170 / 205
第170話 どんな聖下も、美しい♡
しおりを挟む
「イギリス陛下のことが気にかかりますか」
シャルトル教皇の言葉に、フランスは小さく答えた。
「はい」
そう、ずっと最後に見たイギリスの顔ばかり思い出していた。
シャルトル教皇が、フランスの頬にふれていた手をはなして、ちいさくため息をついて言った。
「教国をはなれて、帝国に……、イギリス陛下のもとに行きたいですか?」
シャルトル教皇の声には、非難の色はなかった。失望の色もない。
ただ、寂しそうな響きだけがあった。
フランスは、はっとしてシャルトル教皇の瞳を見つめかえした。
「いいえ。そのようなことは……、考えたこともございませんでした」
シャルトルブルーが、まっすぐにフランスの瞳をのぞきこんでいる。
「わたしにはあなたが必要だ。側にいてほしい、フランス」
「側にいます」
聖下の側にいると誓った。
その思いに嘘はない。
教国をはなれて帝国に行くなんてことは、考えたこともなかった。
でも、もし、フランスが聖女でなくただの女で、イギリスが不死の苦しみを持たないただの男だったら。
彼の側にいられたら——。
いいえ。
わたしは、聖女よ。
たとえ、望んで聖女になったわけではなくても、教国には守りたい大切な者たちが、たくさんいる。それを捨てるなんてことは、できない。
目の前にいる、美しい教皇も、フランスが守りたい人のひとりだ。
ずっと、大好きな人。
彼の側で、彼が目指す道を進むために、たとえ頼りなくとも、その腕が痛むときは支えられる者でありたい。
シャルトル教皇が、いつもの自信にあふれた声とは違う、まるで頼りなげな様子で言う。
「イギリス陛下が言う通り、あなたのことを危険に巻きこんでいる。それでも、側にいてくださいますか?」
「はい。どんなに危険でも、聖下のお側にいます。聖下の望む道は、わたしの望む道でもあります」
シャルトル教皇が、やさしく微笑んで言う。
「あなたの、その言葉が、どれほどわたしに勇気を与えているか、あなたには思いもよらないでしょうね」
そんなことがあるかしら。
誰よりも、強く見える聖下に、たいした力もない聖女ひとりの言葉が、どんな勇気を与えるというのだろうか。
でも、そうなら、嬉しい。
「昨夜の刺客は、おそらく東側の手の者でしょう。忍び込んだものを、ふたりとも殺してしまったので、真相は分かりませんが。おそらく、今回のわたしと西側の結びつきを揺さぶるためのものです」
シャルトル教皇の言葉に、フランスはうなずいた。
やはり、そうよね。
フランスは、昨夜、部屋に倒れていた、わざとらしく西方大領主の紋章を身に纏った騎士たちの姿を思い出した。
シャルトル教皇が、ため息をついて言う。
「事を急ぐ……、そう、わたしは急いでいるのかもしれません。もう、何度襲われたかしれない。なんとか切り抜けるたびに思うのです。いつまで、生きていられるかと」
シャルトルブルーの瞳に、たっぷりとした睫毛がかかる。
「今日の協力者が、明日には敵になる」
シャルトル教皇が、フランスの手をとって、にぎった。
「昨日、あなたに見られたくないと言ったのは……、体中に傷があるからです」
体中に傷が……。
何度も襲われたから?
フランスは、シャルトル教皇の手をぎゅっと、にぎりかえした。
「それに、火傷のあとも」
「火傷?」
「ええ、おろかしいことですが、幼いころ、母の元へ行けるかと思って、自分に火をつけたんです」
「……」
「ほんとうに……、おろかしい。ですが、その時は、そうしてでも、母のもとに行きたかった」
なんてこと……。
広場で生きたまま焼かれた母親のあとおって、自らに火をつけた子の心を思うと、胸がはりさけそうだった。
シャルトル教皇が、すこしためらうようにしてから、フランスをじっと見つめて言った。
「フランス、あなたは、まるで本当に美しいものを見るように、わたしのことを見て下さいますね。だから……、ひどく醜い姿を見せたくない」
フランスは苦しくなって眉をしかめ、首を振って言った。
醜いだなんて、思うはずない。
「聖下がどんなお姿でも、美しさに変わりはありません」
シャルトル教皇が、ふんわりと優しい笑顔で言う。
「あなたのその視線が、わたしを癒してくれます。あなたは、わたしの残酷なところを知っても、おろかなところを知っても、かわらない」
彼は、フランスの頬にふれ、瞳の中をのぞき込むみたいにして、つづけて言った。
「あなたの瞳の中に、安らぎを感じます。わたしは、決して美しい人間ではない。ひどく残酷で、おろかしい生き物だ。でも、あなたの瞳の中でだけは、ただの馬番のシャルルのように、純粋で善良な人間の姿を、垣間見られる気がする。わたしが、捨ててしまった、美しい部分を」
そこまで言って、シャルトル教皇が、苦し気に息をついた。
フランスは、はっとして握っている手の熱さに思い至った。
「聖下、熱がありますね。休まなくては。熱さましを持ってこさせます」
「いいえ。誰にも、言わないでください。ここには、信用できるものが少ない」
そういえば、昨夜はいたのに、いつもの助祭の姿が見えない。
フランスが、助祭の所在を聞くと、シャルトル教皇が、苦しそうに息をしながら答える。
「彼は、急ぎのつかいに出ています。夜には戻って、色々としてもらいますから、心配しないでください」
心配しないでと言っても……。
けっこう、とんでもない熱な気がする。
フランスは、祈るようにして言った。
「あなたは、癒された」
光が、こころの内をなでる。
シャルトル教皇が微笑んで言う。
「楽になりました。ありがとう、フランス。もう、戻ってください」
うそね。
まだ息も荒いし、首には汗もかいている。
怪我をした腕は、さっきよりも震えていた。
フランスは、怪我をしている彼のうでを支え持つようにして言った。
「わたしの侍女に、こっそり色々と持ってこさせます。彼女は、わたしの姉妹同然の者ですから、ご安心を」
フランスはシャルトル教皇が、これ以上何か言う前に、彼の身体をぐいと押した。まっすぐベッドに向かって行って、ちょっと無理矢理気味に座らせる。
「聖下が、お嫌なら見たりしません。でもお休みになるのに、邪魔ですから、ローブを脱ぐのは手伝っても?」
「なかなか強引なんですね」
「そうです。ブールジュと殴り合いをするくらいには、気が強くて強引です」
シャルトル教皇は、あきらめたのか、フランスがローブに手をかけても止めたりはしなかった。
シャルトル教皇の言葉に、フランスは小さく答えた。
「はい」
そう、ずっと最後に見たイギリスの顔ばかり思い出していた。
シャルトル教皇が、フランスの頬にふれていた手をはなして、ちいさくため息をついて言った。
「教国をはなれて、帝国に……、イギリス陛下のもとに行きたいですか?」
シャルトル教皇の声には、非難の色はなかった。失望の色もない。
ただ、寂しそうな響きだけがあった。
フランスは、はっとしてシャルトル教皇の瞳を見つめかえした。
「いいえ。そのようなことは……、考えたこともございませんでした」
シャルトルブルーが、まっすぐにフランスの瞳をのぞきこんでいる。
「わたしにはあなたが必要だ。側にいてほしい、フランス」
「側にいます」
聖下の側にいると誓った。
その思いに嘘はない。
教国をはなれて帝国に行くなんてことは、考えたこともなかった。
でも、もし、フランスが聖女でなくただの女で、イギリスが不死の苦しみを持たないただの男だったら。
彼の側にいられたら——。
いいえ。
わたしは、聖女よ。
たとえ、望んで聖女になったわけではなくても、教国には守りたい大切な者たちが、たくさんいる。それを捨てるなんてことは、できない。
目の前にいる、美しい教皇も、フランスが守りたい人のひとりだ。
ずっと、大好きな人。
彼の側で、彼が目指す道を進むために、たとえ頼りなくとも、その腕が痛むときは支えられる者でありたい。
シャルトル教皇が、いつもの自信にあふれた声とは違う、まるで頼りなげな様子で言う。
「イギリス陛下が言う通り、あなたのことを危険に巻きこんでいる。それでも、側にいてくださいますか?」
「はい。どんなに危険でも、聖下のお側にいます。聖下の望む道は、わたしの望む道でもあります」
シャルトル教皇が、やさしく微笑んで言う。
「あなたの、その言葉が、どれほどわたしに勇気を与えているか、あなたには思いもよらないでしょうね」
そんなことがあるかしら。
誰よりも、強く見える聖下に、たいした力もない聖女ひとりの言葉が、どんな勇気を与えるというのだろうか。
でも、そうなら、嬉しい。
「昨夜の刺客は、おそらく東側の手の者でしょう。忍び込んだものを、ふたりとも殺してしまったので、真相は分かりませんが。おそらく、今回のわたしと西側の結びつきを揺さぶるためのものです」
シャルトル教皇の言葉に、フランスはうなずいた。
やはり、そうよね。
フランスは、昨夜、部屋に倒れていた、わざとらしく西方大領主の紋章を身に纏った騎士たちの姿を思い出した。
シャルトル教皇が、ため息をついて言う。
「事を急ぐ……、そう、わたしは急いでいるのかもしれません。もう、何度襲われたかしれない。なんとか切り抜けるたびに思うのです。いつまで、生きていられるかと」
シャルトルブルーの瞳に、たっぷりとした睫毛がかかる。
「今日の協力者が、明日には敵になる」
シャルトル教皇が、フランスの手をとって、にぎった。
「昨日、あなたに見られたくないと言ったのは……、体中に傷があるからです」
体中に傷が……。
何度も襲われたから?
フランスは、シャルトル教皇の手をぎゅっと、にぎりかえした。
「それに、火傷のあとも」
「火傷?」
「ええ、おろかしいことですが、幼いころ、母の元へ行けるかと思って、自分に火をつけたんです」
「……」
「ほんとうに……、おろかしい。ですが、その時は、そうしてでも、母のもとに行きたかった」
なんてこと……。
広場で生きたまま焼かれた母親のあとおって、自らに火をつけた子の心を思うと、胸がはりさけそうだった。
シャルトル教皇が、すこしためらうようにしてから、フランスをじっと見つめて言った。
「フランス、あなたは、まるで本当に美しいものを見るように、わたしのことを見て下さいますね。だから……、ひどく醜い姿を見せたくない」
フランスは苦しくなって眉をしかめ、首を振って言った。
醜いだなんて、思うはずない。
「聖下がどんなお姿でも、美しさに変わりはありません」
シャルトル教皇が、ふんわりと優しい笑顔で言う。
「あなたのその視線が、わたしを癒してくれます。あなたは、わたしの残酷なところを知っても、おろかなところを知っても、かわらない」
彼は、フランスの頬にふれ、瞳の中をのぞき込むみたいにして、つづけて言った。
「あなたの瞳の中に、安らぎを感じます。わたしは、決して美しい人間ではない。ひどく残酷で、おろかしい生き物だ。でも、あなたの瞳の中でだけは、ただの馬番のシャルルのように、純粋で善良な人間の姿を、垣間見られる気がする。わたしが、捨ててしまった、美しい部分を」
そこまで言って、シャルトル教皇が、苦し気に息をついた。
フランスは、はっとして握っている手の熱さに思い至った。
「聖下、熱がありますね。休まなくては。熱さましを持ってこさせます」
「いいえ。誰にも、言わないでください。ここには、信用できるものが少ない」
そういえば、昨夜はいたのに、いつもの助祭の姿が見えない。
フランスが、助祭の所在を聞くと、シャルトル教皇が、苦しそうに息をしながら答える。
「彼は、急ぎのつかいに出ています。夜には戻って、色々としてもらいますから、心配しないでください」
心配しないでと言っても……。
けっこう、とんでもない熱な気がする。
フランスは、祈るようにして言った。
「あなたは、癒された」
光が、こころの内をなでる。
シャルトル教皇が微笑んで言う。
「楽になりました。ありがとう、フランス。もう、戻ってください」
うそね。
まだ息も荒いし、首には汗もかいている。
怪我をした腕は、さっきよりも震えていた。
フランスは、怪我をしている彼のうでを支え持つようにして言った。
「わたしの侍女に、こっそり色々と持ってこさせます。彼女は、わたしの姉妹同然の者ですから、ご安心を」
フランスはシャルトル教皇が、これ以上何か言う前に、彼の身体をぐいと押した。まっすぐベッドに向かって行って、ちょっと無理矢理気味に座らせる。
「聖下が、お嫌なら見たりしません。でもお休みになるのに、邪魔ですから、ローブを脱ぐのは手伝っても?」
「なかなか強引なんですね」
「そうです。ブールジュと殴り合いをするくらいには、気が強くて強引です」
シャルトル教皇は、あきらめたのか、フランスがローブに手をかけても止めたりはしなかった。
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
引きこもり聖女は祈らない
鷹 綾
恋愛
内容紹介
聖女ポーラ・スターは、引きこもっていた。
人と話すことができず、部屋から出ることもできず、
彼女の意思表示は、扉に貼られる小さなメモだけだった。
「西の街道でがけ崩れが起きます」
「今日は、クラムチャウダーが食べたいです」
祈らず、姿も見せず、奇跡を誇示することもない聖女。
その存在は次第に「役立たず」と見なされ、
王太子リチャードから一方的に婚約を破棄され、聖女の地位も解かれる。
──だが、その日を境に、王国は壊れ始めた。
天候不順、嵐、洪水、冷害。
新たに任命された聖女は奇跡を演じるが、世界は救われない。
誰もが気づかぬまま、
「何もしない聖女」が、実はすべてを支えていた事実だけが残されていた。
扉の向こうで静かに生きる少女と、
毎日声をかけ続ける精神科医フォージャー。
失われていく王国と、取り戻されていく一人の人生。
これは、
祈らない聖女が選んだ、
誰にも支配されない静かな結末の物語。
『引きこもり聖女は祈らない』
ざまぁは声高でなく、
救いは奇跡ではなく、
その扉の向こうに、確かにあった。
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】毒を飲めと言われたので飲みました。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。
国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。
悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
追放聖女の再就職 〜長年仕えた王家からニセモノと追い出されたわたしですが頑張りますね、魔王さま!〜
三崎ちさ
恋愛
メリアは王宮に勤める聖女、だった。
「真なる聖女はこの世に一人、エミリーのみ! お前はニセモノだ!」
ある日突然いきりたった王子から国外追放、そして婚約破棄もオマケのように言い渡される。
「困ったわ、追放されても生きてはいけるけど、どうやってお金を稼ごうかしら」
メリアには病気の両親がいる。王宮で聖女として働いていたのも両親の治療費のためだった。国の外には魔物がウロウロ、しかし聖女として活躍してきたメリアには魔物は大した脅威ではない。ただ心配なことは『お金の稼ぎ方』だけである。
そんな中、メリアはひょんなことから封印されていたはずの魔族と出会い、魔王のもとで働くことになる。
「頑張りますね、魔王さま!」
「……」(かわいい……)
一方、メリアを独断で追放した王子は父の激昂を招いていた。
「メリアを魔族と引き合わせるわけにはいかん!」
国王はメリアと魔族について、何か秘密があるようで……?
即オチ真面目魔王さまと両親のためにお金を稼ぎたい!ニセモノ疑惑聖女のラブコメです。
※小説家になろうさんにも掲載
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる