2 / 2
下
しおりを挟む
あれから2か月後。35人いたクラスが、25人になってしまった。クラスで1番の陽キャの女子が刺殺、目立ちたくない男子の所にトラックが突っ込んで壁に激突し、挟まれ圧殺など、色々あり大変だった。謎を解こうにも解けない。
ある夏休み、遥が4人を喫茶店に呼んだ。
「どうした?」
圭一は聞く。
「皆んなでさ、海行かない?」
「良いなそれ!」
鉄次は言う。
「そうね。もしかしたら最後かもしれないし、行きましょう、いつ行くの?」
早苗は遥に質問した。
「1週間後で」
「分かった。1週間後バス停で集まろう」
鉄次が言う。
1週間後
バス停に4人が集まった。夏しかないバスだ。全員嬉しさのあまり、何か凄いジャンプしてた。
「楽しみー」
「そうだな」
圭一は言う。
バスで1時間。海のすぐそこにある旅館に着いた。入ってチェックインをする遥。
「4人ですか?」
女将がそう言う。
「ハイ」
「1人1部屋な感じなので、ごめんなさいね」
「大丈夫です」
女将と遥の会話が終わり5階へエレベーターで上がる。
501に早苗、502に遥、503に圭一、504に鉄次が入った。色々準備して砂浜へ向かった。海シーズンだがそんなに人はいない。ちょうどいい場所を取った。
そして、全員で海にダイブ!
海水が冷たい。気持ちいい。海の家もある。凄く良い。圭一は皆の飲み物を海の家から取りに行った。3人は水鉄砲で遊んでいた。
鉄次と早苗は遥を集中的に攻撃している。
その時、早苗がこう言った。
「鉄次、遥、あなた達お互いのこと好きですか?」
と聞いたのだ。
鉄次と遥は、
「それはない!!」
と言い、早苗に水をぶっ掛けた。
「うわ!あっ、ハモった!」
「うるさい!」
水鉄砲の乱闘が始まったのだ。
遊び疲れた4人は旅館に戻り夕食を食べていた。
「鉄次と遥、両思いだろ?」
圭一が質問する。
「ありません」
遥が答える。
「いや、かなり前だけど喫茶店に2人でお茶してたの知ってんだからな?」
「はぁ?何で知ってんだよ」
鉄次が答える。
「有名だよ。今残ってるクラスの人全員知ってるよ」
早苗が言う。
鉄次と遥は2人で顔を合わせる。
「ないから」
と2人で言ったのだ。
その日の夜。鉄次と遥は2人で504の鉄次の部屋に居た。
「ホントはどう思ってるの?」
「、、、」
「え?嘘?ホントなの?」
鉄次は答えない。
「何か言ってよ私は、、、なにも、、、言えないじゃん、、、」
「、、、す、、、」
鉄次はようやく口を開いた。
「何?」
「、、す、、き、、」
「えっ?今、好きって言った?」
遥が聞くと、鉄次は頷いた。
「、、、そう、、、よね、、、あれほど私と一緒に居たら、、、ねぇ?本気なの?」
「う、うん」
鉄次がそう言うと、遥は鉄次にキスしたのだ。
「えっ?」
「これで私達は恋人同士だよ」
「、、、」
鉄次と遥は恋人同士となった。気持ちの良い朝。遥は鉄次の部屋で寝ていた。
「おはよう」
「うん?あぁ、おはよう」
遥が起きた。
「昨日の夜は、、、」
「わ、わ、忘れて!」
「う、うん。わかった。忘れるよ」
と、言いながら2人は部屋を出た。
「おっ?2人居たのか?」
廊下に居た圭一が聞いてきた。
「そうだけど、、、」
「あなた達、もしかしてしたの?」
早苗が言うと、
「あんた達は阿保か?!(いや元から阿保か。)」
と、遥がキレた。
「鉄次?アンタもしかして、寝てないでしょ?」
早苗が言う。
「う、うん」
「何で?」
「知らん」
実は、遥と2人で寝てた時、遥の胸が、左腕に凄い当たっていて、嫌だったからずっと起きていたのだ。
朝食はバイキングだった。色々話している時、早苗の携帯が鳴った。
「ちょっと待ってて」
早苗は電話に出て、外に行った。
数分で戻ってきた。
「落ち着いて聞いて。クラスの吉山栄治が死んだって、、、」
「は?どう言う事?」
鉄次は聞く。
「死者が増えたのよ!」
「これで11人」
遥がボソっと言う。
「死因は窒息死かもだって。何かお腹の中に大量の錠剤が入ってて、死体が川に捨てられてたらしい」
「殺人じゃん。それ」
圭一が言う。
「今週は、まさか殺人?」
鉄次がそう言うと、
「やめてよ、もう」
遥が言った。
