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血祭り編
第一話「爆破予告」
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9月11日
──四境市。広い盆地の中にある巨大な町だ。
愴璽と京香は各家で、スマートフォンで通話していた。
「ねぇねぇ。学校からのメール見た?」
「メール………?」
京香は頭を抱えて、
「見なさいよ。とんでもない事書かれてるのよ?」
「マジ……?ちよっと切るわ」
愴璽は通話を切り、メールを見た。確かに学校からメールが来ていた。
「……爆破予告?」
『本日9月11日に四境市立四境中央中学校に爆破予告通知が届きました。その為、9月12日から14日までは休校となります……』
愴璽は京香に電気を掛けた。
「……読んだかしら?」
「あぁ。信じらんねぇよ。学級委員長はどう思ったよ?」
「意味不明」
「………終わり?」
京香は頷いた。
「犯人は何を要求してんだろ?」
「知らないわよ」
「そうか」
愴璽は頭を抱えた。
「要求無しの爆破予告って、ちとおかしくねーか?」
「……そうかなー?」
愴璽は数秒黙り、
「……聞かなかった事にしてくれ」
と言った。
「あ、うん」
──翌日、学校に警察が入って、危険物の有無を確認した。
刑事の高安は今回の爆破予告を受け、部下の前沢と美術室で危険物の有無を確認していた。
「全く、こんな所に隠しますかねぇ?警察も馬鹿になっちゃったんですかねぇ?」
高安は棚の中を確認した。
「警察は馬鹿じゃないよ。爆破予告を出した犯人は、意外な場所に爆弾を置くからね」
「マジすか?」
高安は立ち上がり、
「爆破予告、人生2回目だよ。前は確か焼却炉の中に入ってたっけなー」
「マジすか!」
前沢は驚き、立ち上がった。
「で、その爆弾は?」
「偽物だったよ」
高安は頭を掻き毟って、
「ここにはねぇな。校門に戻ろう」
と言って廊下に出て行った。
──結局、爆弾らしき物は発見されず、9月15日に学校が再開された。
生徒達は「警察は隅々まで校内を見たのか」という疑心暗鬼になりながらも、学校に登校した。
──四境市。広い盆地の中にある巨大な町だ。
愴璽と京香は各家で、スマートフォンで通話していた。
「ねぇねぇ。学校からのメール見た?」
「メール………?」
京香は頭を抱えて、
「見なさいよ。とんでもない事書かれてるのよ?」
「マジ……?ちよっと切るわ」
愴璽は通話を切り、メールを見た。確かに学校からメールが来ていた。
「……爆破予告?」
『本日9月11日に四境市立四境中央中学校に爆破予告通知が届きました。その為、9月12日から14日までは休校となります……』
愴璽は京香に電気を掛けた。
「……読んだかしら?」
「あぁ。信じらんねぇよ。学級委員長はどう思ったよ?」
「意味不明」
「………終わり?」
京香は頷いた。
「犯人は何を要求してんだろ?」
「知らないわよ」
「そうか」
愴璽は頭を抱えた。
「要求無しの爆破予告って、ちとおかしくねーか?」
「……そうかなー?」
愴璽は数秒黙り、
「……聞かなかった事にしてくれ」
と言った。
「あ、うん」
──翌日、学校に警察が入って、危険物の有無を確認した。
刑事の高安は今回の爆破予告を受け、部下の前沢と美術室で危険物の有無を確認していた。
「全く、こんな所に隠しますかねぇ?警察も馬鹿になっちゃったんですかねぇ?」
高安は棚の中を確認した。
「警察は馬鹿じゃないよ。爆破予告を出した犯人は、意外な場所に爆弾を置くからね」
「マジすか?」
高安は立ち上がり、
「爆破予告、人生2回目だよ。前は確か焼却炉の中に入ってたっけなー」
「マジすか!」
前沢は驚き、立ち上がった。
「で、その爆弾は?」
「偽物だったよ」
高安は頭を掻き毟って、
「ここにはねぇな。校門に戻ろう」
と言って廊下に出て行った。
──結局、爆弾らしき物は発見されず、9月15日に学校が再開された。
生徒達は「警察は隅々まで校内を見たのか」という疑心暗鬼になりながらも、学校に登校した。
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