だから走って!!」
「わっ、わかりましたっ!!!」
僕たちは必死に走るが相手は大龍。敵うわけない。でもあのままあそこにいれば僕たちはあいつの今日の美味しいご飯になる。そんなのは嫌だし、とにかく今はルシアを守ってあげたい。
こういう時に使える魔法なんで一年で教えないかなぁぁ??!?!?
「ル、ルシア、大っ……大丈夫?」息が上がってうまく話せないけど僕は必死でルシアに聞く。
ルシアはこくこくと頷く。
すると大龍はそれに気に食わないのかばさりと大きな翼を動かした。するとあり得ない強風の強さにそのまま少し飛ばされた。
「いっでぇぇぇぇ……」
僕はその強風に飛ばされた時に地面に鋭い石があったのかわからないが、脚が大変なことになった。これじゃあ真っ白な制服が色染めされるのも近い。
僕はすぐにルシアに声をかける。
「ル、ルシア!!平気?」
「ぼくよりシェイアさんの方が大変ですよ!!」
確かに……。ルシアは幸いにも少し擦りむいただけ。よかったよかった。僕は全然良くないけども。
僕は大龍を見てなんとなく魔力を観る。……。うわめっちゃあるじゃん。いまだに僕の魔力量はわからないが、その大龍はあの大きい天秤で測ったら多分天秤破裂する。とりあえず強いってこと。
僕はルシアの傷を治した後、自分の傷も治す。でもあまり治癒魔法がうまく使えない。これも最近魔法が使えないせいかな。
なんとか治すものの、まだ痛い。痛いってレベルじゃないな。少しはマシになったものの、痛いのは変わらない。
立ち上がると、片脚が悲鳴をあげているのがわかる。もっというと僕もあげたい。それぐらい痛かった。
「ルシア、これ学長先生に言わないでね」
まず先生の顔が見られる時が来るのかも怪しいけど。
僕はあの杖を空中から出した。まだこれで魔法が使えるかはわからない。でも何もやらなかったらこのまま帰れないだけだ。
今は大きめの怪我をしていてそれのせいもあって治癒魔法が使いにくかったのかも。杖はどうだろうか。
先生からもらった時と同じように杖に魔力を送る。少し送りにくいな。
すると大龍がこちらに攻撃魔法を撃ってきた。見たことない魔法だけど危ないっていうのはわかる。
やばい……。これ間に合わなそうじゃない……?どうしよ……。どうしよ……。すぐに避けられるわけでもないし、まだ杖にも魔力送りきれてないし。やばいやばいやばい!!!!!
これ無理だ!!僕はそう思って思わず目をつむった。
……あれ?遅くね……?誰かさんg……。僕は思わず声がでた。
「ぇ……?」
目の前には出した覚えのない大きな魔法陣。その魔法陣は僕とルシアを守るような形で現れていた。
「しゅ、守護魔法使えるんですか??!?!???!」
「守護魔法って何ぃ????」
ルシアの驚き方を見ると普通の人が使えるような魔法ではないようだ。確かに僕はこの世界では普通じゃないけど。
その魔法陣を見て大龍も少し動揺しているようだ。
(打てますか?)
「う、打て……え?」
聞いたことのある声だ。
(できるだけ無理はしてほしくありませんが、このままじゃ2人ともあのバケモノの美味しいご飯です)
「それは嫌ほどわかってるよ」
(今回は私は魔法についてこの前みたいに言いません。もう打てると思うので)
「でもあの時みたいな魔法知らんし……。まず習うわけないし……」
(大丈夫ですよ。それは全部あなたの頭に入ってるはずですから)
「あ、頭……」
(ほら、集中して。私が後ろの子守っておきますから)
「……うん……」
すると突然ルシアの前に先ほどの魔法陣が現れた。
「うわぁぁ?!?!!?!?!??」
全部入ってる……?僕の頭に……?
僕は目を閉じてみる。するとぽんぽん呪文が浮かんでくる。自分の頭なのに変な感覚。
こういう時に使える魔法ってなんだ……?できれば一撃で仕留めたいし……。
「あれ師匠じゃないですか?!?」
「えぇ嘘d……まじじゃん。え‘’、まじじゃん!!」
ステラがそっちへ走って行った。
「え、いや、おい!!!待てよ!!!てかもう1人いんじゃん?!ヤベェ!!」
俺もステラの後を追いかける。
うわ、なんかこの魔法強そう。これは……。え、すっご。一発だ。でも今の体の状況も考えると……。うーん。
まぁ、いけるだろ!!!
(え‘’、ちょ、そ、その魔法は!!!)
「レーツェル」
(その体では、ちょっとぉぉぉぉぉ!!!!!)
「シックザーぁぁぁル」
[レーツェル・シックザール]
神秘の 運命
(うわぁぁぁぁぁぁ!!?!?!?!?!?!?!)
「シェ、シェイアさ……」
え、やば。←レイズ&ステラ
大龍に向けられたその魔法は魔法に疎いものでもわかる。やばい。到底人間が打てるものじゃない。
大龍もそれを感じ取ったのか、焦って逃げようとした。が、それも叶わず大龍は叫び声を上げながらズズンと森の中に倒れた。
なんか、すごく眩しかったのは覚えてる。あと頭の中がうるさかった。少し僕を呼ぶ声したのは気のせいかな。
今は、さっきまでの体のだるさとか、痛みはないや。治ったのかなぁ。
「シェ、シェイアさん?!!?!?!シェイアさん?!?!?!?!??!!」
「え……、シェイア……?シェイア?!?!?!?!」
「ししょぉぉぉぉぉぉぉぉぉ??!?!?!!?!?!!?」
……。なんかうるさくね……?……もう……わかったよ……。起きればいいんでしょ……。
「ぁ……」
「ししょぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」
「だ、大丈夫ですか?!?!?!シェイアさん!!!!!」
「シェイア?!?!!大丈夫か?!?!?!お前今大変なことに……」
「…………ぃ……」
レイズがステラの泣き叫んでいる口を無理やり塞ぐ。
「……ウルサイ……」
ルシアが思わず口を塞いだ。
「あぁ、うるさいのは多分こいつだから」
「シェイア、立てるか?無理するなよ?」
「ぅわぁぁぁ……」
「し、ししょ、だい、だいじょぶ、ですか!!」
「ゔぅぅん……」
さっきまでいたくなかったんだけどなぁ。またぶり返したみたい。それに今度はいろんなところ痛いし。
「だ、大丈夫か?!?!」
あ、学長先生だ。
「シェ、シェイ……。医務科の先生を、誰か医務科の先生を呼んでくれ!!」
先生が
焦ってるのはなんかわかるな……。でもごめんなさい。なんかめっちゃ眠くて……。
「ね……ねむ……」
ルシアの声がする。
「ダメです!!!ねちゃダメです!!!起きてください!!」
「ねむぅぅぅぃ……」
「うぉ、寝んなよシェイア、寝たらゆるさねぇからな」
(ちょ、無理しすぎですよ!!!!あの魔法はあんな状況じゃ撃っちゃダメです!!!)
じゃぁ説明書いといてよぉ……。わからんもぉん……。
(こ。これは私のミスですね……。ご、ごめんなさぁぁぁい!!!!)
別にいいけど今叫ばないで……。頭が……。
「あ、頭……、いた……」
すると頭がカクッと下を向いた。
「うわぁぁぁぁぁ??!?!?!!やばいぃぃぃぃ!!!ヤバィぃぃぃ!!!」
レイズ珍しくめっちゃ叫んでるな。ウルサイ。
そっからは、まぁ色々あったんかな。頭の中の人がいうには、あの時の僕はかなりやばかったそうで。
無理したせいで余計なとこから出血するわ、魔力が少ない状況で眠くなるわ、大変だったそうです。
ご迷惑を……おかけしました……。
「あ、おはようございます」
「ぉはょごぁいますぅ……」
僕は目を開いた。
「あの時大変でしたよ。逆に今こうやって動いてるのが不思議なぐらいです」
僕は起き上がって会話を続ける。
「え、そんなにやばかったんですか?」
少女は少し笑った。
「すいません、ちょっと盛りました。でも、本当に大変でしたよ。珍しくあの学長も驚いて仕事がままならなかったですもん」
先生が焦るとは、かなりやばいな。
「あ、今日は、ここにいてくださいね。明日はもう平気ですよ」
「あ、あい」
後ろから入ってくる光の元を辿るとそこは大きな窓だった。縦長の大きな窓。
外からは木の葉っぱがほぼ落ちているのが見える。
「し、ししょ、ししょぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
効き慣れた声がして、振り向くとステラが全速力でこっちに走ってきていた。
「あ、ステ……、うわ?!?」
ステラは僕に抱きついて泣き叫んでいた。
「うわぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!ししょぉぉぉぉぉ!!!!」
「お、うぉぉぉ……」
なんかいつもより激しいのは気のせいだろうか。
するとレイズが反対側に立って僕に教えてくれた。
「お前試験から何日経ってるか知ってるか?」
「いや……。わかんない……」
僕はレイズと話していると、少しレイズの声が震えているような気がした。
「お前が、ああなってから、10日経ってる。今。10日。10日だぞ?」
「えぇ、そんなに?!寝過ぎた……?」
するとレイズがステラと同じように僕に抱きついた。
「お前がさ、なんかさ、全然さ、起きてくれないしさ、なんも、言ってくれない、からさ、俺、めっちゃ、めっちゃ心配、してさ……」
「え、ちょ、れ、レイズ……?」
「お前もっと自分大事にしろよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」
どうしよう。レイズまで。
収拾がつかないよこれ。
「え、ちょ、待ってよ……。待って……。まってよ……」
そんなことされたらさ、ダメじゃん。
「ごめんって……」
気づくと僕も同じ状況になっていた。
3人とも泣いてちゃ、収拾つかないよ。
ぼくはシェイアさんが起きたって聞いて行ってみたけど。
「また、今度でいっか」
ぼくは教室に戻った。
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