やはり呪いはまだ続いていたのだ。気持ちの良い朝は、気持ち悪い朝に変わってしまった。4人はその後、荷物を整理し、チェックアウトし、バス停でバスを待つ。
「私達、いつ死ぬんだろう」
遥がボソっと言う。
「やめて。もう、そんな」
早苗が言う。
「今に始まったことじゃないだろ」
圭一が言う。
「そうだけど、、、」
1時間後
バス停で4人は別れた。鉄次は遥と一緒に帰っていた。
「どうする?」
「何が?」
「コーヒー飲みに行かない?」
「うん」
2人はそのまま喫茶店に行った。
「マスター、コーヒー二杯」
「はいよ」
喫茶店に入り、注文し、席に座った。
「今24人よ?」
「そうだな」
「もう11人死んでるのよ?」
「何をどうしたらこの呪いを消せるんだか」
話しているとマスターが来た。
「はい、コーヒーだよ」
「ありがとう」
2人はコーヒーを受け取った。
「今週は薬か」
「そういえば1人だけじゃん」
「確かに、、、怖いわ、、、」
「?」
「いつ、誰が、何処で、どうやって死ぬか、分からないし」
「そう、、、だな」
彼らはその後も喫茶店に居た。
薬編 完
夏休みが終わり、二学期となった。1年6組のクラスメイトは皆、暗かった。やる気のないクラスに変わっていた。先生も、今にも死にそうな声で、
「亡くなってしまった人達のご冥福を、お祈りしましょう」
と言っていた。
先生も疲れているようだ。目にクマができてる。
休み時間の時。早苗は鉄次らを屋上に呼んだ。
「もしかしたら、吉山栄治はさ、殺人なんじゃないかって」
「どういうことだ?」
鉄次は聞く。
「お腹に銃で撃たれた後があったらしいの」
「銃殺か?」
「かもね」
それを聞いて遥は怖がっている。
「大丈夫か?」
圭一が聞く。
「大丈夫じゃないよ。クラスの人が殺人かもって、」
さらに続けて遥が言った。
「もしも、犯人がクラスの人だったら、私達、危ないじゃん」
「確かに、、、」
早苗が言う。
「とにかく、この話は終わりにしよう、な?」
鉄次がそう言うと、
「そうね、戻りましょう」
と、早苗が言った。
教室に戻る時、鉄次はこう考えた。
(もし、クラスの人が犯人だとしたら、誰だ?先生か?それとも、、、先生だとしても仕事がある、、、てことは?)
と。
後日、圭一の焼死体が体育館のステージから発見された。殺人事件と警察が判断したそうだ。鉄次はベッドに座っていた。彼の頭の中は、絶望しかなかった。ただ、涙を流していた。大切な仲間が、死んでしまったのだ。呪いじゃない。これは、事件なのだ。
1週間後
学校が再開した。だが、1年6組の皆は、登校しなかった。なんなら、先生も学校に来ていないという。
鉄次は泣きながら、遥の家へ向かった。
ピンポーン、
「はい、、、」
「よぉ、、」
「てつ、じ、、なんで?」
「なのさ、俺、犯人分かっちった」
「え?ホント?呪いじゃなかったの?」
「あぁ」
2人は家を出て、とある人の家へ向かった。
「ねぇ、犯人ってまさかだけど、、、」
「あとで言う」
とある一軒家に着いた。表札には荒木と、書かれている。
担任の名前だ。
「やっぱり、先生だったんだ」
ピンポーン、
玄関の扉が開く。
「はぁーい、、ん?竹尾に松原じゃないか?どうした?」
「先生、アンタだろ?犯人は?」
「松原?何を言ってるんだ。私が犯人だ、、」
「とぼけてるんか?先生、イヤ、屑だな」
「鉄次、それは流石に、」
遥が言う。
「、、、何を言う。底辺のクセに生意気な!」
荒木は鉄次の顔をぶん殴り、
「そうだ!私が犯人だ!悪いか?」
と、言った。
「鉄次!」
「正体あらわしたな、ゲス。お前は今48だろ?15年前から教師をしてたのは知ってる。だけど、遥はこれを知ったらここから逃げたくなるだろう」
「なによ、その話?」
鉄次が説明する。
「荒木は大量殺人鬼なんだよ。前科の数もヤバイ、更に重度の薬物依存症だ。そうだろ?荒木?」
「、、、」
荒木は何も言わない。言わないという事は事実だ。
「目の下にクマができていた時、あったろ?」
遥が頷く。
「あれ、人を殺した時間が遅くて、夜中に寝たからできたか、薬物を夜中までずっと飲んでいたからだと思う」
「、、、怖いんだけど、、、」
荒木がようやく口を開いた。
