死町

霜月麗華

文字の大きさ
8 / 9
姿現し編 *雌殺し編の解答編です!*

第二話「神を信じすぎてしまった者の末路」

しおりを挟む
「うっ…こ、ここは?」

 里原が目覚めた場所は、暗くて何がなんだかわからない空間。まるで浮いているようだった。

「起きたのですね」

 女性の声が聴こえ、里原は驚いた。

「だ、誰だ!」

「私は、です」

「か、神様!?まさか、本当にられるとは…」

 神と名乗った者は暫くして、

「あなたは、極楽浄土に生まれ変わりたいですか?」

と里原に語りかけた。

「は、はい!」

「よろしい。では、そなたは極楽浄土に生まれ変わる為なら何をしても良いと?」

「はい!」

 神は1拍置いて、

「では、人を大量に殺しなさい。自分が罪に問われぬよう、子供の頃から勉強していたを使って、他人を犯人に仕立て上げなさい」

「えぇ?………解りました。やって見せましょう」

 神は高笑いし、

「実に良い。それでこそそなたである。では、かかりたまえ」


 ──パッと目を覚ました里原は、目の前の景色に驚いた。

「えぇ?!な、なんですか皆さん?!」

 他の先生達が里原を囲んでいた。

「なんですかは、コッチのセリフですよ!もぅ!そんなに私達の事驚かせたりするのが楽しいのですか?!」

「……な、なんの事だかさっぱり…」

 上杉は呆れて、自分の椅子にそっと座った。


 9月13日

 ──今日は転校生が自分のクラスに入ってくるという事で、里原はいつもより機嫌が良かった。


 里原が教室に入ると生徒達が、

「先生!転校生が来るんですよね?!」

「どんな子なんですか?!」

などと、色々質問する。

 全ての質問に答えるのは面倒と思った里原は頭を掻き毟りながら、

「来たらわかる」

とだけ言って、教卓の前の椅子に座った。

 朝のホームルームの前に、里原は転校生を呼ぶ為、会議室に居た。

 転校生の名は大月愴璽。隣町から引っ越して来たらしい。

「よし。これから3年4組の教室に向かおう。先生について来てくれ」

と里原は言い、愴璽と一緒に教室に向かった。


 ──朝のホームルームが終わった。

 里原は廊下に出てから階段で3階に上がり、1年の女子が1人になる所を見計らっていた。

『人を大量に殺しなさい』

 神の言葉を思い出したその時だった。1年の女子が1人になって階段をくだったのだ。

 里原は女子の背後まで走って、踊り場で女子の首に持っていたシャープペンを刺し、階段から突き落とした。

 壁に血が付く。

 里原は3階を経由して、自分の教室に走って向かった。

 その時京香に呼び止められた。

「先生!1年の女子が階段で!」

「何?!」

 里原と京香は現場へ向かった。現場に着いた里原は、

「何があったんです?!」

「里原先生……見ない方が良い」

 愴璽が死体から目を伏せながら言った。

「へ?」

 先生は恐る恐る階段を見た。

「し……し、死体?!」

「里原先生、警察と救急車は?!」

「あ……あ、あぁ。もう呼んでるはずだ!一体、誰がこんな事を!」

 先生は怯えきった表情で、

「こんなの、生まれて初めてです……あぁ」

と嘆いたが、全部演技。実際の所心の底で笑っている。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】限界離婚

仲 奈華 (nakanaka)
ミステリー
もう限界だ。 「離婚してください」 丸田広一は妻にそう告げた。妻は激怒し、言い争いになる。広一は頭に鈍器で殴られたような衝撃を受け床に倒れ伏せた。振り返るとそこには妻がいた。広一はそのまま意識を失った。 丸田広一の息子の嫁、鈴奈はもう耐える事ができなかった。体調を崩し病院へ行く。医師に告げられた言葉にショックを受け、夫に連絡しようとするが、SNSが既読にならず、電話も繋がらない。もう諦め離婚届だけを置いて実家に帰った。 丸田広一の妻、京香は手足の違和感を感じていた。自分が家族から嫌われている事は知っている。高齢な姑、離婚を仄めかす夫、可愛くない嫁、誰かが私を害そうとしている気がする。渡されていた離婚届に署名をして役所に提出した。もう私は自由の身だ。あの人の所へ向かった。 広一の母、文は途方にくれた。大事な物が無くなっていく。今日は通帳が無くなった。いくら探しても見つからない。まさかとは思うが最近様子が可笑しいあの女が盗んだのかもしれない。衰えた体を動かして、家の中を探し回った。 出張からかえってきた広一の息子、良は家につき愕然とした。信じていた安心できる場所がガラガラと崩れ落ちる。後始末に追われ、いなくなった妻の元へ向かう。妻に頭を下げて別れたくないと懇願した。 平和だった丸田家に襲い掛かる不幸。どんどん倒れる家族。 信じていた家族の形が崩れていく。 倒されたのは誰のせい? 倒れた達磨は再び起き上がる。 丸田家の危機と、それを克服するまでの物語。 丸田 広一…65歳。定年退職したばかり。 丸田 京香…66歳。半年前に退職した。 丸田 良…38歳。営業職。出張が多い。 丸田 鈴奈…33歳。 丸田 勇太…3歳。 丸田 文…82歳。専業主婦。 麗奈…広一が定期的に会っている女。 ※7月13日初回完結 ※7月14日深夜 忘れたはずの思い~エピローグまでを加筆修正して投稿しました。話数も増やしています。 ※7月15日【裏】登場人物紹介追記しました。 2026年1月ジャンルを大衆文学→ミステリーに変更しています。

失った真実の愛を息子にバカにされて口車に乗せられた

しゃーりん
恋愛
20数年前、婚約者ではない令嬢を愛し、結婚した現国王。 すぐに産まれた王太子は2年前に結婚したが、まだ子供がいなかった。 早く後継者を望まれる王族として、王太子に側妃を娶る案が出る。 この案に王太子の返事は?   王太子である息子が国王である父を口車に乗せて側妃を娶らせるお話です。

「君は有能すぎて可愛げがない」と婚約破棄されたので、一晩で全ての魔法結界を撤去して隣国へ行きます。あ、維持マニュアルは燃やしました。

しょくぱん
恋愛
「君の完璧主義には反吐が出る」――婚約者の第一王子にそう告げられ、国外追放を命じられた聖女エルゼ。彼女は微笑み、一晩で国中の魔法結界を撤去。さらに「素人でも直せる」と嘘を吐かれた維持マニュアルを全て焼却処分した。守護を失いパニックに陥る母国を背に、彼女は隣国の軍事帝国へ。そこでは、彼女の「可愛くない」技術を渇望する皇帝が待っていた。

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

婚約者の幼馴染?それが何か?

仏白目
恋愛
タバサは学園で婚約者のリカルドと食堂で昼食をとっていた 「あ〜、リカルドここにいたの?もう、待っててっていったのにぃ〜」 目の前にいる私の事はガン無視である 「マリサ・・・これからはタバサと昼食は一緒にとるから、君は遠慮してくれないか?」 リカルドにそう言われたマリサは 「酷いわ!リカルド!私達あんなに愛し合っていたのに、私を捨てるの?」 ん?愛し合っていた?今聞き捨てならない言葉が・・・ 「マリサ!誤解を招くような言い方はやめてくれ!僕たちは幼馴染ってだけだろう?」 「そんな!リカルド酷い!」 マリサはテーブルに突っ伏してワアワア泣き出した、およそ貴族令嬢とは思えない姿を晒している  この騒ぎ自体 とんだ恥晒しだわ タバサは席を立ち 冷めた目でリカルドを見ると、「この事は父に相談します、お先に失礼しますわ」 「まってくれタバサ!誤解なんだ」 リカルドを置いて、タバサは席を立った

🥕おしどり夫婦として12年間の結婚生活を過ごしてきたが一波乱あり、妻は夫を誰かに譲りたくなるのだった。

設楽理沙
ライト文芸
2026.1.4 73話見直した際、瑛士の台詞《本音/懺悔》を加筆しました。😇 ☘ 累計ポイント/ 200万pt 超えました。ありがとうございます。 ―― 備忘録 ――    第8回ライト文芸大賞では大賞2位ではじまり2位で終了。  最高 57,392 pt      〃     24h/pt-1位ではじまり2位で終了。  最高 89,034 pt                    ◇ ◇ ◇ ◇ 紳士的でいつだって私や私の両親にやさしくしてくれる 素敵な旦那さま・・だと思ってきたのに。 隠された夫の一面を知った日から、眞奈の苦悩が 始まる。 苦しくて、悲しくてもののすごく惨めで・・ 消えてしまいたいと思う眞奈は小さな子供のように 大きな声で泣いた。 泣きながらも、よろけながらも、気がつけば 大地をしっかりと踏みしめていた。 そう、立ち止まってなんていられない。 ☆-★-☆-★+☆-★-☆-★+☆-★-☆-★ 2025.4.19☑~

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

貴方なんて大嫌い

ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い

処理中です...