蜜を吸われて嬉しくなるツンデレな精霊の話

白木 白亜

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前編 少年と精霊

16,その後

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 翌月、アーロルは再び彼女のところを訪れた。

「おーっす、ライア……あれ? いない……」

(どこかに行ってしまったのか? それともまさか木を切られすぎて死ん……だにしては木が増えまくってるし……)


「ぁんっ……………………ぁ……」

 ライアの声が一瞬聞こえたアーロルはすぐにそこへ向かう。



「ライア―? そんなところで何してるんだ~?」

「あっいやっ待って!! 見ないで!!」

 木を背もたれにして座って一人で慰めてたようだ。


「別に隠すことじゃないのに……っていうか、もう俺来たんだからわざわざ自分でしなくてもいいでしょ。」

「アンタがなかなか来ないから我慢できなくてしてるのよ!!!!」

「え……なんかごめん?」

「あっいや……別に……なんでもないわよ」


 自分で言ったことを自覚していなかったライア。

 その後数時間思いっきりアーロルがライアの蜜を吸い取った。

「はぁ……はぁ……はぁ……」

「ところでライア、この髪飾り……いらないんじゃなかったの?」

「あっ!」

 慌ててバッと手で押さえるライア。

 またしても顔が真っ赤になる。

 何度も顔を赤くするせいで赤くなりやすくなってしまったようだ。

「い、いやっ預かっておくと無くしちゃいそうだからつけてただけよ!」

「でもすっごく可愛いよ?」

「~~~~っ~~~っ!!」

 うつむいてしまったライア。

 そのままそっと手を離した。

「ほら、やっぱり似合ってるって。それあげてよかった。」


「まぁ……似合ってるっていうなら……ずっとつけようかしら……」

「じゃ、そういうわけでもう一回頂きまーす」

「あっ……んんっ……あ……あ!っ…んっああ……!あっ……………ん…」

 アーロルはいつものように優しく彼女の花弁を舐める。

 ライアもすっかりこれが気に入ったようで、少しながら自分からアーロルにそこを押し付けるようになってしまった。

「あっ……そろそろ……んっ」

「じゃ、今はこの辺で止めて……」

「ねえ!? なんでそういう意地悪するの!? お願いだから最後までしてよ!!」

「ごめんって。ほら、手をつないであげるから許して。」

「ふんっ。こんなので許すわけ…………んっ……まぁ、許してもいいかな……」


 絶頂するときにアーロルに触れていたいと感じるライア。

 彼に手をつながれた瞬間から一気に顔が脱力してしまった。

「ほら、ここも好きなんでしょ~?」

「…ああ!あ!っあ…あ!っああ!あ…っん…!あ!ん!あ……あ!」

 アーロルに花芯を一舐めされ達したライア。

 ぴくぴくと腰を震わせている。


 アーロルは必死に噴き出る蜜を吸い取る。

「なんか、すごい出る量増えていない? 嬉しいけどさ……」

「だって、あなたが欲しいって言うから頑張っていっぱい木を増やしたのよ。」

「そうなのか! ありがとう。嬉しいよライア。」

 そういいながらアーロルはライアに抱き着いた。




 こうして五年間もの間、アーロルはライアのところに通い続けた。

 その間も一切関係性は変わらず、お互いを好きと言わずに、ただライアは蜜を与え、アーロルは雨を降らせ続けた。

 ちなみに、彼女の頭には五年間、ずっと同じ赤色の髪飾りが乗っていたそうな。
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