「その通りですよ松原君、君は凄く賢いなぁ?特別にあの死んでいった生徒達の殺害方法を教えてあげよう、まずはシャーペン女。あの女は後ろから近づき、女から盗んだシャーペンを左眼に、脳まで届く位の力でぶっ刺し、階段から落とした。次に日野涼子。コイツは車で轢き逃げしただけ、ナンバープレートは取り外してた。次に朝霞、コイツは教室に呼び出しさせて、椅子に座ったところを、ナイフでグサリ、次に、あの陰キャ。アイツはただナイフで刺しただけ。次に、あの男。トラックで突っ込み圧死させた後、野次馬がこないうちに走って家に逃げた。次に吉山栄治。アイツは川で黄昏てるところを後ろからグサリ、marenolを喉に大量にぶち込んで、川に捨てた。次に長船愛梨。コイツは、ステージからガソリンを撒き、隠れて火を付けた。次に圭一君だ。これも長船の時と同じだぁ。」
荒木は全てを説明した。
「そうか、録音しといて良かったよ。遥」
「な、何?」
「アイツの家に逃げろ。逃げたら、、」
「わかった、生きて、、、」
遥は走って逃げた。
「君1人か?心細いんじゃないのかな!」
荒木はスコップを持ち、鉄次に向けて、振りかぶった。
ガンっ、という音が鳴った瞬間、鉄次は商店街の方に走って逃げた。
「逃げるのかね?」
と言い、荒木はスコップを持ちながら鉄次を追いかけた。
3時間前、警察はポリタンクを見つけていた。指紋が着いていると考えた警察は、調べた。するとその指紋は荒木の物と判明した。警察は荒木が犯人だと考え、逮捕状を作り、荒木の家に今向かっていた。
その時、警察の元で電話がなったのだ。
「はいこちら、、、」
「すいません!荒木の逮捕状を持ってる警察官の方にお願いします!商店街に向かってください!」
ガチャッと電話が切れた。
電話に出た警察はもしかしたらと思い、その子の事を信じて、逮捕状を持っている警察官に連絡した。
鉄次は商店街に逃げ込んでいた。
「もうお前はおしまいなんだよ!」
荒木が追いかけてくる。鉄次はバテてしまい、荒木に捕まってしまった。
「死ねぇぇぇぇ!!!」
「死ぬのはおまえだぁぁぁ!」
鉄次がそう言った瞬間、荒木は誰かに肩を叩かれた。
「だれだぁ?!」
荒木が振り向いた。その時鉄次は勝った、そう思った。
「警察です。荒木真二ですね?逮捕状が出ています。署までご同行を」
警察が居た。
「はぁ?」
これで荒木の人生は呆気なく終わったのだ。
「鉄次!」
遥と早苗が来ていた。
「は、遥、、、」
遥は鉄次に近づき、キスをした。
「心配したのよ!」
「ごめんな」
鉄次は、泣いている遥をそっと抱いた。
「無茶しすぎよ」
早苗が言う。
「ホント、その通りだよ。少年」
警察のおじさんが言う。
「ん?おじさんあの時の、、、」
「っ!あの時の子か!」
どうやらこのおじさんは少し前に鉄次の話を聞きに行った警察官だったようだ。
「どうも」
「全く、君はもしかしたら死んでたかもしれないんだぞ」
「すいません、、、」
「良かったよ。ホントに、生きてて」
と、早苗が言う。
「うん!」
長い戦いは、終わったのだ。彼らの勝利で、、、
2年後
あの3人は、四境高校を卒業して、東京に上京し、東大に受かり、今は3人で暮らしている。
幸せが続くように、、、
死町 完
ある夏休み、遥が4人を喫茶店に呼んだ。
「どうした?」
圭一は聞く。
「皆んなでさ、海行かない?」
「良いなそれ!」
鉄次は言う。
「そうね。もしかしたら最後かもしれないし、行きましょう、いつ行くの?」
早苗は遥に質問した。
「1週間後で」
「分かった。1週間後バス停で集まろう」
鉄次が言う。
1週間後
バス停に4人が集まった。夏しかないバスだ。全員嬉しさのあまり、何か凄いジャンプしてた。
「楽しみー」
「そうだな」
圭一は言う。
バスで1時間。海のすぐそこにある旅館に着いた。入ってチェックインをする遥。
「4人ですか?」
女将がそう言う。
「ハイ」
「1人1部屋な感じなので、ごめんなさいね」
「大丈夫です」
女将と遥の会話が終わり5階へエレベーターで上がる。
501に早苗、502に遥、503に圭一、504に鉄次が入った。色々準備して砂浜へ向かった。海シーズンだがそんなに人はいない。ちょうどいい場所を取った。
そして、全員で海にダイブ!
海水が冷たい。気持ちいい。海の家もある。凄く良い。圭一は皆の飲み物を海の家から取りに行った。3人は水鉄砲で遊んでいた。
鉄次と早苗は遥を集中的に攻撃している。
その時、早苗がこう言った。
「鉄次、遥、あなた達お互いのこと好きですか?」
と聞いたのだ。
鉄次と遥は、
「それはない!!」
と言い、早苗に水をぶっ掛けた。
「うわ!あっ、ハモった!」
「うるさい!」
水鉄砲の乱闘が始まったのだ。
遊び疲れた4人は旅館に戻り夕食を食べていた。
「鉄次と遥、両思いだろ?」
圭一が質問する。
「ありません」
遥が答える。
「いや、かなり前だけど喫茶店に2人でお茶してたの知ってんだからな?」
「はぁ?何で知ってんだよ」
鉄次が答える。
「有名だよ。今残ってるクラスの人全員知ってるよ」
早苗が言う。
鉄次と遥は2人で顔を合わせる。
「ないから」
と2人で言ったのだ。
その日の夜。鉄次と遥は2人で504の鉄次の部屋に居た。
「ホントはどう思ってるの?」
「、、、」
「え?嘘?ホントなの?」
鉄次は答えない。
「何か言ってよ私は、、、なにも、、、言えないじゃん、、、」
「、、、す、、、」
鉄次はようやく口を開いた。
「何?」
「、、す、、き、、」
「えっ?今、好きって言った?」
遥が聞くと、鉄次は頷いた。
「、、、そう、、、よね、、、あれほど私と一緒に居たら、、、ねぇ?本気なの?」
「う、うん」
鉄次がそう言うと、遥は鉄次にキスしたのだ。
「えっ?」
「これで私達は恋人同士だよ」
「、、、」
鉄次と遥は恋人同士となった。気持ちの良い朝。遥は鉄次の部屋で寝ていた。
「おはよう」
「うん?あぁ、おはよう」
遥が起きた。
「昨日の夜は、、、」
「わ、わ、忘れて!」
「う、うん。わかった。忘れるよ」
と、言いながら2人は部屋を出た。
「おっ?2人居たのか?」
廊下に居た圭一が聞いてきた。
「そうだけど、、、」
「あなた達、もしかしてしたの?」
早苗が言うと、
「あんた達は阿保か?!(いや元から阿保か。)」
と、遥がキレた。
「鉄次?アンタもしかして、寝てないでしょ?」
早苗が言う。
「う、うん」
「何で?」
「知らん」
実は、遥と2人で寝てた時、遥の胸が、左腕に凄い当たっていて、嫌だったからずっと起きていたのだ。
朝食はバイキングだった。色々話している時、早苗の携帯が鳴った。
「ちょっと待ってて」
早苗は電話に出て、外に行った。
数分で戻ってきた。
「落ち着いて聞いて。クラスの吉山栄治が死んだって、、、」
「は?どう言う事?」
鉄次は聞く。
「死者が増えたのよ!」
「これで11人」
遥がボソっと言う。
「死因は窒息死かもだって。何かお腹の中に大量の錠剤が入ってて、死体が川に捨てられてたらしい」
「殺人じゃん。それ」
圭一が言う。
「今週は、まさか殺人?」
鉄次がそう言うと、
「やめてよ、もう」
遥が言った。
やはり呪いはまだ続いていたのだ。気持ちの良い朝は、気持ち悪い朝に変わってしまった。4人はその後、荷物を整理し、チェックアウトし、バス停でバスを待つ。
「私達、いつ死ぬんだろう」
遥がボソっと言う。
「やめて。もう、そんな」
早苗が言う。
「今に始まったことじゃないだろ」
圭一が言う。
「そうだけど、、、」
1時間後
バス停で4人は別れた。鉄次は遥と一緒に帰っていた。
「どうする?」
「何が?」
「コーヒー飲みに行かない?」
「うん」
2人はそのまま喫茶店に行った。
「マスター、コーヒー二杯」
「はいよ」
喫茶店に入り、注文し、席に座った。
「今24人よ?」
「そうだな」
「もう11人死んでるのよ?」
「何をどうしたらこの呪いを消せるんだか」
話しているとマスターが来た。
「はい、コーヒーだよ」
「ありがとう」
2人はコーヒーを受け取った。
「今週は薬か」
「そういえば1人だけじゃん」
「確かに、、、怖いわ、、、」
「?」
「いつ、誰が、何処で、どうやって死ぬか、分からないし」
「そう、、、だな」
彼らはその後も喫茶店に居た。
薬編 完
夏休みが終わり、二学期となった。1年6組のクラスメイトは皆、暗かった。やる気のないクラスに変わっていた。先生も、今にも死にそうな声で、
「亡くなってしまった人達のご冥福を、お祈りしましょう」
と言っていた。
先生も疲れているようだ。目にクマができてる。
休み時間の時。早苗は鉄次らを屋上に呼んだ。
「もしかしたら、吉山栄治はさ、殺人なんじゃないかって」
「どういうことだ?」
鉄次は聞く。
「お腹に銃で撃たれた後があったらしいの」
「銃殺か?」
「かもね」
それを聞いて遥は怖がっている。
「大丈夫か?」
圭一が聞く。
「大丈夫じゃないよ。クラスの人が殺人かもって、」
さらに続けて遥が言った。
「もしも、犯人がクラスの人だったら、私達、危ないじゃん」
「確かに、、、」
早苗が言う。
「とにかく、この話は終わりにしよう、な?」
鉄次がそう言うと、
「そうね、戻りましょう」
と、早苗が言った。
教室に戻る時、鉄次はこう考えた。
(もし、クラスの人が犯人だとしたら、誰だ?先生か?それとも、、、先生だとしても仕事がある、、、てことは?)
と。
後日、圭一の焼死体が体育館のステージから発見された。殺人事件と警察が判断したそうだ。鉄次はベッドに座っていた。彼の頭の中は、絶望しかなかった。ただ、涙を流していた。大切な仲間が、死んでしまったのだ。呪いじゃない。これは、事件なのだ。
1週間後
学校が再開した。だが、1年6組の皆は、登校しなかった。なんなら、先生も学校に来ていないという。
鉄次は泣きながら、遥の家へ向かった。
ピンポーン、
「はい、、、」
「よぉ、、」
「てつ、じ、、なんで?」
「なのさ、俺、犯人分かっちった」
「え?ホント?呪いじゃなかったの?」
「あぁ」
2人は家を出て、とある人の家へ向かった。
「ねぇ、犯人ってまさかだけど、、、」
「あとで言う」
とある一軒家に着いた。表札には荒木と、書かれている。
担任の名前だ。
「やっぱり、先生だったんだ」
ピンポーン、
玄関の扉が開く。
「はぁーい、、ん?竹尾に松原じゃないか?どうした?」
「先生、アンタだろ?犯人は?」
「松原?何を言ってるんだ。私が犯人だ、、」
「とぼけてるんか?先生、イヤ、屑だな」
「鉄次、それは流石に、」
遥が言う。
「、、、何を言う。底辺のクセに生意気な!」
荒木は鉄次の顔をぶん殴り、
「そうだ!私が犯人だ!悪いか?」
と、言った。
「鉄次!」
「正体あらわしたな、ゲス。お前は今48だろ?15年前から教師をしてたのは知ってる。だけど、遥はこれを知ったらここから逃げたくなるだろう」
「なによ、その話?」
鉄次が説明する。
「荒木は大量殺人鬼なんだよ。前科の数もヤバイ、更に重度の薬物依存症だ。そうだろ?荒木?」
「、、、」
荒木は何も言わない。言わないという事は事実だ。
「目の下にクマができていた時、あったろ?」
遥が頷く。
「あれ、人を殺した時間が遅くて、夜中に寝たからできたか、薬物を夜中までずっと飲んでいたからだと思う」
「、、、怖いんだけど、、、」
荒木がようやく口を開いた。
「その通りですよ松原君、君は凄く賢いなぁ?特別にあの死んでいった生徒達の殺害方法を教えてあげよう、まずはシャーペン女。あの女は後ろから近づき、女から盗んだシャーペンを左眼に、脳まで届く位の力でぶっ刺し、階段から落とした。次に日野涼子。コイツは車で轢き逃げしただけ、ナンバープレートは取り外してた。次に朝霞、コイツは教室に呼び出しさせて、椅子に座ったところを、ナイフでグサリ、次に、あの陰キャ。アイツはただナイフで刺しただけ。次に、あの男。トラックで突っ込み圧死させた後、野次馬がこないうちに走って家に逃げた。次に吉山栄治。アイツは川で黄昏てるところを後ろからグサリ、marenolを喉に大量にぶち込んで、川に捨てた。次に長船愛梨。コイツは、ステージからガソリンを撒き、隠れて火を付けた。次に圭一君だ。これも長船の時と同じだぁ。」
荒木は全てを説明した。
「そうか、録音しといて良かったよ。遥」
「な、何?」
「アイツの家に逃げろ。逃げたら、、」
「わかった、生きて、、、」
遥は走って逃げた。
「君1人か?心細いんじゃないのかな!」
荒木はスコップを持ち、鉄次に向けて、振りかぶった。
ガンっ、という音が鳴った瞬間、鉄次は商店街の方に走って逃げた。
「逃げるのかね?」
と言い、荒木はスコップを持ちながら鉄次を追いかけた。
3時間前、警察はポリタンクを見つけていた。指紋が着いていると考えた警察は、調べた。するとその指紋は荒木の物と判明した。警察は荒木が犯人だと考え、逮捕状を作り、荒木の家に今向かっていた。
その時、警察の元で電話がなったのだ。
「はいこちら、、、」
「すいません!荒木の逮捕状を持ってる警察官の方にお願いします!商店街に向かってください!」
ガチャッと電話が切れた。
電話に出た警察はもしかしたらと思い、その子の事を信じて、逮捕状を持っている警察官に連絡した。
鉄次は商店街に逃げ込んでいた。
「もうお前はおしまいなんだよ!」
荒木が追いかけてくる。鉄次はバテてしまい、荒木に捕まってしまった。
「死ねぇぇぇぇ!!!」
「死ぬのはおまえだぁぁぁ!」
鉄次がそう言った瞬間、荒木は誰かに肩を叩かれた。
「だれだぁ?!」
荒木が振り向いた。その時鉄次は勝った、そう思った。
「警察です。荒木真二ですね?逮捕状が出ています。署までご同行を」
警察が居た。
「はぁ?」
これで荒木の人生は呆気なく終わったのだ。
「鉄次!」
遥と早苗が来ていた。
「は、遥、、、」
遥は鉄次に近づき、キスをした。
「心配したのよ!」
「ごめんな」
鉄次は、泣いている遥をそっと抱いた。
「無茶しすぎよ」
早苗が言う。
「ホント、その通りだよ。少年」
警察のおじさんが言う。
「ん?おじさんあの時の、、、」
「っ!あの時の子か!」
どうやらこのおじさんは少し前に鉄次の話を聞きに行った警察官だったようだ。
「どうも」
「全く、君はもしかしたら死んでたかもしれないんだぞ」
「すいません、、、」
「良かったよ。ホントに、生きてて」
と、早苗が言う。
「うん!」
長い戦いは、終わったのだ。彼らの勝利で、、、
2年後
あの3人は、四境高校を卒業して、東京に上京し、東大に受かり、今は3人で暮らしている。
幸せが続くように、、、
死町 完
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる