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第19話
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と、言ってもだ。最近の辰子は僕と居るより宇野さんと話している時間の方が長くなっている。
辰子は種族の壁や引っ込み思案な性格のせいで、周囲と距離をとっている節があるので、仲のよい友人ができたことは幼なじみとしては嬉しい変化何だけど......宇野さんが人間に近い種族である事を考えれば、彼女の意見は十分信用できる部類だ、問題ないというなら本当にないのだろう。
「じゃあ対策を考えるのは身体能力についての問題だけでいいのかな?」
「否定、不足大量。検討再度」
「あっつ!」
話を先へ進めようとした時、僕の首筋に何か熱い物が押し当てられた。
身の危険を感じて反射的に立ち上がろうとして失敗し、僕は椅子から転げ落ちてしまう。
焦げ臭いなと思って後頭部に手を当ててみると、小さいものではあるが火傷していた。
「む、火野さんですか。私は一向に構いませんが、貴方が素手で触るとソレが炭になりますよ」
「心配無用、故意」
「焼かれた身の僕は心配しかないよ火野さん!?わざとやってるなら余計に質が悪い!?もう少し僕の体を丁寧に扱ってくれる?」
「承認。汝、全身完全燃焼希望?手際良好保証、委任要求」
「もしかして全身燃やすって言ってる?丁寧っていうのは中までしっかり火を通せって意味じゃないから!」
僕の背後にいつの間にか忍び寄っていたのは、このクラスのもう一人の学級委員、火野霊華さんだった。
彼女の種族は、えっと......精霊という系統なのはわかるのだが......。
この精霊という単語、実は哺乳類とかの分類と同じぐらい大雑把な範囲を示す単語で、種族としての名称は他にあるのだけど、司る属性と保有する魔力の規模でとても細かく分けられているせいで覚え切れていない。
火野さんの場合は常に炎を吹き出している体を耐火・断熱素材の服で覆っているので、とりあえず司る属性が火だという事はわかるんだけど、逆にそれしかわからない。
現在、魔術世界を探索する学者たちのあいだでも分類方に大論争を巻き起こしている摩訶不思議な種族、それが精霊である。
「冗談」
「例え冗談だとしてもやられる側にはシャレにならないんだって......」
「......理解、謝罪提示。」
そういってフードを被った頭を下げてくれる火野さん。どうやら謝っているようだ。
彼女は何故か単語だけで喋るので、なんと言いたいのかわかりづらい時があり、何をしたいのかわからない行動をする事もよくある。
今のも手袋を外した指先で僕の首に触れようとしただけのようだけど、何を思ってそんな事をしたのか......精霊である事を差し引いても不思議な人である。
「火野ちゃん、学級委員なのにクラスの企画手伝ってこなくていいの?」
「無問題。倉田、一人、十分。我、暇」
「倉田さんが優秀だから任せきりにしても平気ってことですか?平然と酷いことを言いますね貴方......」
他の皆の動きを確認してみても、特に混乱もなく進行しているようなので本当に大丈夫では有るんだろうけど......まぁいいか。
あの変態はとにかく優秀なので大概の事はどうにかするだろう。
「大丈夫なら別にいいんだけど......私の事は別に気にしなくていいんだよ?」
「否定、級友放置、悪手。全員参加、理想」
やはりどこか自分を蔑ろにした発言をする辰子に火野さんがキッパリと言い返す。
クラスメイトを放っておけない、文化祭に全員で参加する事が理想だ、彼女が言いたいのはこんなところだろう。
全く、火野さんも倉田に負けず劣らずの頼もしい学級委員である。
辰子は種族の壁や引っ込み思案な性格のせいで、周囲と距離をとっている節があるので、仲のよい友人ができたことは幼なじみとしては嬉しい変化何だけど......宇野さんが人間に近い種族である事を考えれば、彼女の意見は十分信用できる部類だ、問題ないというなら本当にないのだろう。
「じゃあ対策を考えるのは身体能力についての問題だけでいいのかな?」
「否定、不足大量。検討再度」
「あっつ!」
話を先へ進めようとした時、僕の首筋に何か熱い物が押し当てられた。
身の危険を感じて反射的に立ち上がろうとして失敗し、僕は椅子から転げ落ちてしまう。
焦げ臭いなと思って後頭部に手を当ててみると、小さいものではあるが火傷していた。
「む、火野さんですか。私は一向に構いませんが、貴方が素手で触るとソレが炭になりますよ」
「心配無用、故意」
「焼かれた身の僕は心配しかないよ火野さん!?わざとやってるなら余計に質が悪い!?もう少し僕の体を丁寧に扱ってくれる?」
「承認。汝、全身完全燃焼希望?手際良好保証、委任要求」
「もしかして全身燃やすって言ってる?丁寧っていうのは中までしっかり火を通せって意味じゃないから!」
僕の背後にいつの間にか忍び寄っていたのは、このクラスのもう一人の学級委員、火野霊華さんだった。
彼女の種族は、えっと......精霊という系統なのはわかるのだが......。
この精霊という単語、実は哺乳類とかの分類と同じぐらい大雑把な範囲を示す単語で、種族としての名称は他にあるのだけど、司る属性と保有する魔力の規模でとても細かく分けられているせいで覚え切れていない。
火野さんの場合は常に炎を吹き出している体を耐火・断熱素材の服で覆っているので、とりあえず司る属性が火だという事はわかるんだけど、逆にそれしかわからない。
現在、魔術世界を探索する学者たちのあいだでも分類方に大論争を巻き起こしている摩訶不思議な種族、それが精霊である。
「冗談」
「例え冗談だとしてもやられる側にはシャレにならないんだって......」
「......理解、謝罪提示。」
そういってフードを被った頭を下げてくれる火野さん。どうやら謝っているようだ。
彼女は何故か単語だけで喋るので、なんと言いたいのかわかりづらい時があり、何をしたいのかわからない行動をする事もよくある。
今のも手袋を外した指先で僕の首に触れようとしただけのようだけど、何を思ってそんな事をしたのか......精霊である事を差し引いても不思議な人である。
「火野ちゃん、学級委員なのにクラスの企画手伝ってこなくていいの?」
「無問題。倉田、一人、十分。我、暇」
「倉田さんが優秀だから任せきりにしても平気ってことですか?平然と酷いことを言いますね貴方......」
他の皆の動きを確認してみても、特に混乱もなく進行しているようなので本当に大丈夫では有るんだろうけど......まぁいいか。
あの変態はとにかく優秀なので大概の事はどうにかするだろう。
「大丈夫なら別にいいんだけど......私の事は別に気にしなくていいんだよ?」
「否定、級友放置、悪手。全員参加、理想」
やはりどこか自分を蔑ろにした発言をする辰子に火野さんがキッパリと言い返す。
クラスメイトを放っておけない、文化祭に全員で参加する事が理想だ、彼女が言いたいのはこんなところだろう。
全く、火野さんも倉田に負けず劣らずの頼もしい学級委員である。
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