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第1章:ダメ男とばかりつき合ってしまう
1. カラーセラピー『ドロック』にようこそ
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「こんにちは。カラーセラピー『ドロック』にようこそ。助手の西園寺と申します」
午後3時過ぎ。駅前の雑居ビルの3階にある一室。
目の前に立つ若い女性に、受付カウンター越しに笑顔で挨拶をした。
私、西園寺佳純は、セラピストの助手を務めている。
26歳。独身。明日別れるかも結婚するかもわからない彼氏持ちのフリーター。
ここでの仕事は週2~4日。午後1時から8時の勤務体制だ。
「こんにちは……あの……」
女性が言い淀む。
私が自分の名を名乗ったから自分もそうしなきゃ……でもそうしたくない、と思ったのか。
そして、その必要はないと、こちらから切り出してほしいのかもしれない。
なぜなら、ここ『ドロック』の入り口には、こう記した紙が貼られているから。
◆◆◆◆◆◆
カラーセラピーROLOC(ドロック)
相談内容から独自のカラーセラピー(カウンセリングを含む)を行い、クライアント自身に潜む問題を見つけ、その本質と解決策を提示します。
●基本は2回1セットのセラピー
(気に入らなければ1回のみ終了でもOK)
●1回のセラピー(60分)¥5000
●料金は前払い(1セラピーごと)
●個人情報一切不要
※注意
絵具を扱います。
セラピスト毒舌につき、メンタルに自信のない方はご遠慮ください。
責任者 梓葦仁
◆◆◆◆◆◆
「まずは、こちらの受付表にご記入ください」
私は女性に向かってニッコリと微笑み、1枚の紙とボールペンをカウンターの上に置いた。
「はい……」
ちょっとためらいながらも、女性はペンを取り受付表に視線を落とす。
長い睫毛に縁どられた目は涼し気で、嫌味のないメイクをした可愛らしい顔をしている。セミロングの髪は暗めの茶色。背は163センチの私より低く小柄で、スタイルもいい。年のころは20代前半かな。
彼女が記入している間に、カウンターを出て入り口のドアに向かう。
表から見えるようにかけてある『受付中』の札を裏返して『カウンセリング中』にし、内鍵をカチャリとかけた。
その音に振り向いた女性が、不安げな瞳を向けてくる。
「今、鍵……かけました?」
「はい。ここに待合室はありませんし、先生と私しかいませんので、カウンセリング中は施錠させていただいています」
「そんな……」
女性の動揺が見て取れる。
それはそうだ。
初めて来た胡散臭げなセラピーの部屋に、まだ会ったこともない『先生』と私と3人で閉じ込められる。何をされても逃げ場がない感じ。
若い女性なら、警戒するのは普通の感覚だろう。
「大丈夫です。出たければ簡単にロックは外せるので、試してみてください。それでも心配でしたら、ここの写真を撮って、住所つきで知り合いにメールしておいてもかまいません」
「でも……あの、先生って男の人ですよね?」
「はい。葦仁先生は34歳の男性です」
女性が再度口を開く前に続ける。
「カウンセリングには私も立ち会います。もちろん、葦仁先生がセクハラや性的暴行をしないための見張りではなく、あくまでも、カウンセリングに助手が必要だからです」
私に向けた目を瞬き、女性がフッと力を抜いたように口角を上げた。
「わかりました」
再び手元に視線を落とす女性を見て、自分の口元も自然にほころぶ。
不要な警戒心を解いてあげるのに失敗したら、クライアントを逃してしまう。
そんなのもったいない。
そう思うのは、ここの経営者のためじゃなくクライアントのため。
そして、私自身のためでもある。
このセラピーは、受けるクライアント自身にプラスになるのはもちろん、助手の私にもメリットがある。
といっても、1日の売り上げによって給料が変わるわけじゃない。プラスになるのは金銭面とは無関係。
セラピーをそばで見て聞けることが、精神的なメリットになるのだ。
ハッキリいうと、私の楽しみ……エンターテインメントとして。
「記入終わりました?」
顔を上げた女性に、カウンターから少し離れた場所から声をかけた。
「はい。ただ、この下のところの同意は……しなきゃだめですかね?」
「あぁそれは……」
カウンターに戻り、私は女性の手元の受付表を一緒に見る。
「呼び名は、青いトマトさん……でいいですか?」
受付表の項目①の『あなたの呼び名(ニックネーム・ハンドルネームなど好きな名前)数字不可』の記入欄には、『青いトマト』と書かれている。
「うーん……呼び名って実際にそう呼ばれるってことなんですね。ネットと違って」
「はい。変えますか? こちらに不都合はないのでお好きなように」
「先生は呼びにくくないんですか? これ」
だいぶリラックスしてきたのか、青いトマトさんの口調から硬さが取れてきた。
「大丈夫です。先生はおそらく短縮して呼びますから。この名前だとたぶん『アオ』とか『トマ』とか」
ここらへんで、私も敬語を少し崩していく。
助手の私がクライアントとの親近感を高めておくことが、セラピーをスムーズに進める要因になる場合も多いから。
「じゃあ、このままで。それで、ここのところ……」
青いトマトさんが指差すのは、受付表の下半分の一を占める注意書きだ。
※ ドロックセラピスト、梓葦仁からの注意事項
1.セラピストに国家資格はありません。私は民間の資格も所有していません。
2.ドロックのセラピーは癒しを与えることを目的としていません。あなたに必要な気づきを促すための苦言も呈します。
3.私とあなたは対等な人間として向き合います。あなたに対し遠慮はしません。私への遠慮も要りません。
4.私の人格に対する攻撃は無駄な労力となります。
5.私の言葉を誹謗中傷と受け取ることは、痛い部分を突かれたあなたの自己防御および現実逃避であると自覚してください。
6.自分に素直になりましょう。
7.自分の価値を知りましょう。
8.私はあなたの敵ではありません。
9.私の助言は絶対ではありません。選択は常にあなたが行い、その結果も自身で負うべきものです。
10.以上9項目を理解し、私に疑念がある、または素人判断にお金を払いたくなければお帰りください。セラピーを受けるのであれば下記の項目に同意してください。
●カウンセリングの内容が不快でも、セラピーを放棄せずこの場に留まります。
はい □ チェックを入れてください。
「途中でやめられないってことですよね?」
「そうなります。実際、同意しているのに怒って出て行ったからどうなるわけでもないですけど」
「じゃあ何のために?」
「抑止力になるんです。自分は同意しているから我慢しよう……と堪えるための。料金が前払いなのも同じ理由です」
青いトマトさんはもう一度受付表に目を落とし、指先でトントンと叩いた。
「先生ってどんな人? これで会わずに帰るなんて、気になっちゃって出来ないでしょ」
「一言で表すなら……興味深い人間、ですね」
「男としては? 西園寺さんから見ると」
私の胸につけてあるネームプレートを確認した青いトマトさんが、好奇心に光る瞳で尋ねる。
「細めの身体に、キレイな顔立ち。だけど、目つきが鋭いから、そこが好みの別れるところかも。言葉遣いは荒くないけど内容は辛辣で意地悪。発想が異星人みたい。ハッキリいって、私は彼の恋人になるのは嫌……というか無理」
一息で言って笑いを浮かべた私を見て、青いトマトさんはプッと吹き出した。
「受けるわ。セラピー」
同意の『はい』にチェックを入れ、私に差し出す青いトマトさん。
「わかりました。では、先に料金のお支払いをお願いします。受付表は葦仁先生に直接渡してください」
受け取ったお札を後ろの棚に置かれた箱に入れ、カウンターを出る。
入り口のあるこの10帖ほどの部屋は、一辺の壁際にカウンターと簡易キッチンがあるだけでガランとした空間だ。BGMとしてごく小さな音量でクラシックが流れているので、沈黙が重苦しくは感じない。
「行きましょうか。リラックスしてくださいね」
意識してやわらかく微笑んだ。
美人と称されることはあまりないけど男性にはそこそこ受けのいい私の顔は、気の強さと悪賢さが瞳と表情に出ると友人によく言われる。
だから、少なくともクライアントの前では、やさしく人あたりのいい人間に見えるように努力してる。中身も、それに近づくよう心がけてはいるんだけど……大人になってからの性格矯正は難しいもの。
だけど、考え方やものの見方は、衝撃的な経験や他人からの心に響く言葉や助言で劇的に変わってしまうことがある。
そのきっかけを、クライアントがここドロックで得て変わる姿を目にしてきた。
私にとってそれはエンターテインメントであり、自分自身への希望でもあるのだ。
午後3時過ぎ。駅前の雑居ビルの3階にある一室。
目の前に立つ若い女性に、受付カウンター越しに笑顔で挨拶をした。
私、西園寺佳純は、セラピストの助手を務めている。
26歳。独身。明日別れるかも結婚するかもわからない彼氏持ちのフリーター。
ここでの仕事は週2~4日。午後1時から8時の勤務体制だ。
「こんにちは……あの……」
女性が言い淀む。
私が自分の名を名乗ったから自分もそうしなきゃ……でもそうしたくない、と思ったのか。
そして、その必要はないと、こちらから切り出してほしいのかもしれない。
なぜなら、ここ『ドロック』の入り口には、こう記した紙が貼られているから。
◆◆◆◆◆◆
カラーセラピーROLOC(ドロック)
相談内容から独自のカラーセラピー(カウンセリングを含む)を行い、クライアント自身に潜む問題を見つけ、その本質と解決策を提示します。
●基本は2回1セットのセラピー
(気に入らなければ1回のみ終了でもOK)
●1回のセラピー(60分)¥5000
●料金は前払い(1セラピーごと)
●個人情報一切不要
※注意
絵具を扱います。
セラピスト毒舌につき、メンタルに自信のない方はご遠慮ください。
責任者 梓葦仁
◆◆◆◆◆◆
「まずは、こちらの受付表にご記入ください」
私は女性に向かってニッコリと微笑み、1枚の紙とボールペンをカウンターの上に置いた。
「はい……」
ちょっとためらいながらも、女性はペンを取り受付表に視線を落とす。
長い睫毛に縁どられた目は涼し気で、嫌味のないメイクをした可愛らしい顔をしている。セミロングの髪は暗めの茶色。背は163センチの私より低く小柄で、スタイルもいい。年のころは20代前半かな。
彼女が記入している間に、カウンターを出て入り口のドアに向かう。
表から見えるようにかけてある『受付中』の札を裏返して『カウンセリング中』にし、内鍵をカチャリとかけた。
その音に振り向いた女性が、不安げな瞳を向けてくる。
「今、鍵……かけました?」
「はい。ここに待合室はありませんし、先生と私しかいませんので、カウンセリング中は施錠させていただいています」
「そんな……」
女性の動揺が見て取れる。
それはそうだ。
初めて来た胡散臭げなセラピーの部屋に、まだ会ったこともない『先生』と私と3人で閉じ込められる。何をされても逃げ場がない感じ。
若い女性なら、警戒するのは普通の感覚だろう。
「大丈夫です。出たければ簡単にロックは外せるので、試してみてください。それでも心配でしたら、ここの写真を撮って、住所つきで知り合いにメールしておいてもかまいません」
「でも……あの、先生って男の人ですよね?」
「はい。葦仁先生は34歳の男性です」
女性が再度口を開く前に続ける。
「カウンセリングには私も立ち会います。もちろん、葦仁先生がセクハラや性的暴行をしないための見張りではなく、あくまでも、カウンセリングに助手が必要だからです」
私に向けた目を瞬き、女性がフッと力を抜いたように口角を上げた。
「わかりました」
再び手元に視線を落とす女性を見て、自分の口元も自然にほころぶ。
不要な警戒心を解いてあげるのに失敗したら、クライアントを逃してしまう。
そんなのもったいない。
そう思うのは、ここの経営者のためじゃなくクライアントのため。
そして、私自身のためでもある。
このセラピーは、受けるクライアント自身にプラスになるのはもちろん、助手の私にもメリットがある。
といっても、1日の売り上げによって給料が変わるわけじゃない。プラスになるのは金銭面とは無関係。
セラピーをそばで見て聞けることが、精神的なメリットになるのだ。
ハッキリいうと、私の楽しみ……エンターテインメントとして。
「記入終わりました?」
顔を上げた女性に、カウンターから少し離れた場所から声をかけた。
「はい。ただ、この下のところの同意は……しなきゃだめですかね?」
「あぁそれは……」
カウンターに戻り、私は女性の手元の受付表を一緒に見る。
「呼び名は、青いトマトさん……でいいですか?」
受付表の項目①の『あなたの呼び名(ニックネーム・ハンドルネームなど好きな名前)数字不可』の記入欄には、『青いトマト』と書かれている。
「うーん……呼び名って実際にそう呼ばれるってことなんですね。ネットと違って」
「はい。変えますか? こちらに不都合はないのでお好きなように」
「先生は呼びにくくないんですか? これ」
だいぶリラックスしてきたのか、青いトマトさんの口調から硬さが取れてきた。
「大丈夫です。先生はおそらく短縮して呼びますから。この名前だとたぶん『アオ』とか『トマ』とか」
ここらへんで、私も敬語を少し崩していく。
助手の私がクライアントとの親近感を高めておくことが、セラピーをスムーズに進める要因になる場合も多いから。
「じゃあ、このままで。それで、ここのところ……」
青いトマトさんが指差すのは、受付表の下半分の一を占める注意書きだ。
※ ドロックセラピスト、梓葦仁からの注意事項
1.セラピストに国家資格はありません。私は民間の資格も所有していません。
2.ドロックのセラピーは癒しを与えることを目的としていません。あなたに必要な気づきを促すための苦言も呈します。
3.私とあなたは対等な人間として向き合います。あなたに対し遠慮はしません。私への遠慮も要りません。
4.私の人格に対する攻撃は無駄な労力となります。
5.私の言葉を誹謗中傷と受け取ることは、痛い部分を突かれたあなたの自己防御および現実逃避であると自覚してください。
6.自分に素直になりましょう。
7.自分の価値を知りましょう。
8.私はあなたの敵ではありません。
9.私の助言は絶対ではありません。選択は常にあなたが行い、その結果も自身で負うべきものです。
10.以上9項目を理解し、私に疑念がある、または素人判断にお金を払いたくなければお帰りください。セラピーを受けるのであれば下記の項目に同意してください。
●カウンセリングの内容が不快でも、セラピーを放棄せずこの場に留まります。
はい □ チェックを入れてください。
「途中でやめられないってことですよね?」
「そうなります。実際、同意しているのに怒って出て行ったからどうなるわけでもないですけど」
「じゃあ何のために?」
「抑止力になるんです。自分は同意しているから我慢しよう……と堪えるための。料金が前払いなのも同じ理由です」
青いトマトさんはもう一度受付表に目を落とし、指先でトントンと叩いた。
「先生ってどんな人? これで会わずに帰るなんて、気になっちゃって出来ないでしょ」
「一言で表すなら……興味深い人間、ですね」
「男としては? 西園寺さんから見ると」
私の胸につけてあるネームプレートを確認した青いトマトさんが、好奇心に光る瞳で尋ねる。
「細めの身体に、キレイな顔立ち。だけど、目つきが鋭いから、そこが好みの別れるところかも。言葉遣いは荒くないけど内容は辛辣で意地悪。発想が異星人みたい。ハッキリいって、私は彼の恋人になるのは嫌……というか無理」
一息で言って笑いを浮かべた私を見て、青いトマトさんはプッと吹き出した。
「受けるわ。セラピー」
同意の『はい』にチェックを入れ、私に差し出す青いトマトさん。
「わかりました。では、先に料金のお支払いをお願いします。受付表は葦仁先生に直接渡してください」
受け取ったお札を後ろの棚に置かれた箱に入れ、カウンターを出る。
入り口のあるこの10帖ほどの部屋は、一辺の壁際にカウンターと簡易キッチンがあるだけでガランとした空間だ。BGMとしてごく小さな音量でクラシックが流れているので、沈黙が重苦しくは感じない。
「行きましょうか。リラックスしてくださいね」
意識してやわらかく微笑んだ。
美人と称されることはあまりないけど男性にはそこそこ受けのいい私の顔は、気の強さと悪賢さが瞳と表情に出ると友人によく言われる。
だから、少なくともクライアントの前では、やさしく人あたりのいい人間に見えるように努力してる。中身も、それに近づくよう心がけてはいるんだけど……大人になってからの性格矯正は難しいもの。
だけど、考え方やものの見方は、衝撃的な経験や他人からの心に響く言葉や助言で劇的に変わってしまうことがある。
そのきっかけを、クライアントがここドロックで得て変わる姿を目にしてきた。